遊戯王ARCーV 生き残った儀式使い   作:AMs

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8話 三つ巴の戦い

改めて状況を確認しよう。

 

俺は赤馬零児に用意された部屋で寝ようとしたら突然ブルーブレイズが光出し、気が付いたらどこかの公園にいて、そこには榊游矢を含む、俺と顔が似た奴が3人いた。

自分で言っていてもよくわからん。それにしてもどうして俺はこの場所に飛ばされたんだろう?そう言えば俺がこの世界に来たきっかけもブルーブレイズだった。じゃあこのカードに何か秘密があるのかな?

俺は手に握ったままだったブルーブレイズを見ながら考えていたら

 

「いってて・・・ったくなんだってこんなものに突っ立ってんだ!?」

 

バイクに乗った奴は周りを見渡しながらそう言った。どうやら俺と同じタイミングでここに飛ばされたようだな。ヘルメットを外すと顔はどこか俺に似ているが髪形はまるでバナナを連想させるような黄色い前髪が特徴的だった。

 

「お前は!?」

 

「ん?オマエは!ここであったら百年目!探したぜ!」

 

バイクに乗った奴が黒マントの奴をにらみ合っていた。何か因縁でもあるのかな?

 

「なっなんでアイツも俺とそっくりの顔をしているんだ?」

 

そっくり?確かに似ているがそこまでか?

 

「この前は余計な邪魔が入ってうやむやになっちまったが1対1なら負けるわけがねえ!さあ俺とデュエルだ。今度こそテメエをぶっ倒してやるぜ!」

 

「いいだろう、相手になってやる。この融合の手先め!」

 

融合の手先?じゃあこいつが赤馬零児が言っていたアカデミアなのか?

 

「何がユーゴーだ。俺の名前はユーゴだ。間違えてんじゃねえ!」

 

あれ?これってただの名前の聞き間違いじゃないのかな?まあわざわざこいつらに教える必要はないし

 

「いいだろう。だがその前に・・・」

 

黒マントの奴はそう言うと俺に顔を向けた。

 

「お前は何者だ?」

 

チィ、気づいていやがったか。

 

「お前は!?」

 

「知っているのか遊矢?」

 

「ああ、こいつはユーキと言う儀式召喚を使うデュエリストだ。」

 

何故俺の事をと思ったが今日大会に出ていたから俺のデュエル見ていた可能性があるな。

 

「それで俺になんか用か?」

 

「お前アカデミアか?」

 

一体どういう考えたらそうたどり着く?

 

「どういう事だユート?」

 

遊矢も俺と同じ思考の様で俺の代弁してくれた

 

「考えてみろ。俺達と同じ顔の奴が4人もいる。あくまで想像だが、それぞれの次元に俺達と同じ顔の奴がいると思う。俺はエクシーズ次元でお前はスタンダード。恐らくあの融合の手先はシンクロ次元。なら残るのは・・・」

 

「融合次元・・・でもあいつは融合じゃなくて儀式を使っている。」

 

「儀式くらいなら俺の次元にもある。なら融合やシンクロ次元に儀式があってもおかしくないはず。」

 

話を聞いていたがなかなかの推理だな。だがその推理は次元”4つ”存在することが前提だ。

 

「さあどうなんだ!お前はアカデミアなのか!?」

 

さてどう答えるべきか。

 

「その質問に答える意味は無いな。」

 

「どういう意味だ?」

 

「例えば俺がそのアカデミアの人間じゃないと答える。だがお前はそれが真実かどうかを確かめる手段がない。」

 

「・・・確かにそうだな。ならデュエルの中でそれを見極めるだけだ!」

 

そう言うと黒マントはデュエルディスクを構えた。

 

「ちょっと待った!その前に俺が相手だ!」

 

『デュエルモードオン!オートパイロットスタンバイ!』

 

さっきまで黙っていたバイクの奴がしびれを切らしたのか叫ぶとヘルメットを再びかぶりバイクにまたがるとバイクから謎の音声がなりデュエルディスクと思われるものが飛び出してきた。なるほどあのバイクがデュエルディスクと同じ役割を持っているのか

