魔法少女リリカルなのはStrikerS-King Seong clone of another-   作:炎狼

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今回はスバルなんかがきての訓練とか色々です

ではどうぞ


新人初訓練

 六課の活動が開始された初日、聖は廊下を歩いていた。

 

 既に六課の挙行式は行われており聖もそれに参加した後だった。

 

「つーか初日から新人達は訓練って結構スパルタだななのは」

 

〈そうですね。ですがそれだけ新人達には強くなってほしいのでしょう〉

 

 聖の言葉に|安綱≪やすつな≫は感慨深げに答えた。

 

「そんなもんかねぇ」

 

 愛機と話しながら聖は新人達の訓練の様子を見に行くため訓練場に向かった。

 

 

 

 訓練場につくと既に新人達へのしごきが始まっていた。

 

「おーやってるやってる」

 

 聖の視線の先には廃ビル群の中で訓練する新人達四人の姿が見える。

 

 ……本当に容赦ないななのは。

 

 内心で思っていると後ろから声をかけられた。

 

「よう。聖お前は参加しなくていいのかよ」

 

「ヴァイスか。まぁ俺が行っても全然デバイスの形違うしな」

 

 聖が振り向いたところにいたのは作業服に黒いジャケットを羽織った長身の男性だった。男性の名前はヴァイス・グランセニック。六課のヘリパイロットだ。

 

 歳はヴァイスの方が上な物の聖はヴァイスと呼び捨てにしている。

 

 聖の答えに「そんなもんか」と言うと聖と同じく新人達に目を向けた。

 

「まぁ確かになのはさんとフェイトさんがいりゃあ大丈夫か」

 

「ああ。俺は多少口出すだけにしとくよ」

 

 二人が話しているとまた声をかけられた。

 

 二人が振り向くとそこにいたのはそこにいたのはシグナムだった。

 

「ありゃ。シグナム姐さんも見物ッすか?」

 

「ああそんなところだ。私のレヴァンティンも新人達の中の戦い方にはそぐわないからな」

 

 シグナムも聖たちの横に来ると新人達の訓練を眺め始めた。

 

 しばらく無言で見ていた三人だがふと聖が口火を切った。

 

「ガジェット使い始めましたねシグナムさん」

 

「そうだな。まぁこれから新人達が戦っていくのはガジェットが中心となってくるだろうしな」

 

 シグナムの言葉にヴァイスが軽めに言う

 

「でも少し早すぎやしませんかね?」

 

「なに、何事も早めに対応力を身につけておくことは大切なことだ」

 

「そうだな。しかもガジェットにはAMFついてるしな。アレに対処する方法は身につけといて損はない」

 

 聖とシグナムの説明をヴァイスは苦笑しながら聞いていると先ほどまで聞こえていた訓練の音がやんだ。

 

「ん。終わったみたいだな」

 

「そのようだ」

 

 シグナムが言ったところでシグナムに連絡が入った。

 

「シグナム今空いてるか~?」

 

 連絡の主ははやてだった。

 

「はい。大丈夫ですが」

 

「よかった。じゃあ今から来てくれるか?」

 

「わかりました。そういうわけだではなお前達」

 

 シグナムはそういうと隊舎に戻っていった。

 

 シグナムを見送ったあとヴァイスもヘリの整備があるとのことでヘリの置いてある屋上に戻っていった。

 

「じゃあ俺も新人達のところに言ってみようかね」

 

〈おや。行かないのではなかったのですか?〉

 

「別に行かないとは言ってねーよ」

 

 聖の返答に安綱はそれはすいませんでした、といったところで聖は訓練場に駆け出した。

 

 ……まぁ本当はあの子たちがいるからあいさつしてくるだけなんだけどね~。

 

 

 

 訓練場の中に入った聖はなのは達を見つけ声をかけた。

 

「おーいなのはー」

 

「あ、聖君!どうしたの?」

 

「ん。ちょっとな新人達に顔合わせだよ」

 

 そういうと聖は新人達の前に立った。

 

 するとそこで彼らは聖に敬礼した。

 

「ああいいよ敬礼しなくて。まぁスバルとティアナは知ってると思うけど改めてな、白雲聖だ階級はフェイトと同じ執務官。コードネームはクラウド1だよろしくな」

 

「「「「はい!」」」」

 

 四人が同時に返事をすると聖はうんうんとうなずいた。

 

 そこでなのはが口を開いた。

 

「あれ?聖君はスバルたちを知ってるの?」

 

