気まぐれな神による英雄伝説   作:ガルGC

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「さぁさぁさぁ!!
 やって来ました! やっと来ました!?
 アノウィン君の主役なれるコーナーが
 \(^▽^)/キタァァァァァァァァァァァッ!!!!!」

「開始早々にテンションが高いなお前は」

「何を言ってるのマドネス君Σ(゜ロ゜」)!?
 僕が! この僕が!! しゅ・や・くの
 (おまけ)コーナー何だよ! わかってる!?」

「はいはい、わかってるよ」

「よっしゃいったる!
 今回の紹介する武器は……これだ!」

「何かキャラが変わってるよ?
 で、この武器は何?」

「ふっふっ、この武器は
 ヴァン君が第3話で使用した
 ククリっていう武器なんだよ?」

「へぇ~、一体どんな武器何だ?」

「はっ? 知るわけないでしょ」

「何のためのコーナーだよ!?」

「はいはい、ちょっと待ってね
 え~……っと、資料によると
 ククリは「湾刀」に分類される刀剣で
 湾曲した刀身の短弧側に刃を持つ「内反り」
 大きな特徴は「く」の字型の刀身と
 その付け根にある「チョー」と呼ばれるω型の刻み
 主に家事や猟狩に使われているのさ」

「へぇ~、ためにならねぇや」

「だよね~」





「「以上、役に立たない武器講座でした!」」



第5話

 

~sideヴァン~

 

 

あれから数分掛けて自宅に到着

助けた子をベットに寝かせ部屋を出る

 

手持ちのオーブメントでティア・オルとキュリアをかけた

が、しばらく安静だな

 

ティア・オルで体力は回復しているだろうが

キュリアに関しては……微妙だな、薬が状態異常かよくわからん

少なくとも良くなるだろう

 

 

一日目

 

 

アーツが効いたのか

今日はぐっすりと眠っており、特に異常なし

栄養価のある物を与えて、様子をみることにした

 

 

三日目

 

 

体を起こせるぐらい体力が回復した

体を拭いてやろうとしたら怒られてしまう

まさか、女だったとは思わなかった

 

 

七日目

 

 

彼女が歩けるほどに回復

身体強化の影響だと思う

だが、回復したことに変わりない

 

名前を忘れているようなので、新しい名前を付けることになった

思いだせばいいのだが、本人の希望なので承諾した

 

考えている途中、餓鬼からの

名前メールが来ていたが当然拒否をする

 

 

十日目

 

 

今日はクロスベル市に向かい

彼女のために衣服を買っている

流石にポケットにはないからね!

 

女性用はよくわからないから

ノエルとフランに任せている

 

なお、俺はやることがないので

イスで寝ていたら、ノエルに頭を叩かれて強制的に起こされた

 

二人から買った物を貰い、店を

出て行こうとしたら、ノエルに捕まった

家にまで付いてくるらしい

 

仕方ないので、三人で行くことに

バス停からバス乗り途中で降りる

 

そこからしばらく歩き、大きな岩が

あるところに着いたので、岩の中に入る

幻のアーツでカモフラージュした入口だ

 

十分ぐらい歩き、家に到着する

途中にフランが疲れたみたいだったので

背負ったら、またノエルに怒られた………何故に?

 

二人が俺の家に入ると、中には

俺が作った武器コレクションがあり

二人が興奮して見ている……あまり触れないで欲しいな

 

二人を放置して彼女の部屋に入る

……ここで一つのミスをした、その結果

俺の顔には手の痕が残っていた

 

ノエルとフランは彼女の部屋にいる

一応、彼女たちには養子の妹として話をしているので問題はない

 

だから早く出てきてくれないか?

廊下で三十分以上待つのは暇すぎる

今後について考えるか

 

とりあえず……家の防衛を強化だな

彼女を取り戻そうとする可能性がないとは言えない

防衛兵器でも作ってみるか?

 

確か資料の中に……あった

人形兵器か、作るのに時間が掛かるな

一体でも相当なものだぞこれ

 

大型のタイプでも家が数個、中型なら

家がちょっと、小型なら……高い車ぐらいか?

……最近、家で例えることが多くなったな

 

ん? 待てよ、良く考えたら

車とかバスはあるのに、バイクがなくないか?

バイクの資料、資料………がない!?

 

……ぇぇぇぇええ!? マジでないのかよ!?

