遊戯王ARCーV 生き残った儀式使い   作:AMs

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今回で最後です。


コラボEX 3-4 意地

残りライフわずか100か。まさかここまで追い込まれるとは俺もまだまだだな。さてデュエルディスクの調子は今の所問題ない。後はこのカードに耐えられるか最終チェックのみだ!

 

「俺のターン!俺は儀式魔法<烈再炎儀式術ー裁きの陣ー>を発動!」

 

俺が儀式魔法の発動と同時に地面に大きな魔法陣が出現した。

 

「この儀式魔法は通常の儀式魔法と違いレベルを必要としない。その代わり手札、フィールド、墓地から幻竜族、恐竜族、獣族、鳥獣族、雷族、アンデット族の6体のモンスターを生贄にデッキに戻す必要がある!」

 

「なんだその融合モンスターみたいな召喚条件!?儀式だろ?儀式なんだよな!?それ!?」

 

「儀式とはかつて特定のモンスターを儀式魔法でパワーアップさせると言うものだった。だがその条件の厳しさから今の儀式に変わったと言われている。そしてこれはその儀式を再現し進化させたものだ!

俺はフィールドから鳥獣族!”再炎鳥ブレイズ・バード”!墓地から幻竜族!”再炎滅龍ブレイズ・ドラゴティス”、獣族!”再炎獣ブレイズ・ビースト”!アンデット族!”再炎死霊魔術師ブレイズ・ネクロマンサー”!雷族!”再炎雷ブレイズ・サンダー”!手札から恐竜族!”再炎爆竜ブレイズ・レックス”!この6体をデッキに戻し生贄に捧げる!」

 

生贄となった6体のモンスターが炎の球体の形となると魔法陣の中心に集まり1つになると、天空に上ると雲の中へと姿を消した。

 

「六炎重ねし断罪の龍よ!!破滅と創造を司る神剣を手に全ての罪に裁きを与えよ!!」

 

やがて雲の中から巨大な炎の塊が姿を現すと爆発を起こし、その中からモンスターの姿を現した。

 

「儀式召喚!!」

 

その大きさからホテルの屋上には収まらずホテルの外の地面に着地し、首から上の人型だけが屋上から姿を見せていた。

 

「<断罪の烈再炎滅龍ブレイジング・ドラゴニス A3400>!降臨!!」

 

「!?やっぱり出てきたかジャッジメント・ドラゴニス!・・・」

 

ジャッチメント?名前が似ている別のモンスターと勘違いしているのか?

 

「・・・何と勘違いしているのか知らないが”ブレイジング・ドラゴティス”は幻竜族、恐竜族、獣族、鳥獣族、雷族、アンデット族の6つの種族がある。よってお前のシシグイの効果で攻撃力は下がらない。」

 

複数の種族持ちはこう言った時にきついな。

 

「バトルフェイズ!手札から再炎カードを1枚捨てる事でフィールドの再炎モンスターの攻撃力をエンドフェイズまで800アップする!」

 

断罪の烈再炎滅龍ブレイジング・ドラゴニス A3400→4200

 

「ブレイジング・ドラゴニスで鳥武神シシグイに攻撃!”ブレイジング・ドラゴニス”の効果!このモンスターとバトルするモンスターの効果は無効になる!そして効果が無効になった事でお前のモンスターの攻撃力もダウンする!」

 

ブレイズ・ドラゴニスの持つ巨大な剣がシシグイに向かいふり払った。その大きさから切ると言うより叩きつけると言った方表現が合っているかもしれないが、剣に直撃したシシグイはそのまま遠くに飛ばされ破壊された。

 

鳥武神シシグイ×3 A2500→1500

神帝マッハホウオウガ A4000→3000

 

風山蓮:LP8600→5900

 

「”ブレイジング・ドラゴティス”は1度のバトルで2回攻撃できる!2体目のシシグイに攻撃!再び”ブレイジング・ドラゴティス”の効果でシシグイの効果を無効!」

 

さっきと同様にブレイジング・ドラゴティスの巨大な剣がシシグイに襲い掛かるとそのまま叩きつけられた。

 

