東方紅白龍   作:化道 龍牙

21 / 24
作者「どうも、期末テストが始まって、若干やけくそになっている化道 龍牙です。今回からの『龍の修行編』で、覚えていてほしいことがあります。実は私…ハイスクールDxDは、アニメでやったところからは、あまり知らないんです!」
龍夜「じゃあ何でこの小説始めようと思ったんだよ…」
作者「面白そうだからに決まっているじゃないか。まあ、一応他のサイトとかで調べて知識は得てますが、原作と矛盾するところがあったら、指摘お願いします」
龍夜「大丈夫かよ…それでは、本編どうぞ」


龍の修行編~龍の力と神代の過去~
運命の交差


《ハイスクールDxDの世界》

 

~客観的視点~

 

《駒王学園 オカルト研究部 部室》

 

ここは駒王学園。小中高大一貫の進学校である。

また、元は女子校だったのだが、共学に変わって年が浅いので、女子生徒の比率が高いことでも

有名である。

そんな駒王学園、実は『悪魔』たちが数多く

通っている、または勤めている学校でもある。

この『オカルト研究部(以下:オカ研)』でも、

それは例外ではなく…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

?「遂に俺たちも高三か~…なんか実感湧かねぇな」

?「そうだね、イッセー君」

 

この少年は、兵藤一誠《ひょうどう いっせい》。呼び名はイッセー。

この春で高三になる、『悪魔』である。

冗談ではない。元は人間だったのだが、わずか

一年の間に、軽く三回程死に、悪魔、人型の龍、再び悪魔と、転生を繰り返している。長くなるので事情は省くが。

そして、彼こそが、歴代最強と呼ばれる

先代『赤龍帝』である。

そんな彼は、先日正式な恋人となった、オカ研の《グレモリー眷属》の(キング)『リアス・グレモリー』、女王(クイーン)『姫島朱乃《ひめじま あけの》』、戦車(ルーク)『搭城子猫《とうじょう こねこ》』と『ロスヴァイセ』、騎士(ナイト)『木場祐斗《きば ゆうと》』と『ゼノヴィア・クァルタ』、僧侶(ビショップ)『ギャスパー・ヴラディ』と『アーシア・アルジェント』、眷属ではないがオカ研メンバーの『レイヴェル・フェニックス』、悪魔ではないが天使の『紫藤イリナ《しどう いりな》』らと共に、久方ぶりの平和な時(春休み)を楽しんでいた。ちなみに彼は兵士(ポーン)である。

近々《アザゼル杯》という大会が開催されるので、あまり休んではいられないが、リラックスも必要と判断したのだ。

なお、一誠はキングとして、アーシア、イリナ、レイヴェルと共に別のチームを組むのだが、今日だけはグレモリー眷属だった頃に立ち位置を戻している。

 

リアス「ふふっ…イッセー♥」

イッセー「………(照れ)」

 

なお、休暇を提案した本人は、イッセーにデレデレである。逆に、イッセーの方は初々しい。

 

アーシア「………む~」

子猫「……いつになっても、いい気はしない」

朱乃「あらあら、お熱いですわ~…うふふ♪」

祐斗「まあまあ……(汗)」

 

だが、やはり彼らに平和は合わないようで…

 

「(スッ)どわあっ!?」ガッシャーン!

「「「「「「「「「「!?」」」」」」」」」」

 

天井にスキマが開き、イッセーによく似た少年―龍夜が落ちてきた。

 

~客観的視点 終了~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~龍夜視点~

 

痛え……!

毎度毎度、もうちょっと上手く送れないのか紫…

 

?「誰だ、お前!」

龍夜「……え?」

 

声のする方に目を向けると、俺と似ていて、

何か"共鳴"のようなものを感じる少年がいた。

その周りにもたくさんの人がいる。

……全員敵意マックスだが。

 

ドライグ(龍夜)『落ち着け相棒…いや、兵藤一誠』

龍夜「……兵藤一誠?あいつが?」

イッセー「ドライグ!?どういうことだよ!?」

ドライグ(イッセー)『いや、俺は何も言ってないぞ?……いや、そういうことか』

イッセー「だからどういう…」

ドライグ(×2)『『だから落ち着けと言ってるだろ』』

イッセー「…はい」

ドライグ(イッセー)『お前らもだ』

 

一誠のドライグ(多分)がそう言うと、周りの人も警戒を(少し)解いた。

 

ドライグ(イッセー)『それじゃあ、事情を説明

して貰おうか。俺が二体いるとややこしいから、そこの相棒に似たお前からな』

龍夜「ああ。その前に、あんたは赤龍帝の『兵藤一誠』で合ってるか?」

イッセー「ああ」

龍夜「信じられないだろうが…俺は、あんたの

一代後の赤龍帝だ」

 

そう言うと同時に、証拠として赤龍帝の籠手を出す。

 

全員「「「「「「「「「「「…え?」」」」」」

」」」」」

龍夜「そして同時に、一代後の白龍皇でもある」

 

続いて、白龍皇の光翼も出す。

 

