インフィニット・ストラトス FairyOFAvalon 作:焔鬼
エミリアとステラの策略にはまったセシルは顔を真っ赤にして
「ステラ!貴女がイチカさんに好意を持っていた事は知っていましたが、私を巻き込んでこんな事をすると思っていませんでしたわ。エミリアさんも何故、ステラと一緒になってこんな事をしたのですか?」
「私も隠れながら、イチカさんに好意を持っていたからに決まっているからよ!」
セシルの質問に答えるエミリアだが
「そもそも隙を見せ、私の考えに乗せられたセシルが悪いわよ。私も姉さんもイチカさんの事を一人の男性として見ていたのよ。」
「うぐっ・・・。」
ステラに言い負かされセシルは言葉を失う中、イチカは一人現実逃避をしていた。
「で、でもイチカさんの意思はどうなるのですか?そもそも王家が処女を捨てる意味は、エミリアさんもステラも知っているでしょ!」
「私も姉さんも知ってるわよセシル、王家の女性が男性に処女を捧げるのは婚約を意味するわ。ですので私も姉さんもイチカさんの婚約者になった事を意味するけど、これはイチカさんにどの国も手を出せなくなった事が明白になったの。もうセシルやイチカさんの考えを尊守出来る状況では無いのよ・・・。」
「え?」
「イギリス政府に、イチカさんを渡せと言ってくる国があるわ。酷いとイチカさんをモルモットにするから渡せと言ってくる国もあのよ。でもイチカさんに関する権限は全て私が掌握してる状態、でもそれがいつまでも続く訳でも無いから、私と姉さんはイチカさんを婚約者にして守る事にしたの。私も姉さんもイチカさん以外の男と結婚するつもりは無かったからこんな強引な手段を取ったの。だからわかって欲しいとは言わないわセシル、でもイチカさんの未来の為なのよ。」
ステラは泣きながらセシルに説明し
「ごめんなさいステラ、私もわかって無かったわ。」
セシルは泣くステラを抱きしめながら謝った。
「エミリアもステラも、本当に良いのか俺で?」
そこに現実逃避していたが、我に帰ったイチカがエミリアとステラに改めて聞くと
「言ったでしょ、私もステラもイチカさん以外の男と付き合う気はないって。」
「わかったエミリア、ステラこんな俺だけど今後ともよろしくな。」
「「はい、姉妹共々よろしくお願いしますイチカさん!」」
エミリアとステラはイチカに抱きつき、ステラと和解したセシルは温かく見守ったが
「所でエミリアとステラがイチカさんの妻になると、オルコット家はどうなるのですか?」
「一応オルコット家は、王家の仲間入りになりますわね。」
とセシルの質問にエミリアが答え、その後イチカ達は再び箱根観光をするが、イチカに処女をあげたエミリアとステラはあるきづらそうにしていて、それを見た束さんは首をかしげた。