ガンダム00  マイスター始めてみました外伝  『絶望?何それ美味しいの?』   作:雑炊

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大変遅れましたがなんとか書きあがりました。
しかし、試行錯誤を繰り返した結果何ともMav-Luv要素の少ない仕上がりに……どうしてこうなった!!!


というわけで前半はミハエルメインの“あの後”のお話。
後半は特別企画編です。
ちょっとグダってしまったかもしれませんが……

というわけで本編をどうぞ。


つぎの外伝『ミハエルの結末?』
つぎの外伝――――――ミハエルのその後(アムロの大後悔の序曲)


目前へと迫ってくる淡いマゼンタの光に対して、彼は特に恐怖は覚えていなかった。

当たり前だ。

元から覚悟の内である。

在るとすれば、残していく妹のこの先の事だ。

復讐に取り付かれ、自分の様な道を歩むのか。

それとも、一人の女としての幸せを掴むのか。

はたまた、また別の何かか――――――

 

――――――少なくとも最初のは有り得ないな。

 

ふっとそう思い、笑みが出る。

何せあの子の隣には、アイツが居るのだ。

お人好しで、面倒見が良くて、強くて――――――認めたくはないが、ちょっぴり格好良かったアイツが。

 

 

だから――――――大丈夫。

俺は安心してあの世へ行ける。

唯一の心残りは、このまま向こうへと行ったら、まず間違いなく兄貴にぶん殴られるということだ。

それだけで済めばいいが、ヘタをすればそれ以上もあり得る。

 

 

 

 

 

―――――ま、この後に及んじゃもう関係ないか。

 

 

 

そう見切りを付け、彼は目を閉じる。

どうせもうどうしようもないのだ。

ロクな人生だったかと問われれば首を傾げるような人生だったが、それでも後悔をしていない、という事を鑑みれば、“良い人生であった”、と胸を張って言える。

 

―――――満足だ。

 

 

そう思いながら、彼は甘んじて正面から迫る“死”を受け入れる事にした。

奇跡が起きれば死なないのだろうが、生憎そんな都合良く奇跡が起きるなんて有り得ないのだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

「――――――あばよ」

 

そう呟いて、彼は光に飲み込まれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――はずだった。

 

その違和感に気付いたのは、目を閉じてから数秒後の事である。

 

(――――――おかしい。幾らなんでも遅すぎる)

 

例えビームに一瞬で焼かれるとしても、苦痛がないはずはない。

少しでも、焼かれる痛みが来るはずだ。

痛みがなくても、熱が来るはずだ。

 

 

 

――――――否、そもそもこういった風に思考が出来るはずがない。

 

 

いい加減におかしいと考え、ゆっくりと目を開けた。

 

 

 

 

 

 

 

視界に、モニターに映る青空と、荒れ果てた荒野が見えた。

 

 

 

 

 

「………………は?」

 

 

思わず思考が停止する。

同時に間抜けヅラを晒す。

 

それもしょうがないだろう。

 

 

“何でさっきまで宇宙にいた自分がこんな地上の荒野に居るのか。”

 

 

辛うじて動き始めた頭の中にはそれしか浮かばず、ただただ体は固まっているのみ。

とはいえ、常識人の思考をまだお持ちの方ならば、こうなるのは当たり前だろう。

 

多分、あの馬鹿師弟だって固まるに違いない。

 

 

「……あれ?」

 

とはいえ、あの二人と比べれば遥かに常識人なミハエル。

不意に目を向けたコンソールに映し出されていた物を見て、今度こそ彼は卒倒しかける事になった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『All system Not problem』

 

つまり機体に一切の異常が見当たりません、という事である。

馬鹿な、と彼は一気に混乱する。

何故なら、彼の機体はさっきのさっきまで左手と頭部、それから胴体と腰以外、ほぼ全てが破壊され尽くしていたのだから。

挙句残っていた部分も大なり小なり損傷があったはずだ。

だというのに全く問題ありませんとはどういうことだ!?

 

 

(冗談じゃねぇ!!冥土にまで来てこんなのはゴメンだぞ!?)

 

慌ててコクピットハッチを開けて外に出る。

流れ込む外気。

土の匂い。

 

間違いなく、彼は今地上に居る事は明白だった。

 

 

 

だが、そんな事はどうでも良い。

 

大事なのは、機体が本当に大丈夫なのかどうか、だ。

 

 

 

ワイヤーを使って地面に降り、一時的に相棒になった機体―――ザフキエルを足元から見上げる。

 

――――――異常、無し。パジった筈の追加武装もバッチリ全部綺麗に取り付けられていた。

 

 

「グッ……うげぇぇぇぇぇぇ……」

 

それらの事を確認した瞬間、ミハエルは恥も外聞もなくその場で嘔吐した。

出てきた物は赤い物の混じった胃液だけだったが、そんな事は気にならなかった。

 

それよりも、この状況下で何故自分がこんな事になっているのか。

 

その事に対して、非常に彼は恐怖を抱き、同時に、名状し難い不快感を覚えていた。

 

