インフィニット・ストラトス FairyOFAvalon   作:焔鬼

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第161話

蘭は教員室に挨拶しに行った後に桜の案内で自分の入る教室の前に来るとちょうどホームルームが始まった所だった

 

「え~、皆さん卒業おめでとうございます。私はこのクラスの一般教養担当のサラ・サラサと言います。皆さんは今日から来年の3月までの間にIS学園に近い環境で早くから馴れて貰うのと、このクラスで一足早く必用な知識を得る為に新しく設けられたクラスです。その為授業のスピードも時間割もIS学園と同じになるようになってますので、他のクラスの様に自由授業になる事はありません。それと侍者は居ますが皆さんは本日から寮に住んで貰う事になります。まずはIS技術を教えてくださる先生はナターシャ・ファイルスさん、次にIS雑学を教えてくださる先生は篠ノ之束博士が担当してくださいます。」

 

教師は生徒にホグワーズに新しく設立されたクラスの説明をした後

 

「それと今日からこのクラスに留学することになった子を紹介しますね!五反田蘭さん入って来てください」

 

先生の教壇には扉の向う側の映像が映し出されており、蘭が既に教室の前に来ている事を知っているためサラは蘭に教室に入るように言うと、桜が扉を開け蘭は緊張しながら教室に入って行く

 

「今日から1月までの間、一緒に学ぶ事になりました五反田蘭です。よろしくお願いがします」

 

このクラスではIS学園生活を前提に作られたクラスの為、使う言葉は基本的に日本語と決まっている。蘭はシロウや凜そして桜からイギリス英語を毎日教えて貰っていたのとエミリアやステラと同等の頭の良さを有していたため、イギリス英語は日曜会話ならギリキリ話せれる様になっていたが今回は日本語で挨拶をしたが

 

「あの~、何かおかしかったですか?」

 

誰も声を出さなかった為蘭は心配になって先生に聞くと

 

「蘭様、問題ありませんでしたよ!」

 

と笑顔で言われたがその後すぐに蘭が引く光景に代わる

 

「では、蘭さんはイチカ様の婚約です。皆さんはその意味わかりますよね?」

 

先生がそう言うと蘭以外の生徒が立ち上り 自分の右手で拳を造り自分の左胸に当てると

 

「「「「「イエス・ユア・ハイネス!」」」」」

 

一切乱れない言葉で返事を帰すが先生はさらに続けた

 

「貴女達が将来仕えるべきこの国の主は誰!」

 

「「「「「オール・ハイル・イチカ!」」」」」

 

「ではその婚約であられる蘭様に対しての今後の動きかたはわかりますね?」

 

「「「「イエス・ユア・ハイネス!」」」」

 

とどうやらこのクラスは先生も含めてイチカ狂信者しかいないみたいで蘭は恐怖を覚え震えていると

 

「ハイハイ、先生も生徒の皆様もそこまでにしてください。蘭様が突然の事で怯えてしまってますから」

 

桜が手を二回叩いてそう言うと

 

「「「「「蘭様申し訳ございませんでした!」」」」」

 

先生と生徒達は片膝を着いて謝って来たが蘭の頭の中は不安で仕方なかったのだった。しかしその生徒の中に玄関でいちゃもんをつけて来た令嬢が居ることを蘭は気づかなかった。

 

 

 

 

 


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