魔法少女リリカルなのはStrikerS-King Seong clone of another-   作:炎狼

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前の更新から結構空いてしまいました。すいません。
もうひとつのマジこいのほうを更新していました。
そんなことはさておき、今回は聖がミッドおよび六課入りまでをやります


到着そして六課入り

ミッドチルダ 機動六課 部隊長室

 

 

 機動六課の部隊長室で高町なのは、フェイト・T・ハラオウン、八神はやての三人が集まっていた。

 

 そしてはやてが口火を切った。

 

「二人に集まってもろたんは、今日な新しい隊員が六課に来るんで、知らせとこ思うてな。」

 

「新しい隊員?」

 

「ずいぶんと急だね?はやて。」

 

 はやての言葉に対しなのはとフェイトは疑問とも動揺とも取れる声を上げた。確かについ先日スバルたちの入隊試験があったばかりでそのすぐ後だ、しかも六課が本格的に動き出すまであとおよそ二週間というこの時期にまた新しい隊員が増えるというのはあまりないことだろう。

 

「そうなんやけどな。実はクロノ君の隊の執務官でな。名前はえっと、白雲聖君、年齢は19歳で私達と同じやね。ランクはSS。」

 

 はやては二人に空間モニタを見せた。

 

「名前の響きからして、私達と同じ地球出身?」

 

「せや、私やなのはちゃんと同じく地球出身の魔導師やね。ちなみに執務官試験は一発合格したらしいで?」

 

「そうなの!?すごいなぁ。ねっフェイトちゃん!・・・あ。」

 

「・・・執務官試験・・・一発合格・・・。」

 

 なのはの問いかけにフェイトはうなだれていた。無理もないフェイトも聖と同じく執務官だが、フェイトは執務官になるのに二度も試験に落ちてしまったのだ。落ち込むのも無理はない。

 

「そ、そんな落ち込むことないでフェイトちゃん!えっとほら!フェイトちゃんのほうがこの子より先に執務官になってるんやから。ね!なのはちゃん!」

 

「ふぇ!?う、うん!そうだよフェイトちゃん!自身持って?」

 

 急に自分に振られたことにより一瞬固まるなのはだったがすぐに落ち込むフェイトをフォローした。

 

 フォローにより落ち込んでいたフェイトは若干顔を上げなのはたちに聞いた。

 

「・・・本当?」

 

 その様子になのはとはやては首が取れるんじゃないかというほど首を縦に振った。

 

 そんなかいあってかフェイトは持ち直したようだ。

 

「・・・それで。その子は今日の何時くらいにくるの?」

 

「今日の三時やね、でもたぶんその前くらいに来るかもしれへんから一時間前くらいにはきといてくれるか?」

 

「うん。」

 

「了解。」

 

「ほな。一時解散やねじゃあまた、二時くらいに頼むわ。」

 

 

ミッドチルダ 首都 クラナガン 

 

 

 本局からやってきた聖はミッドの地に下りた。

 

「ふ~。着いた着いた。今何時だ安綱?」

 

 聖は伸びをしながら安綱に聞いた。

 

「はい。今は午前十一時ですね。時間にはあと4時間ほどありますがどうしますか?あまり早く行き過ぎても迷惑でしょうし」

 

「そうだな・・・。とりあえずまずは飯にするかぁ。腹減ったわ。あ、あと六課までどれくらいで行けるかわかるか?」

 

「はい。とりあえずここ、クラナガンから電車でおよそ30分くらいでしょうか」

 

 安綱の情報に聖は頷いた。

 

「ん。了解、じゃあ飯にありつきますか」

 

 聖は都市部に向けて歩き出した。

 

 

 

「此処にすっか。」

 

 聖が止まったのは赤と黄色の看板が特徴的な。某ハンバーガーショップそっくりの店だった。名前は「メアクドゥネアルドハンバーガー」というらしい。名前までそっくりだ。

 

「またジャンクフードですか?体に悪いですよ?」

 

「いいじゃん。好きなんだから」

 

「まぁいいですが。食べ過ぎないようにしてください」

 

 聖の返答に安綱は若干あきれながら言葉を返した。

 

 インテリジェントデバイスである安綱からも聖のジャンクフード好きには思うところもあるのだろう。

 

「へいへい」

 

 中に入ろうとすると聖が止まった。見ると聖の視線の先には一人の女性に群がる三人の柄の悪そうな男三人組み。明らかにわかるだろうナンパだ。しかも悪質なしつこいナンパだとわかった。

