とある科学の混合能力者(科学×魔術)   作:肉食系ラマ

1 / 2
どうも恥じめましてラマです、取り敢えずのプロローグですが、このプロローグを見て続きが読みたいと思った方が居られれば、感想、評価、お気に入り。

何でも良いので此方が確認できるアクションがあれば続きを書いていこうかと思います。



プロローグ

 梅雨特有の身体に纏わり付く様な湿った空気と、なんとも言えない嫌な暑苦しさを感じて目が覚めた。

 

 今日もいつも通りの毎日が始まる、朝食を食べて支度をして、そして高校へ。

そう思って身体を起こそうとした俺は、身体が動かない事に気付いた。

いや、それだけじゃない、今この状況が色々とおかしな状況で有ることに気付いた……と言うか色々な事を思い出した。

 

 俺は……死んだはずじゃないか?

多分だが俺は死んだ、最後の記憶は見ず知らずの男性が自宅へ押し入り俺をめった刺しにした所で終わっているが。

あれほど上半身をめった刺しにされたのだ生きていると思うほうが不思議だ。

 

 それにしても、見知らぬ天井……は無いな、見知らぬ窓ガラスが目の前に見える、そしてベッド……も無い、どうやら自分は今何処かのアパートの一室のベランダに引っ掛かっているらしい。

 

「こ、此処は何処だ…」

 

そう呟いた瞬間いつの間にか俺の目の前に立っていた男に俺はいきなりベランダ内に引きずり降ろされた。

 

「ハァ?それはこっちが聞きてーんですけどォ?お前何?なんで俺様の部屋のベランダに引っかかてる訳?言わねーとブチ殺すぞ三下ぁ」

 

 ベランダに引きずり落とされ仰向けになって呆然としている俺を見下しながら話しかけてくる見知らぬ少年……少女かもしれない、中性的な人だ。

そして人間では珍しいアルビノなのか、白髪で赤眼のその少年は無造作に俺の腹を2度3度踏みつけながらこの場にいた理由を問いただしてくる。

 

「おい!何人の顔見続けてやがる、テメーはアレですか?変態ですかぁー?オラ!さっさと理由を言え三下ぁ!」

 

「うっ、ゴホッ、やめっ、言う!言うから!取り敢えず踏まないで!」

 

 そう叫ぶと彼、多分…少年で、あろう彼は足をどかして、俺の顔を睨みつけてきた。

 

「え、えっとですね、簡単に申し上げますと、えーその…分かりません。」

 

「あぁ?!分からねーだと!?テメェ此処が誰の部屋か分からず、ベランダ引っ掛かってやがったと?しかも全裸で?アホなんですかぁ?シネッオラ!」

 

 そう言って再度俺の腹を一度踏みつけた少年、だがその少年の言葉に何か聞き捨てのならない言葉が混ざっていたような……、全裸?

恐る恐る、自分の身体に視線を落とす……。

 

「イヤァアアアアア、エッチーーー!!」

 

 つい反射的にそう叫んで自分のマイサンとなぜかティクビを両の手で覆い隠すと

 

「気色ワリィんだよ!」と罵声が聞こえ再度其処で意識が途絶えた。

 

 

 

 目覚めると、そこは見知らぬ天井だった…。

辺りを見渡すとそこには見知らぬ……いや先ほどの少年が一人。

そして彼は俺を睨みつけながら「そこのコンビニで下着とシャツを買ってきた、ジーンズはくれてやる、だからさっさと消えろ三下」そう言い放って此方を睨みつけてきた。

 

 俺はその少年に感謝の言葉を言いながら、未開封の新品のボクサーパンツと少しくたびれたジーンズ、そして黒い無地のTシャツを手に取る、彼に礼を言った方がいいだろう、口も態度も悪いが、根はいい人そうだし、所謂ヤンキーデレって奴かもしれない。

 

「有り難う御座います、えっと自分は芒野麟って言います、えっとお名前を伺っても宜しいですか」

 

