真月「全く、忙しくて嫌になるぜ。まあどんなにペースが遅れても最低一話は週に更新するから、のんびりと待っていてくれ」
side真月
クラス代表決定戦から数日後、俺にとっては懐かしい奴がこの学園にやって来た。
真月「クイーン?」
相川「そう、クイーン!二組に転校してくるんだって!」
その日の朝、興奮気味にそう言ってきた相川に少し気圧されながら、俺は首を傾げていた。
真月「その……クイーンって何ですか?」
相川「ええっ!?真月君知らないの!?今一番ブリュンヒルデに近いって言われてるスーパースターだよ!?」
真月「いやぁ、僕あまりISの世界には詳しくないので……。セシリアさんと簪さんは知ってますか?」
そう言って俺は一緒に話を聞いていた二人に問いかける、二人とも少し苦笑いをしながら頷いた。
セシリア「クイーンというと、間違いなくあの人ですわね。わたくしも二、三度交流試合をやった事があります。確か、中国の代表候補生でしたっけ?」
中国か、そういや鈴の奴は元気だろうか。
簪「かなり強い。相川さんが言う通り今一番ブリュンヒルデに近いと思う」
真月「へえ、二人がそう言うなんて、よっぽど強いんですね。何でクイーンなんて呼ばれてるんですか?」
セシリア「それは彼女の経歴によるものですわ。彼女はIS乗りになって僅か三ヶ月で代表候補生へと登りつめましたの」
真月「三ヶ月!?それってかなり異常ですよ!?」
簪「最初は皆そう思った。でもそれが異常だと思えない程の高い成績を、彼女は周囲に見せつけたの」
セシリア「そんな風に目立ったら、当然そんな彼女を良く思わない人達も出て来ます。ある日彼女は他の代表候補生達に集団リンチに遭いました」
簪「確か、七対一だったっけ?練習中に急に襲って来て、流石の彼女も絶対絶命のピンチに陥った」
そりゃ大変だが、仕方ない事でもある。人は嫉妬する生き物だから、そんなに目立てば嫌でも目をつけられる。
真月「それ、大丈夫なんですか?聞いた感じ、勝ち目なさそうなんですけど……?」
簪「勝った」
真月「……は?今なんて?」
簪「勝った。七対一で」
真月「はああぁぁ!?勝ったんですか!?」
セシリア「はい。ズタボロになりはしましたが、相手をそれ以上にズタボロにしたそうです」
何それ怖い。どんな化け物だよそいつ。
セシリア「それからの彼女は以前の成長とは比べ物にならない程爆発的な成長を遂げました。彼女以外の代表候補生は勿論、国家代表すら彼女には勝てなくなりました」
簪「戦いの才能ってやつなんだろうね。ただ普通に生活をしている限りは永遠に開花しないであろうその才能が、ISの世界に身を投じた事によって開花したんだと思う」
セシリア「国内にはもう彼女の敵は居らず、彼女は国外のIS乗りと戦うようになりました。結果は全戦全勝、現在に至るまでその戦績に敗北の二文字がついた事はありません」
簪「そうして与えられた称号が『絶対王者』、最近では相川さんが言っていた『クイーン』なんてあだ名もついたね」
絶対王者ねえ……。一体どんな大女なんだろうな。しかもそいつがJの弟子とか、面倒見る前から頭痛くなってきたんだが……。
秋介「ハッ!絶対王者だかなんだか知らないけど、神童の僕にかかればそんなやつ楽勝さ!」
セシリア「あら、織斑さん居ましたの?」
秋介「最初から居たわ!?」
相川「そうなの?ごめん織斑君気づかなかったよ」
秋介「気づかなかったのをわざわざ言うなよ悲しくなってくるだろ!?」
簪「それは置いといて、勝てるって本気で言ってるの?璃緒さんと一夏君と零にボロ負けした癖に?」
秋介「前の二人は仕方ないだろ機体スペックが違い過ぎるんだから!?それにコイツとは結構良い勝負してただろうが!?というかさらっと居るけど誰だよ君!?」
そう言って俺を指差した後、今更気づいたのか簪を指差す秋介。そういえば秋介は簪の事知らないんだったな。
真月「ああ、秋介君は初めてでしたね。こちら僕のルームメイトの更識簪さんです!」
