鉄火の銘   作:属物

8 / 110
第三話【ニンジャ・ストライク・ニンジャ】#3

【ニンジャ・ストライク・ニンジャ】#3

 

「イヤーッ!」CRAASH! カラテシャウトと共に放たれた跳躍カワラ割パンチが、20枚重ねのハードカワラを一撃で粉砕した。ねぐらにしている廃ビルの三階にシャウトと破壊音が響く。「フーゥ」シンヤは呼吸を整えつつ、合成コットンタオルで汗を拭い、カラテ・ストレッチで全身を伸ばす。

 

後は破片のゴミ掃除して終わりだ。かつてガラス窓であっただろう開口部から、ケミカル臭を帯びた重金属酸性雨が吹き込んできた。ニンジャ耐久力なら悪影響は無いとは言え、心地良いものではない。シンヤはメンポの下の顔をゆがめて、クナイ・スコップで破片を部屋の隅にまとめる。

 

ふと隅の暗がりから、蛍光色の影が現れた。(((皆にムカつきませんか? 周りにイラつきませんか?)))記号的な嘲笑を浮かべて、影はシンヤに誘いかける。「ウルサイ! イヤーッ!」ムカつきで歯を剥いたシンヤはイラつきのままスリケン・ブーメランを投げつけた。

 

弧を描く軌道でスリケン・ブーメランが分断する瞬間、緑に光る影は01の塵に消えて、スリケンだけが壁に突き立つ。盛大な舌打ちを放つと、シンヤは目頭を押さえた。その目には頭巾越しにも判るほど、エスイーめいたクマがくっきりと刻まれている。

 

グイノミで女子学生を保護させてから一週間ほど。状況に変化はなく、事態は悪化の一途をたどっている。シンヤの精神は限界をとうに通り越し、幻覚と幻聴はすでに常態化していた。毎夜、悪夢に叩き起こされては、衝動と幻影から逃れようと意識絶えるまでカラテトレーニングに逃げ込む毎日だ。

 

幻覚と幻聴はいつでもどこでもシンヤに襲いかかる。部屋の暗がりに、瞼の裏に、夢の中に、蛍光緑の笑みを見る。CMソングの背景音声に、雨だれのリズムに、静寂の耳鳴りに、合成音声めいた道化の誘惑を聞く。もはや自分が起きているのか、眠っているのかすら、シンヤには疑わしい。

 

自分はトモダチ園を襲ったあの巨漢ヤクザに殴られたまま失神しているのか、それともネガポジ反転の01笑顔が見せる白昼夢を見ているのか、もしかしてセルフ管理メントに失敗して「ニンジャスレイヤー」の最新話を読みながら寝落ちしてしまっているのか。全ては悪い夢なのか。

 

シンヤは頬を張って、セルフキアイを入れた。もう寝てしまおう。とにかく眠ればある程度体力は回復する。サイケデリック原色の悪夢を見せつけられるとしても、睡眠は睡眠だ。シンヤは耐酸PVCブルーシートとスリケン・ペグで作られたホーボーテントに転がり込んだ。

 

「イヤーッ!」だが、シンヤのヤスラギ時間は、ホーボーテントに投げつけられたトライアングルボーラによって強制終了させられた。「イヤーッ!」シンヤは咄嗟に全身を丸めてトライアングルボーラをかわし、跳躍して崩壊するホーボーテントから飛び出す。「おー、いたいた」

 

バイオアリの巣に水を流して溺れる様を楽しむジュニアスクール生徒めいて、投ボーラ犯は無邪気とも思える声を上げる。片手の三首フレイルを振るい、帰宅中の子供めいて意味のない金属音を立てている。シンヤは、油断無くデント・カラテ防御の構えを取りつつ、下手人を観察する。

 