「テメェの名前なんざどうでも良いんだよ、それに俺の名前をテメェに教える理由がねェ」

 

そう突き放し様な態度を取り、さっさと出て行けと促して来たが、とりえず俺はこの少年に見捨てられてたら全裸の街道の王者になっていた可能性が大であった。

どうにか名前だけでも、と思い頼み込むと渋々ながら名前?を教えてくれた。

 

「はぁ…めんどくせぇ、そんなに呼びたきゃ一方通行とでも呼んどけ、他の奴にもそう呼ばれてるしな」

 

「え…アク…セラレータ?」

 

 そう聞いた瞬間、とある人物を思い浮かべた。

俺が好きだったライトノベル、アニメ化も果たし、スピンオフ作品もアニメ化するなど人気のあった作品。

それに登場する人物で、学園都市最強の男、超能力者が跋扈する学園都市でレベル5の序列1位…。

 

「ま、マジで?」

 

 そう言ってしまったのも無理は無いだろう、なんせアニメの登場人物を語る少年だ、だが否定しようにも、彼の容姿は俺のよく知る一方通行その人であり。

2次元の存在で合った彼は今此処に存在する……違和感なく。

否定出来ない…本当に目の前のコイツが一方通行?

 

「マジだ、だから俺の気が変わらねぇ内にさっさと消えろ、じゃねぇとマジで殺すぞ変態野郎」

 

 そう言って俺を威嚇、と言っても俺の知る一方通行がそう簡単に一般人を理由もなく殺すとは思えない、それに唯のコスプレイヤーさんなら殺す(笑)だろう。

そう思って勇気を出して幾つか質問してみた、今、自分が置かれている、現状を知るために。

 

「え、あ、あの…つかぬ事を伺いますが、此処は何処でしょうか?そして何月何日なんでしょう?」

 

「あ?此処は第七学区だボケ、テメどっから降ってきたんだ…ハァ、んで今日は7月10日だ、それが分かったらささっと帰れ」

 

 意外と素直に答えてくれた一方通行を他所に俺は呆然としていた、アニメの世界、いや、まだ確定した訳じゃないが多分…彼の対応を見るに本当の事を言っているのだろう。

話の途中で気づいたが部屋にあるテレビでは天気予報が映し出されており、そこには丁度学園都市の明日の天気は晴れ!清々しい一日になるでしょう!とかアナウンサーが朗らかに喋っていた。

 

「え、ほ、本当に学園都市…そ、そんな」

 

そう呟いて蹌踉めいた俺はそばにあった机の足に、足を取られ、バランスを崩した。

しかも寄りによって一方通行の方向へと…。

 

「あっ!」

 

 そう言葉に出来ず、彼に向かって倒れかる…や、ヤバイ!。

そう思ったのも一瞬で彼の「うお?!」と言う声を聞きながら完全に彼を押し倒す形で倒れこんだ。

 

「う、痛てて…、あっ!済みません!大丈夫ですか?!」

 

 そう言ってから、違和感を覚える…。

彼は一方通行と名乗った…で、あれば常日頃から最低限の反射は発動しているはずである。

なのに何故、俺は彼を巻き込んで倒れたのだろう…通常であれば俺は弾き飛ばされるはず、彼は偽物なのだろうか……。

そして何か若干ではあるが、柔らかい感触が……現状を確認しようと、勇気を出して、恐る恐る彼の顔を覗きこむ。

 

 一方通行は驚いた表情のまま固まっていた、フニフニ、だがしばらくすると、フニフニ、徐々に顔を赤く染め、フニフニ、プルプルと震えだした。

そして彼の口から出てきたのは…。

 

「イヤァアアア!シネェ!この三下ァ!」

 

そう、悲鳴と、オマケの金的…、そして俺は本日2回目、いや三回目の失神を果たした。

 




因みに主人公はこの話では終始全裸であります。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。