インフィニット・ストラトス FairyOFAvalon 作:焔鬼
第41話
クラス代表を決める試合から数日がたち
「ねえねえ、聞いた?2組に中国から転入生だって。何でも代表候補生に選ばれたけど上と揉めて、企業代表になった子らしいわよ。」
「それ、本当の話なの?」
「本当だよ。でも、今度のクラス代表戦は1組で決まりよね!」
と2組に新しく入る転入生にもちきりだったがマドカは
「中国か~、鈴元気かな~。」
と友達の鈴の事を思い出していたが、突然扉が開きそこには見おぼえのある少女がいて、
「私は鈴、私が2組に転入生したからには、簡単には優勝させてあげないから覚えておいて!」
「え、鈴?2組の転入生て鈴だったの?」
「久しぶりねマドカ!」
「鈴、久しぶり!日本に来るなら連絡くらいしてよね。」
「マドカを驚かせようと、わざと連絡しなかったのよ!」
とマドカと鈴は久しぶりの再開で盛り上がっていたが、突然鈴の頭に何かが当たりそうになり、マドカがそれを弾くとそれは織斑先生の出席簿で、出席簿はマドカに弾かれた勢いで天井に刺さり
「馬鹿姉、その行動はこの前兄さんに注意を受けたよね?」
とマドカは鈴の後に立つ千冬姉さんに言って、千冬姉さんを睨み付けると
「チャイムが鳴ったのに何時までもたってるからだ。鈴早く自分のクラスに戻れ!」
「し、承知しました千冬さん!」
「織斑先生と呼べ、馬鹿者!」
「は、はい!」
鈴はそう言って自分のクラスに戻っていった。ちなみにマドカに弾き飛ばされた出席簿は、千冬姉さんが後から脚立を持ってきて自分で回収しました。
時間は昼になりイチカとセシルはシャルと共に先に食堂に行き、マドカは鈴と一緒にすこし遅れて食堂に行き皆で昼食食べた後、鈴は
「イチカさんありがとうございます。あの時渡された手紙のお陰で私と私の両親は助かりました。」
鈴はそう言うがマドカとシャルは頭の上に?を出して
「兄さん、鈴に渡した手紙て何?」
「中国西部と香港を拠点にしている知合いの社長への紹介状だよ。中国はIS委員会とファントムタスクの派閥争いがまだ終わって無いエリアで、社長は香港を拠点に中国のIS委員会と勢力を争っているから、何かあったらそこに助けを求めるように紹介状を書いて、社長には先に話を通しておいたんだよ。」
「イチカさんの言った通りよマドカ、そして私は彼の紹介で軍から引き抜いてもらって、中国IS企業大手の企業代表になったのよ。」
「じゃあ鈴も・・・。」
「一応ファントムタスクの構成員に自分からなったわ!そう言えばイチカさん、社長から伝言です。『今度セシリアさんと香港に遊びに来なさい、そして一緒にカジノで遊びましょ!』だって。」
イチカとセシルはそれを聞いてため息をついた。