袖の長過ぎるトレンチコート、「粉」「砕」シャツ、クロスカタナ・エンブレムのメンポ。そう、「キ」「リ」「ス」「テ」四文字とクロスカタナ! すなわちソウカイヤである! 「ドーモ初めまして、カナコ・シンヤ=サン。ソウカイニンジャのフラグメントです。今日はお前をスカウトしに来てやりました」

 

袖口を合わせ、フラグメントはふてぶてしい悪童めいたアイサツをする。しかし、その体軸に一切のブレはなく、オジギ動作は流れるように滑らかだ。確かなカラテの持ち主に他ならない。おそらくは、いや確実にシンヤより強い。

 

(((あれほど手を尽くしても、意味はなかったのか)))そのオジギを見るシンヤの口に苦い絶望の味が広がった。ソウカイヤからのスカウトはすなわち、ソウカイヤのターゲットとなり、シンヤの全てが調べ上げられている事を意味している。もはや逃げ場はないということだ。

 

シンヤの認識と異なり、シンヤの努力は決して無意味ではなかった。ソウル痕跡を最小限に抑え、安易な犯罪を冒さず、姿を表さないシンヤは、噂上の存在でしかなかった。だが、ソウカイヤはシンヤのはるか上を行く。

 

特定地域で急増した死体の数とヨタモノ犯罪の減少、トモダチ園で起きた不審なヤクザ自爆事件、一部地域を中心に語られる黒錆色のオバケ。ダイダロス謹製のソウカイ・ネットワークは、それらの情報を集めニンジャ可能性の数値を押し上げていった。

 

そしてついにタチノミバーで起きたニンジャマニアック強盗未遂事件が最後の藁となり、スカウト部門に属するフラグメントが派遣されたのだった。ヤモト・コキのように驚異の幸運に恵まれるか、ネザークィーンのようにスゴイ級の交渉能力を持つかしなければ、最早とれる道は二つしかない。

 

ラオモト=カンに服従し、ソウカイヤの一員となって悪逆非道の片棒を担ぐか。さもなくば、ソウカイヤとの敵対の末に残酷無比の死を叩きつけられるか。赤錆めいたメンポの奥の表情が歪む。一度でも悪行に手を染めれば、蛍光オバケの誘惑に逆らえるはずもない。それは人間であろうとするシンヤの死だ。

 

しかしソウカイヤにニュービニンジャが逆らって自由を得る未来などまずありはしない。アイサツから判るように、フラグメントも優れたカラテ戦士の一人だ。スカウトを断れば最後、一方的にカラテ殺されて、無惨な最期を迎えるに違いない。「あーあーあー、アイサツはどーしたよ? 聞こえてますかぁ?」

 

返答の無いまま思考を回していたシンヤに、イラついた声でフラグメントがアイサツを催促する。アイサツを返さないのはトテモ・シツレイだ! シンヤは急ぎ合掌とオジギをした。「ドーモ、初めましてフラグメント=サン、カナコ・シンヤです」「おー、情報通り。まだニンジャネームもねぇんだな」

 

途端にヘラヘラと気の抜けたアトモスフィアをフラグメントは放つ。再び意味なく両手の三首フレイルをジャラジャラ鳴らす。(((両手?)))そう、フラグメントは両手に三首フレイルを持っている。シンヤの背筋に冷たい汗が流れた。大急ぎで思考を回していたとは言え、シンヤに油断はなかった。

 

それにも関わらずフラグメントは二本目の三首フレイルを、仮にもニンジャのシンヤに気付かせないように抜いて見せたのだ。なんたる手練れか!? それだけではない。油断しきったように見えながらも、その足捌き、シンヤとの位置取り、重心の置き方、全てに隙がない。

 

小馬鹿にした態度と隙のない体勢を崩さずに、フラグメントはフレイルを肩に掛けシンヤに背中を向ける。「あー、ユウジョウ園だっけ? ゴミみたいな孤児院行く手間が省けてよかったよかった」シンヤの想像通り、ソウカイヤはシンヤに関わる悉くを調べ上げていた。だが望外の幸運もあった。

 

