「さて、始めようか?言葉は要らないからいつでもどうぞ」
「一ヶ月間貴方を調べたけど、結局修行さえしなかったわね・・舐めるのもいい加減にしなさい!」
「行くぞ!」
「「「「「「おう!!!」」」」」
まずは北郷が攻めてきた、サポートに思春、明命、そして遠距離からは恋、紫苑、秋蘭、祭、桔梗が攻撃をしてくる。
お、恋は遠距離から攻撃なんだと考えながらも北郷の攻撃を避け、思春の武器を横から手刀で折り、折れた刃を掴み丸め、沙和に投げる。
そして、小さな斬撃波が飛んできたので、同じ強さのエネルギー弾を放ち相殺する。
相殺したらその斬撃波の後ろから、矢が数発飛んで来ていたのですべて避ける。
矢を避けてる最中に明命が攻撃して来たが、それもついでに避けた。
矢を避けていたら、北郷がその避けたタイミングに合わせ、後ろから切りかかってきたが、避け、そして北郷を蹴り飛ばす。
その間も矢と小さい斬撃波が飛んできていたが、すべて避け、素手で攻撃してきた思春を殴り飛ばす。
そして沙和に投げた、元俺折れた刃の鉄の塊が沙和に当たり、沙和は意識を失った。
北郷、思春を飛ばした事により、残りの武将達も徐々に一緒に攻めてきた。
明命の攻撃を避け、愛紗の攻撃を避け、霞の攻撃を避け、華淋の攻撃を避け、鈴々、星、翠、季衣、流琉、凪・・の攻撃も避け、そして北郷、思春も戻ってきて攻撃してきたのでそれも避け、
春蘭が武器に気を溜め、鋭い一撃を放ってくるが避け、気絶する強さで顔面を殴ってやる。吹っ飛び気を失ったようだ。
蓮華、蒲公英、焔耶、真桜、白蓮は激しい攻撃の連続と、見えない攻撃が飛び交う中に参戦するタイミングを見失っていたようだ。
矢を避けてて思ったんだけど、一本だけ。たまに凄い速い矢が飛んでくると思って、弓の方を気にして見てたら、恋が弓を使わずに矢をそのまま投げてた。
そして・・・かれこれ10時間位戦っただろうか?日が傾いてきた。
蓮華、蒲公英、焔耶、真桜、白蓮は結局全然参戦してこなかったので、途中飛んできた矢を丸め、投げて当てて、沙和みたいに全員気絶さした。
そして、体力がなくなってきた感じの人達を次々と気絶さしていった。
「ふう、後はお前らだけだね?」
「強すぎる・・」
「・・・強い」
「無さん、強すぎますー」
「蓮華様の仇を!」
いや、蓮華死んでないからね。
「ほんま、強いわー」
「くっ、一発もかすりさえもしないなんて」
「勝てないかもしれなくても、やるしかないのよ!」
「恐ろしく強い」
残ってるのは喋った順番の北郷、恋、明命、思春、霞、愛紗、華淋、秋蘭、だ。
思ったより皆鍛えてるな、あれだけの攻撃を繰り返しているのにまだまだ動けるなんて。
残った武将を体力がなくなるまで鍛えるようにぎりぎりの攻撃をし、体力が無くなっていった順番に霞、愛紗、秋蘭、思春、明命と気絶させていった。
恋はまだまだいけそうだったが、気絶さした。
「残るは曹操と北郷だけだね?」
「遊ばれてるだろ・・」
「何かないかしら!何か」
「最後に二人で作戦があるなら、考えてもいいよ?」
そう言うと、二人とも一瞬考え、相談することにしたようだ。
その間、周りの兵と軍師達を見ていたのだが、兵士達は絶望の色かと思いきや、祭りのように楽しんでいた。
軍師達は悔しい顔をしたり、諦めたり、応援したり、傍観したりしてる人の顔をしていた。
「どこを向いてるのかしら?」
「あ、決まった?」
「ええ、最後の最後でこっちに時間を与え、注意を行った事を後悔させてあげるわ!」
そして、華淋が攻めてきた、どうやら華淋がメインで北郷がサポートみたいだ。
華淋の攻撃をさばきつつ、後ろから北郷が来るのをかわそうとしたら、北郷のスピードが予想以上の速さになっていて、当たってしまった。
当たった瞬間北郷の刀は半分以上砕け散った。
その瞬間北郷にささやく。
「北郷、まさか英雄の薬をこのタイミングで飲むとは・・・今の折れた瞬間はお前しか多分速すぎて気付いていない、その折れたので俺の心臓を刺せ、そしてずっと押さえておけ!」
北郷は折れた事にびっくりしていたが、俺が何かを伝えたいと読むと、俺を刺した・・・と言うか刺さらないため、刃の先のない刀が俺の胸に置いてある感じだ。
しかし、北郷と俺以外には刺さっているように見える。皆に見えないスピードがあってこそ実現できた事だ。
