インフィニット・ストラトス FairyOFAvalon   作:焔鬼

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第118話

今イチカと刀奈はアリーナで対峙していた。

 

「ようやく私の新しい機体ミステリアス・エンプレスが直ったから、イチカ君と学園最強を賭けて戦う事ができるわね。てっ、聞いてるイチカ君?」

 

ようやくセシルに全壊手前まで破壊されたミステリアス・レディーの後継機が直り刀奈がご機嫌良くイチカに声をかけるがイチカは

 

「・・・五月蠅い黙れ。」

 

「イ、イチカ君?」

 

「俺が黙れと言ってるのがわからないか!」

 

「ひっ!」

 

イチカに睨まれ刀奈は若干涙目になりながら何時ものイチカではない事に気付くが

 

「まぁいい、俺の気が治まるかわからないが俺の奏でるレクイエムで踊って貰う、・・・死んでも俺を怨むなよ刀奈、今の俺はむしゃくしゃしてて手加減する気はいっさいない!」

 

イチカが刀奈にそう言った瞬間試合開始の合図が鳴り響き、イチカは拡張領域から武器を出すが、刀奈はイチカの出した武器を見て驚いた。

 

「ちょっと待って、何でイチカ君がその武器を、・・・その武器はセシリアちゃんの・・・」

 

「知りたいか刀奈、特別に教えてやる。これが全てのISの王のみに許された力、ワンオフアビリティーとは違う力、オベロンは妻であるティターニアに装備されている全ての武器を自由に使うことができる。」

 

そうイチカが出した武器は蒼色の二挺のライフル《スターゲイザー》だったが、イチカは容赦なく固まった刀奈に銃口を向けると引金を引いた。刀奈はイチカの攻撃に一瞬遅れたが両手と両腰に取り付けられたクリスタルからナノマシンを散布して空気中の水分を集めて水の壁を幾重にも作りイチカの攻撃をギリギリ防ぐ

 

「流石にお従姉さんもかなりびっくりしたけど、既にセシリアちゃんとの戦いで対策済みよ!」

 

「ほぉ~、少しは退屈しのぎにはなりそうだな!」

 

イチカはそう言うとスターゲイザーを前後に連結させ銃口が縦に開くと紫電が走り、それを見て刀奈は不味いと思いスラスターを吹かせ逃げようとするが

 

「逃がすと思うか?行けフェアリー、あの女の逃げ道を防げ!」

 

イチカの指示でスラスターに装備されているフェアリーと拡張領域に入っている予備のフェアリー、合わせて48機のフェアリーが刀奈に向けて飛び出し刀奈の行く手を阻害してその間にスターゲイザーのチャージが終わり

 

「威力と貫通を高めた一撃だ、防げるものなら防いでみろ!」

 

イチカがスターゲイザーの引きを引き刀奈はギリギリの所で回避するが、イチカの放った一撃はアリーナのシールドを容易く貫通してそれを見た刀奈を顔を真っ青にして自分の置かれている状況を理解した。

 

 

 

 

 

 

その頃、指令室で見ていた千冬姉さんもイチカがスターゲイザーを拡張領域から出した事に驚きセシルにどう言う事か聞くと

 

「あれはイチカさんの機体、オベロンのみに許された力《ウエポンリンク》、私達の機体ティターニアの拡張領域に仕舞ってある武器をISネットワークを通して転送して自由に呼び出す事ができる能力ですわ。一言で言えば私の機体のワンオフアビリティーの下位互換性の能力!」

 

「なっ、何だそのチートは!」

 

千冬姉さんはセシルの説明に顎が外れてもおかしくないほど口を大きく開け驚いていたが、千冬義姉さんが驚いているのを無視してイチカの一撃を見たセシルはさすがに不味いと思い

 

「とりあえずこの話は後でお願いします。状況が思っていたより不味いので私はイチカさんを止めてきます!」

 

 

セシルはそう言って指令室を後にしたが、今度はセシルとすれ違う様にマドカが入って来ると

 

「千冬姉、イギリスからお客さんだよ!」

 

何の因果かマドカの後ろから現れたのはエミリアとステラだった。

 

 




戦闘シーンがやはり苦手です。うまく表現できません・・・

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