少なくとも、暴虐たるニンジャ性を隠そうともしないフラグメントが、トモダチ園に手を出してはいないということは確かだ。しかし、トモダチ園が今後とも無事かは不明だ。(((誘惑に負けるかもしれなくとも、邪悪に染まるとしても、トモダチ園は守らねば)))シンヤは一人覚悟を固め、構えを解いた。

 

「あー、ところで、ソウカイヤに入れるラッキーなシンヤ=サンは、スカウトしてくださった俺に相応のお礼をすべきじゃないかね?」上半身だけ振り向いたフラグメントは、メンポ越しにも判る下卑た表情で、フレイルを持った片手を差し出す。シンヤがスカウトを断ることなど、欠片も想像していない。

 

「ハイヨロコンデー。何がお望みですか」感情を押し殺し、シンヤは直立不動の姿勢をとる。できうる限りゴキゲンを取り、トモダチ園に手をかける可能性を減らすのだ。だが、その可能性は即座に100となった。「そうだな。あー、ナカヨシ園だったか? そこにモータル女いたな。あれ前後させろよ」

 

間断無き幻覚との戦いで焦げついた、シンヤのカンニンブクロに火がついた。暗黒なエネルギが腹の底で煮えたぎる。「なんだ、その目つき。お前の女? そーいうのを先輩に譲るのがネンコってもんだろ」シンヤのアトモスフィアが変化したことに気づき、フラグメントが苛立たしく首を傾げる。

 

「あー、別に殺しはしねぇよ。まぁ、俺の前後テクでシンヤ=サンじゃ満足できなくなっちまうかもなぁ、ヒヒヒ」上半身を戻しつつ下品な笑い声をあげるフラグメント。「イヤーッ!」その背中にシンヤの低空弾道ケリ・キックが襲いかかる! 

 

「イヤーッ!」しかし、フラグメントに油断はない! ブリッジ動作で容易く回避すると同時に、上下反転メイアルーアジコンパジッソをシンヤに叩き込む。「グワーッ!」ガードの上から脇腹を強打され、シンヤは床に落着。即座にワーム・ムーブメントで隙を消しつつ、畳五枚分の離れた間合いを取る。

 

(((想像以上に強い!)))強く痛む脇腹を無視して、シンヤはデント・カラテ基本の構えを取る。回避と反撃は想定していた。しかし、ガード越しでこの威力とは! カラテにおいては確実にフラグメントが上を行く。シンヤの手札は、劣るカラテ、『過去』の知識、ユニークジツ。それだけだ。勝てるのか?

 

「おーおーおー、折角のスカウトを頭のわるーいシンヤ=サンは、モータル女前後一回でドブに捨てちゃうのかー、そうかそうか」両手をだらりと垂らし、嘗めきった態度でシンヤを小馬鹿にするフラグメント。次の瞬間、放つアトモスフィアはカラテ戦士のそれに変わった。「じゃあ死ねよ」

 

「イヤーッ!」フラグメントの両手からトライアングルボーラ二連射! 「イヤーッ!」シンヤはスリケン速射で迎撃を試みる。だが、トライアングルボーラの質量大きく、軌道変わらず! 「イヤーッ!」シンヤはダッキングによりトライアングルボーラを回避する。

 

その隙にフラグメントが接近し、片手を振りかぶる。距離はまだ遠い。しかし、シンヤはニンジャ第六感で側転による回避を選択。それは正解だった。「イヤーッ!」振り下ろした片手から二首ロングフレイルが飛び出て、シンヤのいた空間をえぐり取る! 三首フレイルの倍の長さだ! 