 

「はぁ。ああいうのもどんな次元世界でも共通なのかね~?それとなんでああいう輩は、大体三人組みなの?そんなジンクスでもあるの?そこんとこ教えてほしいよ俺に」

 

「そんなことより、助けてあげたほうがいいんじゃないですか?結構女の人のほう困ってるみたいですし」

 

「ああ。そうだな」

 

 聖はナンパ三人組のところに歩いていった。

 

 

 

 近づくとテンプレな台詞が聞こえてきた。

 

「なーなーおねえちゃんよう。オレ達とあそばね~?」

 

「やめてください!!」

 

「お~う。拒否る声もかわいいね~。」

 

「めんどくせーから。かっぱらっちまおうぜ?」

 

 なんともあれな感じだ。馬鹿はどこの世界に行っても馬鹿なんだと聖は思っていた。だがさすがに傍観するわけにも行かないので。

 

「お~い。そこの馬鹿三人組」

 

 聖が呼ぶと一番後ろにいたリーダー格のような男が聖を睨み怒声を撒き散らした。

 

「あん!?あんだてめぇ!馬鹿ってのは俺達のことかよ?」

 

「それ以外に誰かいるか?」

 

 肩をすくめながら聖が言うと。

 

「なめてんのかテメェ!」

 

 端にいたちょっと太めの奴が殴りかかってくるが聖は、それを軽くよけた。聖がよけたことにより重心がぶれてよろめいた男Cに聖は踵落しを叩き込む。

 

「かっ!?」

 

 後頭部にクリーンヒット。男Cは一発で昏倒し倒れふした。

 

「まだやります?」

 

「ちっ!おい。二人でやっちまうぞ!」

 

「おう!」

 

 残った男二人は聖を二人ではさんだそして、二人してナイフを取り出した。

 

「へへっ!どうださすがにビビっちまうだろ?」

 

「ナイフ・・・ね。それを取り出したってことは、自分達は何をされてもかまわないってことでいいのかね?」

 

 そういうと聖は目の前の男を静かに睨む。

 

「ぬかせ!!」

 

 前方の男Bが聖にナイフを振り下ろした。振り下ろされたナイフを持っている手首を掴むと一気に力をこめる。

 

「いでで!!」

 

 あまりの痛さに男Bはナイフを落とす。

 

「ヤロォ!!」

 

 後ろの男Aが聖に切りかかるが、聖は男Bが落としたナイフを空中で掴み後ろの男Aに投げつける。投げつけられたナイフは男Aの頬を掠めた。ナイフはそのまま後ろの壁に深々と突き刺さった。

 

「ひぃっ!!」

 

 男Aは尻餅を着いてしまっていた。聖は掴んでいた男Bの腕を放す。痛みから解放された男Bが屈もうとしたところを、聖は右足で回し蹴りを放つ。右足は的確に顔面に入り男Bは鼻血を飛ばしながら男Aの元へ吹っ飛んだ。

 

「どう?これでもまだやりたいかい?」

 

「い、いや!悪かった。すぐに消えるから!!」

 

「ああ。すぐに消えてくれ。あと俺に謝るんじゃなくてそっちの女性に謝れ。」

 

 男Aは女性に謝るとB,Cをつれてそそくさと逃げていった。

 

「大丈夫ですか?」

 

 聖は立ちすくんでいた女性に声をかけた。

 

「え。あ、はい。ありがとうございました!」

 

「いえいえ。それじゃ」

 

 そういうと聖がきびすを返したところで後ろの女性から再度礼をされた。 

 

「はい。本当にどうもありがとうございました」

 

 その言葉に聖は軽く会釈を返し、聖は女性と別れた。

 

 

昼飯後

 

 

 昼食を終えた聖は時間を確認するために聖に時間を聞いた。

 

「今何時かわかるか?」

 

「はい。午後一時半ですね。後10分後に電車が出ます」

 

「うし。じゃあ行こうかね」

 

「はい」

 

 聖は駅に向かって歩き出した。

 

 駅に着くとちょうど電車が来たので聖はそれに乗り込んだ。

 

 

 

 六課の近くの駅到着

 

「よっと。これで後は六課まで歩くだけだな」

 

「そうですね。歩けばおよそ10分くらいです」

 

「じゃあ、十分間に合うな」

 

 聖はそのまま歩き出す。歩きながら聖は空間モニタを呼び出した。モニタを操作しながら聖は改めて機動六課の異常性を目の当たりにした。

 

