絢瀬絵里に出会った   作:優しい傭兵

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どうも。賢い可愛いエリーチカ推しの優しい傭兵です。

これとは別に『斬る?違う、粉砕だ』を投稿しています。もしよければそちらも読んでいただければ幸いです。


前々から書こうと思っていた小説です。楽しんでもらえるように頑張ります!


ではどうぞ


それは金髪の女性だった

――桜満開で咲き誇る季節・春

 

 

 

 

 

桜が咲いているのが春が到来した事を伝えてくれた。今年も満開。いつもお勤めご苦労さん桜殿。

 

その桜の近くを歩いているスーツ姿の男。

 

 

 

 

横山隆也《よこやまりゅうや》

 

 

 

このたび高校を卒業し、ここSS大学に進学する事が出来た青年である。

 

なんだSSって・・・。細かいことは気にしない。

 

 

 

学力は悪くもなく良くもなく。言ってしまえば普通の大学である。

 

 

 

その大学への道を進んでいくと同じくスーツ姿で歩いている人がちらほらと。おそらく同じ学校の新しい学生になる人達か。真新しいスーツがよく似合う。ピッチリと着こなしていらっしゃる。友達と笑いながら歩く者やギクシャクした者も。後でちゃんとスーツ着てるか確かめるか。

 

 

その歩いている歩行者達の中に目を引かれる者がいた。

 

 

アメリカ人では無いかと思うほどの綺麗な金髪。青い瞳。女性にしてはそこそこある身長。レディーススーツから見えるスラリとした足。本当に俺と同い年か?年上の間違いだろうと思うほど。ハーフか何かかな?

 

 

「・・・・・・・・・・・・」ジロリ

「あ・・・・・・・・・」

 

あまりの珍しさに目が奪われてた。流石に見つめすぎてしまったかその青い瞳で睨まれてしまった。その少女は俺を睨んだ後早足でその場を去って行った。悪い事しちゃったな・・・。

 

 

少女が去っていき回りにいた男女達がボソボソと喋り始めた。

 

「ねぇさっきの人って・・・・・・」

「だよね。あのスクールアイドルの・・・・・・」

 

 

『スクールアイドル』

それは現役高校生のアマチュアアイドルのことである。少し前では大ブームになりあの有名な動画サイトでも有名である。そんな名前を知っていたとしても俺は中身をまったく知らないわけだ。ほんの少し興味があるかないかであった。

 

「あの人、有名な人なのか?知らないけど」

 

なにやら周りが騒がしくなってきたので俺も早足で歩き出した。まああの人も同じ大学に入るなら仲良くはしてみたいかなと思う。同じ学部か知らないけどね~。

 

 

「おっとそろそろ行かないと入学式間に合わないな」

 

腕時計で時間を確認し急ぎ足で移動を開始。いきなり美人パツ金少女に睨まれて始まる大学生活。幸先悪そうだな・・・・・・。

 

 

 

***

 

 

 

大学の大きな体育館で行われた入学式も終わりやっと休息の時を得た。小中高でもあった入学式の最初の難関、校長や理事長による長々としたグダグダの挨拶攻撃である。いつも思うがあのような話を聞いていると眠くなるものだ。高校生の時は立っていたから眠る事はなかったが大学での入学式ではパイプ椅子が置かれていたのでありがたく寝かせてもらいました。たまに思う。あの言葉は念仏か子守唄なのではないだろうか・・・。馬鹿な話はこれくらいにしておこう。今の俺には第二の難関が襲い掛かっているからだ。それは!!

 

 

「入学おめでとうございます!!サークルに興味は無いですかー!」

 

上級生の皆様方によるサークルの勧誘でゴザマス。みなさん血眼で新入生にビラを配りまくっていらっしゃる。どんだけ必死なんだあんたら。

 

俺は正直サークルに入る気など微塵もない。俺にはしたいことがあるのでな。それはまたおしえてあ・げ・る♪

 

キモイと思った奴出て来い・・・・・・。拳骨かケツバットのどちらか選ばせてやる。嫌いなほうをしてやるからよ。

 

 

 

上級生の皆様からのビラ攻撃の弾幕から抜け出した俺は場所も分からず建物の影に隠れ姿を消した。

 

 

「入学式に一通りサークルの説明を聞いたけど全部面白くなさそうだしな」

 

 

大事な事なので二回言う。俺はサークルに入るきは微塵もない。

 

 

 

 

ザワザワ

 

 

なにやら建物の向こう側が騒がしいな。ここは速めに帰ろうと思う。ここにいるとサークルに勧誘してくる上級生のオヤツにされちまう。されないか・・・・・・。とにかく帰ろう。今日は入学式だけだからな。明日からめんどくさい授業が始まるからな。戦士には休息をだ。