 

そう、フラグメントの武装『ミジン分銅』は、遠中近全領域対応の恐るべきニンジャギアなのだ! 畳二枚分の距離でフラグメントは片手に二首ロングフレイル、逆の手に三首フレイルを左右非対称に構えた。「あー、お前と違って俺も忙しいからさ。ちゃっちゃと死んでくんない? 前後はその後にやるからさ」

 

「イヤーッ! イヤーッ! イヤーッ!」フラグメントの挑発にシンヤはスリケン連射で答えた。スリケン・ブーメランが鋭角の軌道で後方から、スリケン・トマホークが直線の軌道で正面から、スリケン・チャクラムが円弧の軌道で側面から襲いかかる。三重改造スリケン同時攻撃で逃げ場がない! 

 

「イヤーッ!」だがフラグメントのカラテはシンヤを超えるのだ! ヌンチャクワークめいた二首ロングフレイル振り回しでスリケン・チャクラム反射! シンヤに向かってのダッシュでスリケン・ブーメラン回避! 三首フレイル全力振り下ろしでスリケン・トマホーク破壊! 一切無傷でシンヤに迫る! 

 

それを見るシンヤに焦りはない。先の手合わせでカラテ実力差は理解させられた。この程度で倒れる相手ではない。故に次の手がある! 「イヤーッ!」シンヤの両手間に長大なクナイ・スピアが生成される。ニューロン負荷を無視した長大物急生成の反動で両目から血涙が流れた。だが委細構わず! 

 

「イヤーッ!」即席クナイ・スピアでシンヤはヤリ・ドーの突きを放つ。フレイルはニンジャ慣性の法則で棒状の物体には絡みついてしまうため、長物相手の防御には不向きだ。しかもスリケン・ブーメランは未だ飛行中。下手にクナイ・スピアを回避すればそれが当たるか体勢を崩すだろう。

 

これぞ隙を生じぬ二段構えだ! 「イヤーッ!」だが、その上を行くのがフラグメントのカラテなのだ。シンヤの突き出したクナイ・スピアは空中で停止した。何らかのジツか? 否! 片側から二本の、逆側から三本のフレイルを絡みつかせて、フラグメントはクナイ・スピアを完全固定したのだ。ワザマエ! 

 

「ナニーッ!?」完全に想定を越えたワザマエに、一瞬シンヤの動きが止まる。すぐさまクナイ・スピアを手放すが、フラグメントが両手のフレイルを手放す方が早い! 「イヤーッ!」「グワーッ!」丸太めいた回転ケリ・キックがシンヤの脇腹にめり込む! 同一箇所のためダメージ倍点! 

 

脇腹をかばいながらのワーム・ムーブメントで、シンヤは間合いを取りつつ立ち上がろうとする。それをフラグメントの投げたトライアングルボーラが腹部着弾して阻止する! 「グワーッ!」同一箇所ではないがダメージ大! 「イヤーッ!」その隙にフラグメントが接近し、二首ロングフレイルを振り下ろす! 

 

「イヤーッ!」シンヤが反射的にロングフレイルの鎖を蹴り上げる。ウカツ! これではニンジャ慣性の法則に従い、分銅が足に絡みついて粉砕されてしまう! だが幸運の女神はシンヤに微笑んだ。「チィーッ!」シンヤは寝転がり体勢だったため、絡みつき過程で分銅が床に着弾! ダメージなし! 

 

しかし足に分銅が絡みついていることに変わりはない! 「イヤーッ!」マグロ一本釣りめいてシンヤが釣り上げられる。しかしシンヤはマグロではない! カラテパンチ! 「イヤーッ!」「イヤーッ!」フラグメントはカラテパンチを容易く片手防御する。地に足が着いていないデント・カラテでは弱い! 

 

巨漢ヤクザを相手取ったときと何も変わらない。ましてや相手はニンジャなのだ。「イヤーッ!」「グワーッ!」鋭いヤクザ・キックがシンヤの鳩尾にめり込む。アメリカンクラッカーめいた円弧軌道で吹き飛ぶシンヤ。

 

「イヤーッ!」即座にフラグメントが吹き飛ぶシンヤをマグロ一本釣りの要領で引き寄せる。フィッシング! 「イヤーッ!」「オボボーッ!」鈍い膝蹴りがシンヤの鳩尾にめり込む。昼のマキモノ・スシ(納豆味)を嘔吐する。アメリカンクラッカーめいた円弧軌道で再度吹き飛ぶシンヤ! 