 部隊長、フォワード部隊の隊長副隊長は全員オーバーSランク。

 

 そして八神はやて独自の部隊、夜天の主を守護する騎士達、通称ヴォルケンリッター。さらにロングアーチもルーキー揃い。

 

 確かに頭の固い上の連中が目の敵にするのはうなづける。特に地上部隊のレジアス中将などはそうだろう。そんなことを考えながら歩いていると、いつの間にか六課に到着してしまった。

 

「到着か、さてと部隊長室まで行きますかね。」

 

そのまま聖は六課の中に入った。

 

 

 中に入ると真新しいものだとよくわかった。

 

「ええと。部隊長室はっと・・・」

 

 案内図で部隊長室を探していると不意に後ろから話しかけられた。

 

「おい。そこのお前、見ない顔だがこんなところで何をしている?」

 

 振り向くとそこにいたのは陸士部隊の制服を身にまとい、ピンクの髪をポニーテールにした、凛々しい感じの女性が立っていた。

 

「あ、えっと。確かあなたは、ライトニング隊のシグナム副隊長?」

 

「そうだが、おまえは?」

 

 聖の問いにシグナムの鋭い眼光が光った。

 

 その様子に内心ビビリながらも聖は姿勢を整えた。

 

「申し遅れました。自分は今日からこの部隊に配属になった白雲聖執務官であります」

 

 聖はシグナムに向かい敬礼する。

 

「そうか、それはすまなかった。部隊長室を探しているのか?では、私が連れて行こう」

 

 先ほどまでの疑念を抱く目ではなく優しさを含んだ声でシグナムは言った。

 

「本当ですか。ありがとうございます!!」

 

 聖はシグナムに深々と頭を下げた。

 

「ああ。こっちだ。」

 

 聖はシグナムの後に続いて歩き出した。

 

 

 シグナムの後ろを歩いていると、不意にシグナムが話しかけてきた。

 

「時に聞くが白雲。貴様剣術をやっているのか?」

 

「え?はい。戦闘スタイルは刀を使った剣術です。よくわかりましたね?」

 

 聖の問いにシグナムは「フッ」と笑い言葉をつなげた。

 

「なに。私も剣術をやっているからな。わかるのだ。今度一度手合わせを頼めるか?」

 

「はい。いいですよ」

 

「それと、お前は私より上官だ。敬語でなくてもいいんだぞ?」

 

 シグナムはいたずらっぽい視線を聖に向けた。

 

 その視線に若干たじろぎながらも聖は言った。

 

「いや。いいですよ。さすがに自分より年上の人には、敬語を使わないと」

 

「フッ、そうか。っと着いたぞ此処だ」

 

 シグナムが立ち止まると隣に扉が見えた。するとシグナムが扉をノックした。

 

「主はやて。シグナムです。今日から入隊する、白雲執務官をおつれしました」

 

 シグナムが言うと中から。気のよさそうな声が聞こえてきた。

 

「はいってええよ。もちろん白雲執務官もな」

 

「では。失礼します。」

 

 先にシグナムが入った。続いて聖となる。

 

「失礼します。」

 

 聖が中に入ると、中にいたのは。高町なのは、フェイト・T・テスタロッサ、八神はやて、シグナムをはじめとした守護騎士達だった。聖ははやての正面までいくと。はやてに敬礼し、続けた。

 

「本日付けで此処、機動六課に入隊になりました。元本局クロノ隊所属。白雲聖執務官であります」

 

「はい。承認します。私がこの部隊。機動六課の部隊長、八神はやてです」

 

 言うとはやては聖に手を差し出してきた。

 

「はい。よろしくお願いします。八神部隊長」

 

 聖がそういうとはやては先ほどまでの緊張感と打って変わり。砕けた感じになった。

 

「まぁ、堅苦しい挨拶はこんくらいにしといて。これからよろしゅうな聖君。あ、あと私のことははやてでええから。あと敬語も禁止やで?」

 

 柔和な関西弁をしゃべりながらはやてはにやりと笑った。

 

「え、あ、はい」

 

 突然のことについ敬語が出てしまった。

 

「禁止~」

 

「あ、ああ」

 

 聖が言うとはやては納得したのか頷きながら言った。

 

「うん。それでええ。ほんならこの場にいるメンバーから紹介するな?手前からフェイトちゃん、なのはちゃん、シグナム、ヴィータ、シャマル、ザフィーラの順番や。おぼえたかな?」

 

 はやての紹介の仕方に若干こけそうになった聖だがこらえた。

 

 ……アバウトすぎるだろ大丈夫かこの人?