 

「はぁ・・面倒だしバトルロワイヤルでいくぞ!」

 

「俺は構わない。」

 

「テメーと決着つけられるならなんだっていい!」

 

どうやら2人は問題ないようだ。

 

「いくぞ!」

 

「「「デュエル!」」」

 

ここでバトルロワイヤルについて説明しよう。

ルールはさまざまあるが今回のルールとしては

・全プレイヤーは1ターン目はドローと攻撃ができない。

・フィールド全体に対して発動する効果は全プレイヤーに影響する(例:ブラホなどの全体破壊効果や手札抹殺などのお互いにのプレイヤーに対する効果など)

・ライフが0になったプレイヤーのフィールドはデュエル終了時までそのまま残る。

・その他(その場に応じて対応)

こんな所だ。最後に関しては気にするな(丸投げ)

 

先攻は黒マントからだ

 

「俺の先攻!俺は手札から<幻影騎士団ラギッドグローブ A1000>を召喚!」

 

現れたのは大きなグローブを付けた亡霊みたいなモンスターだった

 

「さらに自分フィールドに幻影騎士団が存在する時<幻影騎士団サイレントブーツ D1200>を特殊召喚できる!」

 

レベル3のモンスターが2体。となると来るのは・・・

 

「俺はレベル3のラギッドグローブとサイレントブーツでオーバーレイ!戦場に倒れし騎士たちの魂よ。今こそ蘇り、闇を切り裂く光となれ!エクシーズ召喚!現れろ!ランク3!<幻影騎士団ブレイクソード A2000>!」

 

現れたのは下半身が黒い馬、上半身が首なしの鎧、手には先が折れた大剣を担いだ戦士だった。

 

「”ラギッドグローブ”の効果!このカードを素材にエクシーズ召喚した闇属性モンスターの攻撃力は1000ポイントアップする!」

 

幻影騎士団ブレイクソード A2000→3000

 

1ターン目から攻撃力3000か。こりゃ本気を出さなきゃ負けるかもな。

 

「俺はカードを1枚伏せてターンエンド。」

 

 

ユート LP4000 手札2

幻影騎士団ブレイクソード A3000 ORU×2

伏せ1

VS

ユーゴ LP4000 手札5

場 0

伏せ0

VS

ユーキ LP4000 手札5

場 0

伏せ0

 

 

「次は俺だ!」

 

次はユーゴとか言うやつのターンだ。と言うかバイクに乗って走りながらデュエルするんだな。

 

「俺はチューナーモンスター<SR三つ目のダイス A300>を召喚!」

 

現れたのは三角錐の形をし、その内3面に目玉が描かれており残る1面から噴射して飛び、光る玉が3つ周りに飛んでいる奇妙なサイコロだった。

 

「自分フィールドに風属性モンスターが存在する場合、<SRタケトンボーグ D1200>は特殊召喚できる!」

 

次に現れたのは最初は竹トンボの形をしていたがそれが変形し始め人型の姿になった。

 

「俺はレベル3のタケトンボーグにレベル3の三つ目のダイスをチューニング!十文字の姿もつ魔剣よ。その力ですべての敵を切り裂け!シンクロ召喚!現れろ、レベル6!<HSR魔剣ダーマ A2200>!」

 

シンクロ召喚と共に現れたのはけん玉の形にけん玉の球は2つに割れ両方にくっついた様なモンスターだった。

 

「”魔剣ダーマ”の効果発動!墓地のタケトンボーグを場外して、相手の500ポイントのダメージを与える!」

 

バトルロアイヤルルールではプレイヤーを対象に与える効果は全体に及ぶもの以外はプレイヤーを1人対象にする。つまり俺かユートとか言うやつのどちらかとなる。

 

「まずは先制攻撃だ!くらえ!」

 

魔剣ダーマの先端部分からビームが発射された。そして対象は俺じゃなく黒マントに向かった。

 

