絢瀬絵里に出会った   作:優しい傭兵

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お久しぶりです


勘違いも甚だしい!

「じゃ、今からこの学部で出す大学祭の出し物考えるぞ」

 

 

俺の所属している学部全員が集められた。理由は大学祭での出し物だ。とはいってもこの学部は30前後しか人数がいないからやることは限られるが・・・・・・。

 

「お化け屋敷!」

「たこ焼き屋!」

「何かの劇!」

「キャバクラ・・・・・・」

 

まあ定番といえば定番だな。最後はおかしいけど!!?誰だ言った奴・・・。

 

「悪いが出したお題は全部他の学部がやっている。諦めろ」

 

一刀両断されたなお前ら・・・。

 

「じゃあメイド喫茶ってのはどう?この学部女の子多いし、なにより絢瀬さんがいるし!」

「え!?」

 

おぉ・・・。モブ女が意見を出した。確かにこの学部には女の子が多い。女:7男:3みたいな感じだ。しかもこの学部には元スクールアイドルこと絢瀬絵里殿が君臨しているからな。

 

「メイド喫茶で賛成の人ー」

『はーーーーーい!!』

 

ほぼ満場一致だな。賛成して無いの俺と絵里だぞ。なんで俺は賛成しないのかって?まず大学祭には参加しないと思うからな。

 

「男共は半分厨房で残りの半分は執事でいいだろ」

「はぁ!?執事!?」

「なんだ横山。嫌なのか?」ギロリ

「イエ・・・・・・ナンデモアリマセン・・・・・・」

 

ついでに言うと今俺の名前を呼んだのはこの学部の主任だ。まさに体育会系みたいな感じのガタイを持っている。睨んだだけである意味ヤクザだろ・・・。サングラスつけてスーツ着て歩いてたら絶対勘違いされるぞ・・・・・。しかも俺にだけ態度違うし・・・。おのれゴリラ・・・・・・。

 

「じゃあメイド喫茶で決まりだ。服とかは手配するようにするからサイズとかは副主任の人に伝えるように」

 

お前が女のサイズ知ったら犯罪だぜ。そこはちゃんと考えてるのな。

 

 

「絵里がメイドか・・・。なんか想像できるな。絵里はメイド服着たことあるのか?」

「あるにはあるけど、久しぶりにって感じが多いからね」

「ライブで着てた事が?」

「そうよ。ちょっと恥ずかしかったけど」

「経験豊富なことで・・・」

「これは希がからかいに来そうね・・・」

「俺は厨房だから関係ナッシング」

「へぇ・・・。私だけメイドになれと?」

「な・・・なんだよ・・・・・・」

「皆!私もメイドになるから隆也は執事ね!」

『わかったー!』

「お前ふざけんなぁあぁぁぁ!!」

「道連れよ。文句は言わせないわ」

「文句を言わせろ!!」

『じゃあ絢瀬さん!サイズ測るからこっち来てー」

「はーい!」

「コラ逃げんなあああ!!」

 

 

 

***

 

 

サイズの寸法も終わり最後の連絡を伝えるために再度集められた。

話全然聞いて無いけどな。

 

「はぁ・・・。なぜこうなった・・・・・・」

「別にいいじゃない。何事も経験よ?」

「確かにそうだが・・・、大学祭なんか行きたくないんだよ」

「なんでよ?」

「めんどくさいから」

「当日は連行ね」

「先生絢瀬さんがいじめてきまーす」

『いじめられとけ』

「酷すぎる・・・・・・」

「諦めなさい」

「諦めたらそこで試合終了だ」

「人生諦めが肝心よ?」

「俺の人生終わりかよ!?」

『横山。お前うるさいからあとでこの教室の掃除な?』

「意義ありいいい!!」

 

その後、掃除をさせられました。

 

 

 

 

 

 

時刻・午後の8時。教室を隅々まで掃除を終えやっと帰路に着いた。絵里も少しだけ手伝ってくれたけどな。す・こ・し・だ・け!!

 

「あのゴリラめ・・・。ゆるすまじ・・・」

「自業自得よ」

「元々はお前だよ悪魔」

「そう。もう言い残す事は無いわね」

「なぜそうなる?そしてなぜバタフライナイフを出した?」

「ペーパーナイフよ。死にはしないわよ」

「痛いよな絶対に?」

「大丈夫痛くないわよ」

「小さな子供に注射するときの医者か!」

「いいから準備しなさい。帰るわよ」

「あーわるい絵里。俺今日バイクじゃねえんだ」

「え?」

「迎えが来るんだよ」

 

すると向こうから一台の車が来て学校の校門前に止まった。

 

「おう。ご苦労」

「え・・・隆也?」

「じゃあまたな絵里。今日はこいつと一緒にでかけるんだよ」

「一緒に・・・・・・?その人は?」

 

車の中を覗くがよく見えなかった。分かった事は運転席に乗っている人の首には綺麗なネックレスがあった。

 

「ちょっと隆也?その人って・・・・・・」

「急いでるからまた明日な」

 

俺は車の助手席に座りそのまま絵里の前から走り去った。

 

 

 

 

 

 

 

「今のは・・・・・・・・・誰?」

 

 

 

 

 

***

 

 

 

 

「エリチどうしたん?いきなり呼び出して」

「実は希に話があって・・・・・・」

 