鳥武神シシグイ×2 A1500→500

神帝マッハホウオウガ A3000→2000

 

風山蓮:LP5900→2200

 

「この瞬間!墓地の2体の”ブレイズ・ガイ・アスラ”の効果発動!このカードを墓地から特殊召喚!ブレイズ・ガイ・アスラで3体目のシシグイに攻撃!ブレイズ・ガイ・アスラの蘇生効果を使用したターン相手が受けるダメージは半分となる!」

 

風山蓮:LP2200→1350  

 

「2体目のブレイズ・ガイ・アスラでマッハホウオウガに攻撃!」

 

風山蓮:LP1350→1250

 

「これでお前のモンスターは全滅だ。俺はこのままターンエンド。」

 

断罪の烈再炎滅龍ブレイジング・ドラゴニス A4200→3400

 

「だがこの瞬間”ブレイジング・ドラゴティス”の効果発動!このターンにこのカードが攻撃したターン終了時にデュエル中1度だけ発動できる!その効果で1度俺のターンを行う!」

 

「な、なんだと!?インチキ効果も大概にしろ!!」

 

「確かに強力だがそれに見合った条件を持つのだ。これくらいやってくれなきゃ困る。

ブレイジング・ドラゴティスの効果で再び俺のターン!そのままバトルフェイズ!手札の再炎カードを捨てる事で自分フィールドの再炎モンスターの攻撃力を800アップ!」

 

断罪の烈再炎滅龍ブレイジング・ドラゴニス A3400→4200

再炎滅龍ブレイズ・ガイ・アスラ A2200→3000

 

「ブレイジング・ドラゴティスでダイレクトアタック!」

 

ブレイジング・ドラゴティスの持つ巨大な剣が風山蓮の頭上にめがけて振り下ろされた。

 

「罠カード<デルタバリア>!!レベル及びランク4以上のモンスターによってライフが0になるとき、自分のライフは10になる!!」

 

しかしそこに突如と三角形のバリアが出現してブレイジング・ドラゴティスの剣を受け止めた。

 

風山蓮:LP1250→10

 

 

デルタバリア 通常罠 (コラボ先オリカ)

①:このカードが発動したターン、相手のレベル及びランク4以上のモンスターの攻撃及び効果でダメージを受けてライフが0になるとき、ライフを10残す

 

 

「まさかそんなカードを隠し持っていたとは。俺はこれでターンエンドだ。エンドフェイズ。ブレイジング・ドラゴティスの効果が終了し攻撃力は元に戻る。だが”ブレイズ・ガイ・アスラ”の効果でこのカードの攻撃力は下がらない。たとえそれが一時的な強化であってもな。」

 

断罪の烈再炎滅龍ブレイジング・ドラゴニス A4200→3400

 

 

ユーキ LP100 手札2(再炎虫ブレイズ・ビートル)

場 

断罪の烈再炎滅龍ブレイジング・ドラゴニス A3400

再炎滅龍ブレイズ・ガイ・アスラ×2 A3000

伏せ0

再炎起動

VS

風山蓮 LP10 手札0

場 0

伏せ1

 

 

「俺のターン、ドロー!!魔法カード!!<壷の中の魔導書>!!互いにデッキからカードを三枚ドロー!!」

 

壷の中の魔導書 魔法 (アニメオリカ)

①:自分メインフェイズ1の始めに発動できる。お互いに三枚ドローする。

 

「伏せカードオープン!!罠カード<貪欲な瓶>!!墓地の”シシグイ・アスカ”、”神樹の切り株都市”、”聖者の樹の実”、”マジック・オブ・オズ”、”貪欲な壺””をデッキへ戻し、1枚ドロー!!さらに魔法カード<強欲で貪欲な壷>!!デッキからカードを10枚除外し、デッキから二枚ドロー」

 

手札を一気に増やしてきたという言う事は来るか!