全員「「「「「「「「「「「……ええええぇぇぇぇぇぇ!?」」」」」」」」」」」

龍夜「……うん、一旦落ち着いてくれ」

 

 

 

少年少女鎮静中…

 

 

 

?「……にわかには信じられないけど、その神器が偽物って事はなさそうだし……」

 

一誠の隣にいた、紅い髪の少女がそう呟く。

……体のラインが少女に見えないのは俺だけじゃないはず。

 

ドライグ(イッセー)『まあ、なんだかんだで奴とは和解した訳だし、あり得ない話じゃないがな』

ドライグ(龍夜)『そういう事だ』

 

………一つ言わせてもらう。

 

イッセー「…なあドライグ…」

?「…ねぇドライグ…」

龍夜「…おいドライグ…」

龍夜・イッセー・?「「どっちが喋ってるのか紛らわしい!」」

ドライグ(×2)『『否定出来ん…』』

紫『はい、そのあたりでストップ♪』

龍夜「……え」

 

急に紫の声がしたので驚いていると、俺のポケットから見覚えの無い霊符が飛び出す。

そして、その霊符は紫の姿を写し出した。

 

紫『はぁ~い♪』

イッセー「!?」

龍夜「紫!?」

?「落ち着いて。これはきっと、伝達魔法の一種よ。意志疎通は不可能だわ」

 

……また変な物持たせたな。

 

紫『どうも、幻想郷の管理者にして大賢者、八雲紫です♪』

?「幻想郷…聞き覚えがあるわ。力を失った悪魔や神、妖の類がたどり着く楽園がある、と」

龍夜「ああ、俺はその幻想郷から来たんだ」

 

……しかし、幻想郷の事を知ってるとなると…ただの人間じゃないな。全員魔力が強いみたいだし…茶髪の少女と銀髪の女性からは、神力も感じるしな。

 

紫『もう事情は聞いたわよね?ということで…

次代の赤龍帝兼白龍皇の修行に協力してほしいの。もちろん、時間が無いのは承知しているわ』

イッセー「いやじゃあ送ってくんなよ!」

 

もっともな意見だ兵藤一誠。

 

紫『でも心配ありません。解決策は用意しています。それじゃあ、後は頼むわよ?』

?「はい」

龍夜「!?」

 

突然霊符が喋りだし、俺が驚いていると、霊符が光を放ち、少女の姿に変わる。

【挿絵表示】

 

 

?「……もう生半可なことでは驚かないわ」

龍夜・イッセー「「同感だ」」

?「皆さんはじめまして。私は、天霧イクサ

《あまきり いくさ》といいます。今回の問題の『解決策』として来ました」

?「それで、その『解決策』って何なの?」

イクサ「私は、《二つの点を繋ぐ程度の能力》を持っています。勝手ながら、今日という日が始まった"起点"と、今日という日が終わる"終点"を繋がせてもらいました」

イッセー「……えっと、つまり?」

イクサ「修行が終わるまで、今日という日を繰り返す、ということです」

イッセー「……マジか」

イクサ「それでは、私は霊符の姿でこの部室に

いますので、修行が終わったらお声がけください」ニコッ

 

そう言うとイクサは霊符の姿に戻り、部室の壁に張り付く。

…元から魔方陣とかあるし、壁の色も紫だし、今さら霊符が一枚増えても、あまり雰囲気が変わらないが。

 

イッセー「……あんまり、よく分かんねぇけど…」

龍夜「…修行の時間は、気にしなくていい、ってことらしいな…」

?「なんだか大変なことになっちゃったわね…

まずは、自己紹介でもしましょうか。私は

リアス・グレモリー。この《グレモリー眷属》の(キング)で、悪魔よ」

 

…眷属?王?

 

ドライグ《悪魔たちは、眷属として悪魔に転生

させる形で味方を増やすんだ。その時に使うアイテムの力で、彼らはチェスの駒に見立てた能力を得る。眷属も、その駒の数しか作れない。まあ、転生させる奴が強ければ強い程、使う駒が多くなってしまうがな》

 

なるほど…ん?じゃあ、ここにいるのは全員悪魔なのか?

と思っていると、俺意外の全員が一斉に()()()()()

 

龍夜「やっぱり全員悪魔なのか」

リアス「…あら、気付いていたの?今から言おうと思っていたのだけど」

龍夜「まあ、全員から強い魔力を感じたしな。銀髪の女の人と茶髪の奴からは、神力も」

?「ちょっと、私の扱いロスヴァイセに比べてひどくない!?あ、私は紫藤イリナ。眷属じゃなくて、天使だよ」

 

イリナは天使なのか。

どうりで神力を感じる訳だ。

 

?「そして私が、先ほど紹介されましたロスヴァイセです。眷属としての立ち位置は戦車(ルーク)で、このオカルト研究部の顧問を努めています」

 

一人だけ年が違うと思ったら、顧問の先生か。

 

ロスヴァイセ「一応、元戦乙女(ヴァルキリー)です」

 

……え?戦乙女?ガチの神?