 

 

 

 

 

吐いてから数分ほど放心し、その場でザフキエルを見上げていたミハエルは、結局このままではいけないと思って機体の中に戻った。

夢なのか何なのかは判別できないが、少なくとも彼が今この場に存在している事は確かだった。

 

その証拠に、嘔吐物の独特な苦味が口の中にあったのだから。

 

(そうなれば、やっぱやる事なんぞ決まってる訳なんだよな)

 

そう思いながらザフキエルの目で辺りを見渡す。

 

しかし映る物は決まって荒野荒野荒野一面荒野。

面白みもへったくれもない、小さな草花やコケすらもないただただ平坦な荒野がずーっと広がっているだけだ。

 

しかし、それらを見ていてミハエルはある事に気づく。

しかし、それは奇妙な事だった。

 

当然であった。

 

 

 

 

何故なら、現時点の地球に、こんな真面目に何にも無い荒野がここまで広がっている場所など、何処にもないからだった。

彼の知る限りでは。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ともあれ、いつまでも混乱しているのは色々と危険なので、ミハエルは機体を飛ばし、周囲の散策をしてみることにした。

無論、粒子の消費を抑えるために徒歩だ。

この状況では、擬似太陽炉への再充電など絶望的だろうから。

 

しかし、本当にどこまで行っても荒野しかない。

気温の低さから鑑みても、広葉植物は兎も角針葉植物の一本でも生えてていなければおかしいのだが。

 

(こんなに歩いて何も無いってのか?)

 

「………って、あ」

 

そう思ったタイミングで、彼はあるものを見つける。

青い大きな水溜りのような何か―――海だ。

それを見た彼の脳裏に、一瞬だけある物がフラッシュバックする。

今の様な昼間ではなかったが――――――

 

 

「っ……チッ…!」

 

 

そこまで思い出した所で強制的に彼は思考を中断した。

それ以上思い出しても、別に意味はなかったし、今の状況では今後の行動に支障をきたす可能性もあると判断しての事だった。

いい判断だ、と、思い出しかけた人物は言っただろう。

 

やめやめ、と、彼は頭を振って再度意識を現実に引き戻した。

下手に感傷に浸っている暇は無い。

そう自分に言い聞かせながら周囲を再度見渡す。

 

今度は離れたところに針葉樹林が視認できた。

その事にちょっとだけ安堵する。

何処まで続くかと思ったが――――――この調子なら人にも会えそうだ。

根拠こそ無いが、そんな気がした。

 

 

そんな彼に向かって、直進している一団があった。

 

見ようによってはグロテスクに見える『それら』は、いつも回収しているそれらとは違う『それ』に向かって一直線に歩を進めていた。

 

何故そんなことをしているのか?

 

それはシンプルなただ一つの理由。

 

『それが彼らの仕事だから』

 

これ一つにつきた。

 

彼らは機械だから、自分達に下された命令に疑問を持つ事は無いし、文句も言う事は無い。

 

 

 

 

ただ、この時においてはそれが裏目に出たとしか言い様が無かった。

 

 

 

 

 

何せ目指す先には手負いの獣――――――しかもストレスフルな常識持ちのDQN。

そんなのに襲いかかれば一体どういう事になるのか――――――それを理解する知能を、彼らは有していなかった。

 

 

西暦2001年

 

ソビエト社会主義共和国連邦 カムチャツカ州 ミリコヴォ地区

 

そこへと近づく何機もの人型機械。

大きさは概ね18mを超えている。

肩が大きく、足が細い。

頭部はツインアイの様になっており、腰の一見無人偵察機(ファントム・ドローン)のようなブースターの形も相まって何処か戦闘機然とした姿だった。

 

その全て―――否、水色の下地に白の斑模様の機体だけは酷く落ち着いた雰囲気を纏っていた―――から、戸惑い、或いは畏怖、あるいは恐怖……そういった気配が感じられた。

 

無理もない。

彼らの目の前では、今、彼らの常識からして有り得ない光景が広がっているのだ。

 

堪らず、その内の1機から、自分達の絶対的指導者へと通信が飛ぶ。

その声は酷く幼い。

まだ、成人前飛び越して中学生かそれ以下程度の少年の声だった。

 

『ちゅ、中佐――――――自分たちは、夢でも「―――ジャール1より各機」―――!!』

 

それを静かに黙らせた一言を放ったのは、それよりも遥かに落ち着いた―――そこそこに年を取っていると思われる、女性の声だ。

貫禄、といってもいい何かが、彼女からは感じられた。

 

「狼狽えるな。むしろ幸運だと思え……良い撒き餌が、獲物を寄せていると、な」

 

そう言いながら、女性は口元に笑みを浮かべる。

獰猛ながらも美しい笑みだ。

見た目が美人なのも相まって、耐性が無ければコロッとイってしまいそうなほど、見ようによっては扇情的である。

 

「――――――全機、兵器使用自由(オール・ウエポンズフリー)

 

 

下等生物共に分を弁えさせろ!!」

 