秋介「ああ、お前のルームメイトだったのか。僕は織斑秋介、よろし……ブヘェッ!?」
そう言ってにこやかに自己紹介をしようとした秋介の顔面に簪の拳がめり込んだ。
簪「よし、一発入った」
秋介「いやよしじゃねえよ!?いきなり何すんだ!?」
簪「私が受けた仕打ちを考えれば、これでもまだ足りない。私の優しさに感謝するといいよ」
秋介「いや僕君とは初対面だよね!?なんで僕が殴られなきゃいけないのさ!?」
簪「……知らないの?」
秋介「ああ全く!とりあえず僕が何したか教えてくれ、じゃないと理不尽過ぎる!?」
そう言って簪を睨む秋介、はっきり言って全く怖くない。
簪「……私からは何も言わない。知りたければ貴方のお姉さんに聞くか自分で調べて」
秋介「姉さんに?まあ良い、そう言うなら自分で調べるさ。それで話は戻るけど、そのクイーンって奴の名前は何なんだい?」
セシリア「名前……確か何とかリンでしたっけ?すいません、漢字はまだ苦手で……」
簪「鳳なんとかじゃなかったっけ?」
……ん?今なんか聞き捨てならない単語が……。
秋介「おいちょっと待て、今何て……「アタシを呼んだかしら?」……!?」
驚愕の表情を浮かべている秋介の視線の先にいる少女を見て、大女ではない事に安堵したが、また面倒な事になりそうなので胃が痛くなった。
鈴音「待たせたわね!アタシがクイーン、鳳鈴音よ!」
秋介「ってやっぱお前かよ!?」
鈴音「そう!絶対王者、クイーン、世界最強!どれでも好きに呼ぶと良いわ!……それはそれとして」
扉の前でポーズを決めた鈴はニコニコしながら俺の前までやってきた。
鈴音「久しぶりね零!二年振りかしら?」
コイツの言う通り実に二年振りの再開なのだが、そう口にするコイツが終始笑顔なのが怖い。
真月「そうですね、二年振りになるんですね。また会えて嬉しいです!」
鈴音「そう、アタシも嬉しいわ。でも零、何かアタシに言わなきゃいけない事、有るんじゃない?」
にこやかに鈴はそう口にしてきたが、それを聞いているこちらは寒気しかしない。長い付き合いだったから分かる、コイツ今かなりキレてる。
真月「ええと……、背、伸びましたね?」
鈴音「残念ながら、この二年間、たった二センチしか伸びてないの」
違ったか、じゃあ何だ?
真月「うーんと、髪型変えました?」
鈴音「二年前と同じツインテールだと思うんだけど?」
これでもないか、マジで何だ?
真月「ああ!胸が大きくなったんですね!……あ」
鈴音「吹っ飛べ!!」
言った直後に地雷を踏んだ事に気がついたが時既に遅し、気がついた時には俺の身体は宙を舞っていた。
真月「グフアァッ!痛いじゃないですか!?」
鈴音「そこじゃないでしょどう考えても!?二年前に行方不明になってから今の今まで連絡ひとつ寄越さなかった事について何か言い訳はあるか聞きたかったのよ!!アタシも弾達も凄い心配してたんだからね!?」
真月「いやまあそこは悪かったと思いますよ!?でもだからって殴り飛ばすのは酷いとは思いませんか!?」
鈴音「散々心配かけた上に人のコンプレックス刺激してくるアンタの方が酷いわよ!あ〜腹立ってきた!もう一発殴られなさい!」
真月「理不尽だ!!皆さんも見てないで止めて下さいよ!?」
そう言って簪達に助けを求めたが、それに応じてくれた人は誰もいなかった。
秋介「いや今のは完全にお前が悪いだろ」
セシリア「右に同じですわ。胸の話は女性にとってとてもデリケートな問題ですので……」
簪「チッ……!胸がデカイ貴女がそれを言うの……?」
セシリア「ちょっとどうしたんですか簪さん!?目が怖いですわよ!?」
こんな感じのやりとりが俺をスルーして行われ、俺は二、三発殴られた。おい、さりげなく一発多く殴るな。
一夏「その辺にしとけ鈴。そろそろ朝のホームルームが始まる、転入早々怒られたくないだろ?」
鈴音「ん?誰よアンタ……って一夏!?アンタ生きてたの!?」
