インフィニット・ストラトス FairyOFAvalon   作:焔鬼

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第52話

学年別トーナメントが発表されてから数日がたち、イチカとセシルは今空港にいた。

 

「ヨーロッパ解放作戦、成功する事を祈っているよF.I」

 

「任して下さいF.T。行くよF.S!」

 

「はいF.I」

 

イチカとセシルは楯無さんが用意した音速ジェット機でイギリスに旅立ったが

 

「アテンションプリーズ♪」

 

予想通りチェシャ猫が紛れ込んでおり

 

「刀奈さん、俺達はイギリスに着くまで寝ますので喋らないで下さい。」

 

とイチカとセシルは刀奈さんに忠告して毛布を被り、完全に無視された刀奈は一人膝を抱えながら泣いていた。

 

 

 

イチカ達が日本を出て数時間後、イチカ達はイギリスに着くとすぐにIP社の車で本社に向かい

 

「束さんあれは出来てますよね?」

 

「出来てるよ、フェアリー専用で長距離航行を前提に作られた、強襲用音速ジェットブースター【ゲイルブースター】が、でもあれから火力増強とエネルギーコアを2つ積み込んだからかなり強化されてるよ! 」

 

「ありがとうございます。それじゃあインストールしたら行くぞセシル!」

 

「はいイチカさん!」

 

イチカ達はブースターを凄いスピードでインストールした後、IP社屋上にあるカタパルトに行くと

 

「イチカ君私はどうやっていけば良いの?」

 

刀奈が言うとセシルが呆れながら

 

「じゃぁ刀奈さんは何故私達に着いてきたのですか?」

 

「それは・・・」

 

「もう良いです。舌を噛んでも知りませんからね!」

 

セシルはそう言って刀奈を後ろから抱き抱えると

 

「セシリア・オルコット、ブルーフェアリー行きます!」

 

「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

 

一瞬でトップスピードになったブルーフェアリーに刀奈は悲鳴をあげるが、セシルはそれを無視してイチカと共にフランスに飛び、海に出るとイチカとセシルは高度を下げ海面ギリギリをマッハ2.5で飛びながらフランスに向かった。

 

 

 

 

 

その頃フランスのデュノア社に、ドイツ、ギリシャ、ルクセンブルグ、スイスの四か国からの攻撃が始まり、フランス政府はイギリスのエミリアとステラの脅迫に近い交渉で動けなくされていた。

 

 

「もうすぐイチカ隊長とセシリア隊長が来てくれる、それまでに捕らわれた千冬教官のお母様を助けるのだ!」

 

イチカとセシルが参戦する事を知っているドイツの士気は凄まじかった、クラリッサ達はあっと言う間にデュノア社一階を制圧。ローラー作戦で地下への隠し階段を見つけ、部隊の半分は地下制圧に向かい、目標の女性を見つけるとすぐに助けだし、地上の作戦本部に匿った。そこまでの時間は1時間もかかっておらず、それを見た他の軍はその素早さに感服していた。


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