龍夜「じゃあ何でこの小説始めようと思ったんだよ…」
作者「面白そうだからに決まっているじゃないか。まあ、一応他のサイトとかで調べて知識は得てますが、原作と矛盾するところがあったら、指摘お願いします」
龍夜「大丈夫かよ…それでは、本編どうぞ」
運命の交差
《ハイスクールDxDの世界》
~客観的視点~
《駒王学園 オカルト研究部 部室》
ここは駒王学園。小中高大一貫の進学校である。
また、元は女子校だったのだが、共学に変わって年が浅いので、女子生徒の比率が高いことでも
有名である。
そんな駒王学園、実は『悪魔』たちが数多く
通っている、または勤めている学校でもある。
この『オカルト研究部(以下:オカ研)』でも、
それは例外ではなく…。
?「遂に俺たちも高三か~…なんか実感湧かねぇな」
?「そうだね、イッセー君」
この少年は、兵藤一誠《ひょうどう いっせい》。呼び名はイッセー。
この春で高三になる、『悪魔』である。
冗談ではない。元は人間だったのだが、わずか
一年の間に、軽く三回程死に、悪魔、人型の龍、再び悪魔と、転生を繰り返している。長くなるので事情は省くが。
そして、彼こそが、歴代最強と呼ばれる
先代『赤龍帝』である。
そんな彼は、先日正式な恋人となった、オカ研の《グレモリー眷属》の
近々《アザゼル杯》という大会が開催されるので、あまり休んではいられないが、リラックスも必要と判断したのだ。
なお、一誠はキングとして、アーシア、イリナ、レイヴェルと共に別のチームを組むのだが、今日だけはグレモリー眷属だった頃に立ち位置を戻している。
リアス「ふふっ…イッセー♥」
イッセー「………(照れ)」
なお、休暇を提案した本人は、イッセーにデレデレである。逆に、イッセーの方は初々しい。
アーシア「………む~」
子猫「……いつになっても、いい気はしない」
朱乃「あらあら、お熱いですわ~…うふふ♪」
祐斗「まあまあ……(汗)」
だが、やはり彼らに平和は合わないようで…
「(スッ)どわあっ!?」ガッシャーン!
「「「「「「「「「「!?」」」」」」」」」」
天井にスキマが開き、イッセーによく似た少年―龍夜が落ちてきた。
~客観的視点 終了~
~龍夜視点~
痛え……!
毎度毎度、もうちょっと上手く送れないのか紫…
?「誰だ、お前!」
龍夜「……え?」
声のする方に目を向けると、俺と似ていて、
何か"共鳴"のようなものを感じる少年がいた。
その周りにもたくさんの人がいる。
……全員敵意マックスだが。
ドライグ(龍夜)『落ち着け相棒…いや、兵藤一誠』
龍夜「……兵藤一誠?あいつが?」
イッセー「ドライグ!?どういうことだよ!?」
ドライグ(イッセー)『いや、俺は何も言ってないぞ?……いや、そういうことか』
イッセー「だからどういう…」
ドライグ(×2)『『だから落ち着けと言ってるだろ』』
イッセー「…はい」
ドライグ(イッセー)『お前らもだ』
一誠のドライグ(多分)がそう言うと、周りの人も警戒を(少し)解いた。
ドライグ(イッセー)『それじゃあ、事情を説明
して貰おうか。俺が二体いるとややこしいから、そこの相棒に似たお前からな』
龍夜「ああ。その前に、あんたは赤龍帝の『兵藤一誠』で合ってるか?」
イッセー「ああ」
龍夜「信じられないだろうが…俺は、あんたの
一代後の赤龍帝だ」
そう言うと同時に、証拠として赤龍帝の籠手を出す。
全員「「「「「「「「「「「…え?」」」」」」
」」」」」
龍夜「そして同時に、一代後の白龍皇でもある」
続いて、白龍皇の光翼も出す。
全員「「「「「「「「「「「……ええええぇぇぇぇぇぇ!?」」」」」」」」」」」
龍夜「……うん、一旦落ち着いてくれ」
少年少女鎮静中…
?「……にわかには信じられないけど、その神器が偽物って事はなさそうだし……」
一誠の隣にいた、紅い髪の少女がそう呟く。
