東方紅白龍   作:化道 龍牙

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作者「どうも、死にたがりの道化(今のところは)
です。昨日はメリークリスマス!私は今年も
ぼっちですよ……( ;ω;)
クリスマスとかお正月の特別編は、
今回はやりません。理由は、そういうのをできる
ほどキャラが出てないからです。
それでは、本編どうぞ」


パチュリーの奥の手、()せろ師弟の絆

~魔理沙視点~

 

《紅魔館 大図書館》

 

魔理沙「さあ…第二ラウンド始めようぜ!」

パチュリー(狂化)「ええ、始めましょう…貴女

たちの命の最終ラウンドを!」

龍夜「俺たちはまだ死なねぇよ!勝つのは、

俺たちだ!」

 

龍夜のその言葉と共に、弾幕と魔法の勝負が

始まった。

私の星型の虹色の魔力弾、龍夜の鱗型の蒼い

魔力弾、パチュリーの七つの属性の魔力弾が

飛び交い、ぶつかり合う。だが、パチュリーの

弾幕は狂気によって黒く塗りつぶされ強化

されていて、だんだんとこっちが押されていく。

 

龍夜「ッ…!魔力弾では威力が足りないか…!」

魔理沙「狂気ってこんなに強いのかよ…!?」

パチュリー(狂化)「そろそろ楽にしてあげるわ…

燃え尽きなさい…

狂日&狂火符『ブラックサン』!」

 

パチュリーがスペカを使うと、黒い炎弾幕が

集まり、黒い太陽を形成して襲いかかってくる。

おまけに、太陽から黒い炎弾幕が出続けるため、

避けることも難しい。

……避けられないなら、破るだけだ!

 

魔理沙「あいにく、諦めが悪い性分でな!

くらえ!魔砲『ファイナルスパーク』!

龍夜「それでこそ俺の師匠だ!

神霊『アマテラス』!」

 

私は八卦呂から極太のマスパを、龍夜は

ブラックサンを太陽の色に戻したような弾幕を

放つ。

 

魔理沙・龍夜「「はぁぁぁぁぁ!!」」

 

バリバリバリバリ……バシュン!

 

パチュリー(狂化)「なに!?」サッ

 

この一撃は、ブラックサンを打ち破り、

パチュリーに矛先を向ける。避けられて

しまったが。

 

パチュリー(狂化)「……………」

 

パチュリーは、しばらく呆気にとられた顔をして

いたが、その後、口をニヤリと歪ませる。

 

パチュリー(狂化)「面白いじゃない……いいわ、

全力で貴女たちを潰してあげる!

狂金符『マッドネスドラゴン』!

禁符『人魔融合』!」

 

発動と共に、パチュリーの体と足元に魔法陣が

出現し、足元の方から、赤い眼を持った黒龍型の

弾幕集合体が現れ、

 

術者であるパチュリーに、激突した。

 

魔理沙「えっ……ええ!?」

龍夜「!? 何を……!?」

パチュリー「……あああァァああアア!」

魔理沙・龍夜「「!!!!!!」

 

なんと、激突して弾けた黒龍は、パチュリーを

中心として復活を始めた。

 

魔理沙「おいおい……マジかよ……!」

龍夜「…全力ってそっち系かよ…」

パチュリー(狂化)「…魔力を自身と融合し、怪物

を生み出す禁術よ。さあ来なさい…全てを

喰らってあげるから…!」グオオオオオオッ!

 

ちょっと……ヤバいことになってきたぜ……!

 

~魔理沙視点 終了~

 

~龍夜視点~

 

マジかよ……弾幕と融合するって……

おまけに……

 

パチュリー(狂化)「あははハハ!粉砕!玉砕!

大喝采ィィ!」

 

なんか危なそうな暴れっぷりだよ!

止めないといけない気がする!

