やはり俺がボーダーの隊長なのは間違っていない   作:成瀬正義

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原作しょっぱなから無視したよ。ま、いっか
10月7日に作文の内容を変更しました。


俺ガイル原作第1巻
比企谷八幡はうまいこと奉仕部の部室を訪れないで済んだ


『高校生活を振り返り』

2年F組 比企谷八幡

 

この一年間の学校生活を振り返ってみたところ、恋人、友人やボーダーのチームメイトと学園祭で恋人と過ごしたり、体育祭で同じボーダー隊員と本気で勝負したりするなど充実していました。

結論、ボーダーの方を重視して過ごしても学校生活は送れる。

 

 

「さて比企谷。殴る前にこのふざけた作文に対する言い訳だけは聞いてやろう」

 

放課後の職員室の応接室。俺は国語教師である平塚先生から呼び出しを受けてやって来たところ、問答無用で殴る宣言を言い渡されるという仰天的な出迎えを受けた。

てか、教師が生徒のこと殴っていいのかよ?よくないよね。昨今は体罰だ、なんだと騒がれてるからそんな行動はやめるべきだと思う。

 

「はあ、ふざけたもなにも高校生活を振り返ってというお題に沿って答えたんですけど」

「そうだな。それでなぜその結果こんなふざけた作文を書き上げて来たんだ。仮にも君はボーダー隊員だろ、他の隊員はもっと良い作文を出しているぞ」

 

そういうと平塚先生はデスクに備えられているタイヤの付いた回る椅子に座ったまま俺に自分の作文を押し付けてくるが、課題だったし、何より振り返ってもそれしか出てこない。てか、彼奴らは彼奴らだし、俺は俺だ。遥は別だが、彼奴らが全てにおいて正しいわけがない。

 

「いえ、実際のところ俺は学校よりボーダーの方を重要視してますので、思い入れのない学校に対する想いなんてこの文章ぐらいしか書けないんですよ。………大体、俺は成績だって良いですし、遅刻もしてません。防衛任務で多少遅れることはあっても問題を起こしてるわけではないですから、学校での過ごし方や学校への期待のなさを文にしても怒られる筋合いはないと思います。ましてや高校は義務教育じゃなくて本人の意思で来てるわけですからこれで良いと思います」

「小僧、屁理屈を言うな」

「小僧って、そりゃ確かに先生の年齢からしたら俺は小僧ですよね」

 

俺が平塚先生の言葉を逆手に取って、文句を言うと顔の横を風が吹いたのでちらりと横目で確認すると白衣を纏った拳が俺真横を通り過ぎており、今の一連の流れとして、俺が年齢の話をする→平塚先生が殴る→頬に風が吹く(今ココ)

マジで殴るか?しかも結構早いし。まあ、エリカの速度に比べたらそこまではってところだけどな。エリカの場合は早いとかそういう問題じゃないからなあ。なんだよ韋駄天と同じ速度動くって、まあその分障害物にもぶつかりそうになるけどそれも斬って進むからなぁ彼奴。

そんなことを考えながら平塚先生の顔を見ると憤怒が爆発一歩手前の状態だった。

 

「女性に年齢の話をするなと教わらなかったのか?次は当てるぞ」

 

平塚先生はそう言って脅すけど、俺には通用しない。それにそんなガサツというか、男勝りだと結婚出来きない。

 

「いや、今のは平塚先生の自業自得っすよ。なら次は躱します。痛いのは勘弁なので」

 

にしても異様に早いな。もしかしてトリオン体なのか?いや、平塚先生の名前なんてボーダーにはなかったから生身のはずだ。

 

「ほう、それは面白い」

 

いや、何で嬉しそうなの?実は戦闘民族なの?理性が吹き飛ぶと本能によって髪が金髪に変化して異常なパワーを得るの?

「すんません書き直します」

「何だ、その適当な返事は。比企谷、私は別に怒ってるわけじゃないんだぞ」

 

出た、出たよ。怒らないから言ってごらん。そう言って素直に言って怒らなかった人間など来馬さんとめぐり先輩だけだろ。来馬さんは太刀川さんのレポート手伝わされたり(後で風間さんにばれて来馬さんに土下座させられた。)、別役にアクアリウムに飼育していた熱帯魚を白湯でにされても笑って許してしまうような広い菩薩の心を持っている。

 

めぐり先輩はあの太刀川さんが自らレポートするように説教するなど、風間さんから真顔で感謝されていた。

 

俺がそんな風に来馬さんに尊敬の念とその菩薩精神とめぐり先輩のほんわかしためぐりんパワーを持つめぐり先輩をリスペクトしていたら平塚先生が気まずそうに話しかけてきた。

 

「その、君に友達はいるのかね?」

「未だに友達って定義がよくわかりませんが、友人として付き合いがある人間ならそこそこいます」

 

この総武高校と三門市立第一高校はボーダー提携校だ。その2つの学校にはチームメイトのエリカ、拓篤、詩乃、めぐり先輩、恋人の遥、三上、宇佐美、冷見、辻、奈良坂、三輪、米屋、出水、古寺、菊地原、歌川、犬飼先輩、荒船先輩、今先輩、国近先輩、当麻さん、カゲさん、穂刈先輩、半崎、鋼先輩、別役、笹森、小佐野、加賀美先輩、人見先輩、奥寺、小荒井、茶野、藤沢、時枝、佐鳥、烏丸、ゾエさん、熊谷、仁礼と沢山いる。他にもボーダー提携校ではない学校には那須と小南、照屋がいるし、大学生組には太刀川さんや風間さん、嵐山さんに加古さん、月見さん、レイジさん、二宮さん、諏訪さん、堤さん、東さん、柿崎さんと沢山いる。といってもボーダー内という限定されるのだが……

 

「それはボーダー内ということか?」

「そうですが、何か悪いですか?俺はちゃんと平塚先生の友達がいるのかという問いに答えただけです。それとも何ですか?ボーダー隊員はカウントしたらダメなんですか?」

「いや、別にそういうわけじゃないんだが………そ、それはそうと、彼女はいるかね」

 

この先生、あからさまに自分が不利だと思って話題を変えて来やがった。

 

「逆に先生に彼氏はいるんですか?」

 

投げやりに返答すると問答無用で平塚先生がノーモーションで殴りかかって来たので手首を掴み、本来曲がる方向とは逆に捻る。これが結構痛くで、物を持っている人ならこれで落としてしまう。

 

「ガッ、比企谷ッ!手を離してくれ!」

 

仕方なく手首を離すと手首を摩りながら平塚先生がこちらを睨んでくるけど今のは平塚先生の自業自得だから俺は悪くない。

 

「全く、教師に手を挙げるのはどうかと思うぞ?」

「生徒に手を挙げる教師よりはマシかと。後、俺はそろそろ防衛任務で警戒区域に行きたいんですが」

「そ、そうか分かった。レポートはまた今度再提出してくれ。しっかりと街を守ってくれよ」

「ええ、必ず」

 

平塚先生がやれやれといった感じに言うが、正論で返して防衛任務の時間が差し迫っていることを伝えると解放してくれたので礼をして職員室を後にした。


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