絢瀬絵里に出会った   作:優しい傭兵

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700お気に入ありがとうございます!たくさんの人に呼んでもらえて嬉しいです!これからもよろしくお願いします!今回は特別ストーリー!隆也の家族の1人が現れます!
では!特別ストーリー!スタート!!


お気に入り700突破!特別ストーリー!

 

『今日16時に家に行くから!!』

 

学校の休み時間、一通のメールを見て俺は机に突っ伏した。まじで?お前なんでこっち来ちゃうの・・・・・・。今だけでいいからもしもボックスを使いたい・・・。不幸が俺に訪れる・・・・・・。

 

「隆也?なんで死んでるのかしら?あ、元からかしら?」

「やかましいぞ・・・・・・」

 

絵里が俺の横の席に座ってきた。あいかわらず毒舌で何よりだ。

 

「で?なにかあったの?」

「あったのじゃない・・・。これから起こるんだ・・」

「何が起こるって言うのよ」

「人生で1番嫌な事かもしれない・・・・・・」

「そんなに!?」

「すまないが・・・今日は帰る・・・」

「別に風邪を引いたわけじゃないんでしょ?ちゃんと講義受けなさい」

「嫌だ」

「フライパンか圧力鍋のどっちがいいかしら?」

「逃げるという選択肢をくれ」

「私は元生徒会長よ?学生が授業を受けないなんて認められないわ!」

「だぁぁああ!帰らせてくれー!隆也お家帰るぅぅぅうう!!」

「それ私の台詞よ!!」

 

逃げようと思ったが絵里に服を掴まれ逃げる手段を失ってしまった。

 

 

 

 

 

 

なんで俺がこんなに焦っているのかには理由がある。さっきのメールは俺の弟から送られたメールだった。別に弟が嫌いという訳じゃない。大事な奴だとは思っている。けどこっちに来て欲しくは無かった。なぜか?あいつが超モテるんだよ。あいつが出かける場所には大体女の子が3,4人ほどくっ付いているのだ。あいつがモテようが別に気にしないのだが、あいつがもし家に来てこの大学に足を踏み入れたら恐らく全学生があいつの下に全速力で走ってくると思う・・・。俺はそれを小学生の頃から高校までずっと見てきたんだ。そろそろ自分が惨めに感じてくる。

 

 

 

それで今は今日の講義全てが終わり家に帰る時間になったのだが。

 

 

「なんで今日はあんなに帰ろうとしてたのよ」

ひふぁないでくれ(聞かないでくれ)

 

ちなみに言うと休み時間に帰ろうとした時に、絵里が俺を逃がさないように完膚なきまでにボコボコにしてくれたお陰で顔がはれ上がっている状態だ。痛いよ・・・・・・

 

ま、数秒で治るけどよ。バケモノ?俺。

 

 

「なにか気になるわね・・・。今日貴方の家に行くわね」

「アホかー!絶対にこさせんぞ!今頃あいつは俺の家に来て俺の帰りを待っているかもしれない!お前とあいつを合わせる訳にはいかん!!」

「なんでよ?」

「そ、それは・・・・・・・・・」

 

い・・・言えねぇ・・・。あいつと会ったら絵里が取られるかもなんて言えねぇ・・・。

 

「なんなのよ。はっきりしなさい」

「と、兎に角だ!絶対来るなよ!」

「へぇ~・・・。隆也?そんな事言っていいのかしら?」

「あ?」

「これ・・・なーんだ?」

「へ?・・・・・・・あぁぁあああ!!」

「これ無いと帰れないわよね?」

 

絵里が持って居たのは俺の家の扉を開けるのに必要な鍵を持っていた。

 

「こ・・・この野郎・・・・・・」

「じゃ、ちゃんと私も家に連れて行きなさい?もう希もにこも呼んでるから」

「はあ!?いつ連絡を!」

「一時間前かしらね?」

「ふ、ふん!そんな簡単にあの二人が来るかよ。あいつらだって暇じゃ・・・」

 

「来てるでー」

「来てるわよ~」

「なんで来てるんだよぉぉおおお!!」

 

校門で2人はスタンバイオーケー状態。

 

「じゃ、隆也の家にレッツゴー!」

「「おー!」」

「ダレカタスケテェ~!」

 