 

「イヤーッ!」即座にフラグメントが吹き飛ぶシンヤをマグロ一本釣りの要領で引き寄せる。フィッシング! 「イヤーッ!」「イヤーッ!」重い回転ケリ・キックをシンヤはガード! 「ヌゥーッ!」不十分なガードでダメージが通るが、シンヤは無視してクナイ・ダートを顔面めがけ投げつける。

 

「チィーッ!」フラグメントの両手は二首ロングフレイルを握り、片足は回転ケリ・キックに使用中だ。体勢不十分! 「イヤーッ!」フラグメントはフレイルを手放し、クナイ・ダートをブリッジ回避する。だが一瞬遅く、目尻をクナイが掠めた。「ヌゥーッ!」一滴の血が流れ落ち、目が怒りで血走る! 

 

「イヤーッ!」解放されたシンヤは連続タイドー・バックフリップで間合いを計る。畳五枚分の距離を取り、位置関係も最初と同じ。だが状況は大きく違う。シンヤは腹部中心に複数の打撃を受けダメージ大。一方のフラグメントは目尻の小さな切り傷のみ。カラテの差が明確な差として現れたのだ。

 

(((ブッダム! 勝てない!)))メンポの裏の歯を軋ませながら、シンヤは最悪の確信を得る。モータル時代に多少のカラテトレーニングを積んだとはいえ、所詮シンヤはヨタモノを殺すしかしてないニュービー・サンシタ。幾多のイクサをくぐり抜けた、本物のニンジャのカラテには圧倒的に役者が不足! 

 

現在の状況と実力では勝ち様はない。このまま行けばフレイルでネギトロ死体となるのは確実な未来だ。そしてその後にフラグメントの手で、トモダチ園がジゴクとなるのもまた確実。ならばどうする? 

 

「イヤーッ! イヤーッ! イヤーッ!」シンヤはスリケン連射を選んだ。通常のスリケンに加えてスリケン・ブーメラン、トマホーク、チャクラム。さらにクナイ・ダートにクナイ・ジャベリンも追加だ! 「イヤーッ! イヤーッ! イヤーッ!」だが、その程度でフラグメントが怯む訳はない! 

 

先の焼き直しめいて、チャクラムとダートをフレイルで反射し、トマホークとジャベリンを振り下ろしで破壊し、通常スリケンとブーメランを前進で回避する。手数が増えた分多少の時間が稼げたが、それ以外に違いはない。シンヤにとってはそれで良かった。それこそが目的なのだ。

 

「イヤーッ!」シンヤは連続タイドー・バックフリップで隙を消しつつ、廃ビルからの退避を試みる。「スッゾコラーッ!」怒りで両目を赤く染めたフラグメントが、逃げようとするシンヤへと恐ろしげなヤクザスラングをぶつける。だが連射されたスリケンの処理に手間取り、接近が遅れている! 

 

その隙にシンヤは元ガラス窓であった開口部へと接近に成功。後はここから飛び降りるだけだ。(((逃げきれるか!?)))「イヤーッ!」「グワーッ!?」シンヤの甘い考えは、腰に絡みついたトライアングルボーラで破壊された。腹部、鳩尾、背部の三点打撃でダメージ重大! 背部肋骨も破壊! 

 

当然、投擲者はフラグメントだ。走り寄る彼の肩口にはスリケンが複数突き立っている。迎撃より攻撃を優先した結果だ。「シネッコラーッ!」二首ロングフレイルを振り抜く! 「イヤーッ!」だが、シンヤが自ら転がり落ちる方が僅かに早かった。砕けたコンクリ片と共にシンヤは宙へ身を投げた。

 

【ニンジャ・ストライク・ニンジャ】#3終わり。#4に続く


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。