「グッ!?」

 

LP4000→3500

 

「俺はカードを1枚伏せてターンエンドだ!」

 

 

ユート LP3500 手札2

幻影騎士団ブレイクソード A3000 ORU×2

伏せ1

VS

ユーゴ LP4000 手札2

場 

HSR魔剣ダーマ A2200

伏せ1

VS

ユーキ LP4000 手札5

場 0

伏せ0

 

 

やっと俺のターンか。さてどうするか。このタイミングだと黒マントの奴に手を貸しバイクの奴を倒すのがいいかもしれない。だが

 

「俺のターン!」

 

相手が本気なら俺は手を抜くつもりはない!

 

「俺は手札の”再炎獣人ブレイズ・ワービースト”の効果!このカードを捨てる事で、デッキから”再炎の儀式”を手札に加える。さらに<再炎魚ブレイズ・シャーク A1000>を召喚!このカードの召喚に成功した時、墓地から<再炎獣人ブレイズ・ワービースト D200>を効果を無効にて守備表示で特殊召喚する!さらに永続魔法<儀式の生命保険>を発動!」

 

これで準備は整った

 

「儀式魔法<再炎の儀式>を発動!俺はフィールドのレベル4のブレイズ・ワービーストとブレイズ・シャークを生贄に捧げる!再生を繰り返せし炎の魔術師よ、その魔力で立ちはだかる敵を燃き尽くせ!降臨せよ!レベル7!<再炎魔術師ブレイズ・マジシャン A2400>!

この瞬間!墓地にいった”ブレイズ・ワービースト”と永続魔法”儀式の生命保険”の効果発動!。ブレイズ・ビーストがフィールドを離れた場合、墓地から”再炎の儀式”を手札に加える。続いて儀式の生命保険の効果でこの儀式召喚のために生贄にしたモンスターの数までデッキからドローする。生贄にした数は2体。よって2枚ドロー!」

 

 

再炎獣人ブレイズ・ワービースト レベル4 炎 (効果修正版)

獣戦士族/効果 A1900/D200

①:このカードを手札から墓地へ捨てて発動できる。デッキから「再炎」儀式魔法1枚を手札に加える。

②:このカードがフィールドから離れた場合に発動できる。自分の墓地から「再炎」魔法・罠カード1枚を選択して手札に加える。

 

 

儀式の生命保険 永続魔法

自分のエクストラデッキにカードが存在しない場合のみ発動できる。

「儀式の生命保険」の①の効果は1ターンに1度しか使用できない。

①:自分が儀式召喚に成功した場合に発動できる。その儀式召喚のためにリリースしたカード1枚に付き、デッキからカードをドローする。

②:このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、自分はエクストラデッキからモンスターを特殊召喚できない。

 

 

これで儀式召喚の元は取れた次は

 

「”ブレイズ・マジシャン”の効果発動!1ターンに1度、相手フィールドのモンスター1体の攻撃力の半分の数値分のダメージを与え、俺はその数値分ライフを回復する。俺はブレイクソードを選択!」

 

「ブレイクソードの攻撃力は3000。って事は!?」

 

「1500のダメージを喰らえ!」

 

本当は敵対するような行動は避けるべきかもしれないが、俺はそんな手を抜くような事はするつもりはない!

 

「トラップ発動!<幻影霧剣>!フィールドのモンスター1体を対象に発動!このカードが存在する限り対象モンスターは攻撃できず、攻撃対象にならず、効果を無効にする!」

 

黒マントの使用したトラップから剣の部分が霧のようになった剣がブレイズ・マジシャンに刺さり効果を身動きを封じられた。

 

「チッ防がれた。俺はカードを1枚伏せてターンエンドだ。」

 

 

ユート LP3500 手札2

幻影騎士団ブレイクソード A3000 ORU×2

伏せ0

幻影霧剣(対象:再炎魔術師ブレイズ・マジシャン)

VS

ユーゴ LP4000 手札2

場 

HSR魔剣ダーマ A2200

伏せ1

VS

ユーキ LP4000 手札4(再炎の儀式)

場 

再炎魔術師ブレイズ・マジシャン A2400(幻影霧剣の対象)

伏せ1

儀式の生命保険 

 

 

さてこの行動で相手はどう動くかな?

