ガンダム00  マイスター始めてみました外伝  『絶望?何それ美味しいの?』   作:雑炊

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と、言うわけで今回が『さいしょの外伝』の最終話となります。
つまりはエピローグですね。
なので短いです。

それでは、本編をどうぞ。

P.S.

ちょっと重大なミスを発見したため、ほんの一部ですが(とはいってもある人物の名前を変えただけ)改定致しました。



さいしょの外伝其ノ参――――――プロローグのエピローグ

1999年7月22日

 

俗に言う“横浜ハイヴ”。その目と鼻の先に展開する軍団の中に、その男は居た。

その背に立つは、各センサーユニットを空色に染め、どの武家にもなく、唯一帝都防衛隊が纏う色―――全身を灰色で塗装された専用機――――――TSF-TYPE00『武御雷』。その最上級機種『R型』。

その周りを固めるは赤の武御雷F型2機と白い武御雷A型7機。そして約10機に及ぶ黒い武御雷C型。

さらにその周りには黒や水色―――俗に言うUNブルーに塗装された不知火や撃震、黒い陽炎に黄色や白やこれまた赤や黒の瑞鶴や陸上戦車や支援車両が所狭しと並んでいた。

その全ての搭乗者達が、たった1点―――ハイヴを見つめている。

 

―――友や家族、愛する者達との最後の別れは済ませた。

 

――――――後は行くのみ。

 

その全ての者の背中が、そう語っていた。

 

無論、それはR型の足元に立つ男も同じであった。

 

 

 

「―――お時間です。黒銀中将」

 

そんな男の下へと駆け寄る女性がいた。

 

山吹色の零式衛士強化装備に身を包んだ少女―――17歳になった篁唯依だった。

しかしたった1年でより大人びて、今では女性といっても過言ではないほど美しくなっていた。

それは成長期だからでも、髪を伸ばしているからでもない。

 

それはこの1年で身も心も、友と共にキチンと正しく精進と鍛錬を重ねてきた賜物なのだ。

 

「……おう」

 

そんな彼女の言葉に気怠げに男は返した。

その返事に、唯依は溜息をつく。

全く緊張感のない言葉に呆れたのではない。

全く変わらないその言葉遣いに呆れたのだ。

 

 

「……もっと真面目になさって下さい“あなた”」

 

――――――婚約者が相手だというのに。

 

ブフォッっと男は吹き出した。

次いで少し咽せた後、グルリと振り返って彼女を凝視し、吠える。

 

「~~~~だーかーら!その変な呼び方をやめろ!!婚約者だっつってもまだ先の事だろうが!!」

 

「いえ。巌谷の叔父様曰く、『この作戦が終わったら直ぐにでも式を上げさせる』だそうです。斑鳩大将と紅蓮大将。それと殿下もそう言っておられました」

 

「嘘だろ!?」「マジです」

 

そう唯依が言い切ると、男―――――“黒銀 永久”は目を見開いたまま少し固まった後、溜息を吐きながらガックリと肩を落として顔を手で押さえた。

その耳まで真っ赤に染めて。

それを見て、唯依はクスリと笑う。

たった1年だけとは言えかなり長い時間を共に過ごしてきたのだ。

その結果、彼がどんな人間でどんな考えを持っているのか、キチンと理解できるようになった。

 

だが、流石に最初は戸惑いがなかったとは言えない。

なにせ相手は分家を興すという名目があっても、実際には実家に追い出された上に家格を落とされたという、異例にも程がある男なのだから。

その上将軍縁者ともなると―――――流石に最初は断ろうとも思った。

ただ、その後何故かなし崩しに見合いが決まり、実際に会って話をしてみれば、あの時の青の武御雷の衛士でなんだかんだがあって――――――

 

――――――結局、婚約が決まってしまったのだ。

 

ただ、それに唯依自身後悔はしていない。

こう言ってしまうのも何だが―――実は、一目惚れだったのだ。

ただ、当時の彼女はまだまだ学徒兵上がりだった上に家格は山吹―――どう足掻いても、青の彼とは親しく出来る訳もなかろう身分だったのだ。

だというのに―――親しくなれる、切っ掛けが出来てしまった。

だからこそ2回目にあった時にアッサリと縁談を承諾してしまったのだが。

(ただ、同期の友人や部下となった皆にはとっても心配されてしまった。当たり前の話であるが)