 

その言葉とともに、全機が下等生物――――――グロテスクな見た目の一団と、その中心で大剣2本を振り回しながら暴れている派手な配色の戦術機に躍り掛った。

 

 

 

 

「ウガオラァアアアアアア!!」

 

そんな雄叫びを上げながら、ミハエルはのんびり『血祭りってこう言うことを言うんだろうなー』などと考えていた。

つい先刻海中から不意打ち気味に襲いかかってきた、このグロテスクな一団は個体レベルでは遥かにショボいものの、如何せん数が多すぎた。

刻んでも刻んでも次々に襲いかかってくるそれらの残骸は既に海を若干真っ赤に染めるまでになっている。

 

延々と続く攻防。元より奇妙な精神テンションで戦い続けていたのと、先程の混乱も相俟って、ミハエルは自分のSAN直がゴリゴリ削れていく気分だった。

 

そして、機体の残りのエネルギーもまた、彼の正気同様ゴリゴリ削れていた。

 

最低限粒子を使わない戦法でも十分対処可能と分かってからは、最低限の粒子使用率をキープしながら戦っていたのだが、流石に此処まで長時間戦闘していると、イヤでも限界は近付いてくる。

かと言って大技で一掃すれば、稼働限界が近くなる。

敵の数が正確に把握できない以上は、それは自殺行為でしかない。

 

(だとしてもこれはヤベーよな~~~!!)

 

粒子を最低限ということは、ほぼバスターソードの表面のコーティング等以外には攻撃手段としては使えない。

そうなると、嫌がおうにも攻撃範囲は狭くなる。

となると殺した死骸はドンドン足元に溜まっていく。

段々と足の踏み場が無くなる。

そうなると、スラスターを使って空に逃げない以上は、その内引っかかってすっ転ぶ可能性まで出てくる。

早々は無いだろうが、それでも可能性としては存在している。

 

やばい。

 

その一言が段々と這い寄ってくる。

 

せめて此処にあと何機か自分の味方がいれば話は変わってくるのだが………流石に、そんな上手い話など早々転がってくるわけもない。

そうすると残るは自力でこの状況を打破するアイデアを思いつくしかない。

 

(体の方も心配だが、こんな状況じゃあ確認なんぞできねぇしなぁ……)

 

そう思いつつ――――――もう何匹挽肉にしたのかも忘れたが――――――飛びかかってきた赤いのを数匹纏めてミンチにする。

それに応じて、更に足の踏み場が無くなった。

 

 

しかも、拙い事に踏み込んだ際に柔らかい部分に減り込んだのか、足が地面から―――厳密には地面の死骸の山から―――抜けなくなる。

 

ハッとして機体の出力を上げて足を抜こうとするが、その前にあの蠍の様な個体が数匹こちらへと向かってきていた。

 

「チッ……ええぇい、畜生め!!」

 

咄嗟にGNロングバスターライフルを取り出してチャージ。

一応50%で発射するが、まあおそらく余裕で吹き飛ばせるだろう。

その分粒子残量が減ってしまうが……殴られる事と比較すれば、遥かにウエイトは軽い。

とはいえ不本意な事に違いはないのだが。

 

放たれた閃光が纏めて焼き尽くす。

あの突撃してくるしか能のない緑色の硬い外殻も消し飛ばせていることから、アレはただ単に硬いだけの様だ。

 

「っし!」

 

快哉の声を一瞬上げるが、直後に鳴り響いたアラームに頭は冷える。

外部の外付けGNコンデンサの内の1個が空になったのだ。

見れば、他のもかなり蓄積された粒子が減ってきていた。

少ない物では既に20%を切っている。

 

一瞬粒子を平滑して、その後に接続方法を変更、チャージポンプとして扱って出力を底上げし、一気にこの場を離脱しようかと思ったが、即効で却下する。

そも、このナマモノ連中の正確な個体数、展開状態が解らない以上、無理に動けば自滅するのがオチだ。

そう言いながらきた結果が今のジリ貧状態なので、本末転倒甚だしいのだが。

 

―――何とか、あるいは何か無いか!?状況を打開できるアイデア。若しくはその糸口になる様な何かは!?

 

 

………そう、一瞬だけ意識を逸らしたのが、致命的な隙を作った。

 

突然の地響き。

 

ほぼ遅れることなく噴き上がる土煙。

 

飛びかかってくる、赤い大口開いた蜘蛛擬き。

 

それも多数。

 

 

「…………やっっっっべえええええええ!!!!!!!!」

 

やっぱりさっさと推力最大にして逃げれば良かった!

そう思うも後の祭りである。

 

それを知覚した瞬間、即座に彼は出し惜しみ無しを選択した。

後は野となれ山となれ。

その精神で各部のセーフティーを全解除───────

 

 

 

 

 

『其処の所属不明機。そのまま動くな!』

 

「はいっ!?」

 

突然聞こえたその声に、思わずミハエルは飛び上がった。

強い、一本の芯が通った様な声。

 

その声から感じられるイメージが、自分も良く知るとある人物にそっくりだった。

故の動揺と焦り。続くように沸いてくるのは冷静になった思考による、疑問である。

 

――――――誰だ?

