魔法少女リリカルなのはStrikerS-King Seong clone of another-   作:炎狼

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今日も暑かったですねー

ではどうぞー


それぞれの訓練

 聖は訓練場の中に訓練着を着た状態でフェイトと並びエリオとキャロの前に立っていた。

 

「今日は回避訓練だっけか?」

 

「そう。エリオとキャロはポジション的に回避行動は必須だからね」

 

 聖の問いにフェイトは頷きながら答える。聖たちの前に並ぶのは障害物の森とそれの周りに浮かぶ攻撃用スフィアが数機だ。

 

 するとフェイトが障害物のところに行き手本を見せ始める。

 

「ホラ、最初はこんな風にゆっくりでいいからやってみよう。……そしてこれを早くすると――――」

 

 そういうとフェイトが消えた。その光景にエリオとキャロが驚いた様子だったが聖は後ろを振り向きながら話す。

 

「やっぱりな……。今のがブリッツアクションってやつかフェイト?」

 

 フェイトは聖たちの後ろにいたのだ。聖が先ほどまでフェイトがいたところを見ると地面に大きな溝が出来上がっていた。

 

「そう聖の言うとおり。今のはエリオに教えたソニックムーブの地上版だと思ってくれればいいよ。でも二人ともこれは必要になってくるから確実にものにして行こうね」

 

 言いながらフェイトはエリオとキャロの方に手を置いた。そこに聖が声をかける。 

 

「ちょっと俺もやってみていいか?」

 

「いいよ。どれくらいの速さにする?」

 

「最速で頼む」

 

「え?」

 

 さすがのフェイトもこの発言には驚いたようだ。このトレーニングに使われているスフィアの攻撃の最速といえば先ほどのブリッツアクションとほぼ同じぐらいの速さになる。

 

「さすがにやめておいた方がいいよ。いくら訓練弾っていってもアレだけの速度で打ち出されると気絶するぐらい痛いよ?」

 

「大丈夫だって。全弾避けてみせるから」

 

 聖は言いながら先ほどフェイトがいた場所へ立つと、フェイトに合図を送った。

 

「もう。どうなっても知らないからね!」

 

 半ば投げやりにフェイトはスフィアを設定する。そして一瞬の後スフィアから一気に攻撃が放たれ始める。

 

 だが聖はそれを焦ることもせず全てを紙一重で避けていく。その様子をフェイトたちはハラハラしながら見守っていた。まぁ確かに殆ど当たるか当たらないかのスレスレの位置で避けているのだ。ハラハラするのも当たり前だが。

 

 そして最後の一発を避ける時聖は先ほどフェイトがやったのと同じように三人の後ろに回った。

 

「こんな感じでいいのか?」

 

「すっご……。速すぎて全然見えませんでしたけど凄かったです聖さん!!」

 

 エリオが聖を賞賛するがキャロの方は若干不安げだ。

 

「どうしたキャロ?」

 

 聖が怪訝そうに聞くとおずおずと聞いて来た。

 

「私達もアレぐらいできるようにならないとだめなんでしょうか?」

 

「だそうだぜ?どうだフェイト?」

 

「ううん。あそこまで出来なくてもいいよ。アレは結構異常な例だから真似しなくていいよ」

 

 フェイトは若干ジト目で聖を見据えつつ言う。

 

「異常って何だおい。ひどくね?」

 

「ひどくないよ。あんなのを二人が出来るわけ無いでしょ?もっと隊長として二人に合ったようにしてあげてよ」

 

 あきれ声で言うフェイトを尻目に聖はエリオの頭をワシャワシャとなでた。

 

「そういうなってー。エリオはアレ見て喜んでたもんなー?」

 

「え?はい!凄くかっこよかったです!!」

 

「ホラそうやってすぐに子供を味方につけようとするー!」

 

 言いながら聖の手を掴もうとするが聖はそれをひょいッと避ける。それがフェイトの心に火をつけたのかしばらくそれを繰り返すうちにただの追いかけっこに発展してしまった。

 

 少し起こった風を見せながらフェイトは聖を追い掛け回す。聖はつかまってはなるまいと軽やかにフェイトの追跡を避けていく。

 

