空に憧れて   作:moti-

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番外回です。

流石に一年放置は不味いですね……しかもそれで投稿するの暫く本編じゃないとかヤバいですね……これだから底辺クソ作家は

本編暫く休止です、暫く番外編です。


番外その1
番外とも間繋ぎとも幕間とも過去編とも言う


 んむ……と言う自分の声を聞く。

 

 暫く俺とレッドとピカチュウニキ(ひらがな表記ver.)の三人で過ごして来たが、そろそろレッドも新しく手持ちを増やすべきではないか? と思う。

 

 グリーンとの戦闘から少し。指示の訓練と題したピカチュウとの勝負で一日ずつ順調に時間を使い既に一週間ほどだったような気がする。時間感覚は確実に日々が過ぎていると理解しているのにそれをしっかりと把握することが出来ない。戦闘戦闘戦闘──……とずっとバトルばっかしてるとそんなことになるらしい。初めて知った。

 

 初めてのことなんで当たり前だが。

 

 居心地のいいモンスターボールの中だが、この楽園から確実に放り出される時間が来るんだよなぁ……としみじみ。俺はヒッキーになりたい。働きたくない……!

 

 

「駄目ですよね」

 

「まぁね」

 

 ボールから強制排出され願いは叶わず。

 

 けれど今日は普段より遅い朝食だった。

 

 

 ◇

 

 

「そろそろ疲れてるのー! 休みたいのー! 寝たいのー! 私はぁぁあああ!」

 

「それでいいのかトップメタ……」

 

 キャラ崩壊著しい。駄々っ子と化した俺を見てレッドははぁ、と大きく息を吐き出した。

 

「更新再開でバトルバトルでまたバトル!? 私は寝たいの! 精神的疲労は隠せないの!」

 

「世界の核心に触れて神もきっと困惑してるよ」

 

「神様なんていませーん! 私に休みをくれない神なんてみんな死ねばいーんだー! くたばれー! やれピカチュウ!」

 

「ピッカー!」

 

「やめろ。……やめろ、宗教を敵に回すのはやめろ!」

 

「ファッキンゴッド!!」

 

「そんなキャラだったっけ!?」

 

 休載明けの番外編だからいいんだよ。

 

「良かねーよそもそも休載明けなら普通に番外しねーよ続き書いてるよ」

 

「延期がまた続く……!? まるでソシャゲメンテみたいね!!」

 

「こいつのキャラほんとどうしたんだよ……」

 

 おめーも大概だけどな。

 

 年内に一度も投稿しないのはやべーよなってなって番外に逃げてんじゃねーよ気づけば設定盛りすぎたとか言う作者の都合で更新止めてんじゃねーよお前何言ってんの? まずさーそもそもだけど設定をこーやってこーやって増していくのは大体エタる原因だってそれ一番言われてる(気がする)のにこうして無理矢理話展開して挙げ句更新ストップするのって恥ずかしくないの?

 

 淫夢堕ちしてる暇あるならプロット今から纏めてさっさと続きあげろよって話なんだよなぁ……。

 

「ピカー」

 

「やっぱピカチュウってかわいいよねー……」

 

「荒んだ心を癒すには今すぐピカチュウの村へゴーだ……」

 

 と、レッドが言って、そろそろ止めようと、

 

 これ以上は危険だと、

 

 漸く折れてくれた。

 

「──じゃあ、今日は休みにするか」

 

「やったぁぁぁぁあああああ! 休みだぁぁぁあああああ!!」

 

「今日は家でゆっくりしよっかぁ……」

 

 そう言って、座っていた机の上に置かれているみかんを手に取る。そしてそのまま皮を剥いでいき、二つに割った片方を手渡し、

 

「と、言うかちょっとオーバーワーク気味だったかな? これからは休憩も取るべきだね」

 

 数日に一回とか? とレッドがつなげる。

 

 俺はみかんを受け取って即座に口に含む。

 

 冬場のみかんは旨い。人間的な味覚があるってやっぱいいなぁ、と思いつつ、

 

「と言うかそもそもメンバーを増やせばいいと思うんだけど。休憩時間出来るし」

 

 あ、とレッドが声を溢した。

 

 ピカチュウは何を考えてるかわからない表情で一声鳴いた。

 

 それは多分呆れの声だった。

 

「そっかー。そうだよ、そうじゃん……六体まで出せるんじゃん……俺も馬鹿だったかな……」

 

「私的にはブラック企業の気分だったわよ……」

 

「シルフカンパニー?」

 

「内情知らないから私わかんない。そうね……多分ジムリーダーとか四天王とかチャンピオンとかは結構黒いんじゃないかしら?」

 

「……まあ、確かに大変だろうけどさ……チャンピオン目指してる少年にそういうことは言わない方がいいと思うよ」

 

「スクールで言ったら受験の時期ね。……不味い、堕ちって言葉さっき使っちゃったわ」

 

「お前が墜ちろ」

 

「ピッカー!」

 

 会話の最中もみかんを安定して消費していく。そろそろ切れるかなぁ、と思ったところで、

 

 

 窓を何かが叩いた。

 

 

 それは顔だった。ツンツンしている茶色の髪によってクールな普段の顔の原型を留めて居ないそれの正体を判別する。

 

「……あれグリーンよね」

 

「何してるんだろう……二重人格?」

 

「本当にそうなら取材にきたテレビ局の人にあんなことするような子じゃなかったですね……って証言するわよ」

 

「情報入れるか。……連絡先知らないや」

 

 そのグリーンは窓の鍵が閉まってないことに気付いたらしく、窓を紫の軟体の腕で開く。

 

「グリーンって軟体動物だったのね……しかも紫の触手よ」

 

「いやあれ普通にメタモンじゃないかな」

 

 ネタには乗っかってくれなかったらしい。仕方ないのでピカチュウの頭を撫でる。

 

 ピカ! と嬉しげに鳴いた。かわいい。

 

「……あのグリーンもどきどうするのかしらね」

 

 

「──くぅぅたぁぁぁああああばぁぁぁあああああれぇぇぇぇええええええクソグリィィィいいいいいいン!!」

 

 

 ドラゴンタイプの砲撃がグリーンもどきを吹き飛ばした。

 

「……………………」

 

「……………………」

 

「あ! やっほーソラ! ごめんね変なのが! じゃあね! またバトルしようね!!」

 

 こんな冬も体操服の少女が窓を閉めてどこかに行った。

 

 

 

「……………………グリーン、何したんだろう」

 

「……………………ソラは俺のこと嫌ってないよね?」

 

「……………………」

 

 ピカー? と、ピカチュウの鳴き声が静かな空間を駆け抜けた。




マジで更新再開でこれは不味いだろお前……モチベが絶望的だったのと今後の展開が絶望的だったのと時間が絶望的だったのとってのが今回の言い訳になります。

昔の自分が今の自分より上手く書けてるんだよなぁ……そして過去の自分なんかプロット作ってないんだよなぁ……つーことで設定まとめて展開作ってってのを終えるまで番外編です本当にすいません。

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