気まぐれな神による英雄伝説   作:ガルGC

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かなり久々の投稿な気がする。
最近、暇がなかったしな………


今回は中々残酷な描写を書いた気がする
ですが安心してくだい

最後がすべてを台無しにしてくれますから!!

おまけもあるよ!
 


第4話

 

~sideヴァン~

 

 

あの下っ端を追いかけたら

山奥にある、一つの場所に着いた

 

「遺跡か」

 

遺跡の前に進入禁止と書かれていたが

そんなものはどうでもいいので無視、下の方にあった扉から中に入る

 

「さて、何処にいるのかな」

 

下っ端が正面から入ったから

左の方に向かえばいいか、慎重に行動するか

と、足を動かそうと思うが

 

「……………」

 

「うわっ、もう見つかったか?」

 

行動しようとしたら、こっちを見てくる鎧を着た奴がいる

魔獣だと嬉しいんだけどな

 

「……………」

 

「おっと」

 

鎧の奴は何も話さず持っていたランスを突き出してきた

横に移動して回避する、いきなり攻撃してきたから魔獣だな、たぶん

 

静かに行動したいからさっさと倒すか

騒ぎを聞いて誰かが来たら面倒だし

鎧の分動きが遅いな、ならこの武器でいくか

 

「よっと」

 

「……………!」

 

鎧の奴が持っているランスをポケットから取り出したメイスで破壊する

鎧の奴が動揺した隙に、今度は体に直接メイスを当てる

 

「!!!!!!」

 

鎧の奴は倒れた後しばらく動いていた、もう一発背中に当てる

鎧の奴が完全に動かなくなり、しばらくすると消滅した

 

メイスをポケットに入れ、先に進む

さっきの戦闘で気付かれた可能性があるため

一気に通路を進み、一分程で広い空間に出た

 

「此処は………」

 

俺は出た場所は二階で、一階には

女神の像とその前には長椅子が並んでいる

 

だがその場所は、かなりの年月がたったのか

女神の像は一部崩れ落ちており、長椅子は

一部が壊れ崩れていた

 

俺は一階と周りを見るが

 

「おかしい、あの下っ端がいない」

 

正面から入ったとしたらおそらく

この空間に出るハズなのに、誰もいない

道を間違えたか?

 

とりあえず、辺りを捜索し

女神の像の後ろから扉を発見する

 

「……………」

 

俺は、ゆっくりと扉を開け

中に入るとそこは長い廊下になっていた

俺は長い廊下を渡ると巨大な扉を発見する

 

まだ扉を開けていないが、中から複数の

人間の気配がする、その内の一つが下っ端の

ものだとわかり此処が中心部だと理解する

 

俺はゆっくりと扉を開ける中を確認すると

 

『うむ、今回の実験は中々良い感じじゃないか?』

 

『はい、今日のデータは昨日のデータを上回っています』

 

無数の大人の声が聞こえるが、何かの

実験データを取っているみたいだな、一体何の?

 

『では、次の投与を始める』

 

『わかりました』

 

扉の隙間から微かに男の姿が見え

その手にある注射を台座に乗っている

何かに打とうとしているのがわかる

 

『実験体284番の投与を始める』

 

284番だと? こいつらまさか………!

 

『君は他の子みたいに壊れないでくれよ?』

 

(くそがぁ!)

 

俺は扉の隙間から勢いをつけ飛び出し

近くにいた男にダガーを数本投げつける

 

「ぐはぁっ!」

 

「どうし……っ!?」

 

仲間を心配した男が振り向き声を上げるが

その男の喉にクナイが刺さっており、声を上げる前に倒れてしまう

 

「お、お前!何なんだ一体!?」

 

「ただの子供(笑)さ」

 

「何だと!?」

 

どっちに驚いた? ……どっちでもいいか

こいつ以外はもう、潰されて、切られて

倒れているからな、精神的にキツイか?

 

「お前には情報を聞きたいからな

 正直に話せ、話さなければ――――」

 

足元に転がっている奴の首を掴み持ち上げる

 

「――コイツと同じ目に遭うぞ?」

 

「………!」

 

コイツは……あぁ、メイスで潰した奴か

 

「わ、わかった、話す! 話すから!」

 

最初から話してくれればいいのに、まったく

 

ふむふむ、なるほど

薬品と医療の進化ねぇ? 子供たちは実験体として、各地から誘拐していたのか

 

「此処以外にもあるだろ? どこにある」

 

「ひっ!? し、知らない!