 

 聖が考えているとフェイトから聖に話しかけてきた。 

 

「聖?あのね、さっきはやてが言ってたことだけど、私やなのはのことも呼び捨てでいいからね。いいよねなのは?」

 

「うん!だって同い年なら敬語にならなくても全然いいからね。よろしくね聖君」

 

 そういった二人は聖に握手を求めた。

 

 聖は握手に答えながら二人に言った。

 

「ああ。よろしくな、フェイト。なのは」

 

 二人と握手を交わした後。シグナムが口を開いた。

 

「我らのことは呼び捨てだろうと敬語だろうとかまわないからな、白雲。」

 

 言うとシグナムと聖は握手を交わした。

 

「ヴィータだ。よろしくな聖」

 

「子供?」

 

 目の前のどう見ても子供にしか見えないヴィータを見ながら言うと聖はヴィータにガンを飛ばされた。

 

「ああん?言っとくけどなアタシはお前よりずっと年上だかんな?覚えとけよ。」

 

「お、おう。よろしくなヴィータ。」

 

 若干キレられながらも聖はヴィータとも握手を交わした。

 

「じゃあ、つぎは私ですね。シャマルです。医務室でみんなの体調管理や怪我の治療などをやってます。私のことはシャマル先生って呼んでくださいね?」

 

「はい。お願いします。シャマル先生。」

 

 シャマルは聖にそう言われたことをかなり喜んでいた。

 

「最後は私か、ザフィーラだよろしく頼むぞ白雲。」

 

「ああ、よろしくってしゃべった!?」

 

 聖はザフィーラがしゃべったことに一番驚いていた。全員と挨拶が終わったところではやてが聖に切り出した。

 

「聖君?今体調とかに問題ないか?」

 

「いや、ないけど。どうしてだ?」

 

 突然の質問に聖が疑問を投げかけるとはやては一瞬にやりと笑った。

 

「ん?それはな・・・。聖君にはこれから模擬戦をやってもらいたいんよ。」

 

「模擬戦?別にかまわないけど。誰とやるんだ?」

 

「ふっふっふ。聖君が刀を使って戦うことはもうわかっとる。せやから戦うんは、シグナムや!!」

 

 はやてがシグナムを指差す。それに対しシグナムはいたって冷静に。

 

「いいでしょう。というわけだよろしく頼むぞ白雲」

 

「マジっすか・・・?」

 

 ……はやてって結構いたずら好きっぽいな。

 

 驚愕と同時に内心で思っているとフェイトとなのはが優しく声をかけてきた。

 

「大丈夫だよ。戦うって言っても本気でやるわけじゃないから。それにこれは聖君の強さを見ることもあるからがんばって。聖君」

 

「うん。自信持ってがんばって聖」

 

「・・・そうだな。んじゃがんばりますかね」

 

 肩を落としていた聖だが二人のがんばれという言葉に後押しされ、シグナムとの模擬戦をやることとなった。

 

 

 

 

クラナガン 某所

 

 一人の女性が空間モニタで男としゃべっていた。

 

「はい・・・はい。こちらは特に問題はありません」

 

「そうかい。ではそのまま潜入を続けてくれたまえ」

 

 男の方は絡みつくような声をしていた。

 

 声音はとても優しげだがその瞳には狂気の光が宿っていた。

 

「はい。わかりました。ドクター。それと妹達は元気ですか?」

 

「ああ。皆元気だよ。では期待しているよドゥーエ?」

 

「わかりました。では」

 

ドゥーエと呼ばれた女性はモニタを切った。

 

「う~ん。昼間のあの子・・・。どこかで見た気がするんだけど・・。気のせいかしら?」

 

 そう、この女性は昼間聖が助けた女性その人だった。彼女は聖のことが気にかかっていた。

 

「まぁいいわ。管理局の人みたいだったから。データベースにアクセスすればすぐに割り出せるでしょう」

 

 だがドゥーエはもうすぐ知ることとなる、あの青年が誰でいったいなんなのかを・・・。




以上でございます。

今回も長くなってしまいましたね。すいません。
さて、つぎはシグナムと聖の模擬戦でございます。

そしてだんだんと明らかになってくる聖の秘密にも乞うご期待!!

感想など待ってまーす。

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