何で自転車あるのにバイクがないの!?

俺、バイク乗るの好きなのに!

 

作る! 絶対作る!

何年かかろうが絶対にバイクは作るぞ!

目標は十年以内に完成だ!

 

………あれ?

何か話が結構ずれた気がする

確か、バイクによる防衛強化だっけ??

 

……やめた、考えの実行はまた後でだ

ノエルたちが彼女を着替えの手伝いが

終わったみたいなので、中に入る

 

「どう? 可愛いと思わない?」

 

「結構、自身がある」

 

驚いた、服だけで結構印象って変わるんだな

単純な緑色のワンピースを着ているのだが

それが絶妙に合っているから―――

 

「似合ってるぞ」

 

「はぅ………」

 

別に恥ずかしがる必要はないと思うが

 

「「……………」」

 

おい、何だ二人してその目は? 悪いことしたか?

まったく心当たりがないぞ………あぁ、そういうこと

 

「二人も似合っているぞ」

 

よく見たらノエルもフランも着替えていた

だから拗ねていたのか、気がつかなかった

 

「えへへ、ありがとう」

 

この後、何故か知らんが

ファッションショー的ものが始まって

一着ごとに感想を求められることになった

 

 

一ヶ月

 

 

リハビリ等のおかげで思っていたよりも

早く彼女が完全に体力を回復した

 

薬による影響は体に残っているようだが

本人はあまり気にしていないらしい

 

俺は、人形兵器の試作品を何体か作ったが

うまくいかない、資料を見ながら作ったのだが

出来たのは五体中二体だけ

 

うまくいかない

試作品で成功率が20%だから

本式だったら………10%ぐらい?

 

しかも、今回作ったのは小型タイプ

中型なら一ヶ月、大型なら二ヵ月ぐらいか

その分、成功率が下がるから………1%?

 

やばい、自信なくしてきた

人形兵器ってこんなに難しいのかよ

 

バイクは……全然進んでない

餓鬼から資料を貰ったのはいいが……パーツが多い

人形兵器の方が少ないと思えるぐらいに多い

 

はぁ~……地道に頑張ってみるか

 

「……兄さん」

 

後ろから声が聞こえたので振り返る

そこには俺の部屋の扉を開けて

俺に声をかける彼女がいる

 

……何故か俺の妹として紹介して

次の日ぐらいからずっと兄さんと呼んでいる

別に、名前で呼んでもいいんだが

 

「どうした」

 

「ちょっと……話が………いい?」

 

話か………

 

「いいぞ」

 

「…………」

 

彼女は俺の返事を聞くと

俺が出したイスに座り、俺の方に向く

 

「……お願いがあります」

 

「お願い?」

 

お願いとは……珍しい、一体何の話だろう

 

「私に……」

 

私に?

 

「戦い方を教えて下さい!!」

 

「……は?」

 

なんか間抜けな声が出てしまった

 

「もう一回言ってもらっていいか?」

 

「もう一回ですか……?

 すぅ……私に戦い方を教えて下さい!!!」

 

空耳じゃなかった!!

しかも息を吸いこんでいる分、声がでかいわ!

 

「あー……で? 何で戦い方を教えてほしいんだ?」

 

耳がガンガンする、耳が痛い

 

「私はヴァ……兄さんの手伝いをしたい」

 

「手伝うのはいいが……別に名前で呼んでもいいんだぞ?」

 

すると、彼女は服を交差し顔を…裾が短いから隠せてないぞ

 

「………恥ずかしいです」

 

あっ、そうなの

強制じゃないから別にいいけどね

 

「まっ、いいけど」

 

「……反対しないんですか?」

 

「反対? どうして?」

 

彼女が何で? って、いう顔になっている

逆に、こっちが何で? と言いたい

 

「お前自身が決めたんだろう? なら別にいいじゃないか」

 

後、反対する理由がないのと

 

「それじゃ、教えてくれるんですね!?」

 

「あぁ………教えてあげよう――」

 

俺はイスから立ち彼女の前に移動し、肩に手を添える

 

「―――優しくなぁ?」

 

「……お願いします」

 

この時の俺は良い笑顔だったらしい

 

 




 
今回の話は、短いですよね?
スミマセンこれ以上月日ごとに
書いていたら大変長くなるのでこのぐらいにしました

次回からは原作に近づけていく予定です

感想や質問も受け付けますので、どうぞよろしく

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