 

 

 

 

俺の後ろに東條。絵里の後ろに矢澤を乗せ俺の家に到着でぇす!!あぁ・・・着いちまった・・・。俺の人生これで終わりだ・・・。今日の俺は何時もよりもネガティブだな・・・。

 

 

「で?そろそろ観念したらどうなの?」

「エリチから話ほんの少ししか聞いてないからよう事態が掴めへんねやけど、詳しく聞かせてな」

「いきなり呼んだからにはそれなりのことしてもらうわよ!」

 

無茶苦茶言ってくるなお嬢様方・・・。これは言うしかないな・・・。

 

「分かったよ・・・。今俺の弟が来てるんだよ」

 

「「「弟?」」」

 

「出来ればお前らに会わせたくなかったんだよ」

「別に弟がいる事ぐらいで騒ぐ事でもないでしょうに・・・」

「少し期待したんやけどね・・・。隆也君の弟かぁ~」

「私にも妹や弟いるんだけどね」

「悪いが一言言っておくぞ?お前らの想像している弟とは結構かけ離れてるぞ?」

「どうゆこと?」

「まさか!?義理の弟とか!?」

「んな訳あるか!!義理じゃねえよ!紛れも無く俺と一緒の血筋だよ!」

「じゃあ何だって言うのよ」

「今に分かる・・・・・・」

 

アパートの階段を進み俺の家の前に立ち。

 

「ちょっと待ってろ」

「「「う・・・うん」」」

 

ガチャ・・・。

 

 

「おーい。いるかー?」

「おーう。おかえりー」

 

部屋の置くから返事が返ってくる。

 

「悪いがちょっと来てくれ。客だ」

「客?それってメールにあった?」

「そうだよ。だから早く来い」

「あいよー」

 

置くからドタタと走ってくる音が聞こえてき、さきほどの返事をした人物が顔を出した。

その人物は・・・・・・。

 

 

「え!?」

「へ!?」

「うそ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ、どうも!隆也の弟の信也です!絵里さん!希さん!にこさん!」

 

 

 

 

 

 

横山隆也に瓜二つの人物が出てきた。

 

 

 

「一応お前らに紹介しておく・・・。俺の双子の弟の信也だ」

 

 

 

 

 

 

「「「ふ・・・・・・双子ぉぉぉおおおお!!??」」」

 

 

 

***

 

 

 

「いやぁ~。まさかあのμ'sの3人に会えるなんて俺光栄です!」

「こっちは隆也が双子だってことにびっくりなんだけど・・・・・・」

「お兄ちゃんとは大違いやねぇ~」チラッ

「こら希。これでも信也のお兄ちゃんなんだからやめときなさい」

「これでもってなんだこの貧乳が」

「誰が貧乳よ!!」

「お前だよ!ポンコツアイドル!」

「むきぃぃぃい!!」

「おい隆也!にこにーに大してその発言は失礼だぞ!」

「なんでお前が怒ってんだよ・・・・・・」

 

 

信也が一瞬で3人と馴染んでる・・・。それもそのはず信也はμ'sの大ファンなんである。ずっとμ'sを見ていたらしく実家のこいつの部屋はアイドルグッズで一杯なのだ。信也からスクールアイドルはいいぞと薦められたことは何回もあるが記憶の隅にすら置いていない。右耳から入って左耳に抜けていく感じだ。興味がなかったからな。

 

「ところで信也。なんで俺の家に来た?」

「隆也の顔を久しぶりに見に来たんだ」

「見に来なくていい帰れ」

「えー!この3人に会えるのなんか滅多にないんだからいいじゃんか!」

「よくねえよ。俺はもう休みたいんだよ」

「じゃあ俺の家に連れて行っていい?」

「許すと思うか?」

「ですよね・・・・・・」

「お前の家遠いんだよ」

「信也君ってどこに住んでるん?」

「新潟です!」

「「「遠っ!?」」」

「実家が兵庫で、こいつは新潟の大学に通ってるんだよ」

「そうなんや~。え?隆也君関西人なん!?」

「そうだけど?」

「え・・・でも関西弁じゃない・・・・・・」

「こっちで関西弁で喋ると関西では通じる言葉が、こっちでは意味が分からないって言われるからだ」

「だから標準語なのね・・・」

 