私は翌日希と一緒にファミレスにて食事を取っている。

 

「もしかして隆也君となにかあったん?」

「ま、まぁ・・・・・・ね。昨日の帰り道なんだけど隆也が女の人?らしき人の車に乗っていったのよ」

「女の人?どうやってわかったん?」

「車の中をちょっと覗いたらその人の首に綺麗なネックレスが掛かってたのよ。多分女の人よ」

「へぇ・・・。もしかして嫉妬?」

「ち、違うわよ!ただ隆也と一緒に居た人がどんな人か気になるだけで・・・・・・」

(それを嫉妬って言うんやと思うけどなぁ・・・・・・)

「で?エリチはどうしたいん?」

「それは勿論・・・どんな人なのか確かめるのよ!!」

「その理由は?」

「べ、別にいいじゃない!隆也が気になるとかじゃなくて!そ、そうよ!隆也がデレデレしてないかを見に行くのよ!私という恋人が居ながらデレデレしてたら許さないんだから!」

(仮やねんけどなぁ・・・・・・。ま、ウチもどんな人か気になるし)

「ええよ。じゃ一緒に行こっか」

「ありがとう希。こんど家で焼肉食べましょ?」

「やったーーーー!」

(ふふふ・・・・・・。さぁ隆也・・・・・・。貴方と一緒に居た人がどんな人なのか・・・・・・確かめてやるわ!」

 

 

 

 

 

 

 

「で?まずどうするん?」

「多分町に行っても隆也を見つけるのは無理だと思うわ。だから隆也の家に・・・・・・」

「家に?」

「殴り込みよ!!」

(物騒やな・・・・・・)

「行くわよ!」

「はーい」

 

 

 

数十分後・・・。隆也の家の前。

 

 

 

 

「到着ね。あの時みた車もあるから家の中に居るという事でいいわね」

「エリチはいつのまにス○ークみたいにになったんや・・・・・・。しかもバンダナまでつけて・・・・・・」

「よし!さっそく行くわよ!」

 

気合を入れて家の扉に続く階段を登ろうとすると・・・。

 

 

 

「絵里に希?」

「「え??」」

 

 

後ろから声を掛けられ振り向くと、伸ばしているロングヘアをポニーテールに纏め、その手には買い物袋を持っている、まさに大和撫子では無いかと言われるくらいの清楚な美少女がいた。

 

 

「海未!?」

「海未ちゃん!?」

 

 

元μ'sのメンバー。園田海未である。

 

 

 

 

「どうして2人がここにいるんですか?」

「それは私達の台詞よ!?なんで海未がここに?」

「ウチらはあの部屋の人の家に用があって来たんよ」

「奇遇ですね。私も用が会ってきたんです」

「海未ちゃんも?」

「どうして?」

「えっと・・・・・・あ、後でお話しします。今はちょっと・・・・・・」

 

顔を赤くしている海未。

 

 

「まあいいわ。私たちの目的はあの家に殴り込みよ!!」

「「物騒ですね!?(やね!?)」

「行くわよ!希!海未!」

「「お・・・おぉ~・・・・・」」

 

新しく海未が仲間に入った。

そして扉の前に立ちインターホンを鳴らした。

 

 

ピンポーン

 

 

 

『はい?どちらさまで?』

「隆也。私よ」

『なぜお前がおるのだ・・・・・・」

「話があるから家に入れなさい」

『合言葉は?』

「殺されたいのかしら・・・・・・」

『了解しましたマドモアゼル・・・・・・』

 

 

ドタタタタ・・・ガチャ

 

 

「んで?ご用件は・・・・・・」

「単刀直入に言うわ。あの車に乗っていたネックレスをつけていた人は誰?」

「え?俺の友達だけど・・・・・・」

「友達?女の子の友達なの?」

「女の子の友達?」

「そうよ!あんな綺麗なネックレス男の人がつけるわけないでしょ!?私という恋人が居ながら女の子の友達とデート・・・・・。認められないわ!!」

「お・・・おいちょっと待て。なにか勘違いを・・・・・・・・・」

「いいから!あの時に一緒に居た人は誰なのか教えなさい!」

 

絵里が顔を真っ赤にし若干涙目で俺の胸倉を掴んで言葉を投げかけてくる。

 

「え、絵里!いいから落ちつけ!!あれは女じゃない!おい!翔輝!ちょっと来てくれ!」

「「翔輝?」」

 

すると部屋の奥から。

 

 

「おうどうし・・・・・・。なにこの修羅場・・・・・・」

 

眼鏡を掛けて髪形をスポーツ刈りにし、首に絵里が見た事があるネックレスを掛けている『青年』が出てきた。

 

 

「こいつが俺と昨日一緒に遊びにいった高校時代の友達の中上翔輝だ」

「どうも」

 

 

「え?」

「へ?」

 

 

絵里と希が鳩に豆鉄砲でも食らったかのような目をパチパチと瞬きしながら俺と翔輝を見つめる。

その中、海未は手を額に当て深くため息をついた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「多分・・・・・・お前達の勘違いだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数分後、部屋に入った絵里と希(特に絵里)は顔を真っ赤にし自分は一体何をしているのだと思い出し、体育座りを崩さなかった。(海未は別)←これ重要


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