空に憧れて   作:moti-

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遅くなりました
いじっぱ6Vタツベイが生まれない……


しかしいじっぱりタツベイが生まれない

 翌日。

 

 オツキミやま手前、ポケモンセンターの貸し部屋一室。そこで、窓の外を眺める此方に声が掛かる。未だ朝早いと言うのに、起こしてしまったか。そう思い、レッドの方を向く。意識はしっかり覚醒しているようで、枕もとに置いてある帽子を手に取り被り、そうしてボールホルダーを引き寄せる。そこまで見て、自身の胸元で光る一つの宝石を握り、それが淡い発光を瞬かせるのを確認する。中に遺伝子情報──DNAのような文様が描かれたその石を顔に近付け、そして、

 

 それが本物には及ばない贋作である事を理解する。

 

「なるほどねぇ……」

 

 オーキド博士に買わせたのかとも思ったが、やはりメガストーン、と言う物は総じて貴重だ。博士の権力なら或いは、と言うか研究材料として調達も出来るだろうが、そもそもカントーにはメガシンカと言う物はあまり流行っていないのが現状である。レッドが認知していた事には驚きもあるがしかし、グリーンが教えた、と考えるとなれば不自然ではない。現状、自身の強化手段が増えたのは喜ぶべき事だと思う。

 

 メガシンカすれば、ガブリアスだって殺してみせる。それがボーマンダと言う種族。こうげきととくこうを高い基準で兼ね備えているボーマンダはその能力の上昇が全てプラスに働く性質がある──更に特性、スカイスキン。ノーマルタイプの技をひこうタイプへと変換する技。タイプ一致の1.5倍威力が入るそれは、特徴として更に変換させた技の威力を1.3倍する、と言う特徴。メインウェポンが増える上に、総火力の底上げも出来るのでメガシンカしない手はないのだ。

 

「贋作士──多分、メレェか。あいつは宝石ならばなんだって造って見せるもんね」

 

 これの作者の推測を立てる。仮説だが、殆ど間違いはないと思う。ともあれ、メガシンカの方は理解した。しかし昨日の戦闘時、レッドは時を止めた。時は止まらないし戻らない──世界の法則として決まっている。それに逆らえる者は伝説に名を連ねる存在か神程度。しかしポケモン世界で、超常現象を簡単に片付けられる物がある。

 

「異能──、か」

 

「正解。ルールに則って、0.5ターン限定で自分のパーティー以外の動きを停止させる。そんな能力だよ」

 

 肯定。ふむ、とあごに手を当てて考察モードに入る。そしてちょっとまて、と声を上げる。

 

「試合ルールに則って、って事は野戦では制限も無いから……」

 

「ん、止めて次の瞬間には倒れてるーっ、みたいな事が出来るよ」

 

 ……反則臭いしチート臭い安定のバグ能力である。まあグリーンはグリーンで初代ルールと言うバグだから何とも言えんが。28%相手を殺すふぶき……どんな悪夢だ。

 

 そうなると、初戦でピカチュウが落ちなかったのは流石だと思う。そもそも状態異常を完全シャットアウトしたただのチートかもしれないが。

 

 しかし、前回の対戦でマチスに一度使っている。最悪、バレているかもしれない。というかジム戦を続けるとバレるような反則能力だ。途中からメタが撒かれると思うし、メガシンカもジムリーダーには割れている。

 

 どうする? 次からジムリーダーはノーマルルールでの対戦の要求をするかもしれない。と言うかされる。カスミ戦でやられる可能性が高いし──そうなると、カスミに勝てる気がしない。

 

 萌えもんをやった事のある人は分かるかも知れない。カスミのスターミーの強さを。ろくに覚えてもいないが、れいとうビーム、十万ボルト、サイコキネシス、なみのり。4つ制限の状態でも多方面にメタを打っているのだ。使ってくるのか6V個体となれば更に難易度は加速する。カスミ戦、恐らく自分は出られない。そして逆に、彼女なら勝利の目があるのではないか、と思う。そして、あいつも同じく。

 

 選抜されるであろう3体は確定した。

 

 δリザードンとゴリチュウ、そしてメガスピアーだ。




久々の更新……ですね。お久しぶりです。
ソラちゃんを作る為にSMしてました。ってなんか凄い文ではあるけど。

個人としてはダブルでコータスとドレディアを使うとすっごいBB集まります。

ようきタツベイ要らない……君じゃソラちゃんになれない……

でも天真爛漫なロリマンダってのもまたかわいいような気がする

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