 

「複数で敵を狩る。いかにもアカデミアらしいやり方だな。」

 

どうやら敵として認識されちまったようだな。まっその方が潰し買いがあるがな。

 

「だが俺は何人で来ようがすべて倒すだけだ!俺のターン!俺は<幻影騎士団ダスティローブ A800>を召喚!”ダスティローブ”の効果発動!このカードを守備表示にしてフィールドの闇属性モンスターの攻撃力を相手ターン終了時まで800アップする。俺はブレイクソードを選択!」

 

幻影騎士団ダスティローブ A800→D1000

幻影騎士団ブレイクソード A3000→3800

 

強化してきたか。だが奴のトラップカードのおかげで俺に攻撃はできない。となると狙いはバイクの奴か?

 

「”ブレイクソード”の効果発動!オーバーレイユニットを1つ使い、互いのフィールドのカードを1枚ずつ選択し、そのカード破壊する。俺は俺の場の幻影霧剣と貴様のブレイズ・マジシャンを破壊する!」

 

「なっ!?」

 

これで俺への攻撃は可能になったか

 

「さらに墓地の”幻影霧剣”の効果発動!このカードを除外して、墓地から幻影騎士団1体を特殊召喚する。甦れ!<幻影騎士団ラギッドグローブ A1000>!」

 

これで奴の場にレベル3のモンスターが2体

 

「俺はレベル3のラギッドグローブとダスィーローブでオーバーレイ!エクシーズ召喚!<幻影騎士団ブレイクソード A2000>!さらにラギッドグローブの効果で攻撃力を1000アップする!」

 

幻影騎士団ブレイクソード A2000→3000

 

「カードを1枚セット。俺は2体目の”ブレイクソード”の効果発動!オーバーレイユニットを1つ取り除き、セットカードと魔剣ダーマを破壊!」

 

「今度はこっちかよ!」

 

これで黒マント以外のモンスターはいなくなった。さあどっちから狙う?

 

「バトル!まずは貴様からだ、融合の手先!俺は1体目のブレイクソードでダイレクトアタック!」

 

どうやら先にバイクの奴から仕留めるか

 

「だから俺はユーゴーじゃない、ユーゴだって言ってるだろ!俺は手札から”SRメンコート”の効果発動!相手のダイレクトアタックされた時、手札のこのカードを攻撃表示で特殊召喚し、相手フィールドの攻撃表示モンスターを全て守備表示にする!」

 

突如と上空からメンコ型のモンスターが現れ地面にたたき落ちた。その風圧で黒マントのモンスターが大勢を崩し守備表示になった。

 

SRメンコート A100

幻影騎士団ブレイクソード A3800→D1000

幻影騎士団ブレイクソード A3000→D1000

 

「躱したか。俺はカードを1枚伏せてターンエンドだ。」

 

 

ユート LP3500 手札1

幻影騎士団ブレイクソード D1000 ORU×1

幻影騎士団ブレイクソード D1000 ORU×1

伏せ1

VS

ユーゴ LP4000 手札1

場 

SRメンコート A100

伏せ1

VS

ユーキ LP4000 手札4(再炎の儀式)

場 0

伏せ1

儀式の生命保険 

 

 




現状の各キャラのそれぞれの印象
ユート:ユーゴ→融合の手先と勘違いしている。ユーキ→融合次元の人間だと思ったいる
ユーゴ:ユート→リンを浚った犯人だと思っている?ユーキ:特に気にしてない
ユーキ:ユート&ユーゴ→どうでもいい
遊矢:置いてきぼり

後はユートどうしようかな?本編通り遊矢と一つになるかそれとも一つにならないオリジナルルートにするか。どうなるかは次回で

オリカ紹介など活動報告に乗せてますのでもしよかったらそちらもどうぞ。

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