機動戦士ガンダムSEED 哀しみの傭兵の軌跡   作:TBの狙撃手

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どうも、ファントムガンナーです。SEEDの小説…昔全巻持ってたんですが、7年前に廃棄してしまって凄く後悔してます。テレビ見てても、どう表現すればいいのか たまに分からなくなってしまいます。

それと機体名・キャラクター 募集をしています。

多分、戦闘回かな?


第2話 コロニー迎撃戦

ここはヘリオポリス管制区

ヘリオポリスのまわりをモニターし、見張っているのだが…

 

 

「ええい、アラートを止めんか!

接近中のザフト艦に通告する!貴艦の行動は我が国との条約に大きく違反するものである!

ただちに停船されたし!」

 

このヘリオポリスに、2隻のザフト艦が無断で接近してくるのである

中立であるヘリオポリスに対するこの行動は、当然違反である

ザフトもそれはわかっているはずなのだが…

 

しかしザフトの艦は止まらない

なおも接近してくる

 

「…!強力な電波干渉!ザフト艦から発信されています!」

 

ありえない

ここは中立だ

なのになぜ?

だが、ここでも戦火は牙をむく

 

「これは…明らかに戦闘行為です!」

 

この報告で通告していた管制官の顔が青ざめた

職員に大きな衝撃を与えながら戦いは幕を開ける…

 

 

 

「敵の数は!?」

 

「2隻だ!ナスカ級ならびにローラシア級!電波干渉直前にモビルスーツの発進を確認した!」

 

ムウは、ザフトが攻めてきたという報告を聞き、すぐに自分の愛機、メビウス・ゼロに乗り込んだ

 

「ルークとゲイルはメビウスにて待機!まだ出るなよ!」

 

ムウは他のパイロットにそう指示を出す

 

そう、ここは中立なのだ

攻めてくるはずがない

だが、もしこのまま戦闘になったら

まずなぜザフトがここを攻めてくる?

中立国を攻めるということがどういうことなのか

奴らがわからないはずがない

 

…まさか、ばれたのか?

モルゲンレーテと共同で秘密裏に開発されたあれが…それにあの少年の危惧が当たっていた…?

 

ムウがここまで思考を深めた時、ついにザフトのモビルスーツ、ジンが港に侵入してきた

 

もうダメだ

戦闘に入るしかない

 

「船を出してください!港を制圧されるわけにはいかない。こちらも出る!」

 

中立であるはずのここで、戦闘が始まる

 

 

 

「クルーゼ隊長の言った通りだな」

 

ザフトの赤いパイロットスーツを身にまとい、ヘルメットの向こう側で笑みを浮かべながら、

イザーク・ジュールは言った

 

「つつけば慌てて巣穴から出てくる…って?」

 

同じくザフトの赤服を身にまとう男、ディアッカ・エルスマンが口にする

 

彼らの他にも2人、同じ赤い服

そして10人ほど緑の服を身にまとう男たちの視線には

ザフトが攻めてきたと報告を受けたのか

慌ただしくなったモルゲンレーテの工場から巨大なコンテナを載せたトレーラーが複数 出てくる

 

「あれだな」

 

今作戦で狙うのは、あのトレーラーに載せられているであろう地球軍の新型モビルスーツ6機

これに失敗すれば、ザフトにとってかなりの損害になるのだが…

 

「やっぱり間抜けなもんだ。ナチュラルは」

 

イザークがそう冷たく口にする

外で艦が戦闘行動を行い、中で奇襲を仕掛ける

こんな簡単な作戦に引っかかることは、コーディネーターではあり得ないことなのだ

 

「俺とニコル、ディアッカの班で右側の3機をやろう」

 

イザークが新たな人物を呼ぶ

 

ニコル・アマルフィ、年齢はこの中で最年少だが、

エリートの証であるこの赤服を着ているころから、かなり優秀であることがうかがえる

 

「なら、残りは俺とラスティの班だな」

 

「ああ、頼むぞ。アスラン」

 

 

 

モルゲンレーテ工場区

 

「ラミアス大尉!管制室との連絡 ありません!!」

 

その場にいた、ラミアス大尉とシルヴァは最悪のケースを想像していた。しかし、それは突如 現実となって降りかかる

2機のMSが手にした機銃で攻撃してきた

 

「ザフト!?X-105とX-303を起動させて!!とにかく、コンテナから出すのよ!!」

 

「俺が時間稼ぎをします!!」

 

シルヴァは既にパイロットスーツに着替えており、自分の愛機が眠るコンテナに飛び込む

流れるようにコクピットへ入り、OSを起動させていく。

 

「くそ、つくづく 嫌な予感が当たるもんだな……」

 

コンテナから機体を出した

ZGMF-1017M ジン ハイマニューバ

ザフトの次期主力機 シグーの繋ぎのためにジンを近代化改修を施した機体で強力なメインスラスターや機体各部にスラスターを増設し、機動性と運動性を向上させた。

この機体は、シルヴァに合わせて藍色で塗装され 細部には金色で仕上げ、左肩には装甲シールドを装備している。

 