 

龍夜「これなら……どうだ!」

魔理沙「デカくなっても、倒すことは変わらない

ぜ!魔符『スターダストレヴァリエ』!」

 

俺は霊力弾と神力弾を、魔理沙は巨大な星型弾を

撃ちまくる。

………が。

 

パチュリー(狂化)「無駄無駄無駄無駄無駄ァ!

黒龍に阻まれて、私までは届かないのよ!」

龍夜「さっきから危ないセリフが多過ぎ

だぁぁ!」

魔理沙「………?」

龍夜「…いや、何でもない」

 

どうする……この状況を打破する方法……

! ある……成功するかは分からないが…

やるしかない!

 

龍夜「魔理沙!俺が隙をつくるから、デカいの

一発放って怯ませてくれ!」

魔理沙「分かった!」

パチュリー(狂化)「何をしようと無駄よ!

死になさい!」

 

パチュリーは黒龍の足で踏み潰そうとしてくる。

……こういう大振りな攻撃を待ってたんだよ!

 

龍夜「炎壁『ボルケイドウォール』!」

パチュリー(狂化)「!?」

 

ガキィィィィン!

 

スペカでつくった炎の壁が、黒龍の足を弾く。

その反動で、パチュリーはバランスを崩す。

 

パチュリー(狂化)「くっ……!」

龍夜「その巨体じゃあ、一度崩れたバランスを

持ち直すことはできないだろ!行け、魔理沙!」

魔理沙「任せとけ!

彗星『ブレイジングスター』!」

 

魔理沙は、箒に八卦呂を取り付け、そのまま

フルパワーのマスパの勢いで黒龍の頭に

突っ込んだ。

 

パチュリー(狂化)「ッ!……効きもしない攻撃を

ちまちまと……!」

龍夜「その余裕を無くしてやるよ!」

 

…一瞬でいい……力を貸してくれ……

アルビオン!

 

龍夜「魔符『エナジードレイン』!」

パチュリー(狂化)「何を……!?」

龍夜「はぁぁぁぁぁぁ!」

 

スペカの発動と共に、周りに風が吹き荒れ、黒龍

の体から黒い魔力が徐々に外に漏れ、俺の周りに

集まり始める。後で魔理沙に聞いた話だが、

この時俺の背中に一瞬、白い翼が見えたという。

 

パチュリー(狂化)「嘘!?……やらせるもんです

か!」

魔理沙「おっとこっちは通行止めだ!

恋符『マシンガンスパーク』!」

パチュリー(狂化)「ッ!」

 

当然、おとなしく魔力を抜かせてはくれないが、

魔理沙が小さいレーザーを撃ちまくって足止め

する。

 

龍夜「ぐっ!?ぐぁぁぁぁぁ!?」

 

やがて黒い魔力は、俺の体に吸収され始めるが、

想像以上にッ……キッツい……!

 

龍夜(気持ち悪い……入ってくる度、俺の体が

喰われるみたいだ……!)

 

まあ、魔力が狂気に塗りつぶされているから、

気持ち悪いだけだと思うが。

でも……やるしかないんだよ!

 

龍夜「ぐっ……はぁぁぁぁぁぁ!」

 

やがて、黒い魔力は黒龍の形を保てなくなり、

霧散した。

 

龍夜「はぁ……はぁ……」

魔理沙「やったぜ龍夜!黒龍を引き剥がした!」

パチュリー(狂化)「……やってくれたわね……

もう許さない……!魂まで灰にしてあげる!」

 

キレたパチュリーは、両手を前で合わせる。

そこに、特大サイズの魔法陣が出現し、

とてつもない量の魔力が集中する。

 

龍夜「いいぜ……次で決めてやるよ……!」

魔理沙「あれやるか、龍夜?」ニヤッ

龍夜「! ああ、やるか!」ニヤッ

 

俺と魔理沙は、俺は右手を、魔理沙は左手を

使って、八卦呂を()()()構えた。

 

魔理沙・龍夜「…………………………」

 

精神を集中し、二人の意識と魔力を同調させ、

その全てを八卦呂にこめる。

 

キィィィィィィィィン

 

パチュリー(狂化)「消えなさい!

