とある科学の混合能力者(科学×魔術)   作:肉食系ラマ

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どうも第2話目を投稿です!


とある少年の始まり

 変な夢を見た……。

 

 俺が強盗に殺され、そして何故かとある魔術の禁書目録の世界に転生だかトリップだかをする夢だ、それも夢故かおかしな点だらけだった。

 

 まず夢の始まりは何処か知らない家のベランダに俺が引っ掛かっていた事から始まった。まず此処でおかしい、インなんとかさんと同じ様な登場シーンだ、だが俺はインなんとかさんの様に、幻想殺しのあの人に全裸にされた訳でもなく、最初から全裸、もう色々とアウトだろ…。

 

 極めつけは学園都市最強の男アクセラレータ……彼が、彼女だった事だ。

 

「変な夢だったけど柔らかったかなぁ……まぁちょっと小さすぎる気がしないでも無いけど」

 

 夢の内容を振り返りながらそう一人自室で呟いた……自室で……あれ?ココ何処?

 

「な・に・が、小さかったってェ?」

 

 聞き覚えのある、中性的な、だが少し濁ったような声、良く言えば女性にしてはハスキーな声……その声が、俺の耳に届いた、ア、ヤバイこれはヤバイ、そう思った瞬間俺の行動は迅速だった。

 

 見惚れるようなDOGEZA、完璧な姿勢でのDOGEZAを披露した。

 

「すみませんでしたー、えっとあの……ごちそうさまでした?」

 

「テメェ、本格的に死にてぇ様だな……」

 

 そう言ってこめかみに青筋立てて凶悪な笑みを浮かべる一方通行、あれ?何か俺対応間違った?何処でだろうか……。そう悩みながら、土下座状態で恐怖にプルプル震える俺、それを見ながら怒りと羞恥に染まった顔で俺を見下す一方通行。

 

 作戦変更だフランクに話掛ければ多分大丈夫だ!、原作の一方通行の性格、そして二次小説とかだと彼、いや彼女はフランクに話し掛けられると自分のペースを崩される、と言う事はそれで行ける!そうであれば話は早い、俺転載、いや天才!

 

 俺はおもむろに立ち上がり、彼女に近付いて行き彼女の肩に手を置いた。

 

 ただそこまでの過程で彼女は俺と大分距離を取ろうとしたが彼女の後ろは壁、それ以上下がることも出来ず俺は距離を詰めた。

 

「まぁ、今回はアレだ、お互い不慮の事故だと思って、な?こうやって知り合ったのも何かの縁だ、さっきも自己紹介したと思うが俺は芒野麟(すすきの りん)宜しくな、アーちゃん」

 

うん、俺が言うのもなんだが凄く爽やかに決まった、これなら大丈夫だろう、そう思って彼女を顔を見ると何やら、先程より真っ赤になって俯いて震えている……ハッ!もしや惚れられた?!これがオリ主特典のニコポナデポ現象か?!

 

「テメェは取り敢えず服を着ろォオオオオ!」

 

 違った様だ、彼女からの回し蹴りをモロに食らいよろめく、だが今回は気を失わずに済んだ、手加減してくれたのだろう。

 

「い、いま着ます」

 

 そう告げて、さっさと服を着ようとボクサーパンツを袋から開封し履いて上下の服も着る。

 

 服を着ている最中アクセラレータ(いやこの際あーちゃんと呼ぼう、うんそれが良い、距離を縮めれば彼女も、俺に蹴りとか入れてこなくなるだろう、うん)が俺の顔や身体を見つめ、何かを考えていた……惚れたか……そうか、やはり俺は罪作りな男だったのか、何時かはモテ期が来るとは思っていたが俺生誕17年目にして漸くか。

 

「あーちゃん、俺に掘れると火傷するぜ?」

 

 最高のドヤ顔であーちゃんに爽やかな笑みを投げかける

 

「うぜぇ、そんな事より、お前なんで俺の攻撃が効かねぇんだ?アァ?どんな能力使ってやがる」

 

 あーちゃん、俺っ娘だったのね、ってかそう言えばなんで俺あーちゃんに触れるんだろうか、今更になって不思議に思ってきた。

 