 

?「…同じく戦車の、搭城子猫です。…元猫又です」

 

今度は猫又!?

 

?「ぎ、ギャスパー・ヴラディです!元吸血鬼です!僧侶(ビショップ)です!よ、よろしくお願いします!」

 

お次は吸血鬼!?これはいくらなんでも…

 

?「レイヴェル・フェニックスです。眷属ではありませんが、オカルト研究部のメンバーですわ。名前の通り、不死鳥(フェニックス)の力を持っています」

 

……不死鳥…あかん、チートや…

 

?「私は姫島朱乃。グレモリー眷属の女王(クイーン)ですわ。…元は、半堕天使でしたわ」

 

……ちょっと待て……

グレモリー眷属、メンバーに恵まれ過ぎだろ!?

 

?「…言いたいことはだいたい分かるよ…。僕は

木場祐斗。グレモリー眷属の騎士(ナイト)で、オカルト研究部副部長だよ」

?「同じく騎士で生徒会長の、ゼノヴィア・クァルタだ。よろしく頼む」

?「えっと…グレモリー眷属の僧侶(ビショップ)、アーシア・アルジェントです。オカルト研究部の部長をやっています。よろしくお願いします」

イッセー「そして俺が、グレモリー眷属の兵士(ポーン)で赤龍帝の、兵藤一誠だ。よろしくな!」

 

兵士…敵陣深く切り込めば、王意外のあらゆる駒になれる、ある意味最も強い駒か。数も多いし…ん?

 

龍夜「…兵士って、チェスでは八人いたよな?」

リアス「イッセーの潜在能力が高過ぎて、転生の時に兵士の駒を全部消費しちゃったのよ」

龍夜「マジか……」

 

先代赤龍帝、恐るべし。

まあ、それはそれとして、あいさつはちゃんと

しないとな。

 

龍夜「えっと…次代の赤龍帝兼白龍皇、神代龍夜だ。よろしく頼む」

 

さて、これからどんn「ほう、面白そうじゃないか」…!?

知らない声が響く。と同時に、魔方陣が展開され、白い髪の少年が現れる。その背中には、見慣れた白い光翼があった。

 

イッセー「ヴァーリ!?何でここに!?」

龍夜「ヴァーリ…先代白龍皇!?」

ヴァーリ「妙に俺と似た力を感じたから来てみれば…次代の白龍皇だったとはな」

リアス「来てみた、って…一応、オーディンの養子なのに…相変わらずねぇ」

ヴァーリ「それで俺が何か変わる訳でもないだろう。おい、お前…龍夜といったか。俺は

ヴァーリ・ルシファー。お前の先代の白龍皇だ。俺もお前の修行に付き合うことにした。よろしくな」

龍夜「お、おう…」

 

先代白龍皇ヴァーリの初対面の印象は、『なんかめんどくさい奴が来た』だった。

さて、これからしばらく、どんな日々になるのかな。

…それにしても、あのイクサとかいう少女、なんか見覚えあるような…気のせいか?

 

~龍夜視点 終了~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~イクサ視点~

 

《霊符の中の空間》

 

ふう…なんとか誤魔化せた…

動揺を表に出してしまうところだったわ。

 

?「…まったく、お前の演技には頭が下がるな」

 

私に力を与えた少年が、目の前に現れる。

 

イクサ「あなたに言われたくないわよ、こそ泥」

?「…言ってくれるなぁ。さすが、俺が最も嫌う狂気なだけはある」

イクサ「失礼ね。私をあんな獣と一緒にしないでくれる?」

?「…そうだったな。お前はその()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()んだったか」

イクサ「…用が無いなら、さっさと出ていってくれる?こう見えても私、忙しいのよ」

?「分かったよ…。この世界の奴らの"能力の欠片"を集めるのだけは、忘れるなよ?」

 

そう言い残し、忌々しい少年は消える。

 

イクサ「……ふふふッ……あははははははははははははッ!」

 

私は一人、笑う。だって…

 

イクサ「まさかまた会えるなんて…()()()()()()()()()()()なんて!きっと私たちは運命の赤い糸いえ赤い鎖で結ばれているのねこれは起こるべくして起こった出会いなのねそうよね絶対運命よね……ねぇ、龍夜ぁ…いえ……"龍也(たつや)"♥」

 

そのまま私は、狂ったように…いや、元から狂っているのにさらに狂いながら、笑うのだった。




キャラ紹介

名前…天霧(あまきり)イクサ

提供者…ガルシオンさん

種族…半妖

容姿…本編に挿し絵有り

能力…《二つの点を繋ぐ程度の能力》

詳細…元は龍夜と同じ世界の出身。とある理由で死に至るが、その後幻想入りする。紫の友人。だが、龍夜のことを龍也(たつや)と呼んだり、表の顔と裏の顔が違い過ぎたり、謎が多い。なお、霊符の姿になれる理由は、能力で自分と霊符を繋いでいるため。


先代二天龍たちは…紹介するまでもないでしょう。それでは、次回もお楽しみに!

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。