遊戯王ARCーV 生き残った儀式使い   作:AMs

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後編

※修正版です。


45話 予想GAI ※修正版

「私のターン!さすがだなユーキ。あの状況で儀式モンスターを呼び出し私のハングリーバーガーを除去するとは。」

 

「心にもない事を言うな。シャルもさっき言っていただろ。俺なら容易に突破できるだろと。」

 

「それもそうだな。なら第二ランドと行くか!”ハングリーチキン”の効果!墓地から”ハングリーバーガー”を手札に加える。さらに永続魔法”ハンバーガーのメニュー表”の効果で手札のハングリーバーガーを見せる事でデッキから”ハンバーガーのレシピ”を手札を加える。」

 

来るか!

 

「私は儀式魔法<ハンバーガーのレシピ>を発動!フィールドの”ハングリーチキン”と手札の”ハングリートマト”を生贄に捧げる!儀式召喚!レベル6!<ハングリーバーガー A2000>!!」

 

「素材になった”ハングリートマト”の効果で墓地から<ハングリーチキンバーガー A2700>を特殊召喚!」

 

「また厄介なモンスターが現れたか。」

 

だが墓地から蘇生されたかため、カードをセットできない追加効果はない。最も魔法カードは一度伏せないとだめだけどな。

 

「ハングリーバーガーの素材になった”ハングリートマト”と”ハングリーチキン”の効果でハングリーバーガーの攻撃力を700ポイントアップ。」

 

ハングリーバーガー A2000→2700

 

「更に”ハングリートマト”の効果で相手は手札からモンスターを特殊召喚できず、手札からモンスター効果を発動できない。これで手札から儀式召喚は出来ない!」

 

今度はモンスターを封じてきたか。

 

「バトルフェイズ!ハングリーバーガーの素材になった”ハングリーチキン”の効果でこのカードをハングリーバーガーの素材にしているなら相手はバトルフェイズの間モンスター効果を無効になる!

 

「だが”ブレイズ・キング”は特殊召喚されたモンスターの効果を受けない!」

 

「それも対策済みだ!手札から速攻魔法<禁じられた聖杯>を発動!このカードの効果でブレイズ・キングの効果を無効にし攻撃力を400アップさせる!」

 

再炎王者ブレイズ・キング A1600→2000

 

くっ!ブレイズ・キングでは魔法に対しては無抵抗だ。 

 

「ハングリーバーガーでブレイズ・キングに攻撃!食らいつけ!ハングリーイート!!」

 

ユーキ LP3200→2500

 

「ぐっ!この瞬間リバースカードオープン!<再炎の飛び火>!自分フィールドの再炎モンスターが戦闘・効果で破壊された場合、デッキから”再炎発火師ブレイズ・パイロキネシサー”を墓地に送り、<再炎脳ブレイズ・ブレイン D200>を特殊召喚!さらにカードを1枚ドローして俺は1000ポイントのダメージを受ける!」

 

ユーキ LP2500→1500

 

「続いてハングリーチキンバーガーでブレイズ・ナイトに攻撃!」

 

ユーキ LP1500→1200

 

「私はカードを1枚伏せてターンエンド。」

 

 

ユーキ LP1500 手札4

場 

再炎夢幻ブレイズ・ゲンム A1600

再炎脳ブレイズ・ブレイン D200

伏せ 0

VS

シャルドミロ LP2900 手札2

場 

ハングリーバーガー A2700

ハングリーチキンバーガー A2700

伏せ 1

ハンバーガーのメニュー表

 

 

「俺のターン!」

 

シャルの場にハングリーチキンバーガーがいるからまた魔法が使うのが困難になったがこのターンも手はある!

 

「<再炎魚ブレイズ・シャーク A1000>を召喚!このカードの召喚に成功した場合、墓地から<再炎魔法少女ブレイズ・ガール D1000>を特殊召喚!」

 

「再びそのカードで儀式召喚する気か!」

 

「”ブレイズ・ガール”の効果!俺はレベル3の”ブレイズ・ガール”と”ブレイズ・ブレイン”を生贄に捧げる!再生を繰り返し炎の超能力者よ!その操りし炎で破壊と再生を巻き起こせ!儀式召喚!墓地より降臨せよ!レベル6!<再炎発火師ブレイズ・パイロキネシサー A2200>!!」

 

「”ブレイズ・パイロキネシサー”の効果!1ターンに1度相手フィールドのカード1枚を破壊する!ハングリーチキンバーガーを破壊!」

 

ブレイズ・パイロキネシサーの手を指パッチンするとハングリーチキンバーガーが突如と発火し燃えだした。

 

「さらに俺は1000ポイントのダメージを受ける!」

 

ユーキ:LP1200→200

 

 