……体のラインが少女に見えないのは俺だけじゃないはず。
ドライグ(イッセー)『まあ、なんだかんだで奴とは和解した訳だし、あり得ない話じゃないがな』
ドライグ(龍夜)『そういう事だ』
………一つ言わせてもらう。
イッセー「…なあドライグ…」
?「…ねぇドライグ…」
龍夜「…おいドライグ…」
龍夜・イッセー・?「「どっちが喋ってるのか紛らわしい!」」
ドライグ(×2)『『否定出来ん…』』
紫『はい、そのあたりでストップ♪』
龍夜「……え」
急に紫の声がしたので驚いていると、俺のポケットから見覚えの無い霊符が飛び出す。
そして、その霊符は紫の姿を写し出した。
紫『はぁ~い♪』
イッセー「!?」
龍夜「紫!?」
?「落ち着いて。これはきっと、伝達魔法の一種よ。意志疎通は不可能だわ」
……また変な物持たせたな。
紫『どうも、幻想郷の管理者にして大賢者、八雲紫です♪』
?「幻想郷…聞き覚えがあるわ。力を失った悪魔や神、妖の類がたどり着く楽園がある、と」
龍夜「ああ、俺はその幻想郷から来たんだ」
……しかし、幻想郷の事を知ってるとなると…ただの人間じゃないな。全員魔力が強いみたいだし…茶髪の少女と銀髪の女性からは、神力も感じるしな。
紫『もう事情は聞いたわよね?ということで…
次代の赤龍帝兼白龍皇の修行に協力してほしいの。もちろん、時間が無いのは承知しているわ』
イッセー「いやじゃあ送ってくんなよ!」
もっともな意見だ兵藤一誠。
紫『でも心配ありません。解決策は用意しています。それじゃあ、後は頼むわよ?』
?「はい」
龍夜「!?」
突然霊符が喋りだし、俺が驚いていると、霊符が光を放ち、少女の姿に変わる。
?「……もう生半可なことでは驚かないわ」
龍夜・イッセー「「同感だ」」
?「皆さんはじめまして。私は、天霧イクサ
《あまきり いくさ》といいます。今回の問題の『解決策』として来ました」
?「それで、その『解決策』って何なの?」
イクサ「私は、《二つの点を繋ぐ程度の能力》を持っています。勝手ながら、今日という日が始まった"起点"と、今日という日が終わる"終点"を繋がせてもらいました」
イッセー「……えっと、つまり?」
イクサ「修行が終わるまで、今日という日を繰り返す、ということです」
イッセー「……マジか」
イクサ「それでは、私は霊符の姿でこの部室に
いますので、修行が終わったらお声がけください」ニコッ
そう言うとイクサは霊符の姿に戻り、部室の壁に張り付く。
…元から魔方陣とかあるし、壁の色も紫だし、今さら霊符が一枚増えても、あまり雰囲気が変わらないが。
イッセー「……あんまり、よく分かんねぇけど…」
龍夜「…修行の時間は、気にしなくていい、ってことらしいな…」
?「なんだか大変なことになっちゃったわね…
まずは、自己紹介でもしましょうか。私は
リアス・グレモリー。この《グレモリー眷属》の
…眷属?王?
ドライグ《悪魔たちは、眷属として悪魔に転生
させる形で味方を増やすんだ。その時に使うアイテムの力で、彼らはチェスの駒に見立てた能力を得る。眷属も、その駒の数しか作れない。まあ、転生させる奴が強ければ強い程、使う駒が多くなってしまうがな》
なるほど…ん?じゃあ、ここにいるのは全員悪魔なのか?
と思っていると、俺意外の全員が一斉に
龍夜「やっぱり全員悪魔なのか」
リアス「…あら、気付いていたの?今から言おうと思っていたのだけど」
龍夜「まあ、全員から強い魔力を感じたしな。銀髪の女の人と茶髪の奴からは、神力も」
?「ちょっと、私の扱いロスヴァイセに比べてひどくない!?あ、私は紫藤イリナ。眷属じゃなくて、天使だよ」
イリナは天使なのか。
どうりで神力を感じる訳だ。
?「そして私が、先ほど紹介されましたロスヴァイセです。眷属としての立ち位置は
一人だけ年が違うと思ったら、顧問の先生か。
ロスヴァイセ「一応、元
……え?戦乙女?ガチの神?
