黒子のバスケ ifストーリー 「もし、黒子が桃井の事を好きだったら」   作:和泉春

12 / 22
十二話です!!!!!

いやぁ、長いですね!!!!!

ここまでお付き合い下さった皆様ありがとうございます!!!!!

これからもよろしくお願いします!!!!!



僕も知りません

 

ある日、僕は珍しい光景を目にした。

 

 

赤司くんと青峰くんが

部活以外で話しているところを始めて見た。

 

 

一体なんの話をしているのだろう…。

 

 

「なんだよ赤司、話って。」

 

「お前も気づいているだろ。

しらばっくれるな。」

 

「っ…。」

 

「……今の関係を壊したくない、か?

甘ったれるな、

それではテツヤの気持ちはどうする。

桃井の気持ちはどうする。」

 

「るっせなぁ、分かってんだよそんな事…。」

 

「お前の悪い所だ。

いざという時の判断が鈍る。

バスケにおいては何もいう事はないが、

人間関係において、

お前はまだ子ども過ぎる。」

 

「親父とおんなじ事言うなっての。」

 

「なら、よく考えるんだな。

このまま試合に支障を来たしても困るよ、

お前はエースなんだから特にな。」

 

「……………。」

 

 

 

遠くて会話までは聞き取れないが、

深刻そうな様子だ。

 

青峰くんが悪さをして

赤司くんが叱っているのか、

 

もっと他の人物について

話し合っているのか…。

 

 

“他の人物”

 

 

そう言って最初に出てくるのは、

桃井さんの名前だった。

 

他に、誰がいるっていうんだろう。

 

 

あり得ない。

 

 

そう思えてしまうのも、

何だか少し悲しかった。

 

 

深刻そうな二人を見つめていたら、

体育館から桃井さんが

大量のタオルを抱えて飛び出してきた。

 

 

「あれ?テツくん‼どうしたの?

こんな所にボーッとして。」

 

「桃井さん。いえ、何でもないです。

すぐ参加します。」

「そう?ならいいけど…。

あ、そうだ‼青峰くん知らない?

さっきからいなくって。」

 

「青峰くんなら、

あそこで赤司くんと話してますよ。

何か用事ですか?」

 

「ううん‼用事ってまでもないんだけど…。

またかぁ…。」

 

 

桃井さんはタオルを抱えたまま、

肩を落とした。

 

 

「また、ですか?」

 

「青峰くん、

最近よく赤司くんに呼び出されてる

みたいなんだよねぇ。

理由聞いても教えてくれないし…。

テツくんは知ってる?」

 

 

驚いた。

 

あの桃井さんも事情を知らないなんて。

 

 

隠しているのだろうか?

 

でも、なんで?一体なんのために?

 

 

「いえ、僕も知りません。」

 

「そっかぁ、なんなんだろうね?」

 

「そうですね。」

 

 

すると桃井さんの背後に

紫原くんがいきなり現れた。

 

 

「ねぇ、さっち〜ん。

マネージャーが呼んでる〜。」

 

「あ‼そうだった‼ありがとむっくん‼

じゃあねテツくん‼また後で‼」

 

「はい。」

 

「いってらっしゃ〜い。」

 

 

すると青峰くんと赤司くんの話が終わり、

二人ともこちらに戻ってくるようだった。

 

僕は何故か日汗をかいた。

 

 

「紫原くん、練習行きましょう。」

 

「え〜?…分かったよ〜…。

ていうか、何そんなに慌ててるの、黒ちん。」

 

「何でもないですよ。早く行きましょう。」

 

「ちょっと〜、押さないでよ〜。」

 

 

僕は紫原くんと体育館に入り、

着替えを済ませて練習に加わった。




十二話 僕も知りません
を読んでいただきありがとうございます!!!!!

やっと二年生の秋を過ぎましたね‼

まだまだ続きますよー!!!!!

これからもよろしくお願いします!!!!!

感想、評価などして頂けると嬉しいです!!!!!

Twitterもよろしくお願いします!!!!!
@izumi36585108

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。