 

声の雰囲気は良く知っているのだが、如何せん声の感じからすれば相手は女性である。

が、彼の知る女性にこんな声を出せるような人間はいない。

そもそも、なぜ『所属不明機』なのか?

 

自慢ではないが、ガンダムは今や世界に悪名を轟かせる驚異の存在である。

そのガンダムを見て、『所属不明機』?

 

(……認識の、齟齬?)

 

そんな言葉が思い浮かぶ。

 

だが、そんな事を考えている間にも事態は動く。

 

まず飛びかかってきていたあの蜘蛛擬きがマシンガンの様な物でバラバラにされる。

撃ったのはさっきの声の主。或いはその仲間だろう。

ご丁寧にレーダーには大量の新たな光点が映っている。

 

「オイ!助けが来たでいいんだろうな!?」

 

『好きにしろ』

 

「あいよぉ!!!」

 

思わず口から願望が漏れるが、取り敢えず今は心配要らなそうだ。

そう考え、直後に横に並んできたそれを視界に入れた。

水色の下地に白のマーブルカラーという気が違ってるんじゃないのかというカラーリング。

ツインアイを施された頭部。

無人偵察機(ファントム)を彷彿とさせるブースターを腰に引っ付け、肥大化した肩には戦闘機の羽のようなブレード……否、肩だけに留まらず、全身に付いていた。

そして前腕部からはチェーンソーが飛び出し、背面にはラックのような物が付けられている。

 

――――――なにこれ?

 

あまりにも自分の知る従来のMSとはあまりにもかけ離れたその姿に、思わずミハエルは唖然としてしまう。

ジェット戦闘機のように曲面を多様に用いられたデザインは、どこか華奢に感じてしまう。

 

『惚けているんじゃない!!』

 

「あ、はいっ!」

 

叱られ、思わず飛び上がる。

この女、苦手だ。

そう思うと同時に、向こうは動き出す。

釣られて自分も動く。

 

正面の一団に、その水色の機体と共に突っ込んでいき――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「オイ」

 

「ンガッ…?」

 

「何を寝惚けている。もう朝だぞ」

 

「……あ?ん……ああ、悪い」

 

「まったく……ほら、コーヒーを持ってきてやったから、飲んでキチンと目を覚ませ」

 

「あ……ゴメン母ちゃん「あ゙?」じゃないスイマセンでした中佐!!!」

 

「……はぁ……キーラ達の方がよっぽど“らしく”見えるな……」

 

「あいぃ!?」

 

心外だと言うように抗議の声を上げるが、相手はスタスタと歩いて行ってしまう。

抗議しようと追いかけようとして――――――

 

「……あ?」

 

――――――それに気付く。

自分の肩にかけられた毛布に。

 

それでミハエルは気付いた。

昨日は確かPXに陣取って、戦術機を用いたザフキエルと戦車隊との連携方法などのレポートを徹夜で書いていたはずであったと。

 

(……寝落ちしたのかよ……そうだレポート…!)

 

そう思いながらテーブルの上を見た……が。

 

 

「……あれ?」

 

散乱していたはずのレポートは、見事に纏められていた。

ご丁寧に、添削などもされた上でクリップで止めてあるという徹底ぶりである。

思わずミハエルは振り向き、先ほど自分にコーヒーを渡してくれた女性が歩いて行った通路を見やった。

もう姿は見えない。

しかし、彼はにもかかわらず自然と頭を下げていた。

 

 

(……ホント。だからあの人は慕われてんだろうな…)

 

ふっとそんな言葉が頭を過ぎった。

 

それから、壁に掛けてある時計を見やった後に、立ち上がり、レポートを小脇に抱えて歩き出す。

 

今日もまた、彼の異世界での一日が始まろうとしていた。

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

「「ガン・マイ」」

 

「「「外・伝」」」

 

 

「「「特・別・編」」」

 

 

 

「というわけでこっからはおまけだよ!!」

 

「取り敢えずミハエル。お疲れ」

 

「おう、どーもどーも」

 

「まさか生きてるとは思わなかった。GN粒子ってすげー」

 

「俺の方が生きてるとは思わなかったぜ……と言いたい所だが、ちょっとすまん師匠」

 

「ん?何かな?」

 

 

 

 

 

 

 

「ちょっと顔面ぶん殴らせて♪5発くらい♪」

 

「だが断る!!」(シュバッ!

