インフィニット・ストラトス FairyOFAvalon   作:焔鬼

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プロローグ
第1話


夜のイギリス、一軒の邸宅に二人の男女が赤子を連れて訪れた

 

「オルコット卿久しぶりだな」

 

「Mr.オリムラ、Mrs.オリムラどうしたんだこんな夜ふけに急に訪れて。」

 

「急だが、この子を頼みたい。」

 

「それは良いが、事情を話せ」

 

「あまり時間がないがわかった。」

 

オリムラ夫妻はオルコット夫妻に事情を話しオルコット邸を後にしたさいに「さよなら、一夏・・・」と呟きその場を後にした

 

 

 

 

 

それから数年一夏が6才の時、日本の篠ノ之束がISを発表、白騎士事件が起きそれと同時に全世界にISと設計図が配られ、オルコットはIS関連の会社を設立してIS市場に乗り出し、オルコット邸ではイチカとオリコット家長女セシリアが仲良く遊んでいた

 

 

「待ってくださいイチカお兄さま!」

 

「まったくしょうがないなセシルは」

 

「イチカお兄さまが速すぎるのです!」

 

「ごめんセシル、一緒にお父様を迎えに行こ!」

 

イチカとセシルは手を繋ぎ一緒にお父様を迎えに屋敷に戻っていった。

 

 

 

 

それからさらに6年の月日がたち、イチカとセシルはお父様に呼ばれお父様の書斎に向かった

 

「お父様、私とイチカお兄様に話したい事と言うのは何ですか?」

 

「セシリアとイチカはすでに気づいているのでは無いかな?自分達が本当の兄妹では無いことを。」

 

「えぇ気づいていましたわお父様。」

 

「俺達は目の色と髪色が違うから兄弟じゃないと思っていました。でも僕達には関係ありません!」

 

「お兄様が言うとおりです、血が繋がっていなくてもイチカお兄様は最愛の兄ですわ!」

 

「おいおいセシルそれは言い過ぎだって!」

 

「言い過ぎではありませんわお兄様、女尊男卑の世界になってしまいましたが、私は兄を愛してますわ!」

 

「二人の気持ちは良くわかった!イチカこれを君に渡そう。」

 

お父様から渡されたのは一通の手紙だった

 

「イチカその手紙は君の本当の両親が君を私に預ける時に一緒に渡されたものだ、それとセシリアとイチカ」

 

「何でしょうお父様?」

 

「何ですか?」

 

「君たちは実を言うと、イチカの両親がまだ生きているときにお互い、どちらかが男の子を産みもう片方が女の子だった場合、結婚させようと話したことがあるんだ!」

 

「お父様それって!」

 

「そうだセシリアとイチカは許嫁なんだよセシリア!」

 

「待ってくださいお父様!」

 

「どうしたんだいイチカ?」

 

「俺は良いがセシルの気持ちは無視ですか?」

 

「それもそうだ、セシリアはイチカの事どう思っているのだ?」

 

「私もお兄様と・・・、いえイチカさんと結婚したいですわ!」

「二人の気持ちはわかった!では二人が16歳になりその年のクリスマスに式をあげると言うのはどうだ?」

「俺は大丈夫。」

 

「私も大丈夫ですわ。これでイチカお兄様とおれますわ。」

 

こうしてイチカとセシリアは婚約を結び、4年後のクリスマスに結婚を挙げる事が決まった。


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