 たしか彼女の能力は、原作と同じであれば、自分の周囲のベクトルを操作する能力、故に一方通行(アクセラレータ)と言う能力名が付けられたはず、その能力は絶対防御を誇りどのような攻撃も彼女には届かない、それこそ核や水爆を持ってもしてもだ。

 

 完全に能力を発動している彼女に攻撃できる人物は非常に少ない、数少ない例外が幻想殺し(イマジンブレイカー)こと上条当麻大先生その人だ。

 

 だが俺はどうだろうか、俺こと芒野麟(すすきのりん)は何の能力もない一般人、あえて言うならこの、世界を、とある魔術の禁書目録の中の世界、所謂物語の世界として認識している人間である。

 

 だがそんな事は関係あるだろうか?今この場に至っては無能力者以下の能力者に対する知識の少ない、能力開発、所謂カリキュラムすら受けていない人間だ。

 

 そしてもっと言えば、この世界で言う俺の立ち位置は多分、科学側では無く……魔術側、だろうと思われる、1000年以上続いた陰陽師の家系の出身だから。

 

 まぁ陰陽師の家系と言っても、異能が使えるわけでもない、占いとか、魔払いとかの、俺に言わせると詐欺まがいの事が生業だが、先祖はさる、やんごとなきお方に使え、神事などの補助やお家の事を占ったりしていたらしい、まぁ今は陰陽?なにそれ美味しいの?状態な我が家。

 

 そんな、なんちゃって陰陽師家系出身のしかも末っ子の3男坊で、甘やかされ、そして家も継がないので、陰陽道など何もわからない、俺に異能があるとは到底思えない、ついだとしても陰陽の歴史程度位しか教わらないだろうし。

 

 そう思ってなんでやろーって首を傾げているとあーちゃんが口を開いた。

 

「なぁ、気になってたんだがよ、テメェのその背中の刺青はアレか?だだのファッションか?似合ってネェぞ」

 

 ……刺青?

 

「え?なにそれ?ザパニーズヤクーザ屋さん的な?んなもん俺には無いぞ」

 

「はぁ?テメェ自分の身体に何が書いてあるのかも把握してねぇのか?それとも俺をバカにしてんのか?アァ?」

 

「鏡……あります?」

 

 案内された風呂場手前の洗面所に鏡で背中の刺青を無事確認。

 

 なんかよく分からない漢文見たいなのが書いてあった、達筆すぎて読めません、そして形は五芒星の枠の中を文字が渦を巻くように書いてあったがそれの意味も分からない。

 

 ってか右肩背部にでかでかと五芒星……ダセェ…。

 

「本当にある……何この刺青」

 

「知らねーよ、つーか帰れよお前、マジで」

 

 いや此処で帰るわけには行かないだろう、何故って?あーちゃんに嫌がらせしたいから!……なんて勇気のある理由じゃなくて、本当は此処が学園都市だった場合頼れる人が居ないから、そしてもしよしんば俺の実家がこの世界にもあるとしても、京都……先立つモノがなければ帰れない、それにこの学園都市から出ることが出来るかも怪しい。

 

 で、あれば俺の取る道は一つ!あーちゃんに頼って情報を集めてもらう!、まずは俺自身の事、そして俺の実家の事。

 

 最悪実家も俺の戸籍もこの世界に無かった場合、学園都市内、もしくは日本国内で暮らせる方法の模索、そしてカリキュラムを受けることかな?

