絢瀬絵里に出会った   作:優しい傭兵

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どうもみなさん。最近寒い日々が続いています。風邪やインフルエンザにご注意ください!
今回はリクエストにあった縁竜さんのリクエスト!
『海未ちゃん&翔輝とのダブルデート』回です。ダブルデートというか4人での楽しいひと時といった感じでしょうか。そんな形になりました。書きながら自分ニヤニヤしていました←(変態)

これを読んで変態と思った人、近々持っているイヤホンが片方だけ聞こえなくなりますよ・・・・・・(T_T)


ではどうぞ


カップル同士の団欒?

 

 

 

「全員、用意はいいか?」

「「「・・・・・・・・・」」」コクッ

 

海未の実家である園田家にある和室の一室。その中央で俺、絵里、翔輝、海未の4人は鎮座している。そして俺の右手に握られている4本の割り箸。これを1人一本抜いた瞬間、勝負が決まる。

 

 

「いくぞ・・・・・・せーの!」

 

 

『王様だーれだ!!』

 

 

全員割り箸を引きぬく。そして色が付いた割り箸を引いたのは・・・・・・。

 

 

「私です!!」

「まさかの海未か」

「さて・・・海未はどんな命令をするかな・・・・・・」

 

 

なんで俺たちがこんな事をしているかと言うと、少し前にさかのぼる。

 

 

 

 

 

***

 

 

 

 

 

海未の実家に行くという計画がまだ頭になかったときの事。俺たち4人は所謂ダブルデートに来ていた。翔輝も仕事が今日と明日が休みが出来たのでそれなら一緒に遊ぼうという事になり4人で近くのカフェでランチを取っていた。

 

 

 

「あ、隆也今日泊まってもいいかしら?」

「ん?別に構わないけどなんでだ?」

「今日私の家に亜里沙の友達の雪穂ちゃんが来るのよ。それなら2人っきりにしてあげたほうがいいかなって」

「本当にいいお姉さんですね絵里は」

「賢くて可愛いからな」

「可愛いは言わなくていいわよ!///」

「そっか絵里さん隆也の家の泊まるのかぁ~」

「え?翔輝さんもしかして」

「今日隆也の家に泊まろうかなって思っててさ。絵里さんがいくならやめとくか」

「ごめんなさい・・・・・・」

「別に謝らなくていいよ。それなら家に戻るし」

 

そんな時、海未が口を開いた。

 

 

「そ、それなら翔輝も隆也さんも絵里も私の家に来ませんか?」

「「「え?」」」

 

あの恥ずかしがりの海未が自分から人を家に呼ぶなんて!

 

 

「これは俺たちの財布の中身をぼったくる気だぞ翔輝・・・・・・」

「だな・・・あの海未がこんなこと言うのはおかしいからな」

「貴方達失礼ですよ!!」

 

プンプンを怒っている海未。一言言ってやる・・・・・・全然怖くない。

 

「まあそれは冗談だ」

「けどどうして?」

 

 

 

 

「その・・・・・・今日は家族が誰も居ないので誰かがいてくれないと寂しいのです・・・皆さんが居てくれたら安心できるので・・・・・・///」

 

 

顔真っ赤にしてお願いしてくる海未。そんな表情を見ていた絵里が1番さきに動いた。

 

「もう!可愛いわね海未!」

「え、絵里!?人前で抱きつかないでください!」

海未をギュッと抱きしめ顔を海未の頬にスリスリしている絵里。百合の空間が出来てしまっている。

 

 

「あれだな・・・・・・翔輝」

「おう・・・どうした・・・」

「女の子同士のこういう場面見てると凄いほっこりしないか?」

「奇遇だな。おれもだ・・・・・・」

 

その空間を見つめながら俺たちはテーブルに置いてあった紅茶を飲み干す。

 

 

「じゃあ今回はダブルお泊まりデートだな」

「それなら今から海未の家に行きましょうか?」

「は、はい!皆さん今日はお願いします!!」

 

 

 

 

***

 

 

 

 

そして冒頭に至るわけだ。海未の家は温泉旅館かと言いたくなるほどデカイ屋敷だった。玄関から入ると畳の匂いがフワッと漂ってくる。完全の和風屋敷。長い廊下を歩いていけば1つの和室に到着。

 

「今日はこの部屋で寝てください」

 

とのこと。まさかここで4人で寝るのかなって期待したが、

 

「翔輝と隆也さんはここで、私と絵里はその隣です」

 

畜生!!俺の期待を返せ!!