「逃げるなー!!」

 

「そういって止まるやつがいるかってーの!ほれほれ捕まえてみろー」

 

「むー!!」

 

 次第にフェイトは本気になって追いかけ始めた。しかし結局聖がつかまることは無かった。

 

「まぁ以上が真似してはいけないことだな」

 

「ぜぇ……ぜぇ……。聖がやらせたくせに……」

 

 肩で息をしているフェイトが聖を睨むが聖はそれを気にした様子もなくその場を立ち去った。

 

 

 

 フェイトをいじめて満足したのか聖はスターズの二人のところに向かった。まず最初に言ったのはスバルとヴィータのところだった。

 

「どおりゃあああああああ!!」

 

「ぐぅうううううう!?」

 

 見るとそこにはプロテクションを張ったスバルに思いっきりグラーフアイゼンを叩きつけているヴィータの姿があった。

 

「ずいぶんとスパルタなことやってんだなヴィータ」

 

「ん?聖か。フェイトのところはもういいのかよ?」

 

「ああ。ちょっといじめてたけど……。ところで今の訓練は?」

 

 聖が聞くとヴィータは腕を組みながら答えた。

 

「フロントアタッカーは防御もできねーとだからな。バリア・シールド・フィールドこの三つがうまく使いこなせなきゃ話になんねー」

 

「なるほどな」

 

 頷いたところで衝撃で後退させられたスバルが戻ってきた。聖はスバルに声をかける。

 

「おう、おつかれさんスバル!」

 

「聖さん!!お疲れ様でーす。今日はどうしてこっちに?」

 

「なんとなくな。それより腕とか大丈夫か?」

 

 そう聞くとスバルは大丈夫であることを表すように腕をぶんぶんと回し始めた。

 

「大丈夫ですよ!!私結構体頑丈ですし!」

 

「そうか。でも無理はすんなよ。……悪いなヴィータ邪魔したな」

 

「いや。別にいいぜそろそろ休憩入れようと思ってたとこだしな。おいスバル!あと5分したら再開するぞ!」

 

 ヴィータの言葉にスバルは手を上げながら答えた。聖もそこを後にし今度はなのはたちのもとへ向かうことにした。

 

 

 

 なのはとティアナは射撃訓練を行っていた。ティアナは聖に気付かず完全に集中している。

 

「なのは。どんな感じだティアナの様子は?」

 

「聖君。そうだね結構動きも射撃の精度も上がってきてるよ」

 

「ならよかったな。それにしても凄い集中力だな」

 

 打ち出される魔力弾をしっかりと打ち落としていくティアナの姿に聖は感嘆の声を漏らした。先ほどから一歩も動くことをせず安定した弾を打ち出していく姿は賞賛に値するだろう。

 

「邪魔しちゃ悪いか。じゃあななのはまた昼に」

 

「うん。またね」

 

 聖は踵を返し訓練場の誰もいないところに歩を進めた。

 

 

 

「さてここら辺までくればいいだろ」

 

〈私達も訓練ですね?〉

 

 訓練場の一角まで来ると聖は安綱を起動した。安綱も聖が訓練するとわかったのか声をかける。

 

「まぁそんなところだな。じゃあまずは居合いぐらいからやるか……」

 

 聖は言うとモニタを操作し訓練用のダミーガジェットを出現させた。

 

 目の前に現れた1機のガジェットを見据え聖は大きく深呼吸をし、腰を落として抜刀の姿勢を取る。

 

 その瞬間聖の目から光が消える。

 

 一瞬の沈黙。

 

 だがその後ガジェットは真っ二つに切り裂かれたいた。

 

 まさに刹那のことだった。

 

 切り払い安綱を納刀した所で安綱が声をかけた。

 

〈腕は衰えていませんね。いいことです〉

 

「まぁな。でもこれだけできたんじゃ仕方ないし次はっと……」

 

 今度は動くガジェットを出した聖は構えもせずに次々になぎ払っていく。一見して乱暴になぎ払っているようにも見えるもののその中にはしっかりとした流れが存在した。

 

