インフィニット・ストラトス FairyOFAvalon   作:焔鬼

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第131話

蘭がイチカの婚約者になった次の日の夕方、蘭は母である蓮に電話をした

 

『え?イチカ君と婚約?』

 

「そうだよお母さん、私、来年にイチカさんと結婚する事が決まったら!」

 

『ちょっと待って蘭、何でそうなったのか説明してちょうだい!』

 

蘭は混乱している蓮に何で結婚する事になったかを説明すると

 

『良かったわね蘭、一夫多妻とは言え初恋の人と結婚できるなんて!』

 

「ありがとうお母さん!」

 

『でも蘭はまだ学生だが子供はまだ作っちゃ駄目よ!できちゃったなら仕方ないけど・・・』

 

「もう、お母さん!でもイチカさんとの子供か~」

 

『蘭、一応おじいちゃんと弾には話しておくわね。もし弾が騒いだら鎮圧しておくから安心して!』

 

「わかったよお母さん、私も年末までには帰れるから!」

 

『わかったわ、でも蘭はお伽噺のシンデレラみたいね!』

 

「そうだね、庶民の私が王族になるイチカさんの嫁に嫁ぐなんてシンデレラみたいだね!」

 

と蘭は蓮の仕事が始まるぎりぎりまで電話した後、イチカとセシルに呼ばれ二人の居る部屋に行くと

 

「蘭さん、今から9月から留学する学校に行きますから準備して来なさい」

 

「わかりました!」

 

「蘭さん、制服は試しに一着準備しましたのでそちらを着ますか?」

 

「え、本当ですか?着てみたいです!」

 

「うふふ、もしきつかったら言ってください、作り直しますので!」

 

「わかりました!」

 

蘭は試しに作られた制服を着てみたのだが

 

「セシリア義姉様、この制服の材質て・・・」

 

「制服はシルク、カーディガンはカシミアですよ!」

 

「シルクとカシミア・・・」

 

「はい、シルクとカシミアです。ちょうどエミリアとステラのお抱えデザイナーが暇をしていましたのでエミリアが一日で作らせたみたいですわ。」

 

「ちなみに一着いくらなんですか?」

 

「そうですわね・・・、一着だいたい150万くらいですわね!」

 

「150万・・・」

 

「ちなみに後4着準備しますので制服の汚れなどは気にせず普段着の様に着ても大丈夫ですわよ!」

 

値段を聞いた瞬間即倒しかける蘭にセシルはさらに追撃ちをかけ、蘭はセシル達の金銭感覚の違いを理解させられたのだが

 

「後、蘭さんはオルコット家の家族になりますのでこちらを渡しますね」

 

セシルがそう言って蘭に渡したのは

 

「ブ、ブラックカード・・・」

 

「はい、オルコットファミリア専用のブラックカードですわ。必要な物がありましたら好きなだけ買ってかまいませんわ。何でしたら実家の五反田食堂をイギリスにも建ててかまいませんわよ!」

 

セシルはニコニコと蘭に説明するが、蘭は自分がとんでもない家に嫁いでしまった事を改めて理解したのでした。

 

 


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