 

(……と、そんな事を考えてにやけている場合ではなかった)

 

頬を叩いて気合を入れる。

式を挙げる以前の問題に、今は生き残ることを考えねばならないのだから。

そう考えて、唯依はいまだに俯き続ける未来の夫に近寄り、その肩を揺すった。

 

「さ、お立ち下さい。皆、永久様のお言葉を待っておりますゆえ」

 

「……なんかお前、言葉遣いが橋本の奴に似てきたな。つーかお前、俺の指揮下だっけ?」

 

「勿論です。私にあなたの扱い方をご教授くださったのは彼なので。それと、私の率いるホワイトファング小隊は昨日付で貴方の指揮下に入ったとご通達したはずですが?」

 

「ロクに聞いてませんでしたすみませんでしたっと…つーかやっぱり橋本かいあんにやろう…俺の部下じゃなくなったからってハメ外しやがったな……ケッ。分かったよ。何か言えば良いんだろ、言えば」

 

「結構な事です。さ、機体にお戻り「でもその前に」…ッ!?」

 

―――瞬間、唇を塞がれた。

ただの口付けではない。舌まで入れる深い物だ。

それを近くした瞬間、唯依は顔を真っ赤にして直立不動になった。

それでも永久は舌を止める事はない。

 

1分か、10分か。

 

それほど長いように思われた口づけが終わった後、唯依は呆然として永久の顔を見据える。

そんな彼女に彼は、はにかみながらこう言った。

 

「お返しだ」

 

と。

 

「……な、なんのお返しですか!」/////

 

「さーねー」

 

「あ、ちょっと待ちなさい!!」

 

「やだよ」

 

そう言いながら、永久は自分の機体へと歩を進める。

その後を、顔を真っ赤にしながら唯依が追う。

 

作戦開始前だというのにこの甘ったるいムード。

だが、これでいい。

 

これから始まる地獄の前に、この程度は許されるだろう。

 

奇しくも唯依と永久は、同時にそう思った。

 

 

 

 

これより丁度1時間後に国連、そして一部の日本帝国軍による日本本州奪還作戦、明星作戦が開始された。

約2週間にも及ぶ大激戦。

そしてその終わりが見え始めた8月5日。

 

それが、運命の日となる。

 

(公式発表によれば)米軍高官独断による2発のG弾発射。

それによる重力場の超変動による影響。

巻き込まれ消えて無くなった1人の英雄。

そして――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――あれ?ココ何処?」(・3・)?

 

「副司令!!なんか計器が全部おかしいっす!!」

 

「いや、全面的に今回お前らの所為だからなこの異常事態!!」

 

「ハッハッハ…今日もツッコミが冴え渡るね」

 

「お願い師匠この状況下で現実逃避しないで!!」

 

「ふくしれー、お菓子はー?」

 

「オイ何で小学生がいんだよ!?誰だいれたバカ!?」

 

「あ、それあたしとかリジェネとかね」

 

「オイコラ兄姉ズこれ以上場を引っ掻き回すようなことしてんじゃねえよしまいにゃ怒んぞコラァァァァァァァ!!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

今度は仲間をみんな引き連れて再臨する、究極の“異邦人”。

 

そこから始まる“とっても巫山戯たバカ話”。

 

でもここから続きはまた今度。

 

 

 




後書きラ・ジ・オー♪

「「ガン・マイ」」

「「外・伝」」

「「in・マブラヴ!!」」


「はいやらかしたー!!メインパーソナリティは俺、地味主人公ことアムロ・レイと!」

「本当にね!やらかしちゃったねぇ!?師匠ことリボンズ・アルマークがお送りするよ!」

「ってかぶっちゃけこれはヒドイを地で行ってるよな今回!」

「全くだよ!!」

……はい。すみません。やらかしてしまいました。(by作者


「つー訳でこれ以上長引かせるわけにも行かないのでかいせーつ。ってかこの外伝シリーズって何?」

「よし、では解説しよう。本シリーズは作者が『あ、本編にぶち込むとテンポ崩す上、純粋に本編だけを読みたい人にとっては邪魔になるな』と思った事で新たに作られたシリーズさ。ほら、ラノベでもよく用いられる手法だよ」