地面に俺が倒れ、その上から北郷が突き刺した状態になった。もちろん折れた刃は一瞬で消しておいた。しかも胸に血を出しておいた。尚且つ北郷が消えるシーンみたいに体を徐々に薄く。
「一刀・・・やったわね!」
「やるな・・・華淋、北郷、引っ掻き回していてなんだが、最後に頼みがあるんだが・・・」
「ええ、聞いてあげるわ」
「風を頼まれて、くれないか?きっと曹操の役に立ってくれる」
「それくらいお安い御用だわ!あの子の実力は一緒にいたから知ってるわ」
「北郷・・風も他の武将と一緒に愛してやってくれ」
「!?お前、こんなところで何を!」
「頼んだよ」
「っそれは風ちゃんが決めることだけど、わかった」
「はぁはぁ・・・おにいさんー!!」
刺されたのを見ていつの間にか風が走ってたようだ。
「お兄さん、風は風は、お兄さんの事が、大好きですー!」
「あり・が・・と・・・う・・・」
そして、北郷の刀を治し、現実の世界に戻った。
-----後日談、北郷視点-----
魏、呉、蜀が華淋の手によって統一させられ、そして呉、蜀は今までの自分の所だった所を任せれ、お祝いのための大宴会を行う事になった。
大宴会ではどの国の兵も、武将も関係なしに祝っていた。
俺は一人離れていた。
俺は・・勝ったのか?あの時確かに俺の攻撃は当たったが、無には攻撃は通らなかった。
しかし、刀も折れたと思ったけど、破片も見当たらなかったし、刀も傷一つ無かった。
わざと受けたのか?それにしては一瞬びっくりした顔をしてたよな。
「・・・こんなところにいたの?」
「ん?・・・・ああ、華淋か。どうしたんだよ。」
「まったく。主役がこんなところで一人で何をしてるのかしら?」
「主役か・・」
「一刀が無を倒したんだし、主役でしょ?」
「そう・・だな」
「何か悩み事でもあるのかしら?ちょっとここではうるさすぎるわね」
そう言うと華淋は、俺の手を引いて城の近くの小川に来た。
「・・・なあ、華淋」
「・・・何?」
「こんな所まで来て・・・大丈夫なのか?」
「何が?」
「間諜とか・・・」
「ふふっ。どこの国が間諜を放つというの?」
「・・・あ、そうか」
「それに、一刀、貴方が居るでしょ?貴方が勝てない人は、もういないでしょ?」
「なんだかんだで、恋よりも強くなっちゃったしな・・・」
「始めの一刀からは信じられないわね」
「俺も信じられないよ」
沈黙が流れる
「綺麗な月ね・・・」
「そうだな・・・。俺、こんなに大きな月、初めてみたかも」
「そうね・・・。戦っている間は、こんなに落ち着いて月を見たことなんか無かった気がするわ・・・」
「華淋でも余裕のない時ってあるんだ」
「恋と無のせいでね」
「そうだな・・。あの強さは無かったよな」
「今の一刀の強さも、信じられない強さだけどね」
「確かにね・・」
「一刀、何を悩んでいたのかしら?」
「無は本当に俺が倒したのかって・・・」
「そうね・・・確かに貴方の剣は折れたわ」
「っ!?華淋もあの時見えていたのか」
「ええ、そして・・・折れた破片を無が消したのも」
「そうか、だから見つからなかったのか」
「でもあの最後の消え方は・・・」
「きっと、無は帰ったのかな?自分の世界に」
「!? 無は違う世界から来たの?」
「推測だけどさ、俺がここにどうやって来たか知ってたし、俺の知識も持っていたし、もしかしたら、俺と同じ所から来たのかもしれない」
「天・・貴方も帰るの?」
「帰りたくはないな」
「そう・・・、ずっと私の傍にいなさい」
「ああ、無のお陰で俺はずっとこの世界に入れるみたいだし、ずっと居るよ」
「本当に?帰らないで、ずっと私の傍にいてくれるの!?」
「ああ、死ぬまで一緒にいるさ」
「一刀・・・!一刀・・・!」
華淋が俺に抱きついてくる、それをしっかりと抱き返す。
俺は、無のお陰で多分ここに残ることができたんだろう・・・俺の変わりに無は消えてしまったのか?
無・・・最後の約束・・・風は俺がなんとしても幸せに生きてもらえるように頑張るよ。
風はなんとかその後、悲しみを抱えつつも、幸せには暮す事が出来たようだ。
雪蓮は怪我は治ったが前みたいな動きができなかったようだ。
そして死亡者・・・無、音々音
おしまい
回収し切れなかった複線。
そして、ちぐはぐがちょいちょいあったと思いますが、すみません。
最初に比べればちょっとは、まあー良くなったかなー程度でしたが・・・。
こんな駄文を読んでくれた方ありがとうございました。