インフィニット・ストラトス FairyOFAvalon

第150話

刀奈が夜這を仕掛けてから数時間後、まだ寝ていたイチカの婚約者達も起きて来て庭で氷の十字架に貼り付けられている千冬義姉さんと刀奈を見て言葉を失うが

「セシル、リザ、いったい何があったの？」

屋敷で泊まっていたエミリアが聞いてきた為、セシルがすべて話すと簪の目がごみを見る目に代わり

「お姉ちゃん最低、虚さんもかわいそうにこんなゴミ姉さんに振り回されるなんて！まいっか、虚さんもそんなゴミ姉さんからはずされたから少しは楽になるとおもうし！」

その一言で刀奈の残っていたライフは0になる一歩手前まで削られ

「セシルさん、このゴミの処理は私たちの新しいISで殺らしてもらえないかな？」

千冬義姉さんもマドカにゴミ扱いされて真っ白になったが

「かまいませんわよ。マドカさんと簪さんのフェリーはフィッティングをするだけで何時でも使えますかので好きに殺ってください！」

千冬義姉さんと刀奈はセシルとマドカそして簪の物騒なやり取りを目の前で見せられ生きて日本に帰れるか心配になっていた。その後とりあえずセシルはメイドにイチカに伝言を頼んで、セシル達は会社の闘技場に向かった。

会社に着いたセシルはマドカと簪を連れて束さんの待つ部屋に入ると

「マドカさん、簪さん、貴女達のISは従来のフェアリーとは違って、ナノマシンの運用を重視して作られたISになりますが、BT兵器も以前と同じ様に搭載はされています。後、マドカさんと簪さんの機体は前の機体と同じタイプになるようには作らせて貰いましたが、ナノマシン運用の為一部変更させて貰いました。」

セシルはマドカと簪にそう説明して機体のデータをみせる。マドカの機体は近接装備に出力を高めたビームブレード〔星斬り弐式〕、遠中距離装備はライフとバスターの二つのモードを切り替えれる〔星屑落とし弐式〕、そしてビームサーベルとビームピストルの切り替えができる固定装備〔星祭〕2丁とBT兵器のマグナムフェアリー4機、そしてナノマシン生成クリスタルが胸と両腰と両肩アーマに装備となっている。

簪の機体はマドカの機体の姉妹機で基本マドカとのペアによる運用を前提に作られているが、ソロでも世代型の機体を凌駕するスペックとなっており、近接装備はビームグレイブ〔黄昏〕、両肩にはビーム砲、そしてBT兵器はマルチ大型ミサイルコンテナ一体型の大型ビームシールド、そしてマドカの機体と同じ〔星祭〕2丁とナノマシン生成クリスタルが胸と両腰と両肩アーマと大幅に強化されていた。