インフィニット・ストラトス FairyOFAvalon 作:焔鬼
セシルがオルコット家の秘密の一つを千冬姉さんに話した次の日、イチカとセシルは昨日電話した相手である束さんを迎えに、公休で空港に来ていた。
「イチカくん、セシリアさん私の妹が迷惑かけてごめんね。」
「束さんのせいではありませんわ。悪いのはあの馬鹿箒なのですから!」
「そうですよ束さん。」
イチカとセシルは束さんにフォローを入れ、3人でIS学園に向かう。
学園に着いたイチカ達は千冬姉さんと共に生徒指導室に入ると、今回の元凶の篠ノ之箒が生徒会長の更識刀奈に監視されている状態で椅子に座っていた。
「では皆さん揃ったことだし始めますか。」
刀奈さんの合図で篠ノ之箒の取り調べは始まった。
「さて、箒ちゃん。何でこんな馬鹿な事をしたのかお姉さん達に話してくれないかな?」
刀奈さんが箒に聞くが箒は無言を貫いており、それを見た束さんは溜め息をついて箒に近づくと思いっきり拳骨を落とし
「箒ちゃん、何で無言を貫いてるのかな?何も喋らなければ終わると思ってるの?箒ちゃんは昔からそうだよね、悪いことしても自分は悪くないって言って自分を正当化して、さらに自分の考えを他人に押し付けて、マドカちゃんもかなり迷惑してたのよ!なのに今度はこんな大事にして、箒ちゃん篠ノ之家を潰す気?ねぇ、箒ちゃん聞いてるの?聞いてるのなら返事をしなさい!お姉ちゃんもイチカ君から頼まれた仕事で忙しいのよ、でもイチカ君に頼まれてイギリスから飛んできたのよ!何とか言いなさいよ篠ノ之箒!」
束さんは用意されたお茶を一口のみ、昔の束さんしか知らない千冬姉さんは、束さんのマシンガントークの様なお説教を聞いて唖然としていたが、箒はそれでも何も言おうとせず、最終的にセシルが切れて
「織斑先生、窓ガラスを割らせていただきます・・・。」
セシルはそう言って箒の胸元を掴むと
「何時まで甘えるつもりですか!」
と言いながら箒をおもいきり外に投げ飛ばし、倒れた箒の上に股がると胸元を掴み
「貴女のせいで、どれだけの人が迷惑したと思っていますの?」
セシルは箒に言うと箒は
「うるさい!私はイチカを手にいれる為にやっただけだ、イチカを惑わせてるお前には言われたくない!」
それを聞いて束さんと千冬姉さんは呆れ、さすがのイチカも
「いい加減にしろ、お前がやった事は犯罪だ!お前は束さんと千冬姉さんの名誉を利用し、汚した。そんなやつに大事なセシルとの関係をとやかく言われる筋合いは無い。それに俺はセシル以外と付き合う気は無い!セシル、後は君の好きにして良いよ。」
イチカはセシルにそう言ってその場を後にしたが、イチカの許可を貰ったセシルは、束さん達3人でようやく止められる事を箒にして、紅式はIP社が倉持からコア以外買い取る事で収まった。
イチカとセシルが紅式を買い取ったのは意味があります。