インフィニット・ストラトス FairyOFAvalon 作:焔鬼
蘭を無事救出したイチカはすぐにセシル達と合流したが、セシル達はお姫様抱っこされている蘭を見て
「あぁぁぁぁぁ、蘭さんずるいですわ!」
「セシルは別として、私も姉さんもまだイチカさんにお姫様抱っこされていないのに!」
「セシル、ステラ、でも蘭さんは満更でも無さそうよ!」
騒ぎ出すセシルとステラだがエミリアは蘭の顔を見てすぐに気付き二人をなだめると
「セシル、今すぐマドカさんに連絡してください、蘭さんを含めた妻会議をしますので!」
「エミリアがそう言うなら・・・」
「でも蘭さんはずるいわ」
とセシルは渋々マドカに電話をかけ、ステラは指を加えて羨ましそうに蘭をみていたが、蘭はそんなセシル達の反応に困惑していた。
そして別宅に戻ったセシル達はイチカに
「今から蘭さんと話すことがありますのでイチカさんは休んでいてください。」
そう言ってマドカと一緒に蘭をつれてセシルの部屋に入って行くと、セシルは人数分のお茶とお菓子を用意して皆の前に置き椅子に座ると
「蘭さんに聞きたい事があります。」
「セシリアさん何ですか?」
「蘭さん、貴女はイチカさんの事をどう思っていますか?」
「・・・え?」
「正確にはイチカさんの事が好きではないのですか?」
「むぐ!」
セシルの質問にお菓子をたべながら聞いていた蘭はお菓子を喉に詰まらせながらセシル達を見ると、セシル達はニコニコしながら蘭を見ていた。さすがの蘭も自分の置かれている状況に気付き、顔を真っ赤ににして
「はい、イチカさんの事が好きです」
短く答え、蘭の答えにセシルは
「蘭さん、貴女は今後どうしたいのですか?今までのようにイチカさんの事が好きと言う気持ちを隠して生きていくか、それともその先に行くか・・・、貴女どちらを選びたいですか?」
「セシリアさん、庶民の私がイチカさんの側にいても良いのですか?」
「蘭さん、イチカさんの側に居るのに庶民も貴族も関係ありません。必要なのはイチカさんが好きと言う気持ちとイチカさんを裏切らず一生側に居たいと言う気持ちだけです。ですが蘭さんはまだ15才ですので結婚は来年になりますが婚約になることはできますよ。どうしますか?」
「私もイチカさんの側に、イチカさんの妻になって支えてあげたいです!」
「わかりました、では今からイチカさんにその気持ちを伝えて来てください、そうすれば蘭さん、貴女も婚約の一人ですよ!後、私の事はお姉さんと読んでも良いですよ!」
「わかりました!ところでセシリアお姉さま、何でここにマドカがいるのですか?」
「それは私がお兄ちゃんの愛人だからよ、いわゆる禁断の兄妹愛よ!」
「ごめんマドカ、それは私では理解できない・・・。」
最後にマドカは蘭に理解されなくてショックを受けてしまい、蘭はそんなマドカを無視してイチカに告白をして晴れて蘭は4人目の婚約者になったのだった。