気まぐれな神による英雄伝説   作:ガルGC

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「(^-^)(-^ )(^ )( )( ^)( ^-)(^-^)ノやぁ、こんにちわ!
 第4回、アノウィンによる武器講座が~≫≫o(-0-o)すぅ・・・
 (o゜□゜)o≪≪≪始まるよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおおお!!!」

「一回転しながら大きな声を出すな!!」

「いや~、なんか最近回転にハマってさ」

「回転にハマる!?バレエとかじゃなくてか!」

「\(*`∧´)/あんな難しいのやるわけないでしょが!」

「何で逆に俺が怒られてるんだ……」

「まっ、そんな細かいことはさておいて
 今回の武器を紹介していきたいと思います」

「まったく細かくないと思うが……で、これは?」

「今回も第4話で使用した武器、ダガーだね」

「ダガーって、よくダガーナイフって言うが違いってあるのか?」

「(; ゜ ロ゜)いい質問だね、マドネス君
 ダガーとダガーナイフには違いがあるんだ
 ナイフは汎用の刃物一般で、ダガーは武器としての
 刃物の形質を示している、だから単に”ダガー”と呼ぶのが正しいだ」

「へぇ~」

「更に言うとダガーは切ることではなく
 刺すことや投げることに向いているだ」

「ふ~ん、最近説明が板についてきたじゃん」

「えっ、本当かい?嬉しいな(*´▽`*)」

「おい、顔が気持ち悪くなってるぞ」





「「以上、役に立たない武器講座でした!」」
 


第8話

 

 

~sideヴァン~

 

 

ナギに説教をしてから五日後、俺はバイクに乗り

再びグランセルに向かう、理由としては

ユリア・シュバルツのレイピアが完成したからだ

 

グランセルの上空に着いたので

グランアリーナ近くの地下水路前で着陸する

町中で着陸すると目立つからな

 

とりあえずバイクから降りて

グランセル城に向けて歩き出す

ポケットに武器を入れていないから少し疲れる

 

ポケットに武器を入れたい、流石に依頼品を

ポケットから出すわけにはいかないからな

依頼品はポケットに入れず手に持っている

 

さて、グランセル城に到着

初日は軽く門前払いをくらったが、さてさて

近くの門番Aに話しかけてみますか

 

「こんにちは、グランセル城にどういった御用かな?」

 

おっ、向こうから話しかけてくるか

 

「こんにちは、私はアーマメント・オールの者ですが

 ユリア・シュバルツ殿に届け物がありまして」

 

「中尉に………?

 すみませんが物を拝見しても?」

 

「いいですよ」

 

俺は手に持っているレイピアを門番Aに渡す

 

「……………」

 

おい、あまりべたべた触るな、お前は扱いをわかってないな?

てか門番B、連絡を取るのなら隠れてしろ

 

「今確認をとったが入れて良いらしい」

 

「わかった、ではこれを返却します」

 

門番Aからレイピアを受け取り、門が開くのを待つ

デカイうえに何重にもして……あれがあれば壊せるか

壊したら壊したで問題になるからしないけど

 

城の中に入ったら、兵士の人が一人俺のところに来た

俺はその兵士の後に付いて行き、応接室に着く

 

「では、しばらくお待ち下さい

 中尉を呼んでまいりますので」

 

兵士はお辞儀して部屋から出て行く

 

「……………はぁ~……」

 

やっぱり、なれない話し方はするもんじゃないな

話していることと頭で考えてることが逆だからかなり疲れる

今度、ナギの訓練で少しストレスを発散しますか

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………………!?」

 

「?ナギさん、どうしたました?」

 

「……今何か悪寒がしまして」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「すまない、待たせてしまったな」

 

兵士が部屋を出てから数分後

ユリア・シュバルツが部屋に入って来た

 

「五日ぶりでございますね、ユリア・シュバルツ殿」

 

「ああ、この前はすまなかった」

 

「大丈夫です、気にしないでください」

 

「そう言ってもらえると助かる」

 

「はい……依頼だからこの城に来たというのに

 門前払いされた挙句、依頼者が俺を使いの者と

 勘違いされたことは、ま~~~~~ったく…気にしていませんからね」

 

「……気にしてたのだな」

 

おっと、口が滑ってしまった

 

「まぁ、気を取り直して…ユリア・シュバルツ殿

 本日は依頼された貴方のレイピアを届けに来ました」

 

「早いな……もう完成したのか?」

 

俺を舐めてもらったら困るな

そこらへんの武器商会より仕事は早いんだ

……依頼数が少ないから

 

「はい、依頼品をしてもらいたいのですが

 もし不満などがあれば言っていただきたい」

 

「うむ、拝見しよう」

 

俺はユリア・シュバルツに完成したレイピアを渡す

 

「これは………」

 

ユリア・シュバルツは

俺の作ったレイピアを見て驚いていたが

はて?特に驚くような作りにしていない筈だが

 

「………振ってみてもよいか?」

 

「?私は構いませんが」

 

まあ新しい獲物だからな

試しに振ってみたいと思うだろうな

 

ビュッ!