 

「手札から魔法カード<融合準備>!!エクストラデッキから”紅陽鳥”を相手に見せることで、デッキから”セイントバード”と”融合”を手札に加え、そのまま発動!!手札の”ソニックバード”と”ゴクラクチョー”を融合!!現れろ!!<シシグイ・アスカ A2000>!!」

 

あのモンスターは確か!

 

「”シシグイ・アスカ”が融合召喚に成功したときの効果で、墓地から<シシグイ A500>二体を特殊召喚!!」

 

シシグイ・アスカ A2000→3600

シシグイ×2 A500→2100

 

だがブレイジング・ドラゴティスの効果を使えばギリギリ攻撃力を上回る。それくらいはこいつだってわかっているはずとなれば次なる手を打ってくるはず

 

「俺は速攻魔法<融合解除>を発動!!”シシグイ・アスカ”をエクストラデッキへ戻し、墓地から<ソニックバード A1400>と<ゴクラクチョー A1000>を特殊召喚!!」

 

シシグイ A2100→2500

ソニックバード A1400→3400

ゴクラクチョー A1000→3000

 

「”ゴクラクチョー”は特殊召喚に成功したとき、デッキから風属性鳥獣族モンスターを手札に加える。俺は”シシグイ”を手札に加える!!」

 

 

ゴクラクチョー レベル4 風 (コラボ先オリカ)

鳥獣族/効果 A1000/D1800

①:このカードが特殊召喚に成功したとき、デッキから風属性・鳥獣族モンスター1体を手札に加える

 

 

「そして墓地の”飛翔融合”の効果発動!!手札の”シシグイ”を墓地へ送り、飛翔融合を手札に戻し、発動!!”ソニックバード”と”ゴクラクチョー”を融合!!三度現れろ!!<鳥武姫神シシグイ・アスカ A2000>!!

”シシグイ・アスカ”の効果で、墓地の<シシグイ A500>と<マッハホウオウガ A2000>を特殊召喚!!」

 

シシグイ・アスカ A2000→5600

シシグイ×3 A2500→4100

マッハホウオウガ A2000→5600

 

なるほどさっきと同じようにモンスターを並べて攻撃力を上げてきたか。

 

「バトル!!」

 

「バトルフェイズ開始時”ブレイジング・ドラゴティス”の効果!手札の再炎カードを捨てる事で再炎モンスターの攻撃力を800アップ!」

 

断罪の烈再炎滅龍ブレイジング・ドラゴニス A3400→4200

再炎滅龍ブレイズ・ガイ・アスラ×2 A3000→3800

 

「シシグイ・アスカでブレイジング・ドラゴニスを攻撃!!」

 

まさかここまで追い込まれるとは、なら

 

「永続トラップ”再炎起動”の効果発動!互いのプレイヤーに500ポイントのダメージを与える!!」

 

これで相打ちだ!!

 

「チェーンして速攻魔法<サイクロン>!!再炎起動を破壊する!!これによりフィールドから離れたことで、再炎起動のバーンダメージは発生しない!!」

 

「くっ!!」

 

「喰らえ!!烈風のスクラム・ブラスター!!」

 

どうやら俺の負けのようだな・・・だが!

 

「俺は墓地からトラップカード”再炎起動”の効果を発動!このカードを除外して自分のライフを500回復し、500のダメージを受ける!」

 

ユーキ:100→600→100

 

「態々回復してからのバーンダメージ・・・?」

 

「・・・このターン効果ダメージを受けた事でこのカードは相手ターンに手札から発動できる・・・」

 

「・・・オイオイオイ、まさかお前そのカードは!?」

 

「手札から速攻魔法発動!<再炎ブースト>!ブレイジング・ドラゴティスの攻撃力を1500アップする!

 

断罪の烈再炎滅龍ブレイジング・ドラゴニス A4200→5700

 

『グオオオオオオオオオオオオ!!!!』

 

ブレイジング・ドラゴティスに攻撃を仕掛けたシシグイ・アスカであったが、突如とブレイジング・ドラゴティスの全身を炎に包まれると雄たけびを上げた。その雄たけびはフィールドを震わせシシグイ・アスカは体制を保てず、後方へと吹き飛ばされた。

 

「けど、確かその効果のデメリットは・・・」

 

そう、例え攻撃力を上回っても俺のライフが0になってしまっては意味がない。だがタダで負けるつもりは無い!