 

 

 

「ハァ・・・ハァ・・・・・・」タッタッタッ

 

俺はこの時気付いていなかった。建物の影から人が走ってくる事に。

 

 

「きゃっ!?」

「うおっ!?」

 

走ってきた人にぶつかり俺と少女はバランスを崩し倒れてしまった。鳩尾に当たったぞ・・・・・・。

 

 

「いてて・・・・・・。あんた大丈夫・・・・・・・・・か?」

 

ぶつかってきた少女は俺が大学の入学式に向かう時に睨まれた少女。綺麗な金髪で青い瞳。そう美人のパツ金だ。そして、そしてだ!俺の右手になにやら柔らかいものが・・・。視線を落としていくとたわわに実ったパツ金美少女のお胸様をガッチリホールド!諸君よ!これが伝説のラッキースケベと言うものだ!あ、俺死んだ・・・・・・。

 

パツ金美少女の高く振り上げた右手によって俺の柔らかい頬に椛が出来ました。

 

 

パァンッ!

 

 

「貴方!セクハラよ!それと何処見て歩いてるのよ!」

「ちょっと待て!胸を触った事は謝ろう!だが!最後のそれは俺の台詞だ!俺は今から家に帰って戦士としての休息を得ようとしたときにあんたがぶつかってきたんだろうが!」

「何が戦士の休息よ!どうせゴロゴロするだけでしょ!変態!」

 

隆也の称号が『変態』になった。

 

この野郎・・・。戦士の休息を知らないな・・・。俺はあの戦い(入学式&サークル勧誘9をを生き延びて来たんだ。その勇敢な戦士に休息を与えてくれても良いだろう神よ!

まぁ、ゴロゴロなんすけどね・・・。

 

 

アヤセサーン!ドコー?!

 

「なんだあれ?」

 

建物の壁から覗き込むとサインペンと色紙を持った者数十名とさきほどのビラを持った上級生の皆様。ってかあんたら目怖いな!?血走ってるぞ!?イライラしてんのか!?ちゃんと牛乳のんでカルシウム取らないとダメだぞ!特に女性陣!成長しないから!(何処がとはいってない)

 

 

「なに?貴女追いかけられてるの?なんかしたの?殺人?」

「するわけないでしょ!?私が元スクールアイドルのμ'sだからって理由でサインとかサークルに勧誘とかで追いかけられてるのよ!」

「み、ミューズ?なにそれ薬用石鹸?」

「そっちのミューズじゃないわよ!スクールアイドルのμ's知らないの?」

「全く」

「そんな人っているのね・・・。大ブームらしかったのに・・・・・・」

 

時代の流れについていけてないだけです。はい。

 

「ってこんな事してる場合じゃないわ!また見つかって取り囲まれる!」

 

ヤンキーの絡みじゃないんだから・・・・・・。

仕方ない・・・。

 

「こっちこい。校門まで逃げるぞ」

「え?どういう・・・・・・わぁ!?」

 

パツ金少女の手を掴み俺はズンズンと歩き出し建物の間を縫うように移動し始める。なんで入ったばっかの学校なのに道が分かるの?って思う奴もいるだろう。この学校には俺の高校時代の部活の先輩がいてな。色々教えてもらったんだ。授業をサボる時の逃げ道とかな。先輩は卒業してるけど。いい人だったなぁ~(遠い目)

 

 

その逃げる時間も束の間。簡単に校門に到着~。

 

「貴方って何者?」

「普通の学生ですが何か?」

「絶対違うわよね・・・。まあいいわ助けてくれてありがとう」

「礼なんかいらないよ。では俺はこれにて・・・・・・」

 

学校から少し離れた場所にあるアパートに向かおうと踵を返そうとした時、

 

「待って、助けてくれたんだし何かお礼をさせて」

「だからいらないって。そんなアニメみたいな命の恩人ってわけじゃないんだから」

「どうしてもよ。この先におしゃれなカフェがあるのよ。一緒に来て!」

「行かないって言ったら?」

「さっきぶつかって私の体に触った事を警察に・・・・・・」

「よし行こう今すぐ行こう!」

「ハラショー。物分りがいいわね。優しい私に感謝しなさい」

 

この悪魔め・・・。上から目線で言いやがって・・・・・・。いやおっぱい様に触ったのは悪かったよ(最高の感触でした)。今のご時世女性の体に触れただけでセクハラと言われる始末。従わないわけにもいかない・・・。

 

ん?ハラショー?なんかどこかで聞いた言葉だな・・・。どこだっけ、イタリア?(ロシアです)

 

 

 