 これ以上のことは知らないって!」

 

チッ、役立たずが

 

「なっ、話しただろ!

 俺、話したからいいよな?!」

 

「ん? ……約束は守るぞ、さっさと行ったらどうだ」

 

男は俺の言った言葉を理解すると、すぐに後ろに振り向き走り出していく

 

「あっ、そうだ言い忘れてた」

 

男は俺の言葉が聞こえた時には

扉を開けようとしていた、瞬間

 

「ぎゃぁぁぁぁあああっ!!!」

 

扉が開いた瞬間に爆発が起き

男は爆発の中心にいたため全身が焼けてしまった

 

「まったく……」

 

俺は男に元に移動して、足元にセットしていた

爆弾を回収する、あ~あ、だから言ったのにな~

……わざとだけど

 

「コイツと同じ目に遭わせるって言ったのに」

 

まっ、もう死んでいるからどうでもいいか

 

 

 

 

 

残る問題は――――

 

「コイツか……」

 

「……………?」

 

あの後、いろんな部屋に回ったが

生き残っている子供はさっき助けた子だけ

他の子供は……とてもじゃないが言えないな

 

研究室らしき部屋は他にも

いくつかあったので潰しておいた

まったく子供を何だと思っているんだ

 

「……………?」

 

「いや、何でもない」

 

男たちの持っていた資料を見たが、この子は

薬品投与により人並み外れた身体能力と

人間の第六感……直感力を持っているらしい

 

年齢は七歳でありながら、大人を上回る力を持つ

第六感に至っては、まだ開花しておらず

今日の投与がその強化だったみたいだ

 

バキッ

 

「まったく、嫌な世界に送ってくれたな」

 

手に持っていたカルテを壊し、子供の方に向く

 

「お前はどうする?」

 

「……………?」

 

「このままここで生きて行くか」

 

「(フルフル)」

 

「なら、俺と一緒に来ないか?」

 

「……? ……?」

 

「お前が此処でどんな目に遭ったのか理解している

 きっと俺には想像できないほど酷いものなんだろう」

 

「……………」

 

「俺は、お前を救ってやりたい

 だから……俺と一緒に来ないか?」

 

「……………」

 

目の前の子は悩んでいる

衰弱した体で、精神が壊れかけている状態で

一生懸命に考えている

 

そして――――

 

 

~side子供~

 

 

あれから何年たったんだろう

私が此処に来て、毎日が地獄のようになった日は

 

私は、お父さんとお母さんの間から生まれた

ある日、私は叔母さんのところに花を届けに行った帰りのことだった

 

私は家に帰る途中、花を見つけた

花が大好きだった母のために花を摘んでいた

そこにはたくさん花があったからいなんなのを摘いだ

 

私は花の飾りを頭に乗せ帰ろうとした

だけど大人の人が現れた、この花は育てたと言った

私はどうすればいいのかわからなかった

 

だから大人の言うことを聞いた

だから大人の言う通りに付いて行った

だから――――私の人生が変わってしまった

 

着いた場所には大人の人がたくさんいた

私と同じぐらいの子供もたくさんいた

 

私は部屋に入れられた

暗くて、狭くて、冷たくて、誰もいない部屋に

長い時間、入れられていた

 

次の日、私は昨日と同じ部屋に連れて行かれた

大人の人が昨日より多くいた、子供が昨日より少なかった

また次の日、その次の日も子供が少なくなっていった

 

私には名前があった、今じゃ番号で呼ばれている

番号を呼ばれたのでどこかの部屋に向かう

大人の人が囲んでいる台に乗って、横になる

 

「では、これより投与を開始する」

 

腕に注射を刺されて何かを入れられる

一体何回目だろう? 痛みが感じられないや

 

「うむ、今回の実験は中々良い感じじゃないか?」

 

「はい、今日のデータは昨日のデータを上回っています」

 

大人の人たちが何か話してる

この後、何するんだろう?