再炎発火師ブレイズ・パイロキネシサー レベル6 炎

サイキック族/儀式/効果 A2200/D1400

「再炎の儀式」により降臨

このカード名の①の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。

①:自分のエクストラデッキにカードが存在しないせず自分が効果ダメージを受けた場合、手札のこのカードを捨てて発動できる。デッキからレベル3以下の「再炎」モンスター1体を選んで特殊召喚する。

②:1ターンに1度、以下の効果から1つ選択してこのカードを発動できる。この効果は相手ターンでも発動できる。

●自分のエクストラデッキにカードが存在しない場合に発動できる。相手フィールドのカード1枚を選択して破壊し、自分は1000のダメージを受ける。

●自分の墓地から「再炎」モンスター1体を対象に発動できる。そのモンスターのレベル×300ライフを回復し、そのカードをデッキに戻す。

 

 

「この瞬間!”ブレイズ・シャーク”の効果でレベルが1つ上る!」

 

再炎魚ブレイズ・シャーク レベル4→5

 

「またあっけなく破壊してくれるな。」

 

「妨害は早いうちに破壊するに越した事は無い。そしてハングリーチキンバーガーが破壊されたことで俺は再び魔法を使用可能になる!俺は儀式魔法<祝福の再炎>を発動!レベル5となった”ブレイズ・シャーク”とレベル4の”ブレイズ・ゲンム”を生贄に捧げる!再生を繰り返し炎の飛竜よ!その雄々しき翼羽ばたかせ、強大な敵を焼き払え!儀式召喚!レベル8!<再炎飛竜ブレイズ・ワイバーン A2500>!”祝福の再炎”の効果で儀式召喚したブレイズ・ワイバーンの攻撃力分2500ライフを回復する。」

 

ユーキ:LP200→2700

 

「”ブレイズ・ワイバーン”の効果!1ターンに1度、相手フィールドの元々の攻撃力より高い攻撃力のモンスター1体の効果を無効にしさらに攻撃力を0にする!パワーペナルティ!」

 

ハングリーバーガー A2700→0

 

「くっ!ハングリーモンスターの効果が裏目に出たか!」

 

「バトル!ブレイズ・ワイバーンでハングリーバーガーに攻撃!!」

 

「トラップ発動!<ハングリー・ストライク>!自分フィールドの儀式召喚したハングリーモンスターの攻撃力はターン終了時まで攻撃力を儀式素材にしたモンスターの数掛ける700ポイントアップする!さらにこのターン戦闘効果では破壊されない!」

 

ハングリー・ストライク 罠

①:自分フィールドの儀式召喚した「ハングリー」モンスターの攻撃力はターン終了時まで儀式素材にしたモンスターの数×700アップし、戦闘、カード効果では破壊されない。

②:墓地のこのカードを除外し、自分の墓地の「ハングリー」モンスター1体を対象として発動できる。そのカードを手札に加える。この効果は墓地に送られたターンに発動できない。

 

「これでハングリーバーガーの攻撃力は1400となり君のモンスターの総攻撃を受けたとしても耐えきれる!」

 

「それはどうかな?」

 

ハングリーバーガー A0→0

 

「馬鹿な!?攻撃力が上がらないだと!?」

 

「ブレイズ・ワイバーンの効果を受けたモンスターの攻撃力を上げる事は出来ない!」

 

 

再炎飛竜ブレイズ・ワイバーン レベル8 炎

ドラゴン族/儀式/効果 A2500/D2000

「再炎の儀式」により降臨

①:自分のエクストラデッキにカードが存在しない場合、1ターンに1度、相手フィールドに元々の攻撃力より高い攻撃力をモンスター1体を対象に発動できる、そのモンスターの効果を無効にし、攻撃力を0にする。この効果を受けたモンスターの攻撃力は上げる事は出来ない。この効果は相手ターンでも発動できる。

②:このカードは元々の攻撃力より高い攻撃力のモンスターとの戦闘では破壊されず、効果を受けない。

 

 

シャルドミロ LP2900→400

 

「くっ!」

 

「攻撃力は上がらないがハングリー・ストライクの効果でお前のハングリーバーガーは破壊されない。だが攻撃力0なら同じことだ!ブレイズ・パイロキネシサーでハングリーバーガーに攻撃!!」

 

LP400→0

 

 

 

 

「あれからさらに腕を上げたな。」

 

「お前と別れた後も色々あったからな・・・・」

 

俺は昔を思い出しながらそう呟いた。

 

「そうか・・・私も奥の手は使ってないとは言え負けるとは思わなかった。」

 

「奥の手ね・・・」

 

確かにこのデュエルでシャルが手を抜いているようには思えなかった。そして昔から彼は何かしらの奥の手を残している事は分かっていた。

 

だがその奥の手を使った所を見た事はない。たとえ自分が負けるかもしれない状態でもだ。

 

おそらく本当に勝たなければならない時にしか使わない正真正銘の奥の手なんだろう。

 

「その奥の手を使う機会が訪れない事を願うよ。」

 

