空に憧れて   作:moti-

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 ちょっと不自然なところあるかも。8時になるぅううううううと思って急いで書き上げたから。
 そんでルーキー日刊載ってたよやったありがとうみんなロリマンダ大好きなんだねならこれからみんな兄弟だよやったねぇえええええええ。そんな感じで投稿。


目指せポケモンマスターな話
変態があらわれた!


 まだ頭に馴染んでいない青帽子を上から押さえ、服の中のピカチュウを抱きしめて落ちないようにしながら空中を歩くような感覚で移動する。自分の髪型に合わせて空色である帽子はピカチュウが服の中を探った時に見付かった物だった。空中でいきなりやられたせいで落ちかけてしまったが、すぐに軌道を安定させることが出来てドヤ顔をしてしまったのは秘密である。

 

 水平移動、ジグザグ移動、高速移動。

 

 いろいろな飛び方を試してみながら空に飛んで、そうして冷たい風に身震いする。やはり防寒具が必要かなあ、と感じながら、緩やかに降下を始めた。

 

 楽しい。飛ぶことが。感じることが。見ることが。

 

 タツベイという種族が何故空に憧れたか。嫉妬もあっただろう。意地もあっただろう。

 

 ──でも、それでも一番彼等の奥底にあったものは、空への羨望。

 

 こうして風を突っ切り。雲を見て。そうして、空を間近に感じられることが出来れば。そうやって、憧れて、努力して。

 

 ──その結晶となったのがポーマンダという種族だった。

 

「なんてな、あ、今は女だから一人称は“俺”から“私”に変えたほうがいいのかな?」

 

「ピィカァ?」

 

 そうだ、そうじゃん、そうだった。今の体は女だった。今まで野生の中に生きていてあまり疑念に思うことはなかったけれど、人のいる中に今から飛び込んでいくのだった。なら、疑問を持たれないように一人称は変えておいたほうがいい。

 

 試しにいってみた。

 

「べ、別に私、あんたのこと認めたわけじゃないんだからっ!」

 

 ロリボイスに萌えた。

 

 ◇

 

 さて、そんな変なことがあったが、ピカチュウからさっきの言葉遣いがいいといわれたのでこれから一人称は“私”に変えて、ちょっと意識してツンデレをやってみようと思う。いじっぱり=ツンデレの法則なのだ、きっとその内天然物になるだろう。

 

 地上に降り立って軽く歩いていくと、森の中に入ったのでのんびりと森を歩いていく。道中で落下していたモンスターボールを二つ手に入れたので、ここがどこの地方か分からないが取りあえず未だ旅立ってないことに祈りながら、旅立つ前なら各シリーズの主人公に貰ってもらおうと思う。

 

 ふんふふー、ふんふふーと鼻歌を奏でながら草を踏みしめて歩く。心の中ではそれに合わせて刷り込むようにツンデレー、ツンデレーと呟いていた。何故だろう。だんだん大切な何かを呟く度にすり減らしていっている気がする。多分それは男としての正気度。とってもSANがピンチ。もうそうやっていて恥ずかしくならないって時点で察し。

 

 ピカチュウが手を叩いてそれに相の手を入れながら、そういえばと思う。

 

 人の形をしたポケモンを道中見なかったけど、案外希少性が高いのだろうか。

 

 うん、逃げよう。フラグ立てた気がするけど逃げよう。だってほら、後ろから人の気配がする。

 

「ふ、ふふ。ついに見つけたぞ、人型ポケモン!」

 

 後ろからそんな声が聞こえた瞬間。

 

 一目散に逃げ出した。

 

 ◇

 

「あっ、待て! チルタリスッ」

 

 そうして後ろから追ってくる男をちらりと見て、ちっ、と舌打ちした。何て夢を見てるやつなんだ。チルタリスとか受け役だろうが。ゴンさん使え。そう思ってしまう辺り、個人的にかなりあのふりゃりゃを好いているのだと思う。とはいえ、すばやさ種族値ではゴンさんが勝利しているのだ。しっかりと育成してやればゴンさんのメガシンカ個体への殺意が此方に向いて回り込まれるだろうところまで想像出来た。

 

 いや、でもあのフライゴンは只ガブリアスに殺意を向けてるだけなんだよな。緑の精霊さんマジ紳士。

 

「まぁあああああてぇえええええ」

 

 そういえば、今の状況を客観視すればだが、逃げるロリっ子をポケモンの背中に乗り追い掛ける男、という物である。字面だけ見れば犯罪的だった。帽子を押さえ、軽く牽制程度に“ひのこ”を使い、そのまま逃走。風で服がはためくが、それすら気にせず飛び上がった。レベルが上がって身体能力が上がった為に実は今なら“りゅうせいぐん”だって打てるが、あれはしない。純粋に危ないからだ。よくポケモンは普通にライフで受けてるが、あれは頭おかしい。流星群、疑似とはいえ宇宙空間に散らばったゴミが落下途中で燃え尽きているものなのだが、燃え尽きるという時点で気付こう。あれめっちゃ速度速い。

 

 と、街の上を通過して、更に遠くまで逃げる。目立っている気もするがそれを無視し、そのまま奥まで飛んでいく。

 

 無用心に窓が開いた家から中を拝見し、そうしてそこに突貫。住民である少年の上に馬乗りになり、そうしてその少年に言った。

 

「ねえ──」

 

 俺、といいそうになって、慌てて言葉を止めて。

 

「私たちを、捕まえて」

 

 ◇

 

「つ、捕まえてって……」

 

「何? 私変なこといった? 言葉通りよ。私はポケモン。この子もポケモン。ここにモンスターボールが二つあるから、それを使って私たちを捕まえて」

 

 そういって顔を近付けてくる空髪の少女に、どぎまぎしながら少年──レッドは思う。

 

 これどういう状況?




Q.TSさせた理由は?

A.言葉遣いとか改めても価値観とかは男のつもりのロリマンダちゃんが特に深い意味でいったわけじゃないのにあれ? これ結構恥ずかしいこと言ってね? と思って赤面しながら慌ててツンツンするところまで想像したら噴死した。

 醤油一杯飲みました。吐きました。死ぬかおもた。

 そしてこのロリマンダのニックネームが決まらないよ助けて姉えもん

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