 

「そして俺は再炎ブーストの効果で1000ポイントのダメージを受ける・・・」

 

ユーキ:100→0

 

ーーー

 

デュエルには負けたがそもそもこのデュエルは治したデュエルディスクの性能チェックをするものであった勝敗はこの際どうでもいい。

 

さて、デュエルディスクも完全に治った事だしこれ以上こいつと関わる理由はもうない。

 

「幾ら負けるのが分かってるからって自爆するか普通。しかも俺のエースがかっこ良く決める場面であんなの・・・デュエルに勝って勝負に負けたってのはこんな気分なのかよ」

 

風山蓮がデュエルの最後に関して愚痴を言っているが俺からしたらどうでもいい事だ。それにもう会う事は無いだろう。

 

俺は屋上の端まで行くと俺はそのまま飛び降りた。

 

そしてデュエルディスクにカードを置きモンスターを実体化させた。

 

因みにデュエル中に実体化できるか試しているからそこも問題ない。

 

「(じゃあな。)」

 

実体化したモンスターに乗り俺は夜の街を飛んで行くのだった。

 

 

ーーーーーーーー

 

しばらく飛んで街の外まで行くと俺は地上に降りた。

 

「さて・・・これからどうするか。」

 

前回と違って次元の裂け目などは起こらなかったのもあり今度こそ積んでいる。この先どうやってスタンダードに戻るか。

 

そんな事を考えていると

 

『プルプルプルプル!!』

 

「っ!?」

 

突如と俺のデュエルディスクが鳴り出した。

 

「これは・・・まさか!」

 

俺はデュエルディスクの通信機能をオンにした。

 

『・・・ザザ・・・-キ・・・・ザザザ・・・返・・・・ザザ・・・ユーキザザ聞こえザザるか!返事しろザザ!』

 

「ユートか!」

 

デュエルディスクの通信機能から聞こえてきたのはユートだった。

 

雑音が酷いが確かに通信が繋がった!

 

『その声は・・・ザザ・・ユーキか!ザザザ・・・よかった無事か!』

 

「なんとかな・・・だがスタンダードに戻る手段がないのだが、そっちで何とかならないか!」

 

『その・・ザ事だが・ザザ・何とか・・ザザザ・・なる・・・』

 

「本当か!」

 

『あザあザ・・ザザ・だが・・非常に・・ザ不安・・・定・・で・・危険・・ザザ・・』

 

やはりそうなるよな。だがこの通信の不安定からして次繋がる保証はない!だったらまた一か八かに賭けるだけだ!

 

「構わない!ゲートをつなげてくれ!」

 

「・・・分かっ・・ざた・・・・気を・・・つけザろよ・・・」

 

通信が終わると共に目の前の空間が歪むと以前通った空間が広がっていた。

 

「またこの空間に入るのか・・・」

 

だがこれしか帰る手はない!

 

俺は再びデュエルディスクにカードを置きモンスターを実体化させた。

 

「頼むぞ・・・ブルーブレイズ!!」

 

『グアアアアアアアアア!!』

 

俺は実体化させたブルーブレイズに乗ると異次元の穴へと飛び込んだ!

 

ーーーーーーーーー

 

「・・・うっ!」

 

目が覚めると俺はまたしてもベットに寝かされていた。

 

「ここは・・・」

 

「気が付いたか!」

 

「・・・ユートか・・・・」

 

と言う事は戻ってこれたのか・・・色々聞きたいことはあるがこれだけは言っておこう。

 

「ただいま。」




という訳で3回に渡ったコラボ回はいかがでしたでしょうか。

改めてコラボって大変だなって思いました。それとは別にまたやりたいなとも思います。

さて次回から本編に戻るのですが、一つアンケートを取りたいと思います。詳しくは活動報告を確認してください。

ではまた次回で

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