そして少しした時、大学から約600㍍ほど離れた場所に少し大きめのカフェ。スタ●には負けてるね。

店内に入り席へ誘導され、お互いが向き合う形に。

 

「なんか悪いな。これぞといった事して無いのに」

「いいのよ。助けてくれたのは事実だし」

(これを助けたと言うのか分からんが、余計な事は言わない事にしておこう)

 

俺はコーヒー、少女は紅茶を頼みチビチビと啜っていく。

 

 

「ところで自己紹介がまだだったわね。私は絢瀬絵里よ」

「俺は横山隆也。よろしくなパツ金美少女」

「誰がパツ金美少女よ!ちゃんと名前あるんだから」

「分かったよ。よろしくな絢瀬」

「よろしく。隆也」

「いきなり名前呼びかよ。やるなお主」

「どこの時代劇よ・・・。そっちの方が呼びやすいからよ」

「さいですか。ところでμ's?だっけ。その元スクールアイドルの綾瀬がなんで負われる羽目に?」

「そうね。そこから話さないと。一年前に行われたスクールアイドル達が集まる行事、『ラブライブ』があったのよ。私はその大勢のスクールアイドルのμ'sに所属していたのよ。私達は全員で9人のグループで参加して優勝したのよ」

「優勝とはそりゃすごいな・・・」

「元々は学校の存続させるためにやっていたスクールアイドルなんだけど日に日に人気になって行って最後にはアメリカのニューヨークにも行ったのよ」

「どんだけだよ・・・・・・」

「そこでのライブも成功して日本に戻った時は大量のファンに囲まれるのが普通になっていったのよ。そして時が過ぎていって私も当時3年生だったから卒業と同時にμ'sも解散したのよ。それもファンのみんなの目の前で宣言して」

「なるほど」

「でも大学生になってもまた歌ってや踊ってっていう言葉が後を耐えなくてね。挙句の果てには大学で追い掛け回される事になったわけよ」

「大変だな。スクールアイドルも」

「おそらく明日も質問されそうなのよね。困ったわ」

「まぁ俺は何かあったら言ってこいよ。愚痴ぐらい聞いてやるから」

「ありがとう。処で隆也はなんであんなところに?」

「サークル勧誘の為に襲ってきた猛者たちから逃げてきた。あの人達怖すぎるだろ」

「やっぱりね。私の周りも中々勧誘されてたわよ」

「やはりか。サークルには入らないってのに」

「私もよ。他にもしたいことがあるし」

「おろ?俺と一緒の意見だな。俺もしたいことがあってな」

「それは?」

「なーいしょ」

「もう、教えてくれたっていいじゃない」

「話しても得が無いだろ」ゴクゴク

 

カップに入っていたコーヒーを喉に通していく。

 

 

私、綾瀬絵里は不思議に思っていた。この男は追いかけてきた人達とは違っていた。自分で言うのもなんだけどかなりの人気者になった私。大学に入ってからも他の人達が私をチラチラ見たりボソボソと話しているので絶えなかった。でも、この男、隆也は普通に私を一人に人間として接してくれている。サインや勧誘をせがんでくるあの人達とは違い、凄く心地いい。

 

でも毎日あんな事になるのは勘弁してほしい。あれが続いたら身が持たなくなる。私はそこで一つの解決案が生まれた。話すのは少し恥ずかしい気がするが、考えた中でこれしか無いかと思った。しかも隆也には前科がある。私の胸を触ったしね。

 

 

 

 

「ふぅ、ご馳走様。ありがとな綾瀬。また学校で」

「ちょ、ちょっと待って!」

 

店を出て行く隆也を追いかけそのスーツの裾を掴み真剣な眼差しで見つめる。

 

「な、なんだ?」

「お願いがあるの!」

「お願い?まぁ、俺が出来る範囲内なら・・・」

 

 

目の前で綾瀬が大きく息を吸いゆっくりと吸い込んだ息を吐き出す。そしてもう一度俺を見つめなおした。

 

 

「隆也!」

「はい!?」

 

 

次の言葉が出てくる事は俺は予想もしなかった。これからオレ様の新しい大学生活が始まろうとしていた。色んなことを体験、経験して家族の目の前でちゃんと就職したよという報告をしてやりたい。それを俺がさっきまで思っていたことだ。

これが事の顛末だった。こうして俺は大変な毎日を送っていく羽目になってしまったのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「隆也。私の恋人になりなさい!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はい!!??」




という感じでした。

ラブライブを見た時に一目惚れしました。いつかはエリチーとの日常を小説で書いてみようと思っていましたので今回投稿させていただきました。

これからは普通の日常、少しドキドキ(?)させたりや、シリアス?などを書いていこうと思います。シリアスなんてかけるかな・・・・・・。ま、頑張っていきます!!


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