一夏「おう、その反応は正しいけどもう少し言い方ってもんがあるだろ」
鈴音「いやいや普通驚くわよ!?全く情報入ってこないからアタシ完全にアンタが死んだと思ってたわよ!?」
一夏「色々と忙しくて連絡が出来なかった。大分心配かけたみたいだな、悪かった」
鈴音「それ、今度弾達にも言いなさいよ?」
一夏「ああ、勿論だ。それと鈴、迎えが来たみたいだぞ?」
そう言って鈴の後ろを指差す一夏の指差す先には、金髪の女性がいた。結構スタイル良いな。
鈴音「ああ、アンタがアタシのクラスの担任?」
???「ええ、貴女のクラスを担当する『天上院明日香』よ。それと教師にタメ口は駄目、ちゃんと敬語を使う事、分かった?」
鈴音「はぁい、分かりました明日香先生」
明日香「……まあ今はこれで良しとするわ。そろそろホームルームを始めるから、一旦教室に戻るわよ」
鈴音「……分かりました。零!それと一夏!また昼休みね!」
そう言って鈴は教室から出て行った。全く、相変わらず嵐の様な奴だ。
簪「私も戻る。零、また昼休み」
そう言って簪も自分の教室に戻って行った。
一夏「鈴、元気そうで良かったな」
真月「少々元気過ぎる気がしますが……、まあそうですね」
秋介「……なんか僕の知り合いが皆予想外の変化を遂げている気がするんだけど気のせいかな?」
一夏「気のせいだろ、一体誰がそんな変化を遂げてるってんだ」
秋介「お前だよ!?」
一夏「何言ってんだ?俺は何も変わってないだろ?」
秋介「昔のお前は少なくとも人語は使ってたよ!?」
そうして恒例の兄弟漫才を繰り広げている二人の背後に、物凄いオーラを放つ鬼が現れた。
千冬「……ホームルーム前に立ち話とは、良い度胸だな天城、織斑?」
秋介「いや千冬姉さんこれはゲフエッ!?」
一夏「おっと危ない、当たる所だった」
振り下ろされた出席簿に直撃して蹲る秋介、一方の一夏はなんなく躱して席についた。
千冬「……避けるな馬鹿者」
一夏「いや避けるのが普通でしょ。むしろ直撃してそこで蹲ってる馬鹿がおかしい」
秋介「後で覚えとけよテメェ……!」
千冬「ふむ、一理あるな。あれくらい躱してみせろ織斑」
秋介「それは理不尽過ぎないかな千冬姉さん!?」
千冬「さて、ホームルームを始める。まず出席を取るぞ」
秋介「無視ィ!?」
……こいつらホントは仲良いのではと最近思い始めている俺はおかしいのだろうか?
真耶「それではこれで四限目を終わります!日直の鏡さん、挨拶お願いします!」
鏡「起立、礼!ありがとうございました!」
退屈な授業が終わり、昼休みがやってきた。昼食を取るために食堂へ向かうと、そこには既に鈴と簪がいた。
鈴音「待ってたわよ零!さ、一緒に食べましょう!」
簪「……今日はデザートが半額だってトメさんが言ってた、早く並んだ方が良い」
真月「これでも結構早く来たつもりなんだが、お前らかなり早いな。んじゃ、食券買ってくるか、先に席取っといてくれ」
券売機で食券を買い、カウンターにいるトメさんにそれを渡し料理を受け取る。ちなみに今日はハンバーグ定食にした。デザートは無難に苺のショートケーキを選んだが、料理を受け取った後になってこの組み合わせはいかがなものだろうかと考えた。
鈴音「零〜!こっちこっち!」
鈴が跳ねている所に向かい、四人席のテーブルに座ると、隣に鈴が座ってきた。鈴は豚骨ラーメンで簪はチャーハンだった。
簪「……朝から気になってたけど、二人は友達なの?」
真月「おう、鈴が日本日本来たのが小学五年生の時で、俺が失踪したのが中一の時だから、大体二年くらいの付き合いだな」
鈴音「そうやって具体的な数値にしてみると意外に日数が少なく見えるから不思議よね。そう言う簪は零とどういう関係なの?」
真月「ただのルームメイトだ。別に大した関係じゃねえよ」
簪「……ふーん」
心なしか簪からの視線が鋭くなった気がする。何か怒らせるような事を言っただろうか?