昨日と一緒で魔獣と戦うのかな

 

「では、次の投与を始める」

 

「わかりました」

 

次の注射が始まる、きっとこれで私は壊れるだろう

ただの予想だと思うけどきっと壊れる

最近外れてないから、当たると思う

 

「実験体284番の投与を始める」

 

284番、今の私の名前

昔の名前は思い出せない、必要がないから

意味がないから、思いだす必要なんてない

 

「君は他の子みたいに壊れないでくれよ?」

 

他の子なんて、もういないのに

私はきっと壊れるから、やっと他の子に会える

ここで私は――――壊れるから

 

………? 注射を打たれてない?

思わず目を瞑ったけど………なんで?

目を開けて見たら――――

 

「……………」

 

大人の人が倒れている

右を見ても、左を見ても倒れている

みんな何かが刺さっているけどよくわからない

 

後ろを見たら一人だけ生きている

大人がいたその近くに子供がいる

何か言っているけどよく聞こえない

 

やがて、大人は扉に向かって走って行く

私は、なんとなくだけど大人の人は死んでしまうと思う

大人の人が扉に走って行くと爆発して死んじゃった、やっぱり

 

「コイツか……」

 

「……………?」

 

この人は何者だろう、まったくわからない

見て何も感じないし何もわからない……???

 

「……………?」

 

「いや、何でもない」

 

何か考えていた見たいだけどやめたみたい

この場で考えていることって何だろう

 

バキッ

 

私が考えていたら男の子が持っている

何かが壊れた、何か言っているみたい

男の子は私に振り返った

 

「お前はどうする?」

 

「……………?」

 

「このままここで生きて行くか」

 

ここで……それは嫌だな

 

「なら、俺と一緒に来ないか?」

 

一緒……に?

 

「お前が此処でどんな目に遭った

 のか理解している、きっと俺には想像

 できないほど酷いものなんだろう」

 

「……………」

 

「俺はお前を救ってやりたい

 だから……俺と一緒に来ないか?」

 

………此処から出れる?

この地獄から? この日々から?

この場所から――――出られるの?

 

あまりに嬉しさに涙が出た

喜びたい、泣きたいけど彼に言わなきゃ

彼に私の意志を伝えなきゃいけない、私は――

 

「……ぃ…く…」

 

弱り切った体で乾いた口で言った

私は此処を出て、貴方と一緒に行きたい

すると彼は私を抱きしめる

 

「頑張ったな」

 

「――――!」

 

その言葉を聞いた時

私は彼に泣きつきながら、意識を落とした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~side餓鬼(神)~

 

 

えっ!? ()の中身逆じゃね( ̄□||||!!

 

「………何に驚いてるのアノウィン?」

 

「やぁ、久しぶりマドネス君!」

 

いや~、何か電波を感じたんだけど

親友のマドネス君に会えたからどうでもいいや

 

「久しぶりって……今日ゲームやろうって

 言って、家に来いっていったの忘れたのかよ」

 

「えっ、そうだっけ?」

 

まったく記憶にないや

 

「あ、そうだ

 さっきポストに手紙が入ってたぞ」

 

マドネス君から手紙をもらう、これって

 

「大会のポイントだろ? いくつなんだよ?」

 

「ちょっと待ってね」

 

え~っと……………は?

 

「おい、どうした?」

 

「……………」

 

「えっ? 聞こえねぇって」

 

「-1052ポイントだよ! こんちくしょう!!」

 

「マジかよ!? まだ前回の分と合わせれば大丈夫だろ?」

 

「前回と合計したって-3030ポイントでマイナスなんだよ!」

 

「お前バカだろ! 何で前回もマイナス取るんだよ!?」

 

「知るかよバカ! もうやだぁぁぁぁぁっ!!」

 

この後、キノウェルによって場は収まりました

 





おまけ

「(。・ω・)ノ゛ やぁ、みんな集まれ~!
 アノウィン君によるおまけモード! 始まるよ!」

「毎回言うのか?」

「そのほうが愛着がつくでしょ( ・´ー・`) ドヤッ!」

「やめろ、殴りたくなる」

「さぁて、今日はここまで次からは
 前書きのほうでおまけコーナー改め
 ヴァン君の武器講座コーナーになります」

「な、なんだと!?」

「そのコーナーでは兄さん以外にも
 様々な人たちが来る……可能性があります」

「おい、何だ今の間は?」

「後、僕たちの名前の由来も教えちゃうよ~!」

「おい、何だかんだで前回以上の長さだぞ」

「それではみなさん、また今度」

「はぁ………」

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