 

ユリア・シュバルツがレイピアで

突きの動作を行うと空を切る音が聞こえた

へぇ~、中々鋭い突きだな

 

「中々の使い良さだ……気にいった」

 

「それはよかった」

 

てか、一振りでよくわかるな

 

「……ヴァン殿、一つ頼みたいことがあるのだが」

 

なんだろう嫌な予感がする

 

「頼みごとですか」

 

「ああ……私と試合をしてくれないだろうか」

 

「……試合ですか?」

 

「ヴァン殿が作ってくれた我が新しい剣を

 試してみたくなったのだ、だめだろうか?」

 

「いえ、全然構いませんが」

 

「そうか、では中庭に向かおう

 あそこなら試合をするには丁度良いだろう」

 

ちょっと何処行くんですか!?

それより、中庭って何処ですか?俺知りませんよ?

……付いて行けばいいのか

 

……………

 

…………

 

………

 

……

 

 

「では、始めようか」

 

中庭に到着するとユリア中尉はレイピアを構える

え~っと、どの武器を使おうか

レイピアにとって不利じゃないものを使わないとな……

 

「どうした?構えないのか?」

 

「いや、ちょっと待って下さい」

 

何か何か……ごちゃごちゃしてるな

今度整理してみるか……ん、これでいいかな

 

「……?変わった獲物を使うのだな」

 

「カットラスのことですか?

 ……生憎、私の本当の武器はこれではありません」

 

実際、本当の獲物って使うことないが

それ以外の武器は大量にある………自作だから

 

「まっ、その武器を試すには十分な物だと思うがな」

 

「なら、始めるとしよう」

 

あ、そういえば勝敗ってどうやって決めるんだ?

………後で考えよう、今考えるのは色々とヤバい

 

「いざ尋常に―――勝負!」

 

いざ尋常に勝負したくないです

はぁ~……適当に頑張るか、頑張りたくないけど

 

 

~sideユリア~

 

 

「はぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

私は開始と同時にレイピアで突きの動作を行い

ヴァン殿に向け攻撃をする、無論怪我をしないように

 

「ふぅん!」

 

「何!?」

 

私がヴァン殿に放った高速の突きが弾かれ

そのまま攻撃に転じてきた、私はそれを防ぐと

剣を弾き、距離を置き隙を窺う

 

「中々の腕だな、誰かに教わったのか?」

 

「誰かに教わっていませんよ?

 この武器も扱いも私の自己流なので」

 

自己流で私のレイピアを弾くとは……おもしろい

 

「次の攻撃は先ほど以上だ、防げるか!」

 

私は最初に繰り出した突きの動作に変化を付け

多方向から連続でレイピアによる攻撃を行う

 

「チッ!」

 

ヴァン殿は舌打ちをしながらも私の

猛攻をすべて武器で弾き防いでしまう、なら!

 

「ランシェンレイター!」

 

クラフト、ランシェンレイターで

ヴァン殿の持つカットラスに向けて四段突きを放つ

 

「くっ!」

 

ヴァン殿はランシェンレイターの攻撃で

武器を持つ手が僅かながら揺れている、今の内に追撃を!

 

「はぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

私はレイピアで再び連続で突きの動作をする

 

「はぁっ!」

 

「うっ……」

 

だがヴァン殿は、その攻撃を剣で弾き

手にする武器で横から私に切り込んでくる

私はレイピアで防ぐが、ガードごと私を吹き飛ばしてしまう

 

「ぐはぁっ!」

 

くぅ、壁に激突したのか背中に少し痛みがあるな

私はヴァン殿を探す為に顔を上げるが、目の前には

ヴァン殿が持っている剣の切っ先が見えた

 

「勝負ありだな」

 

「ああ、私の負けだ」

 

私が負けの宣言をすると

ヴァン殿は剣を納め、私に手を差し伸べてきた

 

「立てるか」

 

「すまない」

 

私はヴァン殿の手を取り、体を持ち上げ軍服に付いた埃を払う

 

「流石はアーマメント・オールの職人と言うべきか

 武器の扱いは我流ながらも一級品の物だな

 このレイピアも使ってみて、物の凄さを実感した」

 

「それはありがたいですね、ユリア中尉が使用してる

 剣が我が工房で作ったと宣伝すれば、それだけで

 月の売上が上がりそうですから」

 

「私の名はそんなに売れた者ではないのだが」

 

「まっ、一部のファン限定ですけどね」

 

「???」

 

よくわからないな、私としてはクローゼと同い年で

ここまでの力を持っているヴァン殿ほうがすごいと思われるのだが

……もう一つダメもとで頼んでみるか

 

「ヴァン殿、すまないが

 もう一つだけ頼みたいことがあるのだが」

 

「……もう一つ頼みたいこと?」

 

「それは―――」

 

 

~sideナギ~

 

 

「~♪~~♪~~~♪」

 

今日もテレサさんのご飯美味しかったな~♪

兄さんは最初、早く帰るみたいなことを言ってたけど

夜は孤児院でテレサさんと子供達でご飯を食べた

 

今度レシピでも教えてもらおうかな?

