インフィニット・ストラトス FairyOFAvalon   作:焔鬼

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第170話

その後蘭達を乗せたアヴァロンは日本に向けて発進するが、日本に向かうルートは安全優先にした為ロシアの北の海を飛んで行くルートになった。そして蘭がアヴァロンに乗ってしばらくすると一緒に乗艦している束さんに呼ばれた。

 

「束さん、私に話しって何ですか?」

 

「蘭ちゃんを呼んだのは、この前時間が無かったから話せなかったバンシーの説明と、IS―Dがしばらく使えないバンシーの為の追加装備のインストールとそれを扱う為のプログラム調整だよ」

 

束はそう言って蘭にホログラフ付きで説明を始めた

 

「蘭ちゃんは既にバンシーで模擬戦をしているからわかっているかもしれないけど、バンシーを動かして何かわかった事ある?」

 

「装備が少ない事とハードポイントの事ですよね?」

 

「うん、当たりだよ。バンシーのみの性能は他のフェアリーと変わらないけど、一番の特徴は蘭ちゃんが気づいたハードポイントを使って戦況に合わせた強化外装を装備して戦うのが元々の運用方何だけど、この前の模擬戦までには強化外装が間に合わなかった為バンシー単体での戦闘なってしまったの。その為バンシーのコアの目覚めと蘭ちゃんを守るプログラムが合わさってあそこまでの戦闘ができたんだけど・・・」

 

「私が妊娠した事がわかってワンオフアビリティーが使えなくなった。」

 

「うん。その為、私は強化外装とまでは行かないけど新たにバンシー用のパック装備を三つ作ったの。

1つ目は高機動BT兵器運用パックで、アリスさんのIPに搭載されていた能動性空力弾性翼、その翼内にプラズマ収束ビーム砲を計二機追加、両肩にBT兵器が4機、腰回り小型BT兵器が6機の一対多戦を前提とした装備になってる。

二つ目は遠距離砲撃用で装備は背中に装備される可変速ビーム砲ヴェスパーを二機と追加スラスターに収納されているレール砲二機、両肩に装備される5連砲身ビームガトリング。

三つ目は近接戦闘用でこっちもスラスターが追加されるけど、装備は対艦ビームソードが二機と両肩に運動性を上げる為の小型スラスター、そして両碗部にはビームシールド発生ユニットと両腰に折り畳み式レールガンだよ!」

 

束はバンシーの追加装備を説明をするがどれもISのエネルギー量ではすぐに枯渇する程の火力を持ち、束はさらに説明を続けた

 

「次は強化外装の説明だけど、説明するだけでも私は泣きたくなるよ、特にセシリア社長が中心になって設計、開発した強化外装は・・・」

 

と束は疲れた顔してそう言ってさらに説明を続ける

 

「まずはセシリア社長が自主をせずに作った強化外装、フォートレスからだけどこの強化外装はセシリアさんが蘭ちゃんを守る為に作ったんだけど、私が気付かなかったら危うく核兵器が装備される所だったよ・・・」

 

「核兵器!?」

 

「うん。セシリアさんは蘭ちゃんを守る為にあえて戦略兵器を搭載しようとけど、その途中で私が気づいてそれだけは変更できたけど装甲は核兵器運用を前提のままだからかなり強固に作られている上、冷却システムもそのままだから核を打ち込まれてもびくともしないしEコアも10個搭載されているから本当の意味で要塞だよ。装備はエネルギーパック式四十口径ビームマグナムを二門、このエネルギーパックはバレルの中に6パック搭載されていて一発射つことにバレルが回転して直ぐに二射目を放つ事ができる上、バレルが一周するまでにチャージされるようになっている。次の装備は回転式ミサイル発射菅で一列にミサイルが五機入っていて、ミサイルが打ち出された発射菅が一周するまでにフォートレスの拡張領域に入っているミサイルを装填される上、1分間で発射されるミサイルの合計が約1000発で拡張領域に入っているミサイルが無くなるまで射ち続けれるよ。他に装備されているのは7連砲身ビームガトリングが四機と劣化ウランミサイルが4門、対ISクラスター弾頭ミサイルが八門、ビーム砲が4門と『束さんちょっと待って!』何?」

 

完全に諦めて装備されている武装を言って行く束に蘭はストップをかけ

 

「束さん、セシリア姉さんは私にワンマン戦争をしなさいと言っているの?」

 

「うん。搭載されている兵器を聞いているだけでそう聞こえるよね!」

 

と完全に諦めた束は笑顔で言うと

 

「でもセシリアさんは蘭ちゃんを守る為に過剰な兵器を搭載した強化外装を設計したんだと思うよ!」

 

「だからってやり過ぎですよ」

 

「だよね・・・」

 

「「はぁ~」」

 

と束と蘭はため息を付きながら搭載されている兵器を見るが、100%フォートレスだけで小国一つ落とせるだけのエネルギーと火力を搭載されているのだった。次にイチカが中心になって設計、開発した強化外装を見るが

 

「「はぁ~」」

 

束と蘭は再びため息をついた

 

「イチカ君の強化外装は武装はビーム砲二機とミサイルだけだけど、超長距離移動とパイロット運搬を目的に開発したみたいだけど理論上最大速度がマッハ12て普通あり得ないよ」

 

「束さん、普通は人を乗せてマッハ12で移動したらGで圧死するよね?」

 

「普通はね。だけどこの強化外装は人を収納する蘭ちゃんと人が入るスペースに対G用のシステムを組み込んでいるみたいだから、イチカ君達みたいな人外は耐えれる様になっているみたいね・・・」

 

 

と束と蘭は自制をせずに作られた強化外装を諦めるしかなく、聞いているだけで疲れてしまった束と蘭はまだ完成していない強化外装以外のインストールとプログラムをして自分達専用の部屋に戻って行った。


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