鈴音「へえ、ルームメイトかあ……、はあ!?アンタ女子と同じ部屋で生活してるの!?」
真月「驚く程の事か?五反田食堂にいた時も蘭と生活してたし、大して変わらねえだろ」
鈴音「あの時はアンタ弾と同じ部屋だったじゃない!それとこれとは訳が違うわよ!?」
真月「んだよ訳分かんねえなあ、俺が簪と同じ部屋で生活して何が問題あるんだよ?」
鈴音「いや問題しかないのよ!?女子と男子が同じ部屋で寝泊まりするとか普通ありえないわよ!?」
真月「そうなのか?」
鈴音「そうよ!逆に何でおかしくないと思ったのよ!?」
真月「いや別に何するでもないんだから別に良いかなと」
鈴音「……もう良いわ、このままじゃ何しても話が平行線よ。それで、アンタのクラスの代表って誰なの?アンタ……じゃあないわよね、一夏?」
真月「違えよ、その兄貴の方だ」
鈴音「へ?あっちの方なの!?何で!?アンタ達の試合見たけどアイツ全敗だったじゃない!?」
真月「勝者の俺達全員がそんな面倒な仕事やりたがらなかったからな、消去法でアイツになった」
鈴音「そこだけ聞くとアイツ凄い可哀想ね……」
真月「ま、経緯はどうあれ目立つ役職につけたんだからアイツも満足だろ。なんだかんだでアイツスペック高いからお前以外には負けないだろうし」
鈴音「ま、誰が相手でも勝つだけよ。それがクイーンだからね」
真月「……お前大分変わったよな。俺が居なくなった後何があったんだ?」
鈴音「別に特別な事は無いわよ。家の都合で中国に帰国して、両親が離婚した。それで荒れてる時に師匠に会って、鍛えて貰った。ただそれだけよ」
簪「それ、割と重い話だと思うんだけど……?」
俺も簪と同意見だ。俺が居なくなった後そんな事になってたのか。
鈴音「そう?両親は最近仲直りしてちょくちょく会ったりしてるから寂しくはないわよ?」
簪「へえ、そうなんだ」
真月「……おい鈴、お前の師匠ってもしかしてジャック・アトラスか?」
鈴音「あら?師匠を知ってるの?」
真月「会社の同僚だ。近々弟子が来るから面倒見てやれと言われてたが、まさかそれがお前だとは思わなかったぜ」
鈴音「へえ、アンタの会社に師匠が居るんだ〜!近い内に遊びに行っても良い?」
簪「あ、それ私も興味ある。零、私も行っても良い?」
真月「構わねえよ。気が向いたら言ってくれ」
簪「ありがとう。そうだ零、今度の休日暇?」
真月「ああ、特に用事は無いぜ。買い物か?」
簪「うん、カードを買おうかなと思って。零も一緒に行かない?」
真月「別に良いぜ。どうせなら他の奴らも誘おうか?」
簪「ううん、零一人でお願い。カード買いに行くだけだからそんなに人数は要らないし」
真月「そうかい、んじゃ今度の日曜な」
簪「うん、分かった」
鈴音「ちょおぉっと待ったぁ!このアタシも連れて行きなさい!」
簪「別に一人くらいついてきたって構わないけど……鳳さんってM&W分かるの?」
鈴音「あったりまえよ!なんならその時デュエルしたって構わないわよ?師匠から受け継いだデッキは最強なんだから!あ、あと鈴で構わないわよ!」
簪「……へえ、それは楽しみ」
自信満々にそう言った鈴に好戦的な視線を向ける簪、コイツ本当にデュエル好きだな。
そうこうしてる内にもう昼休みも残り僅かになっていた。俺達は急いで残っていたデザートを平らげ、教室に戻る準備をした。
鈴音「んじゃ零、簪!また放課後!」
簪「うん、またね鈴」
真月「さーて、急いで戻るとしますか。簪、また後でな」
そう言って俺達は各々の教室に帰っていった。
学園生活三週間弱、また騒がしい奴が俺の周りに増えた。
オマケ〜昼休みの男子達〜
ミザエルの場合
本音「ね〜え〜!ミザや〜ん!ケーキ一口頂戴よ〜!」
