「 ∧_∧
(0゚-∀-)
(0゚つ旦O
と_)_)」
「おい、何をしている」
「 _ _
( ゚Д゚)
( つ旦O
と_)_)」
「ア・ノ・ウ・ィ・ン?」
「 - -
( ゚Д゚)
( つ旦O
と_)_)」
「いいかげんに声を出したらどうだ?
ゆったりとお茶を飲むな、そして座るな!」
「兄さん、これはココアだよ? お茶じゃない」
「屁理屈を言うな
まったく、今日はどういう日かわかっているのか?」
「今日? 何かあったかな?」
「今日は12月25日のクリスマスだ」
「あぁぁ……あれ
子供は大喜びして、大人が財布の中身を減らす行事の事?」
「何の行事だ、大人が損するだけじゃないか……
クリスマスとは、イエス・キリストの誕生を祝う祭のことだ
キリスト教に先立つユダヤ教の暦、ローマ帝国の暦、およびこれらを引き継いだ教会暦
では日没を一日の境目としているので、クリスマス・イヴと呼ばれる12月24日夕刻
から朝までも、教会暦上はクリスマスと同じ日に数えられる」
「へぇ~、24日のクリスマス・イヴってクリスマスと同じ日の扱いなんだ」
「…………」
「あれ? 兄さん、どうしたの無反応だよ」
「……いや、珍しくお前が真面目だと思ってな」
「何言ってんのさ、僕はいつだって真面目だよ!」
「ふむ、本音は?」
「あぁ、怠い
話しが長いんだよね兄さんは、真面目かっつうの!
もうこんな話は真面目な振りをしてさっさと終わらせよう
早くしなきゃ『世界ポテトの旅』が始まってしまう!?」
「…………」
「皆さん、メリークリスマス」
▲
(∵)
ν
。゚
. ・゜
この話はヴァンがリベールに向かう五年前の話である
~sideヴァン~
「ねぇ、ヴァン
家でクリスマスパーティーやらない?」
「クリスマスパーティー? どうした、いきなり」
ノエルが突発的な事を言うのは今更だが、今日はどうした?
「ほら、今日ってクリスマスでしょ?
お母さんが折角だからヴァンたちも誘いなさいって」
「へ~、折角だけど……断る」
「なんで!」
ちょっとメンドk……ゲフン、ゲフン!
「今日はやることがあってな」
「昨日聞いたら暇って言ったじゃない!」
「実は今朝から体調が悪くてな」
「さっきまでナギちゃんと一緒に運動してたでしょ!」
「いや~……言い訳疲れた」
「一体なんなの!?」
おお、ノエルが怒っている
背後から赤いオーラが見えるぞ
「…………」
と思ったら急にオーラが消えた
……どうした?
「……ヴァンは、クリスマスパーティー、したくない?」
「うっ!」
そ、そんな潤んだ目で俺を見るな!
上目遣いするな! 可愛いじゃないか、ってこれは違う!
ナギ! ナギはどこだ!? 兄を救出しろ!
「? 兄さんに呼ばれた気がします」
ナイス、第六感!
「ナギ、ノエルを追っ払ってくれ」
「もう、そんなにクリスマスパーティーしたくないの?」
だからそんな目で見るな!
「ねぇ、ナギちゃん
ナギちゃんはクリスマスパーティーしたくない?」
こいつ……! 俺が無理だからってナギを引き込もうとしているのか!
ナギ、耳を傾けるんじゃない! それは悪魔の囁きだ!
だが、ナギはノエルに首を傾げながら答えた
「クリスマスパーティーって、何ですか?」
~sideノエル~
「ノエルさん、クリスマスパーティーって結局なんですか?」
「う~ん、皆で楽しくクリスマスの日を過ごすってことかな」
私はナギちゃんと一緒に家に帰ってきて、飾りつけをしている
ナギちゃんがクリスマスを知らないのは驚いたけど、だったらナギちゃんにクリスマス
を教えてあげればいいだけだ
ヴァンもナギちゃんがクリスマスを知らないのはよくないな、とか言ってどこかに出か
けた
せめて飾りつけをしてから出ていきなさいよ!