 

「あ、逃げた」

 

「ん逃がすかァァァァァァ!!!!!!!!」

 

「あ、ちょっ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~5分後~

 

 

 

「クソッタレ……逃げられた」

 

「ドン( ゚д゚)マイ。まあ、どんな事されたかは聞かん。聞きたくもないし聞かれたくないだろ?」

 

「まあ、な……あ~~~~~!!!!!でも、やっぱ悔しい~~~!!!」

 

「どうどう……」

 

 

 

「というわけで今回のお話だが……」

 

「……何かアレ一人居なくなって完全に対談っぽくなってるな」

 

「話を逸らすなミハエル。で、今回のお話だが……」

 

 

 

 

「………あの、何か、ごめんなさい」(滝汗

 

「いや、うん。俺も予想外だったけど……取り敢えず、生きてくれてて、良かった」

 

「あ、おう……サンキュー」

 

「まあ、今度会ったらしばくがな。俺の後悔と涙を返せ。さあ返せ。今返せ」

 

「おい」

 

 

 

「で、話の続きだが」

 

「なんか今回短かったよな……何でだ?」

 

「そりゃあ元々これ、最初のちょっとしか書いてなかったんだもの。書き足したもの引っ括めてコレくらいだ。妥当だろう」

 

「あ、はい」(多分作者のリアルが忙しすぎた結果か……)

 

 

*この執筆当時、作者は朝7時出社、夜25時帰りでした。

 

 

 

「で、結局お前はあのあとどうなったのよ?」

 

「ああ、なんか某スパイゲーみたいなハードボイルドなゴタゴタに巻き込まれた後に監視扱いでジャールって連中が俺にくっついた」

 

「……お前が研修ついでに“くっつけられた”んだろ…?」

 

「……気付きたくなかった事を………!」

 

(あ、自覚あったんだ…)

 

 

 

 

 

「で、残ったこの余りスペースなんだけどよ」

 

「あ、もうやる事は決まってるから。というわけで師匠。レッツオープン!」

 

『オケーイ!!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どっかの宙域

 

 

 

 

「……まさかマジでやる羽目になるとは……」

 

そう、一人ミハエルは溢した。

彼は今、ザフキエル・アウダークスに乗り、とある宙域を飛んでいた。

……というのも、この巫山戯た空間ならではの企画の為だ。特にそれ以外の意味はない。

しかし、だからと言って手を抜く訳には行かない。

 

何故ならば今から戦う相手は、自身よりも遥かに強く、強大なのだから。

 

 

 

「……ン」

 

と、視界の隅にソレが映る。

白と青と赤のトリコロールカラー。黄色いアクセントの施された、巨大な箱。

背から迸る翡翠の光が、それが目標なのだとハッキリと教えてくれる。

 

「……っし!やってやるか!!」

 

そう言って気合を入れ直したミハエルは、操縦桿をしっかりと握った。

唇を一旦舐め、湿らせる。

緊張からくる物だった。

 

心は高揚しているが、肉体は恐怖を感じていた。

 

そういった物を全て飲み込んで、ミハエルはソレと対峙していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

性能的には自分よりも低く、それでも実力的には自分を凌駕している存在。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アムロ・レイとハロという最強コンビと、その二人と最も長く付き合っている原初の機体(ザ・ファースト)

 

 

PF装備と名付けられた其れを着込んだ、白い悪魔(Oガンダム)と。

 

 

 

 

 

 

 

 

開幕の合図を出したのは無論ミハエルだった。

 

確認し、気合を入れた瞬間に両肩のGNバスターソードをキャノンモードにしてぶち込んだ。

 

しかし、相手も流石な物だった。

 

揺らすように機体を動かし、その攻撃を紙一重で回避すると、お返しと言わんばかりに肩部のキャノン砲を撃って来たのだから。

 

「シッ!!」

 

それは予測できる攻撃だった。

小手調べのつもりなのだろう。

そうでなければ、既にもっと多様な攻撃をされていたはずだ。

 

「ファングゥ!!」

 

ならばこそ、ここで一気に差を付けたい。

そう思考すると同時に彼は行動を起こしていた。

出し惜しむこと無くファングを全展開。

破壊されることを覚悟の上で半数を射撃に特化。半数をビームサーベルを展開した格闘戦に特化させてOガンダムに襲いかからせる。

 

が、次の瞬間思わずミハエルは唖然とした。

 

ランダムに襲い来るそれらを鼻で笑うかのように、Oガンダムは左手に持ったビームサーベルで切り払い、右腕の2連ライフルで吹き飛ばす。

時にはサーベルで軌道を変えてからバルカンで撃ち落とし、ある時は2連ライフルをサーベルモードにしてからその場で一回転。幾つかのファングを纏めて薙ぎ払う。

この間約10秒。

 

慌てて残ったファングを戻すが、その間にOガンダムは射程範囲内にザフキエルを捉えていた。

2連ライフルが火を噴く。

 

それを避けることに成功するも、その間にもOガンダムは接近していた。

目と鼻の先―――!

