黒子のバスケ ifストーリー 「もし、黒子が桃井の事を好きだったら」   作:和泉春

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十六話です!!!!!

黒子ばっかり進めてしまって申し訳ないです。

ちょっとスランプ気味なのと、
忙しくてなかなか…。

ハイ、言い訳ですねすみませんでしたぁ!!!!!

こんな僕ですが、これからもお付き合い願いますm(_ _)m


大好きだったんです

 

「なにか…あったのね?哲也…。」

 

 

「おばあちゃんにはいつも…

見破られてしまいますね…。」

 

「そりゃあ、ずうっと見てきたからねぇ…。

あんたは昔っから、

表情が薄い子だったから。

よーく見とかんと、見逃すからねぇ…。」

 

「流石ですね…。」

 

「ほれ、早く入りなさいな。

あったかいこたつと、

美味しいみかんが待ってるから。」

 

 

いつも向けられているおばあちゃんの微笑みに、とても安心した。

 

 

僕はこたつに正座をして座り、

手を中に入れてこすり合わせた。

 

 

自分で思っていた以上に体が冷えていたようだ。

 

 

おばあちゃんが

台所からみかんを持って来てくれた。

 

 

「はい、みかん。」

 

「…ありがとうございます。」

 

 

昔から、

おばあちゃんにはなんでも

見透かされてしまっていて、

でも心配かけてはいけないと、

誤魔化してもすぐにまたばれてしまう。

 

そんなことの繰り返しで、

おばあちゃんだけには、

正直になんでも打ち明けるようになった。

 

 

「…僕、好きな人が出来たんです。

でも、その人には他に好きな人がいて、

その相手は僕の仲の良い友人なんです。

二人は、とてもお似合いで…。

はじめは…好きな人が、

本当に好きな人と幸せそうに

笑ってくれているのなら、

それでいいと思っていたんです。

でも……それが嫌だと思っている自分が

いることに気づいてしまいました。

僕は、好きな人の幸せを願えないくらい、

嫌な奴になっていたんでしょうか……?

…最近、僕は…自分がよく分かりません。」

 

 

おばあちゃんは優しく笑った。

 

シワの多い顔を、もっとしわくちゃにして。

 

 

「哲也…恋をしたんだねぇ……。」

 

「………………?」

 

 

恋………………………………?

 

嗚呼、そうか。

 

これが………………。

 

 

「…はい……っ、でも、辛いです……っ。」

 

「辛いだろうねぇ…。

恋はよくも悪くも、人を変えるもの。

哲也は、どちらに変わるのかねぇ。」

 

 

恋をした、と……初めて自覚した。

 

 

おばあちゃんに言われて、

今まで苦しかったこの感情はなんなのだろうかと

考えていたけれど、

結局答えは見つからなくて、

どう表していいか分からない想いを、

“好きだ”という言葉でしか表現出来なかった。

 

 

そうか……僕は彼女に恋をしていたんだ。

 

 

今こうして辛くなっているのも、

彼女の笑顔に救われるのも、

自分の隣にいてほしいと思うのも、

相棒に嫉妬してしまうのも、

全部、僕が……彼女に恋をしていたからだ。

 

 

こんなの、

自分のキャラではないことは分かっている。

 

でも、

僕は本当に、桃井さんに恋をしていた。

 

 

「本当に…大好きだったんです………。」

 

 

 




第十六話 大好きだったんです を読んで下さってありがとうございます‼︎

久しくお待たせしてしまって申し訳ないです…。

僕がもたもたしている内に三期アニメも終盤ですね…汗

頑張ります‼︎

評価、感想などして頂けると嬉しいです!

これからもお付き合い願いますm(_ _)m

Twitterもよろしくお願いします‼︎


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