日月火水木金土符『真・賢者の石』!」

魔理沙・龍夜「「これで決める!

重奏『ユナイトマスタースパーク』!」」

 

ドギュゥゥゥゥゥゥン!

 

パチュリーが放った虹色の、でもどこか黒が

混じったみたいに禍々しい極大の光と、

俺たちが放った融合マスパがぶつかり合う。

 

パチュリー(狂化)「無駄よ!これは七つの属性

全てを合わせた魔法の完成形!これを越える魔法

なんてあるわけないわ!」

魔理沙・龍夜「「………それでも………」」

 

 

「「勝たなきゃいけないんだよ!」」

 

 

パチュリー(狂化)「嘘!?押され……」

魔理沙・龍夜「「はぁぁぁぁぁぁ!」」

パチュリー(狂化)「きゃああああああ!?」

 

ドギュゥゥゥゥゥゥン!

 

パチュリー「むきゅ~……」

龍夜「……勝った……」

魔理沙「やったな!」

龍夜「ああ!」

 

ふ~…ギリギリ勝てた……

 

魔理沙「しっかし、お前って見かけによらず大胆

だなぁ~?」ニヤニヤ

龍夜「? 何がだ?」

魔理沙「ほら、私を助けてくれた時だよ。

よくあんな恥ずかしいセリフ言えたなぁ~?」

 

そういえば……今思えば、あれ端から見たら

めっちゃ誤解されるじゃん!恥ずかしい!

……でも………

 

龍夜「もう何も………失いたくないんだ」

魔理沙「えっ………?」

 

そう………

もうあんな思いはたくさんだ……

俺はみんなを守る

例え……

どんなことをして、何を敵に回しても……




スペカ紹介

狂日&狂火符「ブラックサン」
オリスペカ。
狂気化時専用。
黒い太陽のような巨大な黒い炎弾で攻撃する。
しかもそこから黒い炎弾幕が出続けるので、
時間が経つほど避けられなくなる。
狂気化してない時でも放てるが、その場合は、
普通に太陽の色の、
「日&火符『バーニングサン』」
となる。
使用者はパチュリー。

狂金符「マッドネスドラゴン」
オリスペカ。
狂気化時専用。
黒い龍型の弾幕集合体を出す。
使用者はパチュリー。

禁符「人魔融合」
オリスペカ。
自身と弾幕を融合し、怪物を生み出す。
と言うよりは、自身を核として弾幕集合体を操る
と言った方が正しい。
そのため、発動条件として、弾幕が明確に何かの
形をしている必要がある。
使用者はパチュリー。

日月火水木金土符「真・賢者の石」
オリスペカ。
ラストワード。
火水木金土符「賢者の石」に日と月の力を
(無理やり)合わせた、パチュリーの魔法の完成形。
狂気化時は体力を気にしないので放てたが、
体が弱い今のパチュリーでは、負担に
耐えられないので放てない。
使用者はもちろんパチュリー。

神霊「アマテラス」
オリスペカ。
前述のバーニングサンとそっくりな技。
が、神力を使っている分、こっちの方が強い。
使用者は龍夜。

炎壁「ボルケイドウォール」
募集スペカ。
文字通り炎の壁。
相手にぶつけることで、攻撃にも使用可能。
使用者は龍夜。

魔符「エナジードレイン」
オリスペカ。
白龍皇の力を不完全に解放したスペカ。
対象者の力を吸収する。
が、不完全なので、余分な力を排出できない
ため、吸収しすぎると体が持たない。

重奏「ユナイトマスタースパーク」
オリスペカ。
龍夜の修行中に魔理沙が言い出した合体技。
二人の魔力を同調させて八卦呂に集中し、
特大のマスパを放つ。
二人の意識が完全に同調しなければ放てない。
使用者は魔理沙と龍夜。

次回もお楽しみに!



作者「活動報告に意見が来ない……( ;ω;)」

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