「ああ。こいつらが本局で迷ってたところを案内したんだよ。な?」

 

 聖が二人に目を向けると彼女らは少し恥ずかしそうにうつむきながらも聖に礼を言った。

 

「あの時はお世話になりました」

 

「ありがとうございました」

 

 苦笑しながら言う二人だったが聖は気にした風もなくにこやかだった。

 

「そんなことがあったんだ~」

 

「まぁな。……それでこの子達がライトニングの方か」

 

 聖がもう二人の方赤毛の少年と桃色の髪の少女に目を向けると二人は少し緊張した様子で聖を見た。

 

 二人を見ていた聖は二人の目線の高さまでしゃがむと二人の頭をワシャワシャとなでた。二人は何が起きたのか理解できずに目を白黒とさせていた。

 

「よろしくな。えっとエリオとキャロで合ってるかな?」

 

「は、はい!」「お、覚えていただきありがとうございます!」

 

 唐突に名前を言われたので二人はがちがちに固まっていたが聖はそれに優しく答える。

 

「そんな硬くならないでいいって。それにこれから仕事を一緒にこなしていく仲間なんだから名前覚えんのは当然だろう?」

 

 いいながら聖は再度二人をなでる。

 

 それが少し恥ずかしかったのかエリオたちは顔を赤らめた。

 

「ところでなのは四人のインテリジェントデバイスはまだやらねーの?」

 

「うん。でももうすぐだよ今回はみんなの癖とかそういうのも解析するための訓練だったからね」

 

 なのはの問いに聖は「なるほど」と頷く。

 

 頷いたところでなのはが聖に提案した。

 

「聖君の安綱ってさやっぱりモードとかあるの?」

 

「おうあるぜなぁ安綱?」

 

〈はい。私は通常時は刀ですがあと2つほどあります〉

 

 安綱の返答になのはが頷いた。

 

 と、そこでキャロが声をかけた。

 

「あの、質問よろしいでしょうか?」

 

「ああいいぜ。あとまだ硬すぎるないいんだぜフェイトと同じ感じに話してくれて」

 

「は、はい。えっと聖さんは名前の響きが高町教導官と似てらっしゃいますがもしかして、同じ世界の出身なのですか?」

 

 その質問はどうやら四人全員が聞きたかったようで全員が視線を聖に向けた。

 

 その様子に若干聖はたじろいだがすぐに答えた。

 

「ああ。俺はなのはたちと同じ世界の出身だよ他に何かあるか?」

 

 聖が聞くとそれを皮切りに多少の質問攻めにあった。

 

 途中スバルの「好きな食べ物」とか「好きなアイスの味」とか聞かれたのは意味不明だったらしいが。

 

 質問が終わると聖はなのはに向き直ると告げた。

 

「じゃあ今日は戻るわ。何かあったらいつでも頼ってくれよなのは」

 

「うん。また後でね」

 

「おう。じゃあお前らがんばれよ~」

 

 聖はそういうと踵を返し六課の隊舎に戻っていった。

 

 

 

「さて、さすがに初日だから仕事がなくて暇だな」

 

 隊舎に戻ってきた聖は一人廊下を歩いていた。

 

〈では部屋に戻って読書でもしていたらどうですか?〉

 

「まぁそれもありか。じゃあ行くかねっと……お?」

 

 安綱の提案に従い部屋で本でも読もうかと思った聖だが歩みを止めた。

 

 聖の視線の先には大荷物を抱えたフェイトの姿があった。

 

「はぁ。まったくあんな大荷物一人じゃ無理だろ。どれ手伝ってやるかね」

 

 ため息混じりに聖はフェイトの下へ行った。

 

 

 

 近づくと明らかにふらついているのがわかった聖はフェイトに声をかけた。

 

「おいフェイト!」

 

「わひゃあ!?」

 

 いきなり声をかけられたことに驚いたのかフェイトは素っ頓狂な声を上げながら、バランスを崩し荷物ごと前のめりに倒れこみそうになる。

 

「ちょ!?」

 

 それを聖はすかさずフェイトと床の間に滑り込むと仰向けの状態で、倒れてきたフェイトを抱きこみ上から落ちてくる荷物から守った。

 

「いっつ~……!大丈夫かフェイト?」

 

「あ、うん!ありがとう聖」

 

 聖の胸の中でフェイトは礼を言うが聖はそれを訂正した。

 

「いや。いきなり声をかけた俺も悪かった」

 

「そんな!聖は守ってくれたし……!!??」

 

