インフィニット・ストラトス FairyOFAvalon   作:焔鬼

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第44話

刀奈さん痴女事件から数日後クラス代表戦が始まり、第1回戦はくじ引きによりイチカと鈴の戦いになった。

鈴の機体は中国代表候補生の甲龍の姉妹機で、第3世代の猛虎だった。俺はピットでセシルとホワイトフェアリーの最終チェックをしながら待ち、数分後、セシルは千冬姉さんと山田先生がいるモニター室に行き、俺はアリーナにホワイトフェアリーを纏い飛び立った。

 

「鈴、君と戦うのを楽しみしてたよ!」

 

「私もイチカさんと戦うのを楽しみしていました。見せて下さい第5世代の、ホワイトフェアリーの性能を!」

 

鈴が言い終えた瞬間試合開始のブザーが鳴り、鈴は槍〔 方天画戟 〕を展開するとイグニッションブーストで接近して素早く突いてくるが、イチカはその攻撃を急上昇して躱し、ガンフェアリーと新型ビームガンをライフルモードに替えて二丁展開。ガンフェアリーの拡散射撃とビームライフルで鈴の頭上から攻撃をして猛虎のエネルギーを2割ほど削るが、鈴はアサルトライフルを二丁展開してイチカに応戦。イチカはビームバスターブレードを展開してアサルトライフルの弾を全て切り落とし、鈴に向かってリボルバーイグニッションブーストで撹乱しながら接近して、さらにエネルギーを削った。エネルギーの削れる量を見て鈴は

 

「クッソー、なんちゅー攻撃力と機動性なのよ、あっとう言う間にエネルギーが半分に・・・。」

 

「鈴、まだまだ行くぞ!」

 

イチカがそう言った瞬間アリーナに所属不明のISが乱入してきた。

 

その頃モニター室では

 

「織斑先生、アリーナのコンピューターにクラッキング、アリーナの全扉にロックがかけられました!」

 

「何だと?山田先生は全生徒に避難勧告を、観戦している教師には生徒の誘導をするように指示を出しながら、クラッカーからコンピューターの主導権奪還をしろ!」

 

「わかりました!」

 

千冬姉さんは山田先生にそう言ってスマホを出して学園に連絡して応援を呼ぶが

 

「織斑先生、向こうのクラッキングが速すぎて追い付きません!」

 

「何だと、どうしたら・・・。」

 

それを見ていたセシルは

 

「ちっ、もう見てられませんわ!山田先生退いてください!」

 

セシルは山田先生にそう言って無理矢理退かすと、凄まじいスピードでハッキングをしかけ、織斑先生と山田先生はただ見ているだけしかできなかった。セシルのハッキングスピードは山田先生の三倍近いスピードだが

 

「ちっ、このクラッキングスピードからして相手は4人?いえ、5人!なら・・・」

 

セシルは持っていた鞄から端末を出すとコンピューターに繋ぎ

 

「あなた達、久しぶりのお仕事ですわよ。起きなさい!」

 

セシルが端末にそう呼び掛けると端末に四つのアバターが表れ、セシルは

 

「ウンディーネ、今すぐクラッキング元を探しなさい、イフリートはウンディーネがクラッキング元を見つけ次第ファイアウォールを破壊、ノームはその後に相手が自分達のコンピューターを操作できないようにして、最後にシルフは相手のコンピューターに種を蒔いて破壊しなさい!」

 

『『『『了解!』』』』

 

セシルの行動を見ていた山田先生は

 

「セシリアさん、この端末は何ですか?」

 

「この端末はイチカさんと束さん、そして私の3人て作った対クラッカー用サポートAIですわ!」

 

それを聞いた山田先生はその場で膝をつき

 

「私のお仕事の一つが・・・、私の得意分野が生徒に負けてしまいました・・・、織斑先生・・・。」

 

「な、何だ山田先生・・・。」

 

「私て一体何なのですか?私がこの学園にいる意味は何ですか?教えてください!うゎ~~~~ん」

 

千冬姉さんは泣いてしまった山田先生を何とかなだめるが、その数分後セシルは相手の居場所を突き止めると同時に、シルフの蒔いたウイルスでコンピューターを破壊した。


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