インフィニット・ストラトス FairyOFAvalon   作:焔鬼

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第192話

その後バセットハウンドで服やアクセサリーを選んで阿部店長に会計を頼んだ

 

「まず金崎様のお会計はは14万3780円になります」

 

店長がそう言うと智実は財布からカードを出してお会計を済ませたが問題は蘭の合計金額だった。店長が蘭の合計金額を言うと桁は7桁後半、セシルのバッグだけでも軽く600万を越えていたが

 

「カードで!」

 

蘭そう言って店長にカードを渡すがその際も智実は

 

「ブラックカード・・・、それもファミリーカード・・・、蘭ちゃんはどんどんと私を追い抜いて行くのね・・・あはっ、あははは、あはははははははは」

 

と智実は嘘な目をして笑うのだが、蘭と店長はそんな智実が怖くて一歩下がってしまい

 

「と、智実ちゃん、お願いだから戻ってきて!私は智実ちゃんの友達だからね?」

 

「蘭ちゃん・・・」

 

蘭は冷や汗をかきながら友人を慰めるが、その光景を横目で見ていたガードマンは顔が引きつっており、他の店員達もぶるぶると顔を青ざめながら震えていた。そして店長のはからいでしばらく店内で落ち着くまでお茶とお菓子をいただいた後

 

「あの~、蘭様、智実様、二人追加しても大丈夫だと確認できましたので誕生日会はどうされますか?荷物も御自宅に送れますので参加しますか?」

 

「私は智実ちゃんが参加するなら参加します」

 

「えっ、私次第なの!?」

 

「当たり前でしょ!」

 

「ちょっと待ってて、お父様とお母さまに参加しても良いか聞くから」

 

智実がそう言って家に電話すると『店員であってもあのバセットハウンドの誕生日会に誘われるなんてそうそう無いことだ。楽しんできなさい。ただし婚約者に失礼の無いようにな』と言って許可が降りると直ぐに店長に伝えた。そして蘭は誰の誕生日か聞くと

 

「以前あった創立パーティーの時に一度だけあった子ですよ!」

 

「あ~、あの時の店員さんですか!」

 

「えっ、蘭は創立パーティーにも参加したの?」

 

「うん、家に招待状が届いてイチカさんとセシリアさんそれとイチカさんの妹で私の友人のマドカちゃんと4人で。あっ、阿部店長」

 

「蘭様何でしょうか?」

 

「彼女に合うアクセサリーを選んでくれませんか?」

 

「蘭様、よろしいのですか?」

 

「大丈夫です。なんかこの先もその人の世話になる予感がしますので」

 

「蘭様、ありがとうございます。彼女もよろこびますよ」

 

「あの時、会ったのは何かの縁かもしれないから気にしないでください。後、支払いはカードでお願いします」

 

「かしこまりました。蘭様は誕生日カードをお願いします!」

 

「わかりました」

 

蘭はそう言って店長から渡されたカードに祝いの言葉を書き初めて、智実はその横で蘭に尊敬の眼差しを送るのだった。

 

 


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