インフィニット・ストラトス FairyOFAvalon   作:焔鬼

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第127話

蘭が拐われてから数時間がたち、辺りが完全に夕闇に変わった頃、イチカ達はマーガレットがいるイギリス郊外にあるマルフォイ家別宅の門の前にいた。

 

「作戦はさっき伝えたとおりセシル達とイリヤメイド長と凛副メイド長は陽動、俺とシロウは気配を消して屋敷に侵入して蘭の奪還する。セシル達は思う存分派手に暴れてくれ。」

 

「イチカさん、じゃあこの邪魔な門を溶かすわね!」

 

「ステラ頼む」

 

「頼まなくたってイチカさんの為なら何だってするわよ!」

 

ステラはそう言いながらティターニアのナノマシンを展開して門を溶かし、溶けた門をイチカとシロウが潜った瞬間作戦が開始され、セシル達はオリンピック選手も青褪める様なスーピドで屋敷に向い、イチカとシロウは気配を消して屋敷に向かった。

 

 

 

屋敷に着いたセシル達はISを展開して屋敷に向けて威力を落としたビームを撃ちまくると屋敷内から首輪を着けた武装をした男達と10機近くのISがゴキブリの様に出てくると

 

「何事ですか、私はマーガレット・マルフォイですのよ!」

 

「久しぶりねマーガレット!」

 

「エミリア様、それにステラ様にセシリア様、何故こんな夜更けにISを装備してここに?」

 

「何故て貴女が私達の友人を拐って、イチカさんを冒涜したからよ、他に理由はないわ!イリヤ、凛やって!」

 

エミリアがイリヤと凛に指示を出すと

 

「エミリア様、承知しました。来なさいバーサーカー!」

 

「来なさいガンド!」

 

イリヤと凛はそれぞれに渡された専用機を展開した。イリヤのバーサーカーはBT兵器の技術を惜しみ無く使って作られた遠隔操作形IS《バーサーカー》、ISに乗るのではなく、ゴーレムの様な人形のISをイリヤがBT兵器として操作するためリミッターは着いていない上、バーサーカーのサイズは2メートルを軽く越える為それを見た男とISを乗った女達は言葉を失ったが、イリヤはそれを無視して

 

「やっちゃえバーサーカー!」

 

イリヤはバーサーカーを遠隔操作して攻撃を始めた。凛もその横でISを展開すると、凛のISも通常のISの1.5ばいはある大きさで

 

「さぁイチカさん達に無礼を働いたそのつけ貴女達の絶望で回収させて貰うわ!」

 

凛はそう言ってガンドの回りにビームエネルギーでできた球体を浮かべる。凛のISは福音のエネルギー兵器を装備させてさらにビームエネルギーに変えた全方位攻撃形ISだった。ちなみにシロウのお仕置きに使われたのもバーサーカーとガンドで、イリヤと凛の攻撃でオルコット家本邸の庭の一部が焼けてしまい後日イリヤと凛そしてシロウはイチカとセシルにお説教を貰うのが確定していた。


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