 

「ラァッ!!」

 

直後ミハエルはロングライフルで相手を殴りつけた。

こういう時にもこういう武器は役に立つ。強度があるならば尚更だ。

 

しかし、敵は更にその上を行く。

 

 

 

 

アムロはその攻撃を予想していた。

バスターソードなりビームサーベルなり、取り出すにはその分隙が出来る。

そういう作りをしているのだ。アウダークスは。

そのままサーベル展開をしても良いが、それに当たらないように動いているのだから、そう見せているのだからやらないと予想できていた。

だからその行動も予想していた。

 

「ハロッハロッ!残念ッ!」

 

行動を起こす前に相棒が機体を動かし、左手のサーベルを仕舞って、その上でロングライフルのバレルを引っつかむ。

手に負荷がかかるがなんの事はない。何時もの事だ。

 

直後、ザフキエルがロングライフルを放棄し、バスターソードを展開。斬りかかってくる。

バスターソードの二刀流。GN粒子の恩恵を受け、尚且つアウダークスで出力などを強化されているからこそできる芸当だった。

 

――――――部が悪い。

 

即座にそう判断し、距離を取る。

振り下ろされた剣は空を切るが、空かさずその先端から粒子ビームが飛んだ。

意表を突かれ、慌てて機体を捩る。

シールドを掠めた。問題はない。

 

お返しとばかりに機雷を散布し、そのまま起爆。突っ込もうとしていた敵を見事に怯ませた。

無論、機雷の中にはGN粒子が混ぜ込まれている。

粒子が宇宙に広がって簡易な結界が作られた。

これで、大抵のビーム兵器は使い物にならない。

 

一見すれば、逆に自分を不利に追い込んだかのような状況――――――しかし、アムロはそれでも余裕を崩さなかった。

直後背面からバレルのような物が伸び、2連ライフルにセットされる。

 

そのまま彼はその中の弾丸――――――フラッグのリニアライフル用弾をマシンガンのごとく撃ちだした。

 

呆気にとられ、動きが固まるザフキエルに弾丸が殺到する。

間一髪それを巡航形態へと変形することで回避したのを確認した瞬間、アムロはアクションを起こす。

 

GNフェザーを展開したのだ。

バックパックの側面から光が溢れ、あたかもOガンダムの背中に蝶のような形の羽が生えたかの様に見える。

直後に、ブースターをフルスロットル。

一気に加速する。

これによりOガンダムはザフキエルに少し及ばないものの、かなりのスピードを保持することが出来るようになった。

そしてその状況は、アムロにとっては好都合な展開である。

 

「さあ、どう動く?」

 

言いながら2連ライフルを斉射する。

粒子の結界から出れば即座にショルダーキャノンのビームをお見舞いする気だし、でなければ残りの機雷とこのリニアライフル斉射モードの2連ライフルでジワジワ追い詰めるまで。

更にファングなどはGNフェザーで威力減衰、またはそのものを破壊する気満々である。

 

それが解っているだろうと見越した上でのその一言。

ぶっちゃけた話、アムロは楽しんでいた。

 

そして、そんな彼に応えるかの様に、ミハエルも行動を起こす。

 

 

 

「チッ……いやらしい手を…!」

 

今アムロが思考したことはミハエルも十分読め切っていた。

しかし、如何せん、だからどうだと言われると困る。

解りきっている事を覆すほど、難しい事はない。

 

……否、手はあるのだ。一応。

だが、その結果としてのリターンがリスクと比べるとあまり合わない。その事が彼に二の足を踏ませていた。

 

(成功すれば大当たり。失敗すれば素寒貧……!)

 

何気にギャンブルにおいては堅実な手を取るミハエルにとってはあまり使いたくはない手だった。

しかし、勝利する、或いはこの状況から脱するためには使わなければいけない手。

 

 

 

 

―――――で、あるならば、だ。

 

 

 

 

 

「―――使う以外に、手は無ぇぇぇぇ!!!!!!」

 

 

そう雄叫びをあげながら、ミハエルは動いた。

 

 

あろう事か、ザフキエルの機首を、Oガンダムに向け、

 

 

 

 

「っしゃああああああああああ!!!!!」

 

 

そのまま突貫したのだった。

 

 

 

 

「何っ!?」

 

そう口では言いながらも、アムロは冷静だった。

まあ、もし自分ならばこうするだろうという物の中に、その行動も予測されていたから、というのが大きかったが。

それでも避けきれずに、構えたシールドに直撃を貰ってしまう。

まあ、最大加速寸前の状況で正面から来られたのだ。避けるなどほぼ無理である。

 

衝撃に耐え切れずシールドがひしゃげたが、問題はない。

むしろ覚悟はしていた事なので予想の範疇だ。

 

しかし、このままは拙い。

直ぐに2連ライフルをサーベルモードに―――――しようとして、不可能な事を思い出す。

実弾モード時は、サーベルに限らずビームを起動するだけで弾丸が融解してそのまま砲身内に焼き付き、最悪再度発射しようとしたら筒内爆発を起こす可能性があるのだ。

 

「――――――チッ!」

 

瞬間、舌打ち一つしてアムロは即座にシールドをパージした。

無論、抜け目無くハロに機雷の自動散布を指示し、同時に左手でシールド裏のビームサーベルを回収。

その動作をしながらビーム刃を展開し、そのまま切り上げた。

 

ザンッという音が聞こえてくるかと思える程に、ザフキエルの左肩の追加パーツが切り捨てられる。

咄嗟にミハエルがそれに気付き、衝突時の大幅な減速を利用して右方向にバレルロールしたのだ。

もしもしなければ、正中線から真っ二つだっただろう。

 

「やるようになった!」

 

思わずアムロはそう口にしていた。

 

『当たり前だろが!』

 

ミハエルもそう返していた。

 

「けどな!」

 

直後再度放出された機雷が爆発する。

視界を覆う、緑色の粒子の霧。

直後にアムロは2連ライフルを構え――――――

 

(――――――っ!!!)