特にアップルパイのレシピは絶対に知りたい

ノエルさんやフランちゃんにも食べさせてあげたいから

 

?家に明かりが付いてる?

外に兄さんのバイクがあるから帰ってきたんだ

 

「兄さん、ただいま~……………?」

 

あれ?家の中が暗く感じる

それに、入ったらすぐに見える兄さんの姿がない

もしかして、工房の方かな?

 

あ、い………た、けど

なんかすっごい不機嫌だってことがわかる、何で?

 

「兄さん、ただいま」

 

「……ナギか」

 

いつもなら軽くお帰りぐらい言うのに

反応が遅いうえに、返事が短い

 

「兄さん?今日、ユリア・シュバルツさんからの依頼で

 グランセル城に向かってたけど何かあったの?」

 

「チッ!」

 

返事が舌打ち!?機嫌が悪すぎる!

 

「に、兄さん……?何でそんなに不機嫌なの?」

 

「……不機嫌な理由としては

 ユリア中尉が最後に言った言葉が原因だ」

 

最後に言ったこと?

 

「何て言ったの?」

 

「とてもじゃないが話す気になれない

 俺はその話を断ったので、代わりとして

 ユリア中尉に作ったタイプと同じ型のレイピアを作っているんだ」

 

「へ、へぇ…………」

 

ユリアさん、兄さんに何て言ったのですか?

この不機嫌さを見る限り、とても嫌なことだったみたいですけど

それに私の脳内の危険信号が半端ないほど警告しているのですが

 

「あぁ~ぁ!!!イライラする!!

 ナギ!明日の特訓での俺との試合時間は倍だ!覚悟しとけ!!」

 

「ぇぇぇぇええええええ!?何でですか!?」

 

「俺のストレス発散のためだ!」

 

「力強く言わないで下さい!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~sideキノウェル~

 

 

「はぁ~…………」

 

今日も弟、アノウィンに関する報告書が

机の上に並んでいる、アイツが何もしないから

私がアノウィンの仕事までもやることになってしまった

 

「はぁ~…………」

 

再び溜め息が出てしまう、何故私がこんなことを……

 

「どうしたんだキノウェル?」

 

「バルドネスか……」

 

声を掛けてきたのは私の親友であるバルドネス・ゴット

特徴としては、頭に髪の毛が生涯一度も生えていないことだ

 

「またアノウィンの報告書か?ご苦労なことだな」

 

「なんだ?嫌味を言いに来たのなら帰ってもらいたいのだが?」

 

バルドネスは違うと示しているのか、手を振って否定する

 

「今日はどうだ?飲みに行かねぇか?」

 

「……すまないが報告書の作成が済んでいないのでな、断っておこう」

 

「そんな真面目だと、俺みたいに毛が生えなくなるぞ」

 

そんなことは絶対にない

 

「そう言えばお前、結構ポイント溜まってたよな?」

 

「現在は43827ポイントだ」

 

「げっ、結構多いじゃねぇか

 俺だって18364ポイントなのに、アノウィンはどうなんだ?」

 

「私が知っているのは六年前の-3030ポイントだ」

 

「うわぁ、思いっ切り最下位じゃんか

 -のポイント何てあったんだな、始めてじゃねぇか?」

 

「どうでもいいがな」

 

バルドネスとの話をしながら仕事をし、徐々にかたずけて行く

 

「最近、私には一つ悩みがある」

 

「へぇ~、珍しいな一体何の悩みだ?」

 

「……聞いてくれるのか?」

 

「俺たちは餓鬼の頃からの仲だろ?思いっ切り話してみろ」

 

お前………

 

「ふっ、私はなんていい親友がいるんだろう」

 

「やめろ、照れるじゃねぇか

 さっさと悩みを話して楽になろうぜ」

 

「それもそうだな」

 

お互いに笑い声を上げて私は悩みを話してみる

 

「実は、最近になって私が無視されたり

 空気になっていることが多いんだ、なんとかならないかと悩んでいたんだ」

 

「…………………」

 

私の親友であるバルドネス・ゴットは、私の悩みに一切答えてはくれなかった

 

 





あけましておめでてとうございます!……セーフかな?
とあるユーザーの方から、『にじふぁんの頃から読んでいました』とメッセージが来ました。
嬉しい限りです。

時間が空いていればなるべく投稿するようにいたしますので、今後ともよろしくおねがいします。
とりあえず、今日は10話まで投稿しようと思っています。

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