この章からは、視点変更と場所変更を使っていきます。
(何も書いてない話は、龍夜視点です)
それでは、本編どうぞ。
出現、魔性の赤い霧
~?視点~
《???》
?「始めるのね、レミィ」
?「とうとうお嬢様の悲願が達成されるの
ですね」
?「ええ」
私が手をあげると同時に、赤い霧が空を
覆い始める。
?(これが成功すれば、あの子も…)
?「どうされましたか?お嬢様」
?「なんでもないわ。さあ―
「私たちの『異変』を始めましょう」
~?視点 終了~
~龍夜視点~
《博麗神社》
俺が幻想郷に来て、3ヶ月が経った。
あれから霊夢に修行をつけてもらい、魔理沙に
魔法を教わり、魔理沙と互角に戦えるくらいには強くなった。もっとも、まだ神器は目覚めないのだが。
なんだかんだで、空も飛べるようになった。
…のはいいんだが…
霊夢「龍夜ー。人里に食材買いに行ってきて」
龍夜「このくそ暑い時に…分かったよ…」
それに比例して、霊夢にこきつかわれる頻度や
仕事の難易度も増えたんだ!
もう7月末だぞ!?めっちゃ暑くなる時期
だぞ!?それなのに本人は和室で左うちわだ!
龍夜(でも断れないんだよな…一応、住まわして
もらってるわけだから)
龍夜「行ってきます」
霊夢「行ってらっしゃい」
少年移動中…
《人里》
龍夜「えっと、買うものは…」
トマト、きゅうり、スイカ、酒…
ほとんど夏野菜かよ!ん?
『追伸:安売りしてないお肉なんか買ったら、
夢想封印だからね。 霊夢』
逆に言えば安売りの肉買ってこいってことか。
あれ、急に薄暗く……え?
龍夜「空が…」
空を見上げると、さっきまで真っ青だった空が、血のように赤く染まっていた。
龍夜(…霧か、これ。でもこの霧…微量に魔力を
含んでる!)
もう買い物どころじゃない!ひとまず、博麗神社へ戻ろう!
「スペルカード!
帰還『リターンオブハクレイ』!」
もしもの時にと霊夢に渡された、博麗神社に一瞬で戻れるスペカ、使わせてもらう!
~龍夜視点 終了~
~霊夢視点~
《博麗神社》
霊夢「暑い~…」
龍夜に買い物を頼んだ後、私は暑さでバテていた。
この巫女服、脇が開いてるから他の服に比べたら風通しがいいんだけど、暑いものは暑い。
霊夢「あ~。せめて少しでも雲が出てたら、いくらかマシだったかもしれないのに」
こんなどうにもならないことを呟いていると、いきなり薄暗くなる。
霊夢「あら?涼しくなってきたわ。……え?」
急な気温の変化に驚いて空を見上げると、血のように赤い霧が、空を覆い隠していた。
霊夢(何よあれ…しかも微量の魔力入りじゃない)
龍夜「霊夢!」
突然、境内に陰陽の陣が現れ、龍夜が戻ってくる。
リターンオブハクレイを使ったらしい。
龍夜「霊夢、空が…」
霊夢「分かってる。これは間違いなくー
「『異変』よ」
お気づきの方もいるかもしれませんが、この小説の霊夢はフラグ建築士です。
それでは、次回もお楽しみに!