遊戯王ARCーV 生き残った儀式使い   作:AMs

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コロナに加え大雨と今年はとにかく大変な年ですね。

皆さんは精霊使いの使い手は買いましたか?自分も霊使い達とは長い付き合いなので買いました。

パックの結果 シクはイラスト違いアウス×2、ヒータで通常版アウス×2、エリアとなりました。

後にアウス各2枚をイラスト違いエリアと通常ウィンと交換してもらいました。
イラスト違いウィンが欲しかったのにそれだけ手に入らなかったです・・・・

皆さんはどうでしたか?



51話 集いしものたち

地下から出ると俺達は月影達と別れ別行動をする事になった。

 

「まず奴らがどこから現れるか分からない以上ここは分散して行動しようと思う。」

 

「でも1人で行動は危険じゃないの?」

 

「俺達の実力ならオベリスクフォースくらいなら問題ないだろ。だがもしこいつと出会ったら無理に戦おうとするな。」

 

そう言って俺は一人の男の写真を見せた

 

「こいつは瑠璃を攫った!」

 

そこに移っていたのはかつてスタンダード次元で俺と戦ったユーキだった

 

「先に言っておくがユート、もしこいつを見つけてもむやみに戦おうとするな。」

 

「何故だっ!?こいつは瑠璃を・・・」

 

「そんな状態で勝てると思っているのか?」

 

「っ!?それは・・・」

 

「前に言ったかどうか忘れたがお前も黒咲も大事な人が攫われた気持ちは分かるが少しは冷静になれ。そんな状態でデュエルしても勝てるわけもない。」

 

「・・・・すまない。冷静さを失っていた。」

 

「分からばいい。とにかくあいつを見つけてもむやみに戦おうとするな。いいな!」

 

「ああ・・・」

 

「分かったわ。」

 

「なら次だ。俺は街の北側、ミエルは南東、ユートは南西方向で待機。アカデミアを見つけたらすぐに連絡して合流。その後は敵の殲滅だ!」

 

「なんか思っていたより普通だな。」

 

「下手に難しい作戦よりシンプルな方が分かり安くていいだろ。」

 

その言葉に2人は納得し、俺達はひと時の別れをするのだった。

 

ーーーーーー

 

ユート達と別れた俺は目的の座標に向かう前に待機してもらっていたシャルのもとに向かった。

 

「ずいぶん遅かったが目的の子は見つかったのか?」

 

「それに関しては解決した。だが別の問題が出来た。」

 

俺はシャルにこれからこの街にアカデミアが現れる事を話した。

 

「お前達が言っていたアカデミアか?」

 

「元々俺達はアカデミアを倒すための仲間を集めるためにこの次元に来た。だがお前にはこの世界で守るべきものがある。だからお前は・・・」

 

「悪いが俺はお前についていくぞ。」

 

「しかし・・・」

 

「私が居なくてもあいつらなら大丈夫だ。それにアカデミアがこの次元を侵略するのならどちらにしても戦わなくてはならない事に変わりない。それなら敵の本拠地を叩いた方が被害は少なく済むはずだ。」

 

「シャル・・・」

 

「お前は昔から戦いを避けようとする所があるのは分かってる。それが仲間を思っての行動だとは理解している。だが戦いを避けてばかりでは勝てる戦いにも勝てなぞ。」

 

シャルの言う通りだ。俺は仲間を失うのが怖いのだ。もちろん今の仲間も大事だ。だがそれと同じくらい昔の仲間も大事だ。だからこそ

 

「俺は怖かったかもしれない。また昔の仲間がいなくなることを。こんな俺だがまた一緒に戦ってくれるか?」

 

「私とお前との付き合いだろ。こちらこそよろしくだ。」

 

そう言って俺達は握手を交わした

 

『さあ準決勝1回戦!榊遊矢VSクロウ・ホーガンの対戦ですが、遊矢選手の場に5体のモンスターが展開しここからどう動くか!』

 

これからの事を話そうとしたら街の液晶テレビにフレンドシップカップの中継が流れた。その映像を見ているやじ馬も大いに盛り上がっていた。

 

「おかしい。準決勝は確か明日行われるはずだでは?」

 

そんな疑問を思っていたら画面に映し出された榊遊矢が突如と苦しみだした。

 

その瞬間

 

「っ!!?」

 

突如と俺の頭が痛みだした。

 

「この・・・感覚は・・・あの時の・・・」

 

それは以前ユーゴとユートとのデュエルの時2体のドラゴンが場に出た時に起きた頭痛と同じ感覚だった。

 

「何故このタイミングで・・・まさか・・・」

 

俺は再びテレビを見るとそこには普段からは想像もできないような顔をした榊遊矢の姿があった。

 

やはり俺とあいつらとは何かあるのか?・・・何かの・・・因縁が・・・

 

「おいユーキ大丈夫か?」

 

苦しむ俺を心配してかシャルが声を掛けたがそれにこたえる事も出来ず俺はそのまま深い眠りについた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー???ー

 

あいつには壮大な事を言って旅に出たが実際はただの逃げだ。

 

