インフィニット・ストラトス FairyOFAvalon   作:焔鬼

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第32話

その日の夜、ホテルにいるイチカのスマホが鳴り出ると

 

『イチカさん、お久し振りです。』

 

「久しぶりだなステラ。どうかしたのか?」

 

『イチカさんは今年のクリスマスに式をあげますよね?』

 

「そうだが、何か?」

 

『式を挙げる場所は決まりましたか?』

 

「まだですよ。」

 

『でしたら我、王宮のホールで挙げるのはどうでしょ?コックもお貸ししますので!』

 

「おいおいステラ、そんなことして大丈夫なのか?」

 

『はい大丈夫ですよ、頭の固い老人達は黙らせましたので!』

 

「ステラちょっと待て、まさかお得意のあれをやったのか?」

 

『はい、あれをやって黙らせました。』

 

「とりあえずステラには感謝するが、俺達の衣装はまだ作って無いぞ。」

 

『でしたら夏休みに王宮に来てください、そこで打ち合わせますので!』

 

「わかった、夏休みに王宮に行く。ありがとうステラ!」

 

『いえ、私もイチカさんを愛している一人の女なので、おやすみなさいイチカさん』

 

「おい、ちょっと待てステラ!」

 

俺はそう言うが既に切られた後だった。

俺はセシルにステラからの電話の事を話すと、セシルは

 

「はぁ~、ステラはあいかわずですわね。」

 

「そうだな。しかし、まさか俺たちの結婚式を王宮でやることになるとは思ってもなかった。」

 

「まったくですわ。」

 

 

俺とセシルは揃ってステラの行動に呆きれるが、再びイチカの電話が鳴り見てみると秘書からの電話で、イチカは電話に出ると

 

『副社長、急な電話ですみません。』

 

「いや、大丈夫だ。何かあったのか?」

『いえ、フェアリー用に開発していたブースターが後二週間ほどで完成するめどが建ちましたので、その報告に電話させていただきました。』

 

「早かったな。エネルギー消費が難関していたのに」

 

『束さんがフェアリーに搭載しているジェミニを元に新しく、Eコアを開発されたのでそれによってエネルギーの問題が解決しました。』

 

「さすが束さんだ!そうだ、エミリア。」

 

『何でしょう?』

 

「今度のゴールデンウィークに束さんと慰安旅行に行くと良い、エミリアも最近まともに遊びに行って無いだろ?束さんとエミリアは歳も近いし楽しく遊んで来てください。」

 

『わ、悪いですよイチカさん!』

 

「大丈夫だエミリア、俺とセシリアからのささやかなプレゼントだ、旅費は俺の口座からエミリアの口座に直接振り込んどくからな!後、ポケットマネーだから振り込んだお金は返さなくて良いからな。」

 

『わかりました、イチカさんありがとうございます。』

 

そう言ってエミリアは電話を切り、俺はセシリアと相談してパソコンを使いエミリアの口座にお金を振り込んだ。

 

 

 




イチカとセシリアにとってエミリアはもう一人の幼馴染みでイチカとセシリアみとって姉みたいな存在です歳は19で高校卒業と同時にイチカとセシリアの秘書になった。

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