ミザエル「やるか!?第一貴様はもう自分の分のデザートを食べただろう!?」
本音「私が食べたのは苺のショートケーキだも〜ん!ミザやんの食べてるチョコレートケーキは食べてないも〜ん!ね〜ね〜頂戴よ〜!」
ミザエル「貴様がケーキを食べたのは事実だろうが!大体貴様は菓子ばかり食べ過ぎだ!虫歯が怖くないのか!」
本音「歯はちゃんと磨いてるから大丈夫だも〜ん!だから頂戴よミザや〜ん!」
ミザエル「だからそういう問題では……!……はあ、分かった。一口だけやるからもう黙れ」
本音「わ〜い!ありがとうミザやん!あ〜ん!」
ミザエル「……何だその口は?何故馬鹿みたいに大きく開けている?」
本音「ミザやんが食べさせて〜!」
ミザエル「……はあ、ほれ、とっとと食え本音」
本音「ありがとうミザやん!いっただきま〜す!」
ミザエル「おい待てぇ!?一口で半分も持っていくバカがいるか!?」
本音「もぐもぐ……、美味し〜い!ありがとうねミザやん!」
ミザエル「……はあ、もう良い。貴様が嬉しいならそれで良しとしよう」
一夏・秋介の場合
一夏「んじゃあ手を合わせて、いただきます」
秋介「いただきます、じゃねえよ!?何でお前当然のように僕の隣に座ってるんだよ!?」
一夏「いや、席が混むだろうから、少しでも詰めて他の人が座れるスペース作った方が良いかなと」
秋介「だったらへっぽことか海馬の所行けよ!?何で僕の所選んだ!?」
一夏「ミザエルさんの席の状況を知っていながらそう言うとかお前鬼か?あんな甘い空間に入れる訳ねえだろ」
秋介「甘い?どの辺が?」
一夏「ほら、あーんなんてしてるじゃないか。あの二人もうデキてるんじゃないのか?マジで羨ましいな畜生。俺もハルトにあーんしたい」
秋介「僕には親鳥が雛鳥に餌をやっているようにしか見えないんだが……?あと気になってたんだがそのハルトって誰なんだい?」
一夏「ハルトは俺の弟だ。なんだ秋介、お前マイエンジェルハルトたんの事が聞きたいのか?」
秋介「弟への愛情限界突破しすぎだろお前!?たん付けされるお前の弟が可哀想になってきたわ!?」
一夏「そうだろうそうだろう、ハルトは可愛いだろう!よし、これから昼休み終了までお前にハルトの魅力を語り続けてやる!」
秋介「何でそうなる!?お前マジで話聞けぇ!?」
黒咲の場合
ユート「隼、お前良い加減に学校に戻れ!もうとっくに頭冷えただろ!?」
隼「誰があんな所に戻るか!俺は此処に残る!」
ユーゴ「ったく、子供みたいな事言ってんじゃねえよ!お前は夏休み終了直後の学校に行きたがらない小学生か!」
隼「元々小、中とまともに学校に通えていない俺がいきなり高校の授業を受ける事自体無理があったんだ!もう赤馬零児が行けば良いだろ!」
ユーリ「そうは言ったって、君はレジスタンスや他の人達の全員一致で選ばれたレジスタンス代表なんだ。君以外で誰が行くというんだい?」
隼「嫌だ……俺は……、学校行きたくないぃぃぃぃぃぃ!!」
遊矢「五月蝿い……駄々をこねるなぁ!オッドアイズ・リベリオンドラゴン!!反旗の逆鱗!ストライク、ディスオベイ!!」
隼「おい待て流石にそれは洒落にならな……ぐわああぁぁぁぁぁぁぁ!?」
ユート「……胃が痛い」
次回予告
黒咲「今回は俺が予告担当か。まあいい、やるからには全力でやらせて貰う!」
「アンタが黒咲ね!ちょっとアタシと勝負してくれない?」
黒咲「……誰だ貴様?まあいい、デュエリストとして挑まれた勝負は受けよう!さあ、デュエルだ!!」
次回、インフィニットバリアンズ
ep.25 隼と絶対王者
ユート「隼……!前回のような事をしたら、分かっているよな?」
黒咲「……ッ!?あ、ああ、勿論だ!」