 

―――ようとして、直ぐにその場から飛び退いた。

直後、今居た所へとザフキエルがバスターソードで斬りかかってくる。

もしも撃ちだしていたらどうなっていたか……こういう時に限って働くKY(危険予知)能力に、アムロは少し感謝した。

 

まあ、それもそこそこにザフキエルの横っ面へとショルダーキャノンを撃ち込んだ辺り、やはり手慣れているのが良く解るというものだが。

 

 

「う…おっとぉ!!」

 

言いながらも機体を思いっきり振り回して回避する。

出来たのは僥倖だった。

 

おそらく後一歩遅れていれば真面目にあの光で吹き飛ばされていただろう。

奇襲を掛けたまでは良かったが、流石にあのタイミングで反撃されるとは思わなかったのだ。

 

(見通しが甘かった!)

 

そう思っている場合ではないのだが、思うしかない。

 

「シャアッ!!」

 

残りのファングを展開。自分も斬りかかる。

相手はシールドをパージしているので、早々受け流されるという事はないはずだ。

 

それに対して焦ったのだろうか?

2連ライフルから弾丸が撃ち出されるものの、手元がブレたのか、真横を掠めていった。

 

――――――チャンス!!!

 

ミハエルはそう理解した。

この距離でこの速度。

突っ込めばビームサーベルで切られるかも知れないが、そこは上手くファングを動かせば十分対処できる。

向こうはそれ以外に2連ライフルのサーベルモードがあるが、先程使わなかったということは現状は使えない理由が―――おそらくはあの実弾用の追加パーツが原因だろう―――あると推測できる。

ショルダーキャノンがチャージ済みという危険性もあるが、さっきの今でそれはないと確信がある。

 

「――――――勝った!!!」

 

そう、勝鬨をあげ、バスターソードを振り下ろす。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

瞬間、目の前が真っ白な閃光に包まれた。

 

「なっ―――――グガッ!?」

 

直後、機体を揺らす衝撃。

閃光で目がくらむ中、断続的に続く銃撃音。

必死に機体を動かして、目が見えぬ中攻撃だと思われるそれを避けながら、ファングで攻める。

 

そして、ようやく目が元に戻ってきた時、まず視界に入ったそれを見て、ミハエルは戦慄した。

 

 

 

 

 

 

 

それは悪魔。

正しく白い悪魔。

先程まで付けていた増加装甲の内、肩、胸部、腰部、そしてヘッドギアなど、武装以外のそれを外し、本来の素顔を表したそれは、先程までなかった外套を纏い、右手にあのハンドガンを持ったまま、こちらを見据えていた。

 

一方でザフキエルはそこそこに満身創痍だ。

腰部のファングコンテナはもう見る影もなく、背面のランチャーも他の追加パーツもボロボロである。

 

即座に破損パーツをデッドウエイトと判断して、ミハエルはパージした。

運が良い事に、予備電池やコンデンサは無傷だったが、それすらも狙ってそうしてあると思える。

それほどまでに、目の前のOガンダムは悠々としていた。

 

瞬間、ミハエルは己の浅慮を恥じ、反省し、気を入れ直した。

 

あの瞬間、おそらくあの弾丸を外したのはブラフだったのだ。

狙いは増加装甲を外す事による目くらましと、その短時間での早期決着―――否、手傷を負わせること。

 

そう考えれば、あの動きも理解できる。

 

「上等!!」

 

そう言い放ち、ミハエルは残り一本になったバスターソードを構える。

向こうも背面からガンビットを放出し、こちらへと向かってくる。

粒子の結界が切れた事で実弾の必要性が無くなったのか、2連ライフルには先程まであったパーツは付いていなかった。

 

次の瞬間ガンビットが四方八方に。

その中央をOガンダムが突っ込んでくる。

 

(本気で来やがった!)

 

ミハエルは瞬時にそう判断した。

ガンビット、ガンダム。

それぞれにそれぞれ違う意思が感じられるような動きだった。

これはあの最強コンビが本領を発揮してきたということだろう。

 

今まで手を抜かれていたと言うことに対して、怒りは感じていなかった。

 

何故ならば、相手は遥かに格上。

本気を出す方がおかしいのだ。

 

 

本気とは、相手側が同格か格上でなければ出せないのだから。

 

 

故にミハエルはその事に対して、内心歓喜の声を上げていた。

 

 

本気を出すべき相手と認められた!