あれは約半年前あるデュエル大会での出来事だった。その日あいつは別の用事で参加は出来ず俺一人で大会に参加した。

 

その大会はかなり大きいもので優勝すればプロにもなれるとも言われるほど注目も浴びるものだ。

 

俺自身はプロにはそこまで興味はないがそれでも優勝賞金のカードには興味があり参加した。

 

試合は順調に勝ち進み準決勝まで勝ち進むことが出来た。

 

準決勝の会場へ移動中、目の前に一人の男が現れた。

 

見た目からどこぞの金持ちのおっさんだったが俺には関係ないと思い通り過ぎようとしたら

 

「○○○君だね。」

 

彼は俺名を言って呼び止めた。

 

「何か用でしょうか?」

 

呼び止められた俺はおっさんの方を振り向いてそう言った。

 

「実は君に頼みたいことがあるのだけど。次の試合負けてもらえないだろうか。」

 

「何?」

 

話によると次の対戦相手はこのおっさんの息子でプロになるためにこの大会に参加してるそうだ。

 

「君のデュエルを見せてもらったが中々強いみたいだね。正直私の息子の実力じゃ君には勝てないだろう。」

 

「だからわざと負けろと?」

 

「そう言う事。もちろん負けてくれるならそれ相当の金を上げよう。悪い話じゃないだろ?」

 

確かに金は欲しい。だが

 

「断る!悪いがそんなくだらない理由で負けるつもりは無い!それに俺に勝てないような奴がプロになるなんて笑わせるな!」

 

そう言って俺は会場へと向かった

 

別れ際おっさんは

 

「・・・馬鹿な奴だな。」

 

と不吉な言葉を呟いた。

 

 

 

 

準決勝の相手つまりさっきのおっさんの息子との対戦は確かにあのおっさんの言う通り実力はあるが俺に勝てるほどの力はなく徐々に追い込んでいきあと少しで俺の勝ちになろうとした瞬間

 

ブーブーブー

 

突如とブザー音が鳴りだすと審判が現れた。

 

「○○○選手の不正が発覚したためこの試合勝者○○○!!」

 

「なっ!?」

 

審判が放った人事は俺が不正をしたとの告発だった。

 

「待ってください!俺がいったい何の不正をしたと言うのですか!」

 

「不正は不正だ。さっさとステージから立ち去りなさい。」

 

「だからその不正の内容を聞いているんだ!」

 

理由も聞かされず自分が不正をしたと言われなっとくがいかなかった俺は審判に抗議をした。

 

しかしそんな俺を無視するかの如く審判はすぐにその場を立ち去ろうとしていた。

 

「ちょっと待ってください!」

 

「君~いつまでそこのいるつもりだ。敗者はとっととこの場からさりなよ。」

 

俺が審判を呼び止めようとしたら突如とさっきまでの対戦相手が割り込んできた。

 

「何の用だ。俺はそこに審判に用があるんだ。どけ!」

 

「どくのは貴様だ、この負け犬が!いつまで自分の不正を認めずこの場にとどまるつもりか?さっさとこの場からされ!」

 

そう言って俺の耳元まで近づいて

 

「君がわざと負けないからいけないんだよ。」

 

と小声で俺の耳元に呟いた。

 

その瞬間全てを察した。

 

あの審判もこいつとグルなんだと。こいつをプロにさせるためにありもしない不正をでっちあげて俺を負けさせたのだ。

 

その瞬間俺の中に怒りが膨れ上がった。

 

「・・・そこまでしてプロになりたいか・・・」

 

「当たり前だろ!僕はねプロになるためならどんな手段も使うつもりさ。そして君はそのための生贄にすぎ何だよww」

 

その言葉に俺は完全にブチ切れ拳を振りかざした。

 

 

ーーーーーー

 

結論から言えば対戦相手の顔面を殴りつけて一発KOを決めた。それによって気絶し決勝戦に棄権したそうだ。

 

そして暴力を振るった俺は無期限の大会への参加禁止を喰らった。

 

正直大会に出れない事自体は問題ない。ただこれによってあいつに迷惑をかけてしまうかもしれない。

 

そう思った俺は街から出ていくことを決めた。それが正しいかどうかは分からない。だけど俺がいればあいつの夢を壊しかねない。それだけは避けなければ

 

こうして俺は旅に出た。あいつがやっていけるか分からなないが俺は遠くでそれを見守ることにした。あいつなら大丈夫だと信じて

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それがあんな悲劇につながると知らずに

 

 

ーユーキー

 

「うっ!」

 

気が付くと俺は車の中にいた。どうやらシャルの車の中の様で俺が倒れた後ここまで運んでくれたのだろう。

 

「ユーキ!気が付いたか!」

 

声がする方を向くとシャルが俺の横に座っていた。

 

「ようやくお目覚めか。全く外は大変なことになっているのにのんきに寝やがって。」

 

「外?」

 

俺は戻りかけている意識で外を見た

 

そこにはさっきまでの歓声とは違い怒声が響いていた。中には鉄パイプなどを握り暴れる暴徒の姿もあった。

 

「シャル俺が寝ている間に何があった?」

 

「実は・・・」

 