「全く君の言うとおりだ。」

 

だがいつかはその時が来ると俺は心の中でそう思った。

 

「シャ!シャルドミロさあああん!!」

 

そんなデュエル後の話をシャルを呼ぶ声がした。

 

「そんなに慌ててどうした?」

 

「刑務所を見張っていた仲間から連絡があったのですが・・・たった今刑務所から囚人が脱獄がおこなわれたそうです!」

 

「何だと!?」

 

-------

 

俺は休憩していたユートとミエルを呼び出すと部屋に集まった。

 

「一体どういう事だ!あなたの予想よりも2日も早いじゃないか!」

 

ユートが怒るのも無理はない。彼はシャルの予想を信じて今日まで待っていたのだから。その予想が外れ仲間を助けるタイミングを逃してしまったのだから。

 

「すまない。どうやら内部に協力者がいたようだ。」

 

シャルの仲間の話によると今日の夜に突如と刑務所から大きな警報が鳴り出したそうだ。そのすぐ後にセキュリティの連中が刑務所付近の港に配置し始めた。

 

仲間の話だと警報が鳴り始めてからセキュリティが来るまでにあまりにも早すぎたそうで、おそらく何らかの方法で脱獄を知ったのではないかとの事だ。

 

仲間は港よりも遠くに居たため見つからなかったそうだが、過激派の仲間はそのまま捕まってしまったそうだ。

 

それからしばらくした後に刑務所から脱獄して海から現れた榊遊矢達と過激派のシンジとその仲間、さらにもう一人がセキュリティにあっけなく見つかってしまい捕まってしまった。

 

因みにシャルの話だとそのもう一人の人物は数年前に捕まった徳松長次郎と言う人だそうだ。恐らく彼が榊遊矢達に手を貸して脱獄の予想を速めた原因ではないかとの事だ。

 

「じゃあみんなはまた刑務所に逆戻りって事?」

 

「それがどうも違うみたいなんだ。」

 

「どういう事だ?」

 

「その後に行政評議会からの使者が現れて彼らを連れて行ったそうだ。」

 

「その行政評議会とは何者なんだ?」

 

「彼らはこのシティの最高意思決定機関。つまりこの街のトップと言っていい存在だ。」

 

「そんな奴らが何故遊矢達を連れて行ったんだ?」

 

確かにユートの言う通りだ。

 

「考える可能性は3つある。」

 

「1つはこの次元に存在しない召喚法つまり融合、エクシーズ、ペンデュラムを使う彼らに興味を持ったから。」

 

「確かにあり得るが可能性としては低いな。」

 

「俺もそう思う。そんな未知な召喚法使うやつをわざわざ刑務所から出してまで聞き出す必要はない。むしろ刑務所に閉じ込めていた方が色々調べるのに都合がいいからな。」

 

「2つ目は?」

 

「2つ目は行政評議会がアカデミアと繋がっていて秘密裏に消すため。」

 

「なっ!?」

 

「だがこれも可能性は低いだろ。もしアカデミアと繋がっているならこの次元はとっくに侵略されているはずだ。」

 

「だがこの世界でそんな事態になった事は1度もない。」

 

「確かにユーキの言う通り、奴らならエクシーズ次元と同じ様に一気に侵略すればいいだけだ。」

 

勿論元から同盟を結んでいる可能性も否定はできない。だがそれはないだろう。

 

「残る1つだが。赤馬零児が行政評議会に接触して榊遊矢達を釈放することを頼んだだ。」

 

「っ!?どうしてそこで彼の名が?」

 

「今日までシャルの仲間に頼んで赤馬零児の捜索を頼んでいたが影も形もなかった。すでに刑務所に捕まっているなら話は別だがあの男がそう簡単に捕まるとはとても思えない。となるとすでにこの世界のトップとコンタクト取っているのではないかと。」

 

「なるほど。さすがにトップスの領土にいては探しようがないからな。」

 

「じゃあ遊矢達は無事なのか?」

 

「それは何とも言えない。とにかく今動くのは極めて危険だ。3つ目ならいいのだが、もし12つ目だったら俺達は全滅になり誰もアカデミアを止める事が出来なくなる。」

 

「・・・また待つ事しかできないのか・・・・」

 

「今は絶える時だユート。」

 

その後少し話して解散することになった。

 

ユートもミエルも何もできずにいる今の状況に不服に思っているようだがその中でも納得はしているようだ。

 

「ホントどうしてあいつらはこんなにトラブルを持ち込むのか・・・・」

 

そう俺は愚痴りながら部屋を後にするのだった。

 

 

それから2日後に行われたフレンドシップカップ前夜祭。

 

そこにはデュエルキングジャックアトラスと榊遊矢の姿があるのだった。




次回からはフレンドシップカップの話を途中までダイジェストで送るつもりです。

感想コメントなどありましたらどうぞ。

では次回で

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