覚えるのに苦労した・・・・・・。

 

 

「あ、そろそろ行かないと。じゃ隆也!今度いつ会うかわからないけど」

「別にいいよ。会おうと思えば会える・・・・・・」

「間違いない。じゃあ3人方!またどこかで!」

「気をつけてね」

「またね」

「にこにーの活躍に期待しときなさい!」

「はい!では!」

 

そうして信也は俺のアパートを出て新潟へと向かった。

 

 

「いい弟じゃない。大事にしなさいよ」

「そうやで隆也君。めっちゃええ子やん」

「これからも私のファンとして大事にしたいわね」

「はは・・・・・・ソウデスカ」

「けど。なんで私達にあの子を会わせたくなかったの?」

「そうよ。別に隠す事でもないでしょ?」

「んー・・・・・・。隆也君にも事情があるのかな?」

 

 

言いたく無いんだけどなぁ・・・・・・。

 

 

「あぁ・・・・・・ちょっと・・・な」

「ちょっとって何よ?」

「言っても怒らないならいいけど・・・・・」

「いいから言いなさいよ」

 

仕方ない・・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

「比べられたくなかったんだよ・・・・・・」

「比べる・・・・・・?」

「どうゆうこと?」

「俺はさ、昔からあいつに劣ってたんだよ。勉強も、運動も、全部弟のあいつに劣ってるんだよ俺は。高校までずっとそれでからかわれたりしてたんだ。比べられてたんだ。だけどアイツを恨んだりしたことは一度もない。けど・・・・・・お前らが見て俺とあいつを比べられたりするかもと思って会わせたくなかった。それだけの理由だ」

 

 

勉強ではあいつに負けて、運動でもあいつに負け・・・。俺のいいところは何一つなかった。信也はずっと俺を励ましてくれてたけど周りからの俺をからかう言葉の方が俺の心に響いた。もしかしたら絵里達も俺たちを見て比べるのではないかと不安に思っていた。

 

 

 

 

 

 

 

「あなた馬鹿?」

「へ・・・・・・?」

 

顔を上げると絵里が呆れたわと言わんばかりのため息をついた。

 

「そりゃどっちがすごいとかで比べたりするかも知れないけど、貴方にいい所が無いことなんか無いわよ。誰よりも人に優しくて、いつも自分より他人を優先してる。その人のどこにいい所がないのよ」

「絵里・・・・・・」

「そうやで隆也君。エリチの事大切にしてくれて、尚ウチらにも同等に接してくれてるやん。隆也君はいい人やで」

「東條・・・・・・」

「ま、信也の方が明るい子だと思うけど隆也はちゃんと私との約束を守ってくれている律儀な奴じゃない。私は隆也の優しくて助けてくれる。そういう性格好きよ」

「矢澤・・・・・・」

 

 

3人の言葉が俺の心に染み渡る。

 

 

「自信を持ちなさい。貴方に助けられて感謝してるんだから」

「これからも仲良くしてな?」

「ちゃんとにこにーの事を見ときなさいよね!」

「・・・・・・・・・ありがとうな。3人とも・・・」

 

目から涙が零れたがばれない様に服の袖で拭う。

 

 

 

 

「よし!今日は俺のおごりだ!なんでも食いやがれ!」

「言ったわね!容赦しないわよ!」

「ウチ焼肉食べたーい!」

「太っ腹ね隆也!遠慮はしないわよ!!」

「おう!いくらでもくいやがれ!!」

 

 

 

 

 

 

これは新学期が始まってのある一日の出来事であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おまけ。

 

 

 

 

「合計で12560円になります」

「高っ!?」

 

 

「「「ごちになりました~♪」」」




というわけで特別編終了です!最初に言っておきましょう!信也は本編ではでません。多分・・・・・・・・・。今回特別に出させていただきました笑700のお気に入り数になったとき自分感動しました。こんなにたくさんの人に読んでもらえたなんてと思うと・・・。みなさん!ありがとうございます!!

そして新しく評価してくださった!
ヒューイさん!愛のダークフレイムマスターさん!師匠さん!
ありがとうございます!!



これからも本編での日常は続いていきます!頑張って書いていくのでよろしく願いします!!


今日はここまで!次回を楽しみに!それじゃあ、またな!

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