シャルの話によると俺が倒れた少し後に地下から大量のコモンズ達が現れ暴れ出したそうだ。

どうやら地下で強制労働をされていたコモンズ達が反乱を起こし地上に上がってきたのが原因のようだ。しかもそれに乗じて他のコモンズ達も参戦し被害がさらに拡大し今に至るわけだ。

 

「ただでさえアカデミアが来るって時に・・・」

 

「そのアカデミアだがもう現れたようだぞ。」

 

「何ィ!?」

 

「お前が倒れて少しした後にハングライダーに乗った謎の仮面集団が現れてな。」

 

「そいつらだ!その後どうなったんだ?」

 

「悪いがその後の詳細は分からない。」

 

「そうか。しかしまずいない・・・」

 

アカデミアの事を知らないコモンズ達はアカデミアたちも見境なく襲うだろう。そうなれば戦いはさらに過激化し被害はさらに拡大するだろう。そうなったらどうする事も出来ない。

 

「ユーキ。さっきは一緒に戦うと言ったが、その前にやる事が出来てしまったようだ。」

 

「シャル?」

 

「さっき仲間から連絡があったのだが、どうやらこの騒動の首謀者は過激派のシンジだそうだ。」

 

「シンジって確かフレンドシップカップに出場してた・・・」

 

「やつはフレンドシップカップで敗退した後地下労働所のコモンズ達を仲間に引き込みこの騒動を起こしたそうだ。」

 

考えたな。確かそいつは大会中も革命だとなんだの言ってコモンズ達を滾らせトップスたちへの怒りを上げていた。恐らく地下でも同じような事をやったのだろう。今まではセキュリティと言う権力が抑えていたが今回の騒動でため込んできたものが一気に爆発しさらに今まで捕まていたものも合わせてものすごい数のはずだ。こうなってはセキュリティへの耐用が追い付かないだろう。

 

「なるほどな。だが今更誰がやったかなんて関係にないんじゃないか?」

 

「お前の言う通り例え首謀者を倒したとしても今まで溜めこんでいたコモンズ達の怒りが収まるのは不可能だろう。それでもこの騒動を起こしたけじめはつけてもらわなくてはならない。ユーキ悪いが俺はこの世界で出会った仲間のためにもこの暴徒を止める。それがこの世界で生きていた私なりのけじめだ。」

 

「分かった。」

 

そう言って俺は車を降りた。

 

「この騒動が納まったらまた合おう。」

 

「ああ」

 

俺達は再開の約束をしシャルは車を発進させた。

 

「さて取りあえずアカデミアを探すか。」

 

すでにアカデミアがいるなら早めに退治しないと

 

そう思い移動しようとした瞬間突如とデッキから光が放たれた。

 

「この光は!?」

 

俺はデッキから光の元凶のカードを取りだした。

 

そのカードは今まで何度も光った事もあるブルーブレイズ・リチュアル・ドラゴンだった

 

「ブルーブレイズ・・・またお前なのか・・・」

 

光はさらに強まり目を開けるのも困難なほどまで達した。

 

「くっ!」

 

光は俺を覆うほど光りしばらくすると光が納まり目を開けるとそこは先ほどまでいた場所とは異なりどこかの廃墟となった地下施設だった。

 

「なっ!?」

 

「あなたは!?」

 

「なんでお前がここに!?」

 

声がする方を振り向くとそこには誰かと戦う榊遊矢とそれを観戦する黒咲、権現坂、柊、セレナ、赤馬零羅、素良の姿がそれだけでなく・・・

 

「へぇまさか君から僕の元に来てくれるなんて探す手間がはぶかれたよ。」

 

バイクに乗るユーゴそして今一番警戒しなくてはいけない相手ユーリの姿があった。

 

「ユーリ・・・」

 

突然現れた俺以外のやつは突如と現れた俺に驚きを隠せずにいた。俺自身も突如知らない場所に飛ばされたんだ。別の意味にで驚きだ。だが今はそれどころではない。

 

「あの時はそこの馬鹿に邪魔されたけど今度こそ君と決着をつけてやる!」

 

一瞬ユーゴの方を向いた方思ったら再び俺の方に振りなおしデュエルディスクを構えだした。

 

「誰が馬鹿だ!それにお前の相手はこの俺だ!お前を倒してリンを返してもらうぞ!」

 

自分が馬鹿にされたことに怒りながらユーゴもデュエルディスクを展開した。

 

「君ジャマなんだけど。僕は彼とデュエルしたいんだけど。」

 

「お前の事情なんか知るか!いいから俺とデュエルしろ!」

 

「はぁ・・・めんどくさいから2人まとめてかかってきな。」

 

「お前がいいのなら遠慮なくそうさせてもらうぞ。」

 

俺はユーリの言葉に遠慮なくデュエルディスクを構えた。

 

「チッ仕方がない。おいお前俺の邪魔だけはするなよ。」

 

「それはこっちのセリフだ。」

 

突如と集まった3人のデュエリストそれぞれの思いを乗せ

 

「「「デュエル!!」」」

 

デュエルが始まった。

 




次回ユーキVSユーリVSユーゴ

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