 

 カリキュラム、それはこの学園都市で行われる超能力開発訓練の事だ。頭に電極付けてみたり、薬品漬けにしてみたりだの色々な方法でそれは行われる、一部非合法な開発の仕方もあるみたいだが。

 

 まぁ俺が能力者に成れれば、この都市から出れなくても、暮らしていくことが出来るだろう。

 

 無能力者である上条当麻ですらどうにか切り詰めながらも幼女を囲って、生活出来ていたのだから、俺でも出来るだろう、何かあったらお金もの知り合いに助けてもらえばいい、ここにいるあーちゃんの様な!そう!おれはヒモになるっ!。

 

「よし!決まった!」

 

「アァ?何が決まったんだよ、さっさと出て行け」

 

「チッチッチ、何も分かってないねあーちゃん」

 

「……ウゼェ」

 

 そう呟く彼女を無視して、今後の方針を説明してみた、勿論彼女が全力でバックアップしてくれることを前提にだ。

 

 まず第一に俺にカリキュラムを受けさせてくれ、そして次に不法侵入状態の俺をその間匿ってほしいと、カリキュラムさえ受ければなし崩し的にでも学園都市で暮らせるようになるはずだから、そしたらひとまずこの家から出て行く。

 

 そう彼女に提案をした。

 

「お前、外の人間がそう簡単にカリキュラムを受けれると思ってんのか?バァカか?よく考えて見やがれ、この学園都市に来るには最初の時点である程度の運が必要なんだよ、望んだら誰でも入れる訳じゃねぇ、それにカリキュラムを受けるには専用の設備とそれを補助する人間が居て初めて出来る、お前そこんところ分かってんのか?」

 

「いや、まぁでもさ、来てしまった、ってか気付いたら学園都市に居たし……あーちゃんが手伝ってくれたらなんかそこら辺の学校か施設に深夜忍び込んで二人で夜のカリキュラ…ゴホォ」

 

 最後の辺りであーちゃんからの回し蹴りを食らった。

 

「やっぱ俺の能力が上手いこと通じてねぇな、お前に蹴りが当たるまでは発動してるんだが、お前に触れた瞬間演算、能力が消されちまう、何でだオイ」

 

 知らないし、てか能力が消えるとかソゲブッのあの人じゃないんだから、俺に心当たりがある訳が無い。

 

「わ、わがりまぜん…それと能力が途中で消えても痛いのは痛いでずぅ」

 

 そんな俺の言葉を無視して、横にいるあーちゃんはぶつぶつ何やらつぶやいていた。

 

「カリキュラムを受けたいって事は、無能力以下の一般人って事か…?だとするとこの変態は原石?俺の能力が聞かない原石だと…?面白くねぇな……まぁ試してみる、か」

 

 一人何かを考えていたあーちゃんは俺に向き直ると「カリキュラムだったな、今から行くぞ、着いて来い」なんて行って、どかどかと歩き始める。

 

 え?本当に受けさせてくれるの?……マジデ?!俺の最強能力である中二の頃から俺の身体に眠っていた邪龍の力が目覚める時が来たのか…、そうか。

 

玄関でアクセラレータが買ってくれたと思われるクロックスを履き、一歩外に出た俺は、テンションを抑えることが出来ず、大声で今の気持ちを叫んでみた。

 

「誠に僥倖である!我輩の眠れる邪龍の力が今宵解き放たれる!!」

 

「……チッ、うぜぇ」

 

 小さく呟く、彼女の背中を追いながらタクシーに乗り、見知らぬ研究施設の前に到着した俺達。

 

「おい、今からてめぇにカリキュラムを受けさせる、多分だが、テメェは原石、様は元々の超能力だな、この都市内でのランク分けでの超能力者ではなく、世間一般的な意味での超能力者って事になると思うんだがよ、その場合、カリキュラムを受けても多分能力は発現しねぇと思う」

 

 そう足早に研究所内を歩きながら伝えてくるあーちゃん、え?どうやって入ったかって?あーちゃんが入り口と言う入り口を、蹴破って入って来ましたが何か?

 

 あーちゃんからカリキュラムについての簡単な説明を受けている間に目的地だと思われる研究室へと到着した。

 

 そこであーちゃんの指導の元に、謎の青い薬を飲まされ、身体中に電極貼り付けられ、極めつけはよう分からん映像を見せ付けられた。

 

 だが、この映像……だんだんと…ね、む…く……。

 

 




今回は勢い無いな~、次回からはさくっと能力説明からの何かワンアクション入れたい所です(´・ω・`)

いつの間にか感想とか付いててびっくりしました、お気に入り、感想有難うございます。

これからもよろしくお願いしますね!

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