シルヴァはジンの主力兵装の一つ 76mm重突撃機銃を手にし、モノアイを光らせ 地面に降り立ったジンを睨む

 

 

 

「なんだと、ジン ハイマニューバだと!?」

 

ジンのパイロット ミゲル・アイマンはこの事態に驚いていた、ナチュラルの兵器と言えば リニアガンの榴弾砲車やリニアガンタンク、自走ミサイル車両等の筈だった。

だが、目の前には間違いなくMS……しかも自軍の代表機 ジンの改良型なのだ。

 

そう考えるとミゲルの心に、ふつふつと怒りの炎が燃え上がっていった

 

「ナチュラルがMSなどぉぉぉ!!!」

 

怒りに任せ、76mm重突撃機銃を単射にし 撃ってくる

 

ハイマニューバはステップするように回避し、向こうも機銃を単射にし撃ってきた

 

ミゲルも難なく回避するが、ハイマニューバの機銃がミゲルの機体の右肩に直撃する

 

「なに!?」

 

今度は上空へ飛ぶが、ハイマニューバの機動性ではすぐに追いつかれ 機銃を撃ち続け 次々と着弾していく

 

「馬鹿な!?ナチュラルにこんな奴が!?」

 

その時 ミゲルはハイマニューバの左胸の装甲に見覚えのあるエンブレムが見えた

忘れもしない……この作戦前に戦ったカスタムされたジンと戦った時にも見た 蛇のエンブレム。

 

「貴様も、あの傭兵の仲間かァァァ!!!!」

 

ミゲルは重斬刀を引き抜き、突撃する

ハイマニューバも機銃を腰背部にマウントし、重斬刀を引き抜き 切り結ぶ

 

 

「コイツ・・・・!」

 

斬りかかって来たジンが、いきなり気迫が増し 押し切ろうとしていた

コイツに何をしたか知らないが、ナチュラルがMSを操縦してるのが許せないのだろう。

 

「俺だって……与えられた任務はこなすさ!!」

 

すると、ジンが蹴り飛ばす

重斬刀に目が行き過ぎて、挙動を見損なったのだ

くそ、周りに目を配れ って散々言われてるってのに!

 

そのまま、建物に激突する

 

「がっ!?」

 

衝撃で頭がグラッとしたが、すぐに機体状況を確認

損傷は軽微だった ふと視界を建物内にズラしたら 1人の少女が壁に手をついていた

 

 

なんで、民間人がモルゲンレーテにいるんだ!?

逃げ遅れたのか、俺の機体を見上げていた

俺はすぐにスピーカーを入れ、警告した

 

「おい、何でそこにいる!?死にたいのか!?」

 

「え…わ、私は」

 

俺は、ハイマニューバの左手を少女の前に置く。

 

「乗れ!!早く!!」

 

少女は戸惑ったが急いでハイマニューバの左手に飛び乗った

俺はすぐにコクピットを開き、身を乗り出して 手を差し伸べる

 

「来い!」

 

少女はシルヴァの手をつかみ、飛び移った

すぐにコクピットに乗り、ハッチを閉める

 

「済まない、こんな事に巻き込んで……」

 

「ううん、私は大丈夫…」

 

くそ、こんな子まで巻き込みやがって!そして、上空にいるジンを睨みつけ

 

 

 

「コレで終わりだな!傭兵め!!」

 

ミゲルの機体が重斬刀を振り下ろす

 

「でぇぇぇい!!」

ハイマニューバの追加した左肩のシールドで防ぎ、サイドスカートに格納してあるMS用コンバットナイフ アーマーシュナイダーを抜き、ジンの首の付け根に突き刺す

 

「何ィ!?」

 

「ハアァァァァァァ!!!!」

重斬刀を逆手に持ち、ジンの左腕を切り落とす

 

「くっ・・・・・」

 

ミゲルは機体を反転させ、コロニーから脱出した

しかし、先の戦いといい あの反撃といい 本当にナチュラルなのか?

と言う考えがミゲルの脳内に過ぎった

 

 

「はぁ、はぁ……」

 

息を切らし、何とか撃退したはいいがまた来るかも知れないと思い、機体を反転させると目の前で爆発が起きる

 

「なんだ!?」

 

そこに居たのは、二つ目のMSが2機居た……。




はい、こんな感じです。締りは悪いですが この辺で。
ある程度、話が進んだら機体紹介及びキャラクター説明します。
では、コレを晒して締めましょう


シルヴァ専用ジン ハイマニューバ

武装
アーマーシュナイダー×2
重斬刀
76mm重突撃複合機銃 (対空散弾銃を銃身下部に付属)
キャットゥス500mm無反動砲
シールド裏 内蔵型グレネードランチャー

モデルはジン ハイマニューバにジン(グッド・ヴェイア専用機)を構想してみました。左右非対称な感じが好きなので

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