インフィニット・ストラトス FairyOFAvalon 作:焔鬼
瑠璃が養子になる話は終わり、マリュー達が仲良く話しているとステラが蘭に
「あっ、そう言えば、蘭ちゃんのクラスが明後日からキャノンボールが終わった次の日まで日本にIS学園の見学を合わせた修学旅行に行くことになってるわよ!」
「えっ!」
「まぁ蘭ちゃんは入院してたから知らないのも当たり前だけど、それでエリザベスから戦艦アヴァロンの貸し出し許可申請が来てどうしようか考えてる所なの」
ステラがそう言うとマリューがスマホを出してエリザベスに電話をかけたが
『はろはろ、皆のアイドル。エリ「エリザベス、3分以内にフラワーの会議室に来なさい。来なかったらキティとノアールの遊び相手をさせてあげるから」』
マリューはエリザベスの言葉を無視して一方的に話して電話を切り、しばらくすると汗だくになって息を切らしたエリザベスが会議室にやって来た。
「マ、マリューお姉ちゃんいきなりどうしたの?」
「エリザベス、貴女、ステラにアヴァロンの私用申請を出したわね!」
「えっと、それは~・・・」
エリザベスはマリューに睨まれながら問われ冷や汗を出し始めるが、エリザベスは既に蛇に睨まれた蛙と同じになっていて
「何でアヴァロンの私用申請を出したの?怒らないから素直に言いなさい」
マリューがそう言うとエリザベスは素直に白状した。表向きは生徒に何かあるといけないと言うのと日本に向かう間もISの技術を磨けると言うのが理由だが、本当は妊娠した蘭が心配でアヴァロンの私用申請を出したのだった。
エリザベスの本音を聞いたマリューはため息をつくと
「ステラ、アヴァロンの許可申請書はある?」
「あるわよ」
ステラそう言って鞄から紙を1枚出してマリューに渡し
「エリザベス、通る国の許可はどうなってるの?」
「申請が通れば何時でも許可が降りる様になってるわよ!」
「わかったわ。蘭ちゃんの為ならしょうがないわね!」
「えっ!?」
マリューが自分の鞄から国連の承諾印を出してステラから渡された申請書に迷い無く押すと、蘭はまさか私だけの為にアヴァロンの私用許可が降りると思っておらず
「可愛い義妹の為ならしょうがないわね!」
とステラも迷い無く紙に判を押してエリザベスに渡したのだった。まさに行きすぎた姉妹愛なのであった。
そして2日後、蘭は桜の他にISを持つ事を許可されたメイド二人を連れてアヴァロンのある港に来たのだが、アヴァロンの入り口まで来るとそこにはステラとエミリア、そしてエリザベスとかなり機嫌が悪いマリューが居た。とりあえず蘭はエミリアはと聞くと、エミリアとステラは学園祭に来賓として呼ばれ、エリザベスはなぜかわからないがマリューから艦長代理を頼まれて来たらしい。そしてマリューにここに居る理由を聞くとかなりショッキングな内容だった。マリューがここに居る理由はムウ・ラ・フラガの浮気が理由だった。だがこの状態のマリューをなだめれるのはイチカしか居ないためエミリア達はマリューを日本に連れて行く事にしたらしい。