空に憧れて   作:moti-

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 車に轢かれかけたので遅くなりました。
 マジだぜー。
 あとはロケハンの為FRのトキワの森でリザードのレベル上げてました。VCでやればいいんだけど、あいにくと3DSが大破してるから。
 ゲームボーイだってあるんだけどね?


“かげぶんしん”とはどうするのか

「指示に慣れなきゃ」

 

 レッド宅に来て、早一週間。

 

 スープに食パンという朝飯だった。

 

 パンを手頃な大きさに千切り、それをスープに浸けて口に放り込む。そうして一枚目を消費して。

 

 二枚目に手を伸ばした時、不意にレッドがそういった。

 

 ◇

 

「いきなりどうしたのよ。指示とか」

 

 女口調にも慣れてきたなあ、なんて思いながら、いきなりそんなことを言ったレッドに聞く。一週間。一度もレッドはポケモンバトルのことを口にしなかったが、どういう心変わりだろうか。

 

「いや、さ。グリーンが何か、ポケモンバトルを始めたって聞いて」

 

「ふーん、だから自分も、って感じのやつね」

 

「うん、もう既にホウエンのジムリーダーに勝ったらしいから」

 

 そうしてへえ、と呟いて、まだ見ぬ緑に思いを馳せる。幼なじみということはレッドと同い年だろう。その年齢の少年の対戦をジムリーダーが受けるというのも意外だし、いくら手加減したといっても並大抵の練度では返り討ちにあう。原作のグリーンだってレッドより早くチャンピオンになっていたのだ。才能の塊であることは理解できた。

 

「こりゃあ案外強敵かもね、グリーンってのは」

 

 原作より早くその才能が発現されたのならば。

 

 悠長に構えていたレッドでは必ず負ける。故に、レッドはポケモンバトルに慣れて、慣れて、読み、戦術、育成力を磨かないといけない。

 

「分かったわ。食べ終わったら始めましょう?」

 

「そうだね、即実行ってやつだ」

 

 浸したパンをスプーンで掬いながら、レッドがそう返した。

 

 ◇

 

 西区域広場。そこで、ピカチュウと対峙して、その後ろ、声が充分聞こえる範囲にレッドが立った。

 

「ピカッチュウ」

 

 そうやって鳴いたピカチュウが、電気を空に打ち上げ開始を告げる。鳥が巻き添えに数匹落ちてきた。

 

「ソラ、“いわなだれ”」

 

 その指示を聞いて、空中に岩を散布させる。ピカチュウが“でんじふゆう”をしながら悠々と回避し、滑るように突進して来た。尻尾を硬質化させているところから、アイアンテールを放つつもりだろう。同じ判断をしたのか、レッドは叫んだ。

 

「“まもる”をして距離を取れ!」

 

 言われた通りに守り、不可視のバリアーがアイアンテールと拮抗し、ピカチュウの力が弱まるころにそれを解除し後ろに飛んだ。そうして少し離れた場所まで着いて、追いかけずに電撃の構えを取るピカチュウを警戒しながら即座に届いた“みがわり”の指示に従い身代わりを精製。“10まんボルト”を受けはじけ飛んだ身代わりが、確一のそれを防ぎ、役目を果たして少し残ったチリが消滅する。浮遊するピカチュウが溜め無しの“ロケットずつき”で肉薄し、頬から青白い電気を漏らしながら此方を“にらみつける”。そうして尻尾の先に電力を集中させて、“エレキボール”の構えを取った。

 

「“かわせ”──!!」

 

 レッドが指示を持って此方の思考を誘導し、そうして脳が勝手に回避に力を割く。攻撃の分の力まで使って全力でエレキボールを避け、そうして個人の判断で“どくどく”を使用した。ちらりと横目でレッドを見れば、ナイス! と親指を立てていた。ピカチュウを毒状態にさせ。

 

「“かげぶんしん”!」

 

 ──そうして、使えるのだが理論が分からずに技の発動に時間を掛けてしまった。何とか展開出来たものの、ピカチュウの“ほうでん”が本人含めてあらかたを消し去ってしまっていた。む、となりながら、電撃を“こらえる”。そうして体が麻痺して。

 

「“からげんき”!」

 

 威力140となったその技が、ピカチュウにヒットした。

 

 そうして力を込めてそのまま“かいりき”に変化させ、距離を大きく取って、“ねむる”。といっても一瞬で体を深い睡眠状態に持っていってあるだけで、意識自体はあるのだが。

 

「“ねごと”でドラゴンクロー!」

 

 そういったレッドの指示に。

 

 深く意識しないまま体がドラゴンクローを使用した。

 

 ぎいい、と竜である者の証明である、青紫のオーラを爪に纏って、ピカチュウに接近し、それを叩き込む。上に跳ね上がったピカチュウが空を蹴り、腕に青白い雷光を纏いながら。

 

「ピカピッカァアアアアアアアッ!!」

 

 そう声を上げて超高速で“ボルテッカー”を放った。

 

「あ、……」

 

 レッドがぼそりとそう呟いたのが、何故か印象に残り。

 

 そうしてピカチュウのそれに上から地面に叩きつけられ、そうして意識が途切れた。

 

 ◇

 

 部屋で寝ていた。

 

 上体だけ起こして、そこが何時もの部屋ではないことに気付き、ベッドに倒れながら部屋をざっと見渡す。きらびやかな装飾が目を引いた。自分は上質な肌触りのベッドで寝かされており、モンスターボールの模様が縫われた枕は反発が程よく、このまま瞼を閉じれば眠りに就けるだろう。ボーマンダの抱き枕を抱きしめていたらしく、手跡が残っていた。

 

 ベッドから抜け出して、ふらっと洗面所を探す。おそらくはバスルームにあるのだろうが、何分部屋が多くどこにそれがあるのか分からない。しらみ潰しに扉を開いていくと、左から四番目の扉の奥が洗面所だった。

 

 ふらぁ、と洗面所に行き、顔に水を掛けて、鏡を見る。

 

 髪をほどいているらしく、癖になっていた毛を晒していた。服も替えられてるみたいで、普段の服からピンクの水玉の長袖パジャマを身に纏っている。

 

「髪型ってどうやってやるんだろう……」

 

 ズボンのポケットに髪留めは入っていたが。やり方は分からなかった。

 

 仕方ないのでもう一度寝ようとして。

 

 赤い光が体を包んだのを見て、ようやくここがどこかを悟った。

 

「……ここ、モンスターボールだったんだ」

 

 これの更に上というスーパーボール、ハイパーボールはどうなっているのだろうか。

 

 少しだけ興味が湧いた。




 ロリマンダかわゆいは当たり前
 初代のストーリーが見たいだけなら家にある青でセレクトバグってはかいこうせん打つだけなんだけど(
 まあマンダいるほうがモチベ持ちますし、FRでやっていきます
 正直昔ポケモン舐めてたなー、とか思いつつ、ホワイトのデータを消去して、ホワイト2買おうかを本気で検討中。
 あとはYが欲しいから近くの中古屋に走ってきます
 昨日からなんか滅茶苦茶伸びたなー、と思っていたら感想で原因が発覚しました

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