 するとフェイトは顔を真っ赤にしてうつむいた。どうやら今の状態に気が付いたらしい。

 

「ああ悪いフェイト」

 

 聖もそれに気づいたのかすぐにフェイトから手を離した。

 

 するとフェイトも真っ赤の顔のまま聖の腕から抜け出し立ち上がると聖もそれに続き立ち上がった。

 

「けがないかフェイト?」

 

「う、うん。ダイジョブ……」

 

 若干片言になりながらもフェイトは聖を見る。

 

 すると聖の頭から血が流れ始めた。

 

 それを見たフェイトの顔から一気に血の気が引いた。

 

「ひ、聖!血が!?」

 

「ん?ああ、大丈夫だこんくらい」

 

 聖が軽く流そうとするとフェイトが聖の腕を掴みずんずんと歩き始めた。

 

「お、おいフェイト!?」

 

「いいからついてきて」

 

 フェイトの言葉に聖は軽くビビリそこはおとなしくついて行くことにした。

 

 

 

 フェイトに連行されたのは医務室だった。普通ならシャマルがいるはずだが用があったのかいなかった。

 

「そこに座って」

 

「お、おう」

 

 静かにいい放たれ聖は素直に椅子に腰掛ける。

 

 フェイトはそれを確認すると傷薬や包帯の入った箱を取り出すと聖の前に座った。

 

「動かないでね」

 

 消毒液を脱脂綿に拭きかけそれを聖の傷口にあてがう。

 

「いっつ」

 

「あ、ごめん。痛かった?」

 

「ああ、でも大丈夫だ」

 

 聖がそういったのい頷くとフェイトの処置は続いた。

 

 処置が終了し頭に軽く包帯を巻かれた状態の聖を見てフェイトが再度謝った。

 

「ごめんね聖」

 

「だからお前が謝ることじゃないって!俺が急に声かけたのが悪いんだからさ」

 

「でも」

 

 いまだに食い下がるフェイトに対し聖は軽めのでこピンを放つ。

 

「くどい。そんなんじゃ好きな男ができたとき嫌われるぜ?」

 

「す、好きな人って何言ってるの聖!!」

 

 顔を真っ赤にして否定するフェイトに聖は軽めに答えた。

 

「ハハッ!冗談だよ。さてそんじゃ置いてきた荷物運んじまおうぜ」

 

「い、いいよ。私一人でやるから!」

 

 そういってフェイトは聖を止めようとするが逆に聖に腕をつかまれ連行された。

 

「だーかーら、こんな傷大した事ねーから」

 

 フェイトの不安そうな顔をかき消すかのような笑顔で聖が言うとフェイトも先ほどまでの暗い顔ではなくぱっと明るい顔になった。

 

 その後は二人で荷物を分担してはやての部屋まで運んだ。

 

 頭のけがのことをはやてに聞かれたが。

 

「上からハンマーが落ちてきたんだ」

 

 ということで聖はそれ以上聴かれることはなかった。

 

 

 

 

 その日の夜聖は寮の屋上に出て空を見上げていた。

 

 すると安綱が聞いてきた。

 

〈聖様?傷の方は大丈夫ですか?〉

 

「おう。つーかお前俺の体質知ってんだから聞かなくてもわかってんだろ?」

 

 そういうと聖はフェイトにまかれた包帯を取る。

 

 そこにあったのは傷口ではなく、何の傷もない頭だった。

 

〈ですがさすがに一日で直るのはおかしいと思われるので2日ほどはつけておくことをお勧めします〉

 

「へいへい」

 

 軽く濁しながら聖は安綱に聞いた。

 

「なぁ安綱?やっぱりあのガジェットってあれだよな」

 

〈はい。おそらく聖様が想像してらっしゃるとおりかと〉

 

 その返答に聖の顔が神妙な面持ちになった。

 

「やっぱり……レリックを集めてんのはあんたなのか……」

 

 そこまで言ったところで聖の言葉をさえぎるように一迅の風が吹いた。

 

「――――――――」

 

 風の音で聞こえなかったが聖の口元は確かにこういっていた。

 

「スカリエッティ」と。




はい今回は以上です。

いやー難しい。
フェイトとのフラグはたった……のか?

まぁいいですが。今回は最後の方でちょっとネタバレ?的なことをしました。

感想、ダメだし、アドバイスなどございましたらよろしくお願います。

PS 近いうちにISの二次創作もあげると思いますが。興味のある方はそちらも探してみてください。いつ出るかはわかりませんが近いうちに出したいと思います。

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