 

 

今の時刻は丁度夕方。まだ晩御飯には早いので何かで時間を潰す事に・・・。その時に翔輝が提案したのが、

 

『王様ゲーム』

 

色が付いているクジを引いた人が王様、そしてその王様はクジに書かれている番号をいい、その番号が当たった奴は王様の言う事を『絶対』に聞かなければいけない。それがどんな命令だろうと!!

 

 

 

そして最初の王様は海未。どんな命令を出すのだろうか。

 

 

「じゃあ3番の人は私の髪を櫛で梳かしてください」

「あ、3番俺だ」

 

俺こと隆也でごわす。

 

「じゃ、失礼して」

 

海未の髪を手で持ち上げ上から下へと髪を梳かしていく。

 

「隆也さん上手なんですね」

「まあな。絵里の髪をよく櫛で梳かしてるからさ」

「あと・・・・・・凄く気持ちいいです///」

「そ、そうか」

 

やべぇ・・・海未のこと余計意識しちまう・・・。

 

 

「隆也・・・後で覚えときなさいよ・・・」

「隆也、後で風呂場で沈めてやる・・・」

「なんでだよ!!?」

 

髪を梳かし終わり、次に移る。

 

「せーの!」

『王様だーれだ!』

 

次の王様は・・・・・・。

 

 

「よっし!俺だ!」

翔輝である。

 

 

「じゃあ2番と4番がここでキスしろ」

「「「はぁ!?」」」

 

俺の持っていたクジの番号は2番、そして4番は・・・・・・。

 

「・・・・・・・・・///」

絵里だった。

 

「ちょっと翔輝!破廉恥ですよ!」

「だめだ!王様の命令は絶対だ!」

 

さっきの仕返しかこいつ・・・・・・。

 

「さあ!キスしろ!」

「仕方ない・・・・・・絵里一瞬だけだ」

「う、うん・・・・・・///」

 

絵里の肩を掴み、ゆっくり顔を近づけ絵里の唇に自分の唇を合わせる。口付けを交わしたとき絵里の体が一瞬ビクッと跳ねたが一瞬で落ち着き顔が真っ赤になり目がトロンとなってしまった。翔輝の横に座っていた海未は顔を真っ赤にしながら轢いていた座布団を頭から被り、その隙間から目を半開きしながらこっちを見ていた。

 

「ぷはっ・・・・・・///」

「絵里、よく頑張ったな」

「えへへ///」

絵里の頭を撫でてやるとだらしなくなった笑顔を見せてくる。勿論この2人には見せないけどな!!

 

「翔輝覚悟しろよ・・・・・・」

「さあ!ゲームを続けるぜ!」

「なんでこの2人はこんなにやる気なのかしら?」

「さ、さぁ・・・・・」

 

その後もゲームは続き、海未と絵里との壁ドンを見たり、翔輝と絵里の抱き合いを見て翔輝を全力でぶん殴り、翔輝と海未のお姫様抱っこを見たり、俺と絵里とのイチャイチャを見せ付けたりと、ほっこりしたりニヤニヤしたり怒りで発狂したりと波乱が巻き起こったが意外と王様ゲームがとても楽しく思えた。

 

 

そして最後にはとてつもないことが起こった。

 

 

「王様は私ね!2番と3番は抱き合ってほっぺにキスしなさい!」

 

「「っ!?」」

 

3番は俺で、2番は・・・・・・。

 