「? フランちゃん、これはどこに飾るの?」
「それはこっちだよ、ナギちゃん」
ナギとフランが飾りつけする姿を微笑ましく見守りながら、飾りつけを進めていく
可愛いな、二人とも……
二人の頑張りもあって飾りつけはすぐに終わった
「こんちは」
そして、飾りつけが終わると同時に
「遅い! どこに行ってたの?」
「サボってた」
「ヴァンっ!」
「嘘だ冗談だ、拳を降ろせ」
まったくもう……
「あらあら、皆よく頑張ったわね」
「お母さん!」
「お邪魔してます」
「あらあら、久しぶりねヴァンちゃん」
「ちゃん付けはやめてください……」
「あらどうして、こんなに可愛いのに?」
ちょっと、お母さん!? どうして、ヴァンを目線の高さまで上げるの!
「ヴァン、降りて! お母さんから、降りて!」
「いや、俺は持ち上げられている立場なんだが」
「あらあら」
うぅ~……お母さん、絶対に態とやってる!
恥ずかしいな……、顔、赤くなってないかな? 大丈夫だよね? うん、良し!
「なに顔を赤くしてんだ、お前は」
「うわわわわわわわわわわわわわわわわわわ!!」
「ぐおっ!」
あ、驚いて思わず手を出しちゃった
だ、大丈夫よね?
「なにをするんだよ、お前は!」
「そっちが悪いでしょ、そっちが!」
「なにがだ!?」
「こらこら、二人とも
喧嘩していないで、仲良く椅子に座りなさい
もうすぐケーキが焼けるから大人しくするのよ?」
「「うっ……はい」」
うぅ~、私は悪くないのに!
「「「「「乾杯!」」」」」
みんなで乾杯をして、焼きあがったケーキが切り分けられる
「ああ、お姉ちゃんのケーキが私のより大きい!」
「だったら、お姉ちゃんのケーキを少しあげる」
「わーい!」
私は自分のケーキを切り分け、フランに分ける
本当は甘いのが好きで別けたくはないけど、飾りつけを頑張っていたので特別だ
では、ケーキを一口
「美味しい!」
やっぱり、お母さんのケーキは美味しい! 私もいつか作れるようになりたいな
フォークはどんどん進んでいき、あっという間にケーキはなくなった
うぅ、もうちょっと食べたかったな
「ほれ」
「え?」
隣に座っていたヴァンが私にケーキを一切れ置いてくれた
「いいの?」
「お前が食え、俺は今日は特に働いていないから少しでいいよ」
「ヴァン……」
あ、あれ!? か、顔は赤くなってないよね? ね!
ダメダメ、意識しちゃいけない!
「ナ、ナギちゃん! 今日のクリスマスパーティーはどうだった」
「ん、楽しいです」
意識を逸らすように尋ねるのはよくないけど、なぎちゃんがクリスマスパーティーを楽
しんでくれて私は嬉しい
「だけど、記録に残せないのが残念です」
う~ん、その気持ちはわかるけど……
「ナギ、ならいい物があるぞ」
「いい物ですか?」
皆が?を浮かべながらヴァンは一つの箱をナギちゃんに渡した
「メリークリスマスだ、ナギ」
ナギちゃんは箱を開けると、中身を取り出した
「これは……?」
「オーバルカメラというものらしい」
らしいって……はっきりしなさいよ
「……カメラ」
「折角だ、皆で撮ってみるか?」
「賛成!」
ヴァンの提案によりオーバルカメラをタイマーセットして写真を撮った
ナギちゃんとフランが仲良く手を繋ぎ、お母さんがその様子を見守り
私とヴァンが隣り合った写真
「……嬉しい」
「良かったな」
ナギちゃんが嬉しそうに写真を抱える
ま、別にヴァンならこんなことをするとは思っていたけどね
私はヴァンに近寄ると服をちょちょいと引っ張り
「ん、どうした? ノエル」
「ヴァン、これ」
少しぐらい積極的になっていいよね、だって今日は
「―――メリークリスマス!」
家族と過ごすクリスマスだから
皆さん、お久しぶりメリークリスマス
この時期忙しくて全然書けなかった。
ストックもなく、今日帰ってきて速攻で書きました。
絶対に誤字、脱字はあるよ
まだまだ忙しく次の話もいつ投稿できるかわかりませんが、待っていただくと嬉しいです。
あと、あれだね。うん……顔文字は一行型が一番いいね!