「で、一発目からこれかい」

「これだねぇ」

「後書きラジオっていうのもそのせいか」

「そのせいだねぇ」


「では話の内容に触れよう。いきなり色々と改変の目立った今回だったが…元からこんな感じにする予定だったのか?」

「いや、もっと酷かったらしい」

「マジか」

「マジだよ。具体的にはメット取った君に篁嬢が一目惚れ的な?トランザムも使ったりな?」

「うわぁ……でも結局なんか変なオリキャラ出てるけど…」

「彼については次にて説明しよう」



「で、あのオリキャラについてだが…」

「うん。“あの世界”の君だね」

「やっぱりか!!あれ?ちょっと待って?ってことは俺本編でも本来はあんな感じの身分の「んなわけ無いでしょう」ですよねー♪」

「まあ、彼の設定については作者曰く後々掲載するとの事だよ。その時まで待っていてくれたまえ」


「で、この話。どうも続きがまだ在るっぽいんだが…」

「勿論。どうやら今度は2期編として『TE』と『オルタ本編』をやるらしいよ」

「……掲載って、一期終わってからだよな?」

「無論」

「…いつだよ?」

「Pixiv版で発表した際の予定では今年の夏には書き上げたいとは言っていたが…」

「……もう7月も半ばなんですけど……?」

「「…大丈夫か作者?」」

…無理かも…


「次行くぞ。PFOガンよりも瑞鶴が重いという部分について。本当なのかどうか」

「考えるな。感じるんだ……!GN粒子を信じろ……!」

「困ったときのGN頼みですね。わかります」


「次は趣向を変えて僕から行こう。本文中でも出てきていた君の性癖についてだが……」

「わー!!触れんな!!!」

「いや、あれにそこそこ反応していたって事は、もしかしなくてもネーナ・トリニティのパイスー姿とか結構好みだったりするのかい?」

「触れんなっつってんだろうが!?あと、何処に自分の面倒見てる奴に欲情するバカが居るか!?」

「僕の目の前」

「じゃかましいわ!?」


[真相はどうなのでしょう?]




「では次。灰色の武御雷」

「ああ、アレは寿屋の1/144不知火の不要パーツから」

「…ってか、不知火弐型のプラモにも付いてくるよね、アレ」

「跳躍ユニットのランナーが同じだからな…頭部の一部と胴体の大部分と腰の前垂れとか」

「上手い事すればA型も作れそうなのは認める」

「「ってか、1/144で弐型フェイズ3とか撃震とか吹雪とかアクティブイーグルとかタイフーンとか武御雷C型とかスーパーホーネットとかマダー?」」


[A.自分で作れ]


「ってか今俺とんでもない事に気付いたんだけど師匠」

「どうしたんだい馬鹿弟子?」

「…いや、突っ込まないけどな……今思ったんだけど、あの世界に00ユニットってあんじゃん」

「? あるけどどうしたんだい?」

「…………師匠と俺の相棒のハロって、アレを遥かに凌駕してねえか?」

「「…………………………………………」」

「……止めよう。これは踏み込んではいけない領域だよ」

「おし、終了」





「…………で、結局あのエロスーツについて聞きたいんだが」

「引っ張んじゃねえって!?」

[昔アム○ライ○ーというアニメがあってだな……]




「さて、他にも突っ込みたい事は多々あるが、今回はここらにしておこう」

「あ、ちょっと待ってくれ」

「? どしたん…ってなんじゃその横断幕」

「いや、作者が終わりにこれを広げてくれ、と。何か僕達にとって重大なことが書いてあるということだったが……」

「……オイ。作者のこれまでのネットと携帯の履歴見てたら、大体内容分かったわ」

「…ああ、やっぱり気づいたか。僕はいつ言い出すかと考えていたよ。まさかこんな早いとは思わなかったけど」

「…開くぞ」

「OK」


「「…せーのっ!」」





バサァッ







「「……ああ、やっぱり……」」




『ガンマイ新企画・ガンプラでアムロの専用00再現(未定)』




「……どう思うよ?」

「昔からこう言うだろ?予定は未定……」

「……だといいんだけどよ…」


[A.塗装するだけなので実はもう出来ていたり。写真もあったり]

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