 

 

ただそれだけだった。

 

だからこそ、

 

 

 

 

 

「………御期待には応えるぜェェェ!!!」

 

敵に失望されないよう、最大限の感謝を込めて、ミハエルは更に気迫を漲らせてアムロとハロの無敵コンビに挑み掛かった。

 

 

 

 

黒い宇宙を二つの機体が走っていく。

二つとも白基調のトリコロールだが、その背より放出される光は片方が緑で片方が赤。

その二つの光が段々と交じり合っているのか、傍から見ると黄色の光が2体の周囲を包んでいるように見える。

 

その光景を見ながら、リボンズは軽く紅茶を口にしつつ手元の本のページをめくった。

 

「……人間は成長するもの、か………昔の人は上手い事言ったね」

 

ポツリと呟く。

 

2体の機体――――――Oガンダムとザフキエルの戦いは更に加速していた。

ガンビットのビーム弾の雨を避けながらザフキエルがOガンダムに再度肉薄する。

しかし、Oガンダムはそれを見越していたのか、あえて真正面から突っ込んだ。

その行動に虚を突かれたのか、ザフキエルの動きが一瞬以下の短い時間だが硬直し、直ぐにバスターソードを振り下ろすモーションを行った。

しかし、その一瞬以下の隙を突き、Oガンダムが2連ライフルから展開したビーム刃を振るう。

それをモーションキャンセルしつつ、慌てて回避するザフキエル。

完全に回避は無理だったのか、右肩のビームサーベルが吹き飛ばされる。

避けられる事を見越していたのか、Oガンダムは容赦無くショルダーキャノンで追撃をかけた。

無論、ガンビットも同様である。

 

ただ、流石にザフキエルもやられっぱなしは性に合わなかったようだ。

 

バスターソードに内蔵されているビームガンからビームを放ち、ガンビットの幾つかを落とす。

更に反対の手で残ったビームサーベルを抜き放ち、それらをバスターソード共に奮って、さらにガンビットを叩き落としながらOガンダムへと前進する。

 

その姿。おそらく両手の武器がバスターソードとビームサーベルではなく、もう少し小さな、それこそ長刀と小刀の様な得物であれば、きっとかの有名な日本の剣豪『ムサシ・ミヤモト』を彷彿とさせたに違いない。

今の状態でも十分に勇壮なのは認められるが。

 

「……しかしこれは果たして成長なのかな?」

 

ポツリとリボンズは呟く。

それが何を意味しているのかは彼にしか解らない。

しかし口元に笑みを浮かべ、更には目の奥まで笑っている以上、彼が何か『彼にとって嬉しい事、楽しい事』に気付いたのは明白であった。

 

「もし、そうなのだとすれば――――――」

 

そう言いながら彼は本を閉じ、手元にパッド型端末を引き寄せ、その画面に映る物を見た。

 

2本の角、2つの目、少し尖った口元――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

「――――――さて、僕もそろそろ“成長”せねばならぬ時かな?」

 

 

――――――“再誕”と名付けられた『ソレ』。そして、“O2”と名付けられた『ソレ』。

それを見ながら、彼は更に笑みを深めた。

 

その瞬間、窓の向こうの2機が再度交錯する。

 

ビーム同士の衝突による独特な光の本流。

それを受けながら、リボンズは思考を張り巡らし続ける。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――その虹彩を、虹色に染め上げながら――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 




という訳で如何でしたでしょうか?
どうも雑炊です。

いやーちょっと立ち上げ業務嘗めてました。
まさか真面目に休日潰れAND18時間労働が来るとは思わなんだ。
しかもほぼ1ヶ月連チャンで。

まあ、そんな私の近況などどうでも良く。

とりあえずこれでお分かりかと思いますがミハエル君生存です。
嫁も出来るし良かったね!
後で地獄を見るけどね!!

そしてミハエルVS地味主人公。
最近アムロが本編において影薄いと身内に言われたのでちょっとはっちゃけて貰いました。
見て頂ければ分かるかも知れませんが、ミハエル君結構強くなっております。
流石は師匠の鬼特訓。
一回●しただけはあるね!!(え?


というわけで解説行きます。




ミハエルくんの行ったとこ
→あの国のあの部隊の近くに落ちました。
経緯としては、簡単に言えば未知の技術ANDそれを唯一安全且つ完全に扱える人間という事で、ほぼ首輪付きで雇われています。
まあ、概ね師匠の施した“とある機能”の所為でこうなってると思って頂ければ結構です。
ぶっちゃけた話が『一定条件下のGN粒子超危ない』って事ですね。
因果応報って良い言葉ですね。
ナノマシンって便利ですね。






アムロVSミハエル
→前述の通り、アムロにチョットはっちゃけて貰いたかったと言うのと、ザフキエルの巡航形態をそういえばほぼ一回も出せてないなと思ったので、この際なので出したかったというのが本音です。
再誕?O2?ナンノコトデショウカネー?



というわけで今回はここまで。
次回の外伝はどうしようかなー……実は2期編突入後まで何も決まってなかったりします……

では、また次回。


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