?「…同じく戦車の、搭城子猫です。…元猫又です」
今度は猫又!?
?「ぎ、ギャスパー・ヴラディです!元吸血鬼です!
お次は吸血鬼!?これはいくらなんでも…
?「レイヴェル・フェニックスです。眷属ではありませんが、オカルト研究部のメンバーですわ。名前の通り、
……不死鳥…あかん、チートや…
?「私は姫島朱乃。グレモリー眷属の
……ちょっと待て……
グレモリー眷属、メンバーに恵まれ過ぎだろ!?
?「…言いたいことはだいたい分かるよ…。僕は
木場祐斗。グレモリー眷属の
?「同じく騎士で生徒会長の、ゼノヴィア・クァルタだ。よろしく頼む」
?「えっと…グレモリー眷属の
イッセー「そして俺が、グレモリー眷属の
兵士…敵陣深く切り込めば、王意外のあらゆる駒になれる、ある意味最も強い駒か。数も多いし…ん?
龍夜「…兵士って、チェスでは八人いたよな?」
リアス「イッセーの潜在能力が高過ぎて、転生の時に兵士の駒を全部消費しちゃったのよ」
龍夜「マジか……」
先代赤龍帝、恐るべし。
まあ、それはそれとして、あいさつはちゃんと
しないとな。
龍夜「えっと…次代の赤龍帝兼白龍皇、神代龍夜だ。よろしく頼む」
さて、これからどんn「ほう、面白そうじゃないか」…!?
知らない声が響く。と同時に、魔方陣が展開され、白い髪の少年が現れる。その背中には、見慣れた白い光翼があった。
イッセー「ヴァーリ!?何でここに!?」
龍夜「ヴァーリ…先代白龍皇!?」
ヴァーリ「妙に俺と似た力を感じたから来てみれば…次代の白龍皇だったとはな」
リアス「来てみた、って…一応、オーディンの養子なのに…相変わらずねぇ」
ヴァーリ「それで俺が何か変わる訳でもないだろう。おい、お前…龍夜といったか。俺は
ヴァーリ・ルシファー。お前の先代の白龍皇だ。俺もお前の修行に付き合うことにした。よろしくな」
龍夜「お、おう…」
先代白龍皇ヴァーリの初対面の印象は、『なんかめんどくさい奴が来た』だった。
さて、これからしばらく、どんな日々になるのかな。
…それにしても、あのイクサとかいう少女、なんか見覚えあるような…気のせいか?
~龍夜視点 終了~
~イクサ視点~
《霊符の中の空間》
ふう…なんとか誤魔化せた…
動揺を表に出してしまうところだったわ。
?「…まったく、お前の演技には頭が下がるな」
私に力を与えた少年が、目の前に現れる。
イクサ「あなたに言われたくないわよ、こそ泥」
?「…言ってくれるなぁ。さすが、俺が最も嫌う狂気なだけはある」
イクサ「失礼ね。私をあんな獣と一緒にしないでくれる?」
?「…そうだったな。お前はその
イクサ「…用が無いなら、さっさと出ていってくれる?こう見えても私、忙しいのよ」
?「分かったよ…。この世界の奴らの"能力の欠片"を集めるのだけは、忘れるなよ?」
そう言い残し、忌々しい少年は消える。
イクサ「……ふふふッ……あははははははははははははッ!」
私は一人、笑う。だって…
イクサ「まさかまた会えるなんて…
そのまま私は、狂ったように…いや、元から狂っているのにさらに狂いながら、笑うのだった。
キャラ紹介
名前…
提供者…ガルシオンさん
種族…半妖
容姿…本編に挿し絵有り
能力…《二つの点を繋ぐ程度の能力》
詳細…元は龍夜と同じ世界の出身。とある理由で死に至るが、その後幻想入りする。紫の友人。だが、龍夜のことを
先代二天龍たちは…紹介するまでもないでしょう。それでは、次回もお楽しみに!