帰ってきてしまった例のちょび髭   作:べすぱにあ

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遅くなりましたが、更新しました
結構時間が進みます()


新たな『枢軸国』へ

その日、久々に私は大変な夜更かしをしてしまった

壁に掛けてある時計を見てみると、大きな針は10を小さい針は3を指していた

午前3時50分まで起きていたのは本当に久しぶりだ

まあ、それも仕方あるまい

今考えていたのは、我がドイツの盟友をどうするか、という放っておいてはならぬ問題だからな...

ようやく、私は、長い間考えた末の結論をもう一度思い浮かべた

 

 

 

まず最初に思い浮かんだのは同じイデオロギーを持つ国

イタリアだ

この国をどうするかは私は悩んだ

だが、今回はイタリアを排除することに決めた

よくよく考えたらみたらあの国は第一次世界大戦にてドイツを裏切ったではないか

それにロンメルが言うには、イタリア兵は役立たずだったそうじゃないか

よってイタリアはドイツの盟友には相応しくない

あいつらは結局パスタ野郎だったのだ!

 

 

次に日本

最早、結論は一瞬で出た

『相応しい』

この国は最後までドイツについてきてくれた

確かに、前回はソ連に侵攻してはくれなかった

しかし、アメリカには立派に戦ったではないか

距離が遠すぎるのが難点だが、それは後で解決すればよい

 

 

 

ハンガリー

これもまた相応しいだろう

奴らはドイツにとってなくてはならない油田というものを持っている

縁の下の力持ちとして、奴らはなかなかいい働きをした

今回は積極的に協力しなければな...

 

 

 

 

ブルガリア

論外だ

ヨーグルト野郎め!

 

 

 

 

ルーマニア

これが一番悩んだ

こいつらはイタリア兵並みに動きが鈍い

しかし、大きな油田を持っている

小一時間悩んだ末、ポーランド侵攻に伴ってルーマニアも侵攻しようと思った

友好関係を結んだ上でな

 

 

 

ユーゴスラビア

よし、入れよう

前回は残念な結果に終わってしまったが今回はいけるはずだ

ルーマニアへの侵攻も楽になる

今回はどうやって圧力をかけるか...

 

 

 

フィンランド

ソ連侵攻にあたり、あの国は重要である

だがフィンランドは強い癖に戦争自体に消極的だ

上手くソ連に焚き付けたいものだが

保留としよう

 

 

 

スペイン

無理だな

前回も誘ってみたがフランコに

「経済的に可能になったら行きます」とか言われてしまった

同じイデオロギーを持つ者同士としては非常に残念である

ならば...逆に考えよう

どうやったら枢軸国にくるんだ?

これも保留...

 

 

 

 

私は一通り思い浮かべると、欠伸をした

今日はもうそろそろ寝ていいはずだ

ベッドに向かう間もなく私は眠りについていた

 

 

 

 

夢を見た

スターリンがこちらを見て大笑いをしている

私が怒って銃を取り出すとそれはムッソリーニに変わった

ムッソリーニはこちらを見ると泣き出した

 

「楽園への切符はないのだ、ドゥーチェよ」

 

私はこう声をかけた、しかしムッソリーニは泣き続けた

 

「違うよ、それは」

 

ふと肩を捕まれ、誰かからそう言われた

 

「何が間違っているのだと言うのだね!言ってみろ##$%%&&*!!!」

 

私はその声の主を知っている

しかし名前を言うと、それは雑なノイズに変わった...

 

 

 

 

 

 

 

 

振り向こうとしたところで目が覚めた

変な夢を見てしまったな

外は日が昇っているようで、部屋に光が差し込んだ

妙に神々しかった

 

窓に向かい、窓を開け、外を見る

久しぶりに太陽を見た気がする

夢の影響もあったのか、思わずこう叫んでしまった

 

 

「私は自分の手で楽園を作り上げてみせるぞ!ユートピアをな!」

 

 

だが、私の気持ちは晴れることはなかった

時期は1937年5月のことだった

 

 

 

 

 




こう見えても筆者はイタリア軍が大好きです
第二次エル・アライメンの戦いとかサヴォイア騎兵団とかMC.205ヴェルトロとか
タイは日本寄りの微妙な枢軸国だと考えたので省きました
ユーゴスラビアはオリジナルです

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