 そのまま聖の訓練は一時間にも及び続いた。

 

「じゃあコイツで最後にすっか」

 

〈そうですね。やはり最後は抜刀で締めますか?〉

 

「そうだな。じゃあ今度はこの前出てきた新型をっと」

 

 モニタを操作し大型ガジェットであるガジェットⅢを出現させるとまたも安綱を一度納刀し構えを取る。

 

 そして再度沈黙が流れる。

 

 今度は先ほどとは違い響は抜刀をしながら駆け抜ける。

 

 大型のガジェットⅢはたちまちにただの鉄くずへと姿を変えた。

 

 すると後ろの方から拍手が聞こえた。聖が振り向くとそこにいたのは訓練場で訓練をしていた全員だった。

 

「まさかみんな見てた?」

 

 聖の問いに皆が一様に頷く。 

 

「すごいねー!聖君!最後のやつなんてフェイトちゃんのは速さ以上出てたんじゃない?」

 

 なのはは素直に聖を賞賛した。他のメンバーを見ても皆目を輝かせていた。ただ1人ティアナだけは若干難しそうな顔をしていたが。

 

「ほらほら。見てねーでさっさと飯行くぞお前ら!!」

 

 若干気恥ずかしくなったのか顔を赤らめながら聖はずんずんと進んでいった。

 

 

 

 六課の隊舎あたりまでわいわいと話しながら来ると車に乗ったはやてに出会った。

 

「出かけんのかはやて?」

 

「うん。ちょっとナカジマ三佐のとこになー。スバル。なんか伝えとくこととかあるか?」

 

「い、いえ!大丈夫です」

 

 スバルが答えるとはやては柔和な笑みを浮かべながら言う。

 

「そうか。まぁほんならみんな留守番よろしくなー」

 

 そういい残すとはやては車を発進させた。

 

「さてじゃあ俺達もちゃっちゃと飯食っちまおうぜ?」

 

 聖が言うと新人達は声を合わせ食堂に入っていった。

 

 昼飯を食べた後も訓練は続き新人達は疲れきった表情を浮かべていた。

 

 

 

 午後の訓練が終了したところで聖はフェイトに声をかけた。

 

「フェイト今日シャーリーと調べ物しにいくんだろ?俺もいいか?」

 

「いいよ。でも聖も何か調べ物?」

 

「まぁそんなとこだ」

 

 そしてその後フェイト、シャーリー、聖の三人は管理局のデータバンクに出向きそれぞれの調べ物を開始した。

 

「あった。やっぱりジュエルシードだったんだ」

 

「ジュエルシードってたしか……」

 

 シャーリーの声にフェイトが静かに頷く。

 

「うん。10年前私となのはがかかわった事件の中核だよ。殆どは失われて残存したものは局の保管庫に保存されていたはずなんだけど……」

 

 そこまで言うとフェイトが出ている写真を拡大した。そこに写っていたのは今まさにフェイトがいていたジュエルシードが埋め込まれていたのだ。それも損壊したガジェットの中に。

 

「こんなことをできるのは1人しかいない……」

 

 フェイトがそこまで言いかけたところで唐突に現れた聖が続けた。

 

「次元犯罪者ドクター・ジェイル・スカリエッティだろ?」

 

「聖?知ってたの?」

 

 フェイトが怪訝そうに聞くと聖は頷きながら言う。

 

「まぁ名前だけならな。有名だし。確かにやつならこんな芸当ができるかもしれないな」

 

「うん。それにもし奴ならレリックを集めているのにも納得がいくし」

 

 二人はそれぞれ考え込む。シャーリーは少し悩んでいるようだった。

 

「今回の事件はアイツが首謀者としてほぼ間違いないだろうな」

 

「うん。このことはあとで上層部にも連絡を入れておくよ」

 

 その後あらかたスカリエッティのことを調べ上げた三人が六課に戻ったのは夜遅くになってからだった。




以上です

今回は下手ですねー
疲れてるからかな?

まぁ次からはもっとうまくかけるようにがんばりますですはい

感想、アドバイス、ダメだしお待ちしております。

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