「う・・・嘘だろ・・・・・・」

 

翔輝・・・・・・・・・。

 

 

「さ!はやくしなさいよ!」

「はわわわ///」

「嫌だ!なんで男と男が抱き合ってキスしなきゃいけないんだ!」

「気持ち悪すぎて吐きそうだ!!」

「ダメよ!王様の命令は絶対よ!拒否権は認められないわ!」

「そうですよ!私も恥ずかしい目に合ったんですか貴方達二人も同じ想いを味わうべきです!」

「「理不尽だ!」」

 

逃げようと思ったが二人に捕まってしまい身動きが取れない。

 

 

「海未!いくわよ!」

「はい!」

「ま、待てお前ら何する気だ!?」

「ま、まさか・・・・・・」

「「せーの!」」

 

ドンッ!

 

同時に絵里と海未は俺と翔輝を背中から突き飛ばした。俺と翔輝の目の前には互いの顔がある。

 

このまま顔と顔がぶつかったら・・・・・・・・。

 

「「いやああああああ!!??」」

 

 

 

   ***こちらから先は見せられません***

 

 

 

 

 

 

 

 

―1時間後―

 

 

 

あの後はご想像にお任せします。

 

なんとかあの修羅場を終えた俺たちはご飯を作る前にお風呂にでも入ろうと決まり、最初に女性陣を風呂場に向かわせた。なぜなら?

 

「さてと、準備はいいか?」

「おう。あいつらに目に物を見せてやろうぜ」

 

 

 

晩御飯作りである。

 

 

 

 

確かに女性陣の料理も食べたいが今回は男の俺たちがあいつらにご馳走してやろうと考え料理役を承った。

 

 

「といっても鍋だけどな」

「俺の実家から送られてきた野菜を万遍なく使ってな」

 

昆布や油揚げで出汁を取り、その後一口サイズに切った野菜を入れる。その後に魚の切り身や豚肉などなどを投入。

 

 

「こっちも大体出来たぞ」

 

翔輝の方では特製ロールキャベツを作っていた。キャベツに肉で作った団子を入れゆっくり煮込み全体に味を浸透させていた。

やはり人暮らしが長かったのか料理が簡単に出来るようになっていた。お互いかなりの料理のレパートリーを持っているのでそう簡単に料理のメニューに困る事はない。出来るなら家で誰かに作ってもらいたいけどな。

 

 

「そういえばあいつら遅いな」

「女の子のお風呂は長いことは知ってたけどここまで長い訳・・・・・・ないよな?」

 

現在の時刻は8時。絵里たちが入ったのは7時前。流石に1時間も入るわけない・・・よな?

 

「呼びにいくか」

「だな。じゃないとメシが冷めちまう」

 

 

エプロンを外し園田家の浴室へと向かう。この家に来た時チラッと見たけど完全に和式のお風呂だった。流石にお湯を入れたりやお湯だきはちゃんと機械を使ってるけど湯船なんか木で出来た巨大な桶みたいなんだからな。これも金持ちの特権なのかな?

 

浴室に近付くと絵里と海未が着替え室で乙女トークでもしているのか喋っている声が聞こえる。

 

「なんだ居るじゃん」

「あけるか」

 

着替え室の扉を開ける。

 

ガラッ

 

 

「おーいメシできた・・・・・・・・・ぞ?」

「あ・・・・・・・・・」

 

 

 

「「え・・・・・・・・・」」

 

 

扉を開いたらなにやら素晴らしい桃源郷があった。お風呂で体が火照ってることで顔が必然的に真っ赤。そして服装、2人は今から服を着ようとしていたのか下着だけしかつけていなかった。絵里は色が少し濃い目の黒色で少し色気のある紐の下着。そして海未は真っ白に染められている純白。布部分がV字になっているタンガ・ソングの下着。

 

 

 

((俺の彼女は天使か・・・・・・))

 

 

 

「り、隆也!?///」

「翔輝なんでここに!?///」

「あ、いや・・・その、メシが出来たから呼ぼうかと・・・」

「中々来なかったからさ・・・・・・」

 

バスタオルで体を隠し真っ赤になった顔でこちらを睨みつけてくる二人。けどそんなことは気にしない。恥ずかしくなっている2人を見ていると凄く眼福である。

 

 

「目の保養だ・・・・・・」

「俺・・・これで次の仕事頑張れそうな気がする・・・・・・」

 

 

大満足である俺たち二人を見ていた絵里と海未がワナワナと震えながら口を開いた。

 

 

 

「「さ・・・・///」」

「「さ?」」

 

そして地べたに落ちていた椅子を拾い・・・・。

 

 

 

「「最低よ(です)!!」」

「はぶがぁ!?」

 

見事に俺たちの顔面に直撃しそのまま意識を失う。

次に目を覚ました時は縄で縛られた状態で放置され折角作った食事もお預けにされ、2時間ほど口を聞いてもらえなかった。

 

 

 

 

 

 

***

 

 

 

「じゃそろそろ寝るか?」

「まだ早いんじゃないかしら?」

「私も明日は練習が無いのでゆっくり夜更かししても大丈夫ですよ?」

「ならもう少し話でもするか」

 

俺と翔輝も風呂に入り、寝る準備は完璧にできた。後は布団を敷き床につくだけ。だがまだ9時30分なのでもう少し起きておくことに決定。

 

 

「そういえば私ずっと気になっていたことあるんだけど・・・翔輝さんと海未がどういった経由で付き合ったのか聞いたことが無いわね」

「あ、確かにな。前は簡単に説明されただけだからな」

 

確か翔輝がストーカーから海未を助けたとか何とか。

 

 

「確かに話してなかったな」

「特に聞かれませんでしたので」

 

(聞いてたら普通に話してくれたのかよ・・・・・・)

 

 

 

「どんなロマンチックなのかしら?」

「ロ、ロマンチックなんて無いですよ絵里!」

「本当にそこらにありそうな少女漫画みたいな話だよ!」

「名も知らぬ女の子を仕事帰りの男がたまたま助けたなんて話少女漫画でも見たことねえよ。ヒーローかお前は」

「ヒーローね」

「「・・・・・・///」」

 

あーあ・・・2人とも顔真っ赤で黙っちまったよ・・・・・・。

 

「さ、流石に絵里の時のような刺されそうなところを助けてもらったとかではありませんよ?」

「あの時は普通に人助けしたようなもんだからな」

「けどそれが気付いたら恋だったのよね~。凄いロマンチックじゃない!」

(お前はどんだけ興奮してんだよ)

 

絵里はもしかして恋バナ系等が好きな奴か・・・・・・。

 

 

 

「じゃ、話してもらおうか翔輝の武勇伝を」

「武勇伝じゃないわ!」

「からかわないでください!///」

「「はいはい」」

 

 

 

 

ひと段落着いたので俺と絵里は翔輝と海未の恋に至った経由の話を聞かせてもらうことになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「約2,3ヶ月前のことです。私はアイドル研究部での練習が終わった後、学校からこの家までずっと誰かに就けられていました。それが翔輝との出会いのきっかけでした」




はい今回もありがとうございました!絵里が下着姿で居たら速攻でルパンダイブしそうですね。そんな素晴らしいものを見たら自分我慢できない!!ハァ・・・ハァ・・・。
(おっと涎が・・・・・・)
この話は続編として翔輝と海未との出会いを書かせていただきます。恐らく1話で終われるかと思います。まあサイドストーリーみたいな感じですね(笑)


そして今回新しく評価してくださった!
拓摩さん!あにゃんあにゃんさん!お隣はヴェールヌイさん!イベリコ豚29さん!桃色の悪魔さん!ぺんぺん92さん!
ありがとうございます!


また機会があればリクエスト募集すると思いますのでどうぞよろしくお願いします!


それでは今回